
映画監督、演出家の堤 幸彦が、人からの学びについて語り、おすすめの楽曲を紹介した。
堤が登場したのは、J-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)のコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」。週替わりのゲストを招き、人生で得た学びや気づきを教えてもらうコーナーだ。ここでは、3月31日(月)のオンエア内容をテキストで紹介する。
【radikoで聴く】
3月31日(月)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250331093710
4月1日(火)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250401093425
4月2日(水)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250402093448
※それぞれ再生期限はオンエアの1週間後まで
作品ごとに、ユニークでオリジナリティの高い世界観を構築する彼の人生に影響を与えたのは、現在、音楽プロデューサーとして活躍する秋元 康だという。
堤:20代の始めの頃に、お互い、とある番組の放送作家、かたやアシスタントディレクターという立場で会いました。毎回、構成会議があるわけですが、そこで秋元さんは次から次へととても面白いアイデアを出していた。私はアシスタントの立場だったものですから、そのご意見を拝聴していたに過ぎないんですけど、なんとなく同世代で目と目が合い、何年か経つうちに「一緒に会社を作らないか」という話が出ました。
1986年ごろのこと。当時、秋元は作詞を始めていて、「いわゆるテレビ番組制作の中心人物になろうとしていた時代」だと堤は語る。
堤:私は秋元さんの背中を見ながら、秋元さんがおっしゃる「本当の宝は、人が行かないところにしかないんだよ」という言葉に相当、影響を受けました。これは“ものづくり”という場合においては、要するに他人のまねをしていてはできない、人が作らなかったことを作るべきだ。そして人が驚くこと、度肝を抜くようなことを作らないとだめなんじゃないかと。秋元さんはその言葉どおり、ご自身で度肝を抜くようなプロジェクトを次から次へと生み出し、しかもヒットをさせるという技でもって、業界をたくましく生き抜いていらっしゃる。いまだに何をやってもそうで、びっくりしますね。
当時、「どんなエンターテインメントビジネスであろうが、ある種、その期待感の裏をかき、誰もやらないような演出なりアイデアなりを施すべきだ」ということを、秋元と毎晩のように語り合っていたという堤。その原点には、当時、流行し始めたばかりのレンタルビデオ屋があったという。
堤:当時は「堤ちゃん、あの映画観た?」と(秋元に)言われたときに「観ていないです」というのがとても悔しくて、毎日、毎晩、本当に寝る時間を惜しんでレンタルビデオ屋に行って、映画を借りて観ていました。なんとか(秋元の)先を越すべく、いろいろな映画を年間1000本くらいの単位で観ていたらそれがネタ元になり、創作のアイデアになっていった。そんなことを思い出しますね。私は今年70歳になるわけですが、いまも秋元さんの背中を追いかけて生きているという次第でございます。
堤のコメントを聞いた、番組ナビゲーターのサッシャ&ノイハウス萌菜は……。
サッシャ:僕らの世代だと、子どもの頃からとんねるずやおニャン子クラブ、あとはもちろんAKBから始まる48グループや坂道系など、(秋元さんは)いままでにないものを作ってきている。いまでも覚えているものがたくさんあるので、やっぱり他人のまねをしていないということですよね。
ノイハウス:そうですね。作品を全部観て、把握してからということですよね。たくさんのビデオを借りて、「いま、すでにあるものはなんなのか」を知ってからその先を考えてというのは、すごい努力ですよね。
サッシャ:堤さんもいまは逆に、みなさんが目標とするような監督になっていますけど、そんな若い頃があったんだなと思いました。
堤:秋元 康さんが作詞を始めた、かなり初期の頃のヒット作のひとつだったと思います。当時、稲垣潤一さんと秋元 康さんのペアというのは、なかなかレアな組み方だったのではないか。そのなかでも『ドラマティック レイン』は、秋元 康さんがとても書きそうにない、いいポップチューンといいますか。耳馴染みのいいシティポップスで、いつまで経っても忘れない、でもロックに近いポップスである。秋元さんはそのへんの感じをつかまれるのが本当にうまいなと思いまして、この曲を推薦しました。
サッシャ:『ドラマティック レイン』は1982年リリース、作曲は筒美京平さんです。いまや秋元 康さんといえば大御所ですが、この楽曲は3人競合のコンペで勝ち取って作詞をすることになったそうです。秋元さんにもそんな時代があったんですね。
そんな堤が原案・監督を務める最新作『Page30』が、4月11日(金)より公開となる。その内容は……?
