春になり、就職や進学など新しい環境でスタートを切る人が増えてくる時期。新しく始めた仕事が長続きするかは、仕事の内容はもちろんのこと、人間関係含め、職場がいかに楽しい環境であるかも重要だ。
そこで今回は、楽しく仕事をするためのユニークなルール作りに注目。ウェブサイト「オモコロ」を運営する、株式会社バーグハンバーグバーグの事例を紹介する。また、同社の代表取締役の長島健祐さんに、新入社員へのアドバイスも聞いた。
この内容をお届けしたのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・ノイハウス萌菜)のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」。4月2日(火)のオンエア内容をテキストで紹介する。
代表取締役の長島健祐さんは3月27日、初のビジネス書となる『センスは5% クリエイターをサポートするための45の技術』(徳間書店)を発売した。
ノイハウス:常識にとらわれない、いろいろな仕事術がまとまっているそうですが、どんな内容なのでしょうか?
長島:仕事術と言うとおこがましいのですが、書いてあることは誰でもできるようなものなんですね。と言いつつも、社会って意外と当たり前のことができない人が多いんですよ。みんなのレベルが低いというよりも、当たり前のことをやり続けることって実は難易度が高いということを(伝えたい)。社会ってこんなのでもいいんだ、世の中ってちょろいんだと思ってくれたら嬉しいなと思います。
サッシャ:なるほど。センスが5パーセントということは、残りの95パーセントは社会的常識ということですか?
長島:残りはみんなで考えてください、という感じですね(笑)。
サッシャ:求められる要素のなかで、センスは5パーセントぐらいしかないってことですね。
長島:うちにはお掃除ルールというものがあります。僕はバーグの社長になるまでは他の会社を5社ぐらい経験していて、社会人経験もいろいろあるんですね。そのなかで、お掃除ルールが あった会社ってないんですよ。
ノイハウス:あまり聞かないですね。
長島:うちの会社って、ほっとくとゴミ屋敷みたいになって、めちゃくちゃ汚くなるんですよね(笑)。うちは初歩的なこと全般ができないので、そういった当たり前のことができない人ってけっこう多いんじゃないかなと思うんです。
ノイハウス:当たり前を疑ってルールを作るんですね。他にはどんな社内ルールがありますか?
長島:メディアさんにけっこう取り上げていただくのは「オリジナル祝日」です。6月って祝日がないのに、梅雨でジメジメしてテンションが上がらないですよね。しかも5月病の翌月だし、精神的にダルい月なので、勝手に僕らで祝日を作ります。みんな有意義に過ごそうよって感じですね。
ノイハウス:いいな~!
サッシャ:日付は決まっているんですか?
長島:決まっていないんですけど、3連休にはしたほうがいいと思っています。なので、金曜とか月曜あたりで設定していますね。
サッシャ:効果は実感できますか?
長島:やって10年ぐらい経つので、効果があるというよりもみんな「休めて当然」みたいな感じです(笑)。とはいえ、社長の僕でさえ休みは嬉しいというか有意義なので、みんなにとっても有意義なんじゃないかなと思っています。
ノイハウス:社内ルールの他に、楽しい企画などもあるのでしょうか?
長島:みなさんも社員旅行でいろんなところに行かれていると思うんですけども、我々は社員旅行に加えて地方のファミレスに行きます。特に、静岡の「さわやか」のハンバーグがめちゃくちゃおいしいんですよね。
サッシャ:おいしいですし、すごく並びますよね。
長島:土日に行ったら混んじゃうしみんなで楽しく行きたいので、業務を完全にストップさせてみんなで「さわやか」に行きます。
サッシャ:新幹線に乗ってみんなで!?
長島:車を借りてみんなで行きます。
ノイハウス:ただハンバーグを食べに行く日がある。面白い! そこでコミュニケーションが生まれたりと、仕事的にもメリットがありますよね?
長島:おそらく「ある」と思わないと、こういうことってやれないですね(笑)。ただやっぱり「さわやか」がおいしいので、全然いいかなって(笑)。
サッシャ:仕事って大変なこともいっぱいあるからこそ、楽しいことがあるとメリハリが効きますよね。
サッシャ:気にかけていること、自分に課しているルールはありますか?
