密かな人気で増加中?! 駅そば屋さんが出す「駅ラーメン」に注目！

2019年01月21日 18:00

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』（ナビゲーター：サッシャ・寺岡歩美）のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。1月17日（木）のオンエアでは、密かな人気の「駅ラーメン」について、およそ3000軒の駅そば店を巡った駅そば研究家・鈴木弘毅さんに訊きました。

■ここ20年で増えてきた駅ラーメン

駅の立ち食いそば屋の券売機で目にするラーメンのボタン。実はこの駅ラーメンには、奥深い世界が広がっているようです。鈴木さんは20年ほど全国の駅そば店を巡るなかで、ラーメンをはじめる店が増えていることを実感したと話します。

鈴木：街なかのラーメン屋さんだと、11時オープンでランチ営業があり、中休みがあって夜まで営業、というパターンが多いと思います。駅ラーメンは朝から夜まで通しでやっているため、いつ行っても食べられるという気軽さがあります。ほかにも値段が安かったり、ひとりでも気軽に入れる雰囲気もあります。

駅ラーメンは、もともと駅そば店のサイドメニューとして登場しました。鈴木さんは、全国をまわって駅ラーメンを4つのタイプに分類しました。

鈴木：「ラーメン専門店」、中華料理全般を扱う「中華食堂」、あと「オールラウンドレストラン」と呼んでいるんですけど、パスタなど何でもやっているお店。そして、駅そば店のように他のメニューがメインにあるけれど、サイドメニューとしてラーメンもやっているパターンです。

■地方ならではのトッピングも魅力

駅ラーメンは、全国的には歴史が古いしょうゆラーメンが多く、地方に行くとトッピングなどに特色を活かしたメニューがあります。

鈴木：たとえば北海道の網走市にある北浜駅には、「オホーツクラーメン」というラーメンがあります。北海道らしくカニやイクラなどをたくさんトッピングしたものです。観光客を意識した部分はあると思うんですけど。他にも岐阜県の山岡駅は、細寒天の産地として有名なので寒天を麺に見立てた「寒天ラーメン」を出しています。福島県の会津田島駅では、アスパラの産地なのでトッピングにアスパラを使い、それに合わせてバジルも加えてイタリアンテイストに仕上げた「イタリアンラーメン」を出しています。

■関東圏にある、こだわりスープの駅ラーメン

オンエアでは、東京から気軽に行ける、おすすめの駅ラーメンを訊きました。

鈴木：僕が美味しいと思ったのは、春日部駅のホームにあるラーメン屋さん「東武ラーメン」です。立ち食いのラーメン屋さんで、スープがとても美味しいです。鶏が基本で、そこにジャガイモなどの色んな野菜を煮出して深みのあるスープに仕上げています。トッピングも天ぷらやコロッケなど、駅そばっぽいトッピングを扱っています。

駅そば店が提供するオススメの駅ラーメンも紹介してもらいました。

鈴木：大宮駅の京浜東北線のホームにある駅そば屋さんです。最近、佐野ラーメンを始めました。もともと栃木フェアといったイベントで期間限定で売り出したところ、非常に好評でレギュラー化しました。野菜系のスープの優しい味で、しょうがが効いたキレのあるスープになっています。

鈴木さんも当初「即席スープで作ってるのでは」と思っていた駅ラーメンですが、取材をするとスープを一から作っている店が多いのだとか。「もともと駅そば店には出汁があるので、それをラーメンに加えるお店もあるんです。駅そば店ならではの和風ラーメンに仕上がっているところも、奥深いなと思います」と話しました。

サッシャも「無意識にスルーしていたところもあると思うので、今度は券売機をしっかり見てから買いたい」とコメント。鈴木さんは、券売機に並ぶ前にお品書きをチェックすることをオススメしました。

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駅そば研究家の鈴木弘毅さん