
「稼げる副業の作り方」について、事業構想大学院大学 事業構想研究所 客員教授の鏡 晋吾さんが語った。
この内容をお届けしたのは、3月31日(月)放送のJ-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)のコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」だ。
ノイハウス:あらためて、副業を解禁する会社側の狙いというのは、どういうところにあるのでしょうか。
鏡:私自身も会社員でした。私が独立したときには副業という制度が、まだそんなにはなかったんです。いまはかなり増えてきているかなと思います。副業を解禁する企業の目的、狙いは5個あります。ひとつは社員のスキルアップです。他者での経験や業界の仕事を通じて、新しいスキルや価値を獲得する。最近、リスキリングと言われていますが、学び直しの一環として「副業したらどうですか?」と。ふたつ目は、社内ではなかなか得られない「外部の知見を得るためのイノベーションを作っていくアイデアや視点」を会社に持ち帰ってもらうためです。
3つ目の企業の狙いは「社員のモチベーション」だという。
鏡:会社に定着しない、辞めてしまう人がいるなかでモチベーションやエンゲージメントを高めるために「副業したい」という人たちに応える。4つ目は会社としてもブランド力が上がります。5つ目はこれからの働き方ですね。どうやって生きていくのか、どうやって働いていくのかというところへの適応。特に終身雇用がなくなってきているなか、いろいろなキャリアの自立を会社が支援していこうと。
サッシャ:副業をやっていることによって、次の道が拓ける場合もあるということですね。
鏡:自分自身がどんな人生を送っていきたいのか、どんな時間を過ごしたいのか、なにをしているときがいちばん幸せなのかとか、そういったことを考えるとよいのかなと思っています。
サッシャ:寝ているときがいちばん幸せです(笑)。それでもいいんですか?
鏡:事業構想大学院大学でも「自分自身なにが幸せなのか」をとことん研究するプログラムも入れています。
ノイハウス:正直に、ということですよね。寝るのでも食べるのでもいいし、そこで飾らずに本気で向き合わないと、あとから自分らしい事業が立てられないですよね。
鏡:そのとおりだと思います。人それぞれ、向き不向きがあります。定時に出社して定時に退社して、安定した収入が確保される。そういった会社員が向いている人がいる一方で、収入は安定しなくても自分の好きな時間に好きな場所で働きたい人もいます。いろいろな人がいますので、副業も活かせていけるのかなと思います。
鏡:事業構想大学院では事業構想をするときに、新しい構想をする「構想脳」を育てることが大切だと思っています。
サッシャ:構想する頭を作ると。
鏡:まず、そこに持っていきます。毎日の仕事の延長線上では、なかなか新しい構想が生まれないので「発着想」という考えを大切にしています。
サッシャ:これはどういうことでしょうか?
鏡:ひらめきや気づきを通して、経験したことのないことを想像することを大切にしています。発想と着想は同じような言葉に感じますが、発想は自分自身のなかから湧き出てくる思いつきのこと。着想は外部からの気づきですね。それが種になり自分のなかに降りてくる、思いつきのことを言っています。
サッシャ:「駅の看板から着想を得た」といった言い方をしますよね。
鏡:まず自分自身のスキルや会社の資源、あとなにがしたいのか? なにができるのか? というのを考える、そこがまず発想です。そのうえで世の中にある無数の、いろいろな困ったことや課題、そういったものを見つける。そこから自分のなかに降りてくる困りごとや課題を解決するための着想を大切にして、そこから想像していくことを大切にしています。
サッシャ:たしかに、日々生活していると「これ不便だな」「もっとこうだったらいいのにな」と思うことがあるけど、だいたいそのまま流していますよね。そこを「どうしようか?」「自分でできることはないかな?」と。
鏡:ちょっとしたところにヒントがあると思います。
鏡:これまでに700人以上の事業構想修士という修士号をとって卒業した人たちがいるので、たくさんあります。たとえば、飲料メーカーにお勤めの会社員の方は、健康経営を掲げる会社だったんです。そこで「自社ができることはなにか」と考えたときに、不足しがちなお野菜や果物を手軽にとれる、粉状のスムージーを開発した人もいます。
サッシャ:粉末を水に溶かして飲み物にする。戻せばいいだけなのは便利です。
鏡:あとは、鉄道会社にお勤めの50代の会社員の方です。いまどんどん人が減っていき、鉄道の路線だけで稼ぐ時代ではなくなっていくなかで「どう町を活性化していったらいいのか」と。そこで、彼はコミュニティを作ろうと思いつきました。駅から離れている、横浜の奥のほうにある団地にいわゆるコミュニティになるような畑を作ったり、マルシェを開催したりしている方もいます。
サッシャ:人が集まれるような場所を作ると。だったら、その町に住もうかとなり、結果、電車の路線を通勤に使うようになるという構想ですね。ここまで伺ってきてですが、「儲かるかどうか」は考えるべきなのでしょうか。事業として赤字では困りますよね。儲かることは大事ですか?