堤:いきなり集められた3人の女優、そして謎の仕掛け人。この4人が30ページの台本を渡されて、「3日後にお客さんを入れるので、全部覚えてその前で演じなさい」という、突然監禁されて、その演劇をやらされるお話です。そして本番になると、なんとお客さんはその30ページの台本を読みながら観劇するという、地獄のような状態になるわけです。もし間違えたら、とんでもないことになってしまう。その“とんでもないこと”は、ぜひご覧いただいたうえでご確認いただきたいです。
同作は、DREAMS COME TRUE・中村正人がエグゼクティブプロデューサー兼音楽監督を務めているが、堤はその経緯についても語った。
堤:私、なぜかある日、突然この映画のアイデアが降ってきまして、それをDREAMS COME TRUEの中村さんにお話したところ「面白い、やろうじゃないか」と。「総合プロデュースは自分が引き受ける」「そして音楽監督も私がやる」「そして、この映画の音楽は、あの世界的なジャズピアニスト・上原ひろみさんに頼んで、やってみようじゃないか」という、いろいろな意味で非常に斬新なトライアルをしている映画でございます。私の映画のなかでも相当変わった立ち位置にある映画ですので、これは劇場、そして「渋谷 ドリカム シアター」でお客さんに観ていただきたく、今日宣伝をさせていただいております。ぜひ、映画館にお越しください。
J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」では、さまざまな業界のトップランナーが、これまでの経験から得た学びをシェアする。放送は月曜~木曜の9時35分ごろから。
堤が登場したのは、J-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)のコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」。週替わりのゲストを招き、人生で得た学びや気づきを教えてもらうコーナーだ。ここでは、3月31日(月)のオンエア内容をテキストで紹介する。
【radikoで聴く】
3月31日(月)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250331093710
4月1日(火)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250401093425
4月2日(水)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250402093448
※それぞれ再生期限はオンエアの1週間後まで
さまざまなアイデアを生み出し、ヒットさせ続けている人物
テレビドラマ『金田一少年の事件簿』シリーズや『池袋ウエストゲートパーク』、『トリック』シリーズなど数々のヒット作を手がけた堤。映画監督としては、浦沢直樹原作の『20世紀少年』や『BECK』、『イニシエーション・ラブ』、『ファーストラヴ』など、56作品でメガホンを取っている。作品ごとに、ユニークでオリジナリティの高い世界観を構築する彼の人生に影響を与えたのは、現在、音楽プロデューサーとして活躍する秋元 康だという。
堤:20代の始めの頃に、お互い、とある番組の放送作家、かたやアシスタントディレクターという立場で会いました。毎回、構成会議があるわけですが、そこで秋元さんは次から次へととても面白いアイデアを出していた。私はアシスタントの立場だったものですから、そのご意見を拝聴していたに過ぎないんですけど、なんとなく同世代で目と目が合い、何年か経つうちに「一緒に会社を作らないか」という話が出ました。
1986年ごろのこと。当時、秋元は作詞を始めていて、「いわゆるテレビ番組制作の中心人物になろうとしていた時代」だと堤は語る。
堤:私は秋元さんの背中を見ながら、秋元さんがおっしゃる「本当の宝は、人が行かないところにしかないんだよ」という言葉に相当、影響を受けました。これは“ものづくり”という場合においては、要するに他人のまねをしていてはできない、人が作らなかったことを作るべきだ。そして人が驚くこと、度肝を抜くようなことを作らないとだめなんじゃないかと。秋元さんはその言葉どおり、ご自身で度肝を抜くようなプロジェクトを次から次へと生み出し、しかもヒットをさせるという技でもって、業界をたくましく生き抜いていらっしゃる。いまだに何をやってもそうで、びっくりしますね。
