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ゴミ拾いが競技になる「スポGOMI」とは? 映画『アバター』シリーズも共鳴したイベントに密着!

ゴミ拾いが競技になる「スポGOMI」とは? 映画『アバター』シリーズも共鳴したイベントに密着!

映画『アバター』シリーズの環境問題に対しメッセージを伝えることを目的としたイベント『スポGOMI特別大会 sponsored by アバター』が9月16日、有明で開催された。

J-WAVEは本イベントとコラボレーションし、長谷川ミラがお届けする番組『START LINE』(毎週金曜、16:30~20:00)の公開収録を行った。そのほか、駆けつけた観客が実際に制限時間内に拾ったゴミの量と質を競うスポーツ「スポGOMI特別大会」も実施。ここでは、イベントの一部の様子をレポートする。

LIL LEAGUEが語る『アバター』シリーズへの愛

ジェームズ・キャメロン監督の"地球環境への思い"が込められた映画『アバター』シリーズ。公開収録では6人組ダンスグループ・LIL LEAGUEの中から岩城星那、中村竜大、山田晃大がゲストに登場し、同作への愛を語った。MCを務めたのは、『START LINE』をナビゲーターする長谷川ミラ。

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ナビゲーターの長谷川ミラ

山田はジェームズ・キャメロン監督作品の大ファンで『アバター』シリーズについて聞かれると、「もちろん観ています!」と熱を込めつつ、今回のイベントに対し「『アバター』という言葉を聞いた瞬間に『行かせてください!』と即答しました。めちゃくちゃ楽しみにしてきました」と胸を弾ませていた。

2009年にデジタル3DによるSF超大作として生まれた『アバター』。岩城ももちろん鑑賞しているようで「公開されたのは4〜5歳の頃でしたが、青い世界が印象的でした」と当時の感想を明かしつつ、「今回のイベントを機に、3人で同じ部屋で鑑賞してきました。映像美ももちろんですけど、それ以上に登場人物のプライドだったり、守りたいものだったり、その上で環境問題だったり自然についてなどを伝えていて、改めて素晴らしい映画だと感じました」と話した。

2022年にはさらに映像美が進化した第2作目『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が公開された。中村が「これも3人で一緒に観ました」と明かすと、長谷川は「仲良しですね(笑)。ディズニープラスで見るなら、別の場所でも良さそうですけど」とツッコミを入れる。これに中村は笑いつつ「ストーリーを大事にしたかったので、僕らは第1弾と第2弾を6時間ぶっ続けで観ました」と誇らしげに明かした。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では"美しい海への思い"が表現されている。これについて聞かれると、中村は「守るものの規模が増えたときに、取る行動だったり、親近感が湧くところもあって、第1作目とはまた違う魅力がありました。これも見ることができてよかったと思いました」と伝えた。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』予告編

そして2025年12月に公開が決まっている第3作目『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』について話題がおよぶと、LIL LEAGUEの3人は「ヤバいよね!」と興奮気味に語る。まだ情報が少ない段階ではあるが、岩城が「今回はタイトルから火をテーマにしている作品だと思うので、またどんなストーリーが生まれるのか、すごくワクワクしています」と期待を寄せていた。

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「スポGOMI」体験! きれいな街だと思っていたが……

『アバター』シリーズに関するトークイベントが終わると、続いては第2部の「スポGOMI特別大会」へと移行。「スポGOMI」とは「ゴミ拾いはスポーツだ!」を合い言葉に、チーム対抗の競技としてゴミ拾いを楽しむイベントだ。

数名でチームを組み、限られた競技時間の中で、タバコの吸い殻、空き缶やペットボトルなどを拾い、資源ゴミ、燃えるゴミ、燃えないゴミなどに分別して計量し、集めた重さ、ゴミの種類ごとに定められたポイントを獲得し、合計獲得ポイントを競い合う。このイベントには引き続きLIL LEAGUE、そして長谷川も参加した。

今回のイベントは都内の中でも海の近い地域で開催された。スポGOMIのアイデアを考案した一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブの代表・馬見塚健一氏は「海洋ゴミは年間800万t出ていて、重量で言うと飛行機5万機分にあたります。それらが世界中で何かしらの理由で海に流されている。その8割が陸から出ているものなんです」と切実な事情について説明しつつ、「ペットボトルが海に流れると、分解もされませんし厄介です。ですからそれらを拾っていただき、海に流れ込まないようにしていただけたらと思います」と参加者に呼びかけた。