長島:いくつかあるんですけど、1つは「怒らないこと」。怒っている年上の人、上司って面白く見えちゃうんですよね(笑)。
サッシャ:「この人怒ってるぞ!」みたいな感じね(笑)。
長島:そうなんですよ。このご時世ですし、怒り方には気を付けています。あとは、「バレたら恥ずかしいことはしない」ですね。あえてひとまとめで言いますけども、社長がダサいことをすると社員のヘイトに直結するんですよ。特にうちに関してはクリエイターが多く、他社からの需要もあって、うちにいるメリットってそこまでないところがあるんです。なので、社長はダサいことをせず、変にモチベーションを下げるようなことはしないようにしています。
サッシャ:社長は大変ですね。
長島:そのほうが自分にとってもメリットがあったりもするんですよね。
長島:幸い僕はこれまでの人生で仕事を楽しめたのですが、周りでは必ずしもそうではない人はけっこういました。とはいえ、それでも全然いいと思うんですよね。仕事なのでミスすることもあるし、うまくいかないこともありますけど、それ以外の好きなこと、うちのメンバーだと家族、散歩、読書など楽しいことがいっぱいあるんですよね。そういう楽しみをいっぱい持つことで、人生の充足度を高めていったらいいんじゃないかなと思います。
サッシャ:新入社員の方に、何かアドバイスはありますか?
長島:仕事以外のことも楽しんでほしいのと、「理不尽な上司の陰口は叩け」ですね(笑)。
サッシャ:陰口を言ったほうが言ったほうがいいんですか(笑)!?
長島:仲間内で言ったほうがいいですね。やっぱり仕事がつまらなくなる瞬間って理不尽なことを言われたり理不尽なノルマを課せられたりしたときだと思うんですよ。それって理不尽なので、そこでため込まずに発散して、気楽に思い切りやってほしいなと思います。
ノイハウス:いろんな人に相談したほうがいいということですね。もしかしたら同じことを考えている人がいて、話すことで気持ちが晴れたりするかもしれないですよね。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」では、毎回ニューノーマル時代のさまざまなエッジにフォーカスする。放送は月曜~木曜の10時10分ごろから。
そこで今回は、楽しく仕事をするためのユニークなルール作りに注目。ウェブサイト「オモコロ」を運営する、株式会社バーグハンバーグバーグの事例を紹介する。また、同社の代表取締役の長島健祐さんに、新入社員へのアドバイスも聞いた。
この内容をお届けしたのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・ノイハウス萌菜)のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」。4月2日(火)のオンエア内容をテキストで紹介する。
常識にとらわれない仕事術
広告制作会社であるバーグハンバーグバーグが運営する「オモコロ」は、SNSで話題になるようなおもしろい記事や漫画をメインに、平日毎日更新しているウェブメディア。「食べにくいサンマでも“外科医”が手術道具を使えば綺麗に食えるのか?」といった、独特の視点を持って書かれた記事が人々の支持を集めている。代表取締役の長島健祐さんは3月27日、初のビジネス書となる『センスは5% クリエイターをサポートするための45の技術』(徳間書店)を発売した。
ノイハウス:常識にとらわれない、いろいろな仕事術がまとまっているそうですが、どんな内容なのでしょうか?
長島:仕事術と言うとおこがましいのですが、書いてあることは誰でもできるようなものなんですね。と言いつつも、社会って意外と当たり前のことができない人が多いんですよ。みんなのレベルが低いというよりも、当たり前のことをやり続けることって実は難易度が高いということを(伝えたい)。社会ってこんなのでもいいんだ、世の中ってちょろいんだと思ってくれたら嬉しいなと思います。
サッシャ:なるほど。センスが5パーセントということは、残りの95パーセントは社会的常識ということですか?
長島:残りはみんなで考えてください、という感じですね(笑)。
サッシャ:求められる要素のなかで、センスは5パーセントぐらいしかないってことですね。
業務をストップして「さわやか」へ
バーグハンバーグバーグでは、他の会社にはない一風変わった社内ルールがあるという。長島:うちにはお掃除ルールというものがあります。僕はバーグの社長になるまでは他の会社を5社ぐらい経験していて、社会人経験もいろいろあるんですね。そのなかで、お掃除ルールが あった会社ってないんですよ。
ノイハウス:あまり聞かないですね。
長島:うちの会社って、ほっとくとゴミ屋敷みたいになって、めちゃくちゃ汚くなるんですよね(笑)。うちは初歩的なこと全般ができないので、そういった当たり前のことができない人ってけっこう多いんじゃないかなと思うんです。
ノイハウス:当たり前を疑ってルールを作るんですね。他にはどんな社内ルールがありますか?
