J-WAVEの番組『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』(ナビゲーター:中井智彦)。この番組では、ミュージカル俳優・中井智彦が、ミュージカル楽曲の生演奏、ゲストを迎えてのミュージカルトーク、作品解説など、さまざまな形でミュージカルの魅力をお届けします。5月24日(金)のオンエアでは、ディズニーのミュージカル音楽および映画音楽で知られる作曲家、アラン・メンケンを特集しました。
■ディズニーには欠かせない作曲家
6月7日(金)に公開される実写映画『アラジン』の音楽も担当しているアラン・メンケンは、ディズニー作品には欠かせない作曲家です。1992年にセリーヌ・ディオンとピーボ・ブライソンが、2017年にアリアナ・グランデとジョン・レジェンドがデュエットした、映画『美女と野獣』の主題歌もアラン・メンケンが作曲しています。中井は、2012年に劇団四季のミュージカル『美女と野獣』にて野獣役を演じました。
中井:ディズニーアニメーションでも有名な『美女と野獣』は、魔女の呪いによって野獣の姿に変えられた王子とひとりの少女・ベルとの愛の物語です。ベルは本が大好きな女性ですが、彼女が住む街では女性が本を読む習慣がなく、ベルは変わり者として扱われます。街の人々の思想を操作しているのが街の人気者・ガストン。アニメーションでの彼のモチーフは、エルヴィス・プレスリーだったそうです。作品では自分勝手なナルシストとして描かれています。ガストンはベルに惚れているのですが、まったく相手にされません。一方、野獣は傍若無人でパーティーに明け暮れるわがまま王子でしたが、魔女から野獣に姿を変えられてからは劣等感の塊で「どうせ自分なんか……」と城で引きこもり生活をしています。そんななか、自分の信念を変えずに真っ直ぐに生きるベルに出会い、次第に心を通わせていきます。
ミュージカル『美女と野獣』を約500公演も演じた中井は、作品が伝えたい想いを以下のように語りました。
中井:ベルのように、誰になんと言われようと大事なことを見失わない心の強さ。「外見に惑わされない人になりなさい」というのが魔法をかけた魔女のメッセージだとしたら、それは今の僕たちの社会にも大きなメッセージを与えてくれているのかなと感じています。
番組では中井が歌う『愛せぬならば』をオンエアしました。
■アレンジで野獣の感情を表現
『美女と野獣』は、アニメーション、ミュージカル版、実写映画版と3バージョンあり、そのなかにはミュージカルでしか聴けないアラン・メンケンの曲もあります。
中井:アニメーションでは野獣が歌う『何かが変わった』だけですが、ミュージカルではアラン・メンケンが新たに作った野獣の曲『愛せぬならば』があります。この曲はミュージカルのシーンによってメロディーラインがさまざまにアレンジされて、野獣の感情の変化を表現しています。そこにアラン・メンケンの“魔法=マジック”が込められていると思います。
ここで中井は、そのアラン・メンケンの“マジック”を弾き語りで披露します。
・野獣が自分のことしか考えず、苦悩しながら歌うバージョン『絶望』
・ベルを愛しているからこそ彼女を自由にすることを選択し、自分が野獣のままでいることを決意するバージョン『愛せぬならば(リプライズ)』
中井:『愛せぬならば』にある転調が『愛せぬならば(リプライズ)』にはなくて、ずっとこのまま終わるんです。それが、「ベルを帰す」という野獣の成長と、「自分の呪いが解けなくても彼女の幸せを願ってこのまま死んでいい」というすごく切ない想いとリンクしているような気がして、僕はこの曲が大好きで、毎回野獣を演じながら、泣きながら歌ってました。
2017年の実写映画『美女と野獣』で追加された『ひそかな夢』も、中井が弾き語りで披露。この曲は、ベルへの思いが痛切に伝わる野獣のニューナンバーです。
『美女と野獣』を鑑賞する際は、アラン・メンケンのマジックにぜひ注目してみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』
放送日時:毎週金曜 22時30分-23時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musical/
■ディズニーには欠かせない作曲家
6月7日(金)に公開される実写映画『アラジン』の音楽も担当しているアラン・メンケンは、ディズニー作品には欠かせない作曲家です。1992年にセリーヌ・ディオンとピーボ・ブライソンが、2017年にアリアナ・グランデとジョン・レジェンドがデュエットした、映画『美女と野獣』の主題歌もアラン・メンケンが作曲しています。中井は、2012年に劇団四季のミュージカル『美女と野獣』にて野獣役を演じました。
中井:ディズニーアニメーションでも有名な『美女と野獣』は、魔女の呪いによって野獣の姿に変えられた王子とひとりの少女・ベルとの愛の物語です。ベルは本が大好きな女性ですが、彼女が住む街では女性が本を読む習慣がなく、ベルは変わり者として扱われます。街の人々の思想を操作しているのが街の人気者・ガストン。アニメーションでの彼のモチーフは、エルヴィス・プレスリーだったそうです。作品では自分勝手なナルシストとして描かれています。ガストンはベルに惚れているのですが、まったく相手にされません。一方、野獣は傍若無人でパーティーに明け暮れるわがまま王子でしたが、魔女から野獣に姿を変えられてからは劣等感の塊で「どうせ自分なんか……」と城で引きこもり生活をしています。そんななか、自分の信念を変えずに真っ直ぐに生きるベルに出会い、次第に心を通わせていきます。
ミュージカル『美女と野獣』を約500公演も演じた中井は、作品が伝えたい想いを以下のように語りました。
中井:ベルのように、誰になんと言われようと大事なことを見失わない心の強さ。「外見に惑わされない人になりなさい」というのが魔法をかけた魔女のメッセージだとしたら、それは今の僕たちの社会にも大きなメッセージを与えてくれているのかなと感じています。
番組では中井が歌う『愛せぬならば』をオンエアしました。
■アレンジで野獣の感情を表現
『美女と野獣』は、アニメーション、ミュージカル版、実写映画版と3バージョンあり、そのなかにはミュージカルでしか聴けないアラン・メンケンの曲もあります。
中井:アニメーションでは野獣が歌う『何かが変わった』だけですが、ミュージカルではアラン・メンケンが新たに作った野獣の曲『愛せぬならば』があります。この曲はミュージカルのシーンによってメロディーラインがさまざまにアレンジされて、野獣の感情の変化を表現しています。そこにアラン・メンケンの“魔法=マジック”が込められていると思います。
ここで中井は、そのアラン・メンケンの“マジック”を弾き語りで披露します。
・野獣が自分のことしか考えず、苦悩しながら歌うバージョン『絶望』
・ベルを愛しているからこそ彼女を自由にすることを選択し、自分が野獣のままでいることを決意するバージョン『愛せぬならば(リプライズ)』
中井:『愛せぬならば』にある転調が『愛せぬならば(リプライズ)』にはなくて、ずっとこのまま終わるんです。それが、「ベルを帰す」という野獣の成長と、「自分の呪いが解けなくても彼女の幸せを願ってこのまま死んでいい」というすごく切ない想いとリンクしているような気がして、僕はこの曲が大好きで、毎回野獣を演じながら、泣きながら歌ってました。
2017年の実写映画『美女と野獣』で追加された『ひそかな夢』も、中井が弾き語りで披露。この曲は、ベルへの思いが痛切に伝わる野獣のニューナンバーです。
『美女と野獣』を鑑賞する際は、アラン・メンケンのマジックにぜひ注目してみてください。
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番組名:『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』
放送日時:毎週金曜 22時30分-23時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musical/
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