西田敏行さんは、チャーミングで懐が深い…麒麟の田村 裕が出会いを振り返る

お笑いコンビ・麒麟の田村 裕が、自身の人生に影響を与えたという俳優・西田敏行さんとの出会いについて語った。

田村が登場したのは、J-WAVE『STEP ONE』（ナビゲーター：サッシャ、ノイハウス萌菜）内のコーナー「Expedia LISTEN & LEARN」だ。ここでは、1月6日（月）の内容をテキストで紹介する。

【radikoで聴く】
6日（月）OA分：https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250106093320
7日（火）OA分：https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250107093525
8日（水）OA分：https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250108093550
9日（木）OA分：https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250109093320
※それぞれ再生期限はオンエアの一週間後まで。

目標となる大俳優との出会い

お笑いコンビ・麒麟としての活動に加えて、2007年に自身の幼少期から相方の川島 明に出会うまでを小説にした『ホームレス中学生』が、累計200万部を超えるベストセラーになったことでも知られる田村。そんな田村が「人生に影響を与えた出会い」について語った。

田村：私の学びがあった出会いは、ずばり西田敏行さんです。西田さんとの出会いは関西の『探偵！ナイトスクープ』（朝日放送テレビ）という番組で、その2代目局長というのを西田さんがやられていました。関西ではすごい人気の番組なので、西田さんをはじめ、探偵陣の芸人の方がいろいろいらっしゃるなか、突如、僕が新探偵として選ばれました。やっぱり怖いし、ビビるし、しゃべることすらおこがましいんじゃないかなと思ってしまうような場所で、西田さんが誰よりも早く「彼を仲間に入れよう」という空気を作ってくださいました。僕がしゃべるのが下手で、しゃべりきれないときとかもすぐにフォローしてくれて、察してくれたんです。

西田さんは出演者の心の内側まで察し、それとなく手を差し伸べてくれたという。

田村：オチまで待って早めにフォローに入ってくれたり、という立ち回りが抜群にうまくて。しかもトークがチャーミング。常にかわいげのある方で、僕たちが「西田さん、待ってくださいよ！」とかを言える“隙”がある。あれだけ俳優としてすごいキャリアがあるのに、そういう懐の深さがある方で、西田さんのように生きたいですし、人のことをしっかりフォローできて、人からいじってもらえるチャーミングな大人になりたいなと思いながら、いま一生懸命生きております。

田村のコメントを聞いたサッシャは……。

サッシャ：僕も『探偵！ナイトスクープ』大好きでけっこう観ますが、確かに西田さんの優しく包み込む感じ、そして探偵たちに寄り添う感じはすごくすてきな雰囲気でした。相手が困っているなと思ったらフォローして、芸人さんたちが自信を持っているときは、どんどんとそれを活かして盛り上げていく。MCとしては理想的な立ち回りでもあると思います。それは西田さんの人柄あるゆえ、ということなんですね。もちろん関西では人気の番組ですが、西田さん自身は全国で愛されて、2024年にお亡くなりになったときにも追悼の番組もありましたし、『第75回NHK紅白歌合戦』でも追悼されたりと、国民的な愛されキャラでした。

毎日聴く西田さんの名曲

田村はこの日、西田さんの名曲をセレクトした。

田村：僕が選んだ曲は、西田敏行さんの『もしもピアノが弾けたなら』です。この曲をずっと聴いています。優しく夢を持ちながらも儚い曲の内容とメロディに心を奪われております。毎日聴いています、みなさんも聴いてください。



サッシャ：名曲ですよね。作詞・阿久 悠さん、そして作曲・坂田晃一さん。もともとは西田さん主演のテレビドラマ『池中玄太80キロ』の主題歌でもあります。先日の『第75回NHK紅白歌合戦』でも西田さんの映像とともに歌われていましたね。本人の歌声から始まりましたよね。そんな西田さんといえば、という名曲です。

『ホームレス中学生』以来、17年ぶりの新作

最後に田村は自身の新著をアピールした。 田村：最近、『ホームレスパパ、格差を乗り越える 何も変わらなかったから考え方を変えた』（KADOKAWA）という本を出版しました。人生における仕事や夫婦、子育て、人生そのものにおける格差、しんどい時期を乗り越えて、前に進みましょう、私たち、自分の人生を楽しむことができると思いますよ、という本です。子育てに疲れている方とか、ちょっと肩の荷が下りるような内容になっていますので、よかったら読んでほしいなと思います。

サッシャ：『ホームレス中学生』以来、17年ぶりの1冊です。帯にも「じゃないほう芸人だけど、家はある」と書いてありました（笑）。川島さんとのお笑いコンビを20年以上やっているからこそ、夫婦生活や子ども、家族との向き合い方にもすごく役立っているみたいなことも書いてありました。コンビというのは家族みたいなものですから、ある意味すごく予行演習をしたうえで結婚生活もなされている。どういう風に家族というものを田村さんが考えているのかということも学べる、自分の糧にもなる、そんな1冊になっています。『ホームレス中学生』は小説でしたが、本作はエッセイのような内容になっていますので、ぜひ読んでみてください。

田村 裕の最新情報は、吉本興業の公式サイトまで。

J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「Expedia LISTEN & LEARN」では、さまざまな業界のトップランナーにこれまでの経験から得た学びをシェアする。放送は月曜～木曜の9時35分ごろから。