声優の山寺宏一が、人からの学びについて語り、おすすめの楽曲を紹介した。
山寺が登場したのは『STEP ONE』のワンコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)。毎週ゲストを招き、人生で得た学びや気づきを教えてもらうコーナーだ。ここでは9月17日(火)のオンエア内容をテキストで紹介する。
また、声優としてはもちろん、歌手や俳優、ナレーター、モノマネタレント、ラジオパーソナリティなど、多方面で活躍中だ。
そんな山寺の人生に影響を与えたのは、声優の大先輩である羽佐間道夫との出会いだという。羽佐間は現在90歳、『ロッキー』の吹き替えやピーター・セラーズなど往年の名俳優の吹き替えを担当しており、現在でもナレーションなど精力的に活動をしている。そんな羽佐間の姿は「働きっぱなし老人」と評されているほどだと、山寺は話す。
山寺:(羽佐間さんは)最近だと『声優口演』という無声映画に声を当てる企画のプロデュースもなさっていて、声優界で知らない人はいないと言えるような、創世記から活躍なさっている方です。僕は養成所時代からお世話になっていて、40年以上の付き合いになるのですが、いまもレギュラーの仕事を一緒にやっていますし、公私ともにお世話になっています。そのなかで、「なぜ90歳でそんなにお元気なのか」をいつも探ろうと、「声を出すのがいいことなのか」「いつも散歩をなさっているそうなので、体を鍛えるのがよいのか」と、いろいろ見ているのですが、本人がおっしゃっているのは「何にでも好奇心を持つこと」だそうです。いまだに「あれはおもしろい」「これはおもしろい」「山ちゃん、これ見たんだけどどう?」「何かおもしろいことない?」といつも探っていて、「今度、こんな新しい企画を考えているんだけど、どうだ?」と(話しています)。
山寺:「いまどきの若いもんは」というのは、人類が始まってからみなさん言うのでしょうが、僕も60歳を過ぎて、言いたくもないのに「昔はこうだったけど、いまは……」などと言ってしまうことがあります。しかし、羽佐間さんは違って、「いまどきの若いもんは、素晴らしい」と、いつも言います。先日も、一緒にイベントをやっていたら、「僕は若い人たちから学びたい。声優業界もみんないいよ」と言っていました。どうしても過去のことばかりに縛られがちというか、いろいろなことを思ってしまいますが、羽佐間さんは「もちろん昔もいい仲間がたくさんいた、けれどもいまもいいよ」「どんどん若い人たちから学びたい」と。「長生きするには、若い人たちと付き合うことだ」とまでおっしゃっていて、そんな好奇心旺盛でいつも前を向いている羽佐間道夫さんに僕は憧れて、羽佐間さんのような90代を迎えたいと、心から思っています。
トークを聞いたサッシャとノイハウスは……。
サッシャ:素晴らしいですね。
ノイハウス:40年以上のお付き合いがあるのですね。
サッシャ:羽佐間さんの世代の人たちに憧れたのが山寺さんたちの世代で、そんな山寺さんの世代に憧れて、またいまの若い人たちがいるわけではないですか。だから「いまの若い声優たちは素晴らしい」という土台を作り上げたのは羽佐間さんたちであり、世界でも特有のいまの「日本の声優」という職業のブランドみたいなものは、先人たちの活躍があったからこそだと思います。しかし、築いた本人が「素晴らしい」といっているというそのお人柄、そしていつまでも生涯現役、こんな人生を過ごせたらいいなと思いますね。
ノイハウス:本当に、マインドセットが素晴らしいですね。
山寺:僕が以前、車で羽佐間さんのお宅まで送って行くときに、「僕、サブスクに入っていて何でも聴けるので、言ってください。それをずっとかけながらドライブしましょう」といったら、「Dean Martinが聴きたいな」と言われました。彼は歌手であり俳優でもあり、映画の吹き替えは主に羽佐間さんがやっていらしたので、曲も好きだからということで、僕がいちばん好きな『スウィンガーズ』という映画のサントラに入っているこの曲を聴きながら、「いいね、山ちゃん」と言って、2人でドライブした思い出があります。
そんな山寺は、9月27日(金)より全国公開される、ティム・バートン監督の最新作『ビートルジュース ビートルジュース』の吹き替えを担当している。『ビートルジュース ビートルジュース』は、1988年公開の映画『ビートルジュース』の35年後を描いた続編で、ティム・バートン監督が『ウェンズデー』のスタッフとともに作り上げた、ハロウィーン史上最大のお騒がせホラーコメディだ。
山寺は前作に続き、主演のビートルジュース役の、マイケル・キートンの声を務める。同作は、山寺をはじめとした日本語版キャストが、特殊メイクを駆使し、全身で劇中のキャラクターを演じた「全身吹替版ポスター」にも、注目が集まっている。
公開前から話題の絶えない作品を、劇場でチェックしてみては。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」では、さまざまな業界のトップランナーが、これまでの経験から得た学びをシェアする。放送は月曜~木曜の9時35分ごろから。
山寺が登場したのは『STEP ONE』のワンコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)。毎週ゲストを招き、人生で得た学びや気づきを教えてもらうコーナーだ。ここでは9月17日(火)のオンエア内容をテキストで紹介する。
声優界で長年活躍し続ける大先輩
洋画の吹き替えではジム・キャリーやトム・ハンクス、ウィル・スミスなど、数々の大物俳優の声を演じている山寺。アニメではディズニーのドナルドダックや『アラジン』のジーニー、『アンパンマン』のチーズ役など、人気キャラクターをさまざまな声で演じわけ、「七色の声を持つ男」として知られている。また、声優としてはもちろん、歌手や俳優、ナレーター、モノマネタレント、ラジオパーソナリティなど、多方面で活躍中だ。