鏡:もちろん大事です。サステナブル経営という言い方もしますが、儲からないと次のビジネスもなかなか立ち上がらないので、そういう視点も大事です。どのようなビジネスにも顧客がいますので、顧客が求めていることはなにかと考える。あとは競合のビジネスと比べて、どんな差別化のポイントがあるのかを明確にすることが大事です。いろいろなお仕事がありますが、どんなお仕事でもその人にとって有益なサービスを提供できるのであれば、必ず儲かる、稼げると思っています。
サッシャ:「困った」を解決できればそこにお金を払う人がいるので、ビジネスとして成り立つということですね。
J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」では、ニューノーマル時代のエッジにフォーカス。放送は月曜~木曜の10時10分ごろから。
この内容をお届けしたのは、3月31日(月)放送のJ-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)のコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」だ。
副業を解禁する会社側の5つの狙い
4月1日(火)から新年度がスタートすることから「稼げる副業の作り方」に注目した。2024年に大手食品メーカーや銀行が、他社での雇用契約も含む「副業」の解禁を発表。副業総合研究所の調べによると、副業経験者の割合は46.7パーセント。さらに、毎月5万円以上の収入を副業から得ている人は、46パーセントもいることが明らかになるなど、副業を取り巻く環境が大きく変化している。ノイハウス:あらためて、副業を解禁する会社側の狙いというのは、どういうところにあるのでしょうか。
鏡:私自身も会社員でした。私が独立したときには副業という制度が、まだそんなにはなかったんです。いまはかなり増えてきているかなと思います。副業を解禁する企業の目的、狙いは5個あります。ひとつは社員のスキルアップです。他者での経験や業界の仕事を通じて、新しいスキルや価値を獲得する。最近、リスキリングと言われていますが、学び直しの一環として「副業したらどうですか?」と。ふたつ目は、社内ではなかなか得られない「外部の知見を得るためのイノベーションを作っていくアイデアや視点」を会社に持ち帰ってもらうためです。
3つ目の企業の狙いは「社員のモチベーション」だという。
鏡:会社に定着しない、辞めてしまう人がいるなかでモチベーションやエンゲージメントを高めるために「副業したい」という人たちに応える。4つ目は会社としてもブランド力が上がります。5つ目はこれからの働き方ですね。どうやって生きていくのか、どうやって働いていくのかというところへの適応。特に終身雇用がなくなってきているなか、いろいろなキャリアの自立を会社が支援していこうと。
サッシャ:副業をやっていることによって、次の道が拓ける場合もあるということですね。
まずは自分に正直に向き合う
鏡さんは「これから副業でなにをするか考える」という人に向けたアドバイスをした。鏡:自分自身がどんな人生を送っていきたいのか、どんな時間を過ごしたいのか、なにをしているときがいちばん幸せなのかとか、そういったことを考えるとよいのかなと思っています。
サッシャ:寝ているときがいちばん幸せです(笑)。それでもいいんですか?