今回の制限時間は45分。「スポGOMI特別大会」の対象地域を歩いていると一見「きれいな街だ」と感じることができる。しかし、細かな場所に目を配ってみると、そこらじゅうにゴミが落ちていることが確認できた。植木の中からはペットボトル、空き缶、道路脇にはタバコの吸い殻などなど……中にはブーツやタオルなど、もともとは落とし物かもしれないが、結果的にゴミと化してしまったものも発見できた。

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ゴミは決して美しいものではない。見た目はもちろん、暑い季節には臭いもキツくなる。ただこのイベントの面白いところはそのゴミが「=ポイント」となるところだ。参加した多くの人が「街にはこんなにゴミが落ちてるんだ……」と気づきを得つつ、まるで「宝物(ポイント)」を見つけるように一心不乱にゴミを拾い集めていた。

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集まったゴミの総重量はたったの45分間でなんと10.81キロ

制限時間いっぱいとなり、LIL LEAGUE、長谷川と参加者で記念撮影。それからゴミの計測を行い、優勝したのは1.93kgのゴミを拾い集めた女性2人組。今回のイベントで集まったゴミの総重量はなんと10.81キロ……たったの45分間で、きれいな街だと思われていた区域からこれだけのゴミが集まったわけだ。

LIL LEAGUEも汗水流しながら一生懸命にゴミ拾いを行なっていたが、結果は5位。1位を獲りたいと思いながら参加していた3人は、結果を受け悔しそうな表情を浮かべる。山田は「改めて足元を見てみると、こんなにゴミが落ちてるんだと気付かされました。落ちてしまったものもあるだろうし、残念だけど故意に置いて帰ったと感じられるものもあった。『アバター』の世界じゃないけど、動物はゴミを出すわけじゃないので、こういう世界を作るのは人間以外に誰もいないんです。これからも1日1日を過ごす中で、ゴミをちゃんと分別するというか、ちょっとの意識が大事だと思います。そしてこれからもこういう活動が広がっていけばと思うし、僕もひとりの人間として学ぶことがありました」と語った。

優勝したチームに話を聞くと、1人の女性は「正直ゴミとかのことをあまり考えずに、LIL LEAGUEのイベントだからという理由で参加したんですけど、意外にゴミ拾いに熱中できました。楽しかったです」とイベントについての感想を語った。さらにもう1人の女性は「当たり前ですけどゴミをポイ捨てしてはいけないと思いました。ポイ捨てする人がいるから地球が大変なことになってしまっているのであって、そういう当たり前のことが改めて大事」と大切な何かをイベントを通じて持ち帰ったようだった。

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さらに、次世代のJ-WAVEをつくる大学生・専門学生コミュニティ「J-WAVE WACODES」のメンバーもイベントに参加。「地球スマイル隊」として競技にエントリーした男性と女性ペアは1.33kgのゴミを拾い、3位入賞を果たした。女性メンバーに感想を聞くと「今回私はワコーズのメンバーとして誘われたんですけど、今度このようなイベントがあった際には、友だちを誘う側になって、ゴミ拾いの輪を広げていけたら」と話した。そして男性メンバーは「ゴミ拾いに競技性を加えたことで、どの年代の方でも楽しむことができると感じました。特に小さいお子さんはこういうのを経験することで、“ゴミを出さないように”という意識にシフトしていくことができると思う」と語ってくれた。
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参加したワコーズのメンバー

海洋プラスチックごみがこのまま増え続けると、漁業や観光業への影響だけでなく、船舶運航の障害、沿岸中域の環境も悪化すると言われている。2050年には魚より海洋ごみの量が多くなるという話もある。もしかしたら近い未来、美しい海が完全に消えてしまうかもしれない。そんな中で人間ができることは、一人ひとりがごみを減らす意識を作り、行動していくことだ。地球の未来を守るためには今、何ができるのか──そんなことを考えさせてくれるイベントだった。

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■公開収録のオンエア日
イベントの様子は、9月20日(金)・27日(金)に2週にわたって放送される。オンエアから一週間はradikoで再生可能だ。

▼9/20
https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20240920163000

▼9/27
https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20240927163000

(取材・文・撮影=中山洋平)

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