そんな山寺の人生に影響を与えたのは、声優の大先輩である羽佐間道夫との出会いだという。羽佐間は現在90歳、『ロッキー』の吹き替えやピーター・セラーズなど往年の名俳優の吹き替えを担当しており、現在でもナレーションなど精力的に活動をしている。そんな羽佐間の姿は「働きっぱなし老人」と評されているほどだと、山寺は話す。
山寺:(羽佐間さんは)最近だと『声優口演』という無声映画に声を当てる企画のプロデュースもなさっていて、声優界で知らない人はいないと言えるような、創世記から活躍なさっている方です。僕は養成所時代からお世話になっていて、40年以上の付き合いになるのですが、いまもレギュラーの仕事を一緒にやっていますし、公私ともにお世話になっています。そのなかで、「なぜ90歳でそんなにお元気なのか」をいつも探ろうと、「声を出すのがいいことなのか」「いつも散歩をなさっているそうなので、体を鍛えるのがよいのか」と、いろいろ見ているのですが、本人がおっしゃっているのは「何にでも好奇心を持つこと」だそうです。いまだに「あれはおもしろい」「これはおもしろい」「山ちゃん、これ見たんだけどどう?」「何かおもしろいことない?」といつも探っていて、「今度、こんな新しい企画を考えているんだけど、どうだ?」と(話しています)。
90歳を超えても、若い世代から学ぶ姿勢
羽佐間の考え方について、「もうすぐ91歳ですよ? すごいんですよ」と、語る山寺。さらに羽佐間がよく口にする言葉も、山寺の心に突き刺さっているという。山寺:「いまどきの若いもんは」というのは、人類が始まってからみなさん言うのでしょうが、僕も60歳を過ぎて、言いたくもないのに「昔はこうだったけど、いまは……」などと言ってしまうことがあります。しかし、羽佐間さんは違って、「いまどきの若いもんは、素晴らしい」と、いつも言います。先日も、一緒にイベントをやっていたら、「僕は若い人たちから学びたい。声優業界もみんないいよ」と言っていました。どうしても過去のことばかりに縛られがちというか、いろいろなことを思ってしまいますが、羽佐間さんは「もちろん昔もいい仲間がたくさんいた、けれどもいまもいいよ」「どんどん若い人たちから学びたい」と。「長生きするには、若い人たちと付き合うことだ」とまでおっしゃっていて、そんな好奇心旺盛でいつも前を向いている羽佐間道夫さんに僕は憧れて、羽佐間さんのような90代を迎えたいと、心から思っています。
トークを聞いたサッシャとノイハウスは……。
サッシャ:素晴らしいですね。
ノイハウス:40年以上のお付き合いがあるのですね。
サッシャ:羽佐間さんの世代の人たちに憧れたのが山寺さんたちの世代で、そんな山寺さんの世代に憧れて、またいまの若い人たちがいるわけではないですか。だから「いまの若い声優たちは素晴らしい」という土台を作り上げたのは羽佐間さんたちであり、世界でも特有のいまの「日本の声優」という職業のブランドみたいなものは、先人たちの活躍があったからこそだと思います。しかし、築いた本人が「素晴らしい」といっているというそのお人柄、そしていつまでも生涯現役、こんな人生を過ごせたらいいなと思いますね。
ノイハウス:本当に、マインドセットが素晴らしいですね。
羽佐間とのドライブで聴いた思い出の1曲
山寺には毎日選曲もしてもらう。この日選んだのはDean Martin『You're Nobody 'Til Somebody Loves You』。1944年発表の楽曲を、1960年にDean Martin がカバーし、当時大ヒットした。山寺:僕が以前、車で羽佐間さんのお宅まで送って行くときに、「僕、サブスクに入っていて何でも聴けるので、言ってください。それをずっとかけながらドライブしましょう」といったら、「Dean Martinが聴きたいな」と言われました。彼は歌手であり俳優でもあり、映画の吹き替えは主に羽佐間さんがやっていらしたので、曲も好きだからということで、僕がいちばん好きな『スウィンガーズ』という映画のサントラに入っているこの曲を聴きながら、「いいね、山ちゃん」と言って、2人でドライブした思い出があります。
そんな山寺は、9月27日(金)より全国公開される、ティム・バートン監督の最新作『ビートルジュース ビートルジュース』の吹き替えを担当している。『ビートルジュース ビートルジュース』は、1988年公開の映画『ビートルジュース』の35年後を描いた続編で、ティム・バートン監督が『ウェンズデー』のスタッフとともに作り上げた、ハロウィーン史上最大のお騒がせホラーコメディだ。
公開前から話題の絶えない作品を、劇場でチェックしてみては。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」では、さまざまな業界のトップランナーが、これまでの経験から得た学びをシェアする。放送は月曜~木曜の9時35分ごろから。
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2024年9月24日28時59分まで
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番組情報
- STEP ONE
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月・火・水・木曜9:00-13:00
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サッシャ、ノイハウス萌菜