長島:メディアさんにけっこう取り上げていただくのは「オリジナル祝日」です。6月って祝日がないのに、梅雨でジメジメしてテンションが上がらないですよね。しかも5月病の翌月だし、精神的にダルい月なので、勝手に僕らで祝日を作ります。みんな有意義に過ごそうよって感じですね。
ノイハウス:いいな~!
サッシャ:日付は決まっているんですか?
長島:決まっていないんですけど、3連休にはしたほうがいいと思っています。なので、金曜とか月曜あたりで設定していますね。
サッシャ:効果は実感できますか?
長島:やって10年ぐらい経つので、効果があるというよりもみんな「休めて当然」みたいな感じです(笑)。とはいえ、社長の僕でさえ休みは嬉しいというか有意義なので、みんなにとっても有意義なんじゃないかなと思っています。
ノイハウス:社内ルールの他に、楽しい企画などもあるのでしょうか?
長島:みなさんも社員旅行でいろんなところに行かれていると思うんですけども、我々は社員旅行に加えて地方のファミレスに行きます。特に、静岡の「さわやか」のハンバーグがめちゃくちゃおいしいんですよね。
サッシャ:おいしいですし、すごく並びますよね。
長島:土日に行ったら混んじゃうしみんなで楽しく行きたいので、業務を完全にストップさせてみんなで「さわやか」に行きます。
サッシャ:新幹線に乗ってみんなで!?
長島:車を借りてみんなで行きます。
ノイハウス:ただハンバーグを食べに行く日がある。面白い! そこでコミュニケーションが生まれたりと、仕事的にもメリットがありますよね?
長島:おそらく「ある」と思わないと、こういうことってやれないですね(笑)。ただやっぱり「さわやか」がおいしいので、全然いいかなって(笑)。
サッシャ:仕事って大変なこともいっぱいあるからこそ、楽しいことがあるとメリハリが効きますよね。
社長がダサいことをすると社員のヘイトに直結する
代表取締役を務める長島さんが、組織やチームをまとめるうえで気を付けていることは何だろう?サッシャ:気にかけていること、自分に課しているルールはありますか?
長島:いくつかあるんですけど、1つは「怒らないこと」。怒っている年上の人、上司って面白く見えちゃうんですよね(笑)。
サッシャ:「この人怒ってるぞ!」みたいな感じね(笑)。
長島:そうなんですよ。このご時世ですし、怒り方には気を付けています。あとは、「バレたら恥ずかしいことはしない」ですね。あえてひとまとめで言いますけども、社長がダサいことをすると社員のヘイトに直結するんですよ。特にうちに関してはクリエイターが多く、他社からの需要もあって、うちにいるメリットってそこまでないところがあるんです。なので、社長はダサいことをせず、変にモチベーションを下げるようなことはしないようにしています。
サッシャ:社長は大変ですね。
長島:そのほうが自分にとってもメリットがあったりもするんですよね。
「理不尽な上司の陰口は叩け」その意味とは
今、職場環境で「仕事を100パーセント楽しめていない」と感じる人に向けて、長島さんは「仕事がすべてではないと思ってほしいです」と助言する。長島:幸い僕はこれまでの人生で仕事を楽しめたのですが、周りでは必ずしもそうではない人はけっこういました。とはいえ、それでも全然いいと思うんですよね。仕事なのでミスすることもあるし、うまくいかないこともありますけど、それ以外の好きなこと、うちのメンバーだと家族、散歩、読書など楽しいことがいっぱいあるんですよね。そういう楽しみをいっぱい持つことで、人生の充足度を高めていったらいいんじゃないかなと思います。
サッシャ:新入社員の方に、何かアドバイスはありますか?
長島:仕事以外のことも楽しんでほしいのと、「理不尽な上司の陰口は叩け」ですね(笑)。
サッシャ:陰口を言ったほうが言ったほうがいいんですか(笑)!?
長島:仲間内で言ったほうがいいですね。やっぱり仕事がつまらなくなる瞬間って理不尽なことを言われたり理不尽なノルマを課せられたりしたときだと思うんですよ。それって理不尽なので、そこでため込まずに発散して、気楽に思い切りやってほしいなと思います。
ノイハウス:いろんな人に相談したほうがいいということですね。もしかしたら同じことを考えている人がいて、話すことで気持ちが晴れたりするかもしれないですよね。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」では、毎回ニューノーマル時代のさまざまなエッジにフォーカスする。放送は月曜~木曜の10時10分ごろから。
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2024年4月9日28時59分まで
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番組情報
- STEP ONE
-
月・火・水・木曜9:00-13:00
-
サッシャ、ノイハウス萌菜