J-WAVEの番組『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』(ナビゲーター:中井智彦)。8月21日(金)のオンエアでは、シンガーソングライターの平原綾香がリモートで登場。歌が苦手だった過去や、ミュージカル初出演時の裏話を語った。
中井:今このような時期だからこそ、「一人じゃない」と壮大に包み込んでくれるこの曲を、自粛期間中は何度も聴かせていただきました。
平原:本当ですか! ああ、うれしい。
中井:自粛期間は音楽でどれだけ癒しを求められるかといろいろ探していたんですけど、そのなかでも『Jupiter』はハマりましたね。
平原:自粛期間中は「どうしたらいいんだろう」って私自身も不安だったので、その言葉を聞けて報われたような気がします。
中井:僕こそ助けていただいてありがとうございます。
平原はその歌声から音楽科などを卒業していると思われがちだが、中・高・大学とサックスを学んでいたという。
中井:サックスと歌ってつながっていますか?
平原:つながってますね。ちゃんと歌を歌うようになってから実感しましたね。私自身、歌を歌うことが苦手な分野の第一位だったんですよ。
中井:それっていつ頃までですか?
平原:実はデビュー10年目くらいまではそうでした。自分の歌に自信が持てなくて、歌い方がわからなかったんです。今まで使ってない筋肉とか喉を使うので、すぐ風邪をひいたりして、鼻をかみながらファーストツアーをやってましたね(笑)。
中井:本当ですか(笑)。
平原:少しずつ歌う恥ずかしさが取れてきたのが10年目なんですね。恥ずかしい思いがあったから、ずっとサックスを吹いているような気持ちで歌ってきたんです。声が出ないなと思うと、サックスを構える姿勢を取って、どこに力を入れて、どこの力を抜いていいのかがわかって……サックスを吹くように歌って、ときには歌うようにサックスを吹けたらいいなと思いながらやってきました。
平原:当時ロンドンで『ラブ・ネバー・ダイ』がオープンして、そのサウンドトラック(『オペラ座の怪人2~ラヴ・ネヴァー・ダイズ』)を作る企画で声をかけていただいたんです。そのときは自分がオペラっぽい歌い方をするとは思っていなかったので、これはポップスだと割り切って歌おうと。実際にロンドンにも行きました。
ロンドン公演を観た平原は「めちゃくちゃ感動したんですよ。観終わって立てないくらい泣いちゃったんです」と振り返る。作曲を手掛けたアンドリュー・ロイド=ウェバーにも会ったという。
その4年後、平原は『ラブ・ネバー・ダイ』が日本でも上演されることを耳にする。「誰が演じるんだろう」と思っていた矢先、自身に出演オファーがきた、と振り返る。
平原:当時はちょっと高いオペラっぽい歌い方を本番で何回もできないと思ってたから、「クリスティーヌ役をやりませんか?」とお話をいただいたときは「めっそうもございません」って2回断ったんです。
中井:これが初ミュージカル作品だったんですよね?
平原:そうなんです。自分のなかではできないと思うけど、チャレンジしてみたいという思いもあって。だから、当たって砕けろ、みたいな気持ちでしたね。
平原:「みんな、おはよう!」「元気?」みたいな、常に声の鳴りがよくて爽やかで、基本顔の距離が近い(笑)。今だったらソーシャルディスタンスじゃない感じですよね。
中井:そうかもしれないですね。僕はいわゆるミュージカルっぽい感じのお芝居も好きではあるけど、すごくナチュラルにやってくれるお芝居が好きだったりもします。だからこそ、平原さんが演じたクリスティーヌのナチュラルさを僕は感じられたのだなと思いますね。
平原:それはよかった。うれしいです。
中井:今後も日本のミュージカル界を背負っていっていただきたいです。
平原は9月12日(土)と13日(日)、東京・Bunkamuraオーチャードホールで「平原綾香 Premium Concert 2020〜The Lyrics〜」を開催予定。詳しくはオフィシャルサイトにて。
『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』では、ミュージカル俳優の中井がゲストを迎えて、ミュージカルの話や作品の解説など、さまざまな形でミュージカルの魅力をお届けする。放送は毎週金曜の22時30分から。
歌は苦手分野の第一位だった
平原は2003年に楽曲『Jupiter』でデビュー。今も多くの人に愛される一曲だ。中井は自粛期間中、この楽曲に救われたと振り返る。中井:今このような時期だからこそ、「一人じゃない」と壮大に包み込んでくれるこの曲を、自粛期間中は何度も聴かせていただきました。
平原:本当ですか! ああ、うれしい。
中井:自粛期間は音楽でどれだけ癒しを求められるかといろいろ探していたんですけど、そのなかでも『Jupiter』はハマりましたね。
平原:自粛期間中は「どうしたらいいんだろう」って私自身も不安だったので、その言葉を聞けて報われたような気がします。
中井:僕こそ助けていただいてありがとうございます。
平原はその歌声から音楽科などを卒業していると思われがちだが、中・高・大学とサックスを学んでいたという。
中井:サックスと歌ってつながっていますか?