当時、「どんなエンターテインメントビジネスであろうが、ある種、その期待感の裏をかき、誰もやらないような演出なりアイデアなりを施すべきだ」ということを、秋元と毎晩のように語り合っていたという堤。その原点には、当時、流行し始めたばかりのレンタルビデオ屋があったという。
堤:当時は「堤ちゃん、あの映画観た?」と(秋元に)言われたときに「観ていないです」というのがとても悔しくて、毎日、毎晩、本当に寝る時間を惜しんでレンタルビデオ屋に行って、映画を借りて観ていました。なんとか(秋元の)先を越すべく、いろいろな映画を年間1000本くらいの単位で観ていたらそれがネタ元になり、創作のアイデアになっていった。そんなことを思い出しますね。私は今年70歳になるわけですが、いまも秋元さんの背中を追いかけて生きているという次第でございます。
堤のコメントを聞いた、番組ナビゲーターのサッシャ&ノイハウス萌菜は……。
サッシャ:僕らの世代だと、子どもの頃からとんねるずやおニャン子クラブ、あとはもちろんAKBから始まる48グループや坂道系など、(秋元さんは)いままでにないものを作ってきている。いまでも覚えているものがたくさんあるので、やっぱり他人のまねをしていないということですよね。
ノイハウス:そうですね。作品を全部観て、把握してからということですよね。たくさんのビデオを借りて、「いま、すでにあるものはなんなのか」を知ってからその先を考えてというのは、すごい努力ですよね。
サッシャ:堤さんもいまは逆に、みなさんが目標とするような監督になっていますけど、そんな若い頃があったんだなと思いました。
秋元 康が作詞家として初期に手がけた貴重な1曲
堤には選曲もしてもらう。この日、選んだのは稲垣潤一『ドラマティック レイン』。1982年リリースの楽曲だ。堤:秋元 康さんが作詞を始めた、かなり初期の頃のヒット作のひとつだったと思います。当時、稲垣潤一さんと秋元 康さんのペアというのは、なかなかレアな組み方だったのではないか。そのなかでも『ドラマティック レイン』は、秋元 康さんがとても書きそうにない、いいポップチューンといいますか。耳馴染みのいいシティポップスで、いつまで経っても忘れない、でもロックに近いポップスである。秋元さんはそのへんの感じをつかまれるのが本当にうまいなと思いまして、この曲を推薦しました。
サッシャ:『ドラマティック レイン』は1982年リリース、作曲は筒美京平さんです。いまや秋元 康さんといえば大御所ですが、この楽曲は3人競合のコンペで勝ち取って作詞をすることになったそうです。秋元さんにもそんな時代があったんですね。
そんな堤が原案・監督を務める最新作『Page30』が、4月11日(金)より公開となる。その内容は……?
映画『Page30』本予告【4.11全国公開】
同作は、DREAMS COME TRUE・中村正人がエグゼクティブプロデューサー兼音楽監督を務めているが、堤はその経緯についても語った。
堤:私、なぜかある日、突然この映画のアイデアが降ってきまして、それをDREAMS COME TRUEの中村さんにお話したところ「面白い、やろうじゃないか」と。「総合プロデュースは自分が引き受ける」「そして音楽監督も私がやる」「そして、この映画の音楽は、あの世界的なジャズピアニスト・上原ひろみさんに頼んで、やってみようじゃないか」という、いろいろな意味で非常に斬新なトライアルをしている映画でございます。私の映画のなかでも相当変わった立ち位置にある映画ですので、これは劇場、そして「渋谷 ドリカム シアター」でお客さんに観ていただきたく、今日宣伝をさせていただいております。ぜひ、映画館にお越しください。
J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」では、さまざまな業界のトップランナーが、これまでの経験から得た学びをシェアする。放送は月曜~木曜の9時35分ごろから。
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。
radikoで聴く
2025年4月7日28時59分まで
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
番組情報
- STEP ONE
-
月・火・水・木曜9:00-13:00
-
サッシャ、ノイハウス萌菜