鏡:事業構想大学院大学でも「自分自身なにが幸せなのか」をとことん研究するプログラムも入れています。
ノイハウス:正直に、ということですよね。寝るのでも食べるのでもいいし、そこで飾らずに本気で向き合わないと、あとから自分らしい事業が立てられないですよね。
鏡:そのとおりだと思います。人それぞれ、向き不向きがあります。定時に出社して定時に退社して、安定した収入が確保される。そういった会社員が向いている人がいる一方で、収入は安定しなくても自分の好きな時間に好きな場所で働きたい人もいます。いろいろな人がいますので、副業も活かせていけるのかなと思います。
「構想脳」を育てる
続いて、鏡さんは「自身が理想とする働き方、生き方を思い描いた次のフェーズでなにをするべきか」について解説した。鏡:事業構想大学院では事業構想をするときに、新しい構想をする「構想脳」を育てることが大切だと思っています。
サッシャ:構想する頭を作ると。
鏡:まず、そこに持っていきます。毎日の仕事の延長線上では、なかなか新しい構想が生まれないので「発着想」という考えを大切にしています。
サッシャ:これはどういうことでしょうか?
鏡:ひらめきや気づきを通して、経験したことのないことを想像することを大切にしています。発想と着想は同じような言葉に感じますが、発想は自分自身のなかから湧き出てくる思いつきのこと。着想は外部からの気づきですね。それが種になり自分のなかに降りてくる、思いつきのことを言っています。
サッシャ:「駅の看板から着想を得た」といった言い方をしますよね。
鏡:まず自分自身のスキルや会社の資源、あとなにがしたいのか? なにができるのか? というのを考える、そこがまず発想です。そのうえで世の中にある無数の、いろいろな困ったことや課題、そういったものを見つける。そこから自分のなかに降りてくる困りごとや課題を解決するための着想を大切にして、そこから想像していくことを大切にしています。
サッシャ:たしかに、日々生活していると「これ不便だな」「もっとこうだったらいいのにな」と思うことがあるけど、だいたいそのまま流していますよね。そこを「どうしようか?」「自分でできることはないかな?」と。
鏡:ちょっとしたところにヒントがあると思います。
「発着想」を身につけ「困った」を解決
鏡さんは「発着想」を身につけた大学の学生たちが立ち上げた企業の例を挙げていった。鏡:これまでに700人以上の事業構想修士という修士号をとって卒業した人たちがいるので、たくさんあります。たとえば、飲料メーカーにお勤めの会社員の方は、健康経営を掲げる会社だったんです。そこで「自社ができることはなにか」と考えたときに、不足しがちなお野菜や果物を手軽にとれる、粉状のスムージーを開発した人もいます。
サッシャ:粉末を水に溶かして飲み物にする。戻せばいいだけなのは便利です。
鏡:あとは、鉄道会社にお勤めの50代の会社員の方です。いまどんどん人が減っていき、鉄道の路線だけで稼ぐ時代ではなくなっていくなかで「どう町を活性化していったらいいのか」と。そこで、彼はコミュニティを作ろうと思いつきました。駅から離れている、横浜の奥のほうにある団地にいわゆるコミュニティになるような畑を作ったり、マルシェを開催したりしている方もいます。
サッシャ:人が集まれるような場所を作ると。だったら、その町に住もうかとなり、結果、電車の路線を通勤に使うようになるという構想ですね。ここまで伺ってきてですが、「儲かるかどうか」は考えるべきなのでしょうか。事業として赤字では困りますよね。儲かることは大事ですか?
鏡:もちろん大事です。サステナブル経営という言い方もしますが、儲からないと次のビジネスもなかなか立ち上がらないので、そういう視点も大事です。どのようなビジネスにも顧客がいますので、顧客が求めていることはなにかと考える。あとは競合のビジネスと比べて、どんな差別化のポイントがあるのかを明確にすることが大事です。いろいろなお仕事がありますが、どんなお仕事でもその人にとって有益なサービスを提供できるのであれば、必ず儲かる、稼げると思っています。
サッシャ:「困った」を解決できればそこにお金を払う人がいるので、ビジネスとして成り立つということですね。
J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」では、ニューノーマル時代のエッジにフォーカス。放送は月曜~木曜の10時10分ごろから。
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