平原:つながってますね。ちゃんと歌を歌うようになってから実感しましたね。私自身、歌を歌うことが苦手な分野の第一位だったんですよ。
中井:それっていつ頃までですか?
平原:実はデビュー10年目くらいまではそうでした。自分の歌に自信が持てなくて、歌い方がわからなかったんです。今まで使ってない筋肉とか喉を使うので、すぐ風邪をひいたりして、鼻をかみながらファーストツアーをやってましたね(笑)。
中井:本当ですか(笑)。
平原:少しずつ歌う恥ずかしさが取れてきたのが10年目なんですね。恥ずかしい思いがあったから、ずっとサックスを吹いているような気持ちで歌ってきたんです。声が出ないなと思うと、サックスを構える姿勢を取って、どこに力を入れて、どこの力を抜いていいのかがわかって……サックスを吹くように歌って、ときには歌うようにサックスを吹けたらいいなと思いながらやってきました。
「チャレンジしてみたい」初ミュージカルにかけた想い
平原は、2014年上演の『オペラ座の怪人』の続編となる『ラブ・ネバー・ダイ』でミュージカルに初出演。同作は2010年にロンドンのウエスト・エンドで初演された。平原:当時ロンドンで『ラブ・ネバー・ダイ』がオープンして、そのサウンドトラック(『オペラ座の怪人2~ラヴ・ネヴァー・ダイズ』)を作る企画で声をかけていただいたんです。そのときは自分がオペラっぽい歌い方をするとは思っていなかったので、これはポップスだと割り切って歌おうと。実際にロンドンにも行きました。
ロンドン公演を観た平原は「めちゃくちゃ感動したんですよ。観終わって立てないくらい泣いちゃったんです」と振り返る。作曲を手掛けたアンドリュー・ロイド=ウェバーにも会ったという。
その4年後、平原は『ラブ・ネバー・ダイ』が日本でも上演されることを耳にする。「誰が演じるんだろう」と思っていた矢先、自身に出演オファーがきた、と振り返る。
平原:当時はちょっと高いオペラっぽい歌い方を本番で何回もできないと思ってたから、「クリスティーヌ役をやりませんか?」とお話をいただいたときは「めっそうもございません」って2回断ったんです。
中井:これが初ミュージカル作品だったんですよね?
平原:そうなんです。自分のなかではできないと思うけど、チャレンジしてみたいという思いもあって。だから、当たって砕けろ、みたいな気持ちでしたね。
ミュージカル俳優は顔が近い?
平原は、ミュージカル俳優は普段からセリフのような話し方をすることに気づいたという。平原:「みんな、おはよう!」「元気?」みたいな、常に声の鳴りがよくて爽やかで、基本顔の距離が近い(笑)。今だったらソーシャルディスタンスじゃない感じですよね。
中井:そうかもしれないですね。僕はいわゆるミュージカルっぽい感じのお芝居も好きではあるけど、すごくナチュラルにやってくれるお芝居が好きだったりもします。だからこそ、平原さんが演じたクリスティーヌのナチュラルさを僕は感じられたのだなと思いますね。
平原:それはよかった。うれしいです。
中井:今後も日本のミュージカル界を背負っていっていただきたいです。
平原は9月12日(土)と13日(日)、東京・Bunkamuraオーチャードホールで「平原綾香 Premium Concert 2020〜The Lyrics〜」を開催予定。詳しくはオフィシャルサイトにて。
『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』では、ミュージカル俳優の中井がゲストを迎えて、ミュージカルの話や作品の解説など、さまざまな形でミュージカルの魅力をお届けする。放送は毎週金曜の22時30分から。
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2020年8月28日28時59分まで
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番組情報
- STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL
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毎週金曜22:30-23:00
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中井智彦