J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)。8月17日(金)のオンエアでは、川田が筑波大学へ出張取材に行き、驚きのVR体験の様子などをお届けしました。
■VRはゴーグルで見るだけじゃつまらない
川田は、筑波大学教授で日本バーチャルリアリティ学会会長の岩田洋夫さんを訪れました。岩田さんは、日本最大級のテクノロジーと音楽の祭典「INNOVATION WORLD FESTA 2018(イノフェス)」の共同主催者でもあります。また、今回訪れた筑波大学の「エンパワースタジオ」は、研究をしながらデモンストレーションをおこなえる場所です。
川田:ここにあるVR(バーチャル・リアリティ)の設備は、一般に流行っているVRとはちょっと違いますよね。次世代のVRという感じがします。最近はどのような研究をしているのでしょうか?
岩田: VRと言うと、一般的にゴーグルをかけて体験することだと思われています。実はゴーグルの技術って1980年代からおこなわれていて、当時学生だった私もそれに興味を持ちはじめました。VRはゴーグルで見るだけじゃつまらないと思い、それ以外の感覚をどう作るかといろいろ研究をしてきました。
川田:没入感という意味でVRは市民権を得たけど、その次ですよね。
岩田:立体映像が目の前に出てきて、インタラクティブになると、誰でも触りたくなります。そうなって手応えがないと違和感が生じるわけなんです。そこが私の出発点でした。大事なのはバーチャルな世界でも自由に歩きたいということなんですよね。
最近は、ゴーグルをしてVRの世界を歩くことができるゲームはありますが、その部屋の壁にぶつかる事故がよく起こると言います。「壁に当たらず自由に動ける技術は非常に難しい」と岩田さん。その内容を踏まえて作られた、体育館全体をVR空間にするようなVRシステムを川田が体験しました。
■自動運転車が行き交う、未来のつくば市街をVR体験
川田はメガネを装着し、立体映像でできた空間を体験します。
岩田:左右に25メートル、奥行き15メートル、高さ8メートルの巨大なスクリーンの中を自由に歩き回ることができます。プロジェクターが12台あり、壁と床の全体に映像を映しています。加えてVRに必要なモーショントラッキングで動きを追跡します。
自動運転車が行き交う、未来のつくば市中心部を想定した3DモデルをVR体験した川田は、「街ができた」「車にひかれる!」「すごい臨場感」と、夢中な様子です。
川田:この体験、夢みたいですよ。
岩田:さらに映像空間で人間を飛ばすために、体をつるすハーネスを着けます。
川田:バンジージャンプをするときに着けるような器具ですよね。
ハーネスにつるされ、3メートル、6メートルと飛び上がり、そして着地した川田は「面白い!」、「スーパーマリオになった気分」「ゲームの世界に入ったみたい!」と、未知のVR体験に興奮していました。
■世の中に普及させていかないと技術として完成しない
VR体験を終え、「まだフワフワしている」と夢見心地な川田。
川田:夢のような世界を先端で研究する岩田さんは、一歩先の未来をどうイメージしていますか?
岩田:研究室の中で未来をつくることも、けっこうできるんです。ところが、世の中に広くその未来を普及させることは非常に難しく、これを30年以来やってきても、なかなかうまくいかないところが問題だと思います。何らかのかたちで世の中に普及させていかないと技術として完成しない。今はようやくゴーグル型のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)が普及したところなので、これからそれ以外の新しい技術をどうやって広めていくかが課題ですね。
岩田さんの話やVR体験によって、未来のイノベーションをひしひしと感じる出張取材となりました。岩田さんは、9月29日(土)、30日(日)に、六本木ヒルズで開催される「INNOVATION WORLD FESTA 2018」にも登場予定です。ぜひイノフェスの公式サイトをご覧ください。
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【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜 22時-22時55分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/
■VRはゴーグルで見るだけじゃつまらない
川田は、筑波大学教授で日本バーチャルリアリティ学会会長の岩田洋夫さんを訪れました。岩田さんは、日本最大級のテクノロジーと音楽の祭典「INNOVATION WORLD FESTA 2018(イノフェス)」の共同主催者でもあります。また、今回訪れた筑波大学の「エンパワースタジオ」は、研究をしながらデモンストレーションをおこなえる場所です。
川田:ここにあるVR(バーチャル・リアリティ)の設備は、一般に流行っているVRとはちょっと違いますよね。次世代のVRという感じがします。最近はどのような研究をしているのでしょうか?
岩田: VRと言うと、一般的にゴーグルをかけて体験することだと思われています。実はゴーグルの技術って1980年代からおこなわれていて、当時学生だった私もそれに興味を持ちはじめました。VRはゴーグルで見るだけじゃつまらないと思い、それ以外の感覚をどう作るかといろいろ研究をしてきました。
川田:没入感という意味でVRは市民権を得たけど、その次ですよね。
岩田:立体映像が目の前に出てきて、インタラクティブになると、誰でも触りたくなります。そうなって手応えがないと違和感が生じるわけなんです。そこが私の出発点でした。大事なのはバーチャルな世界でも自由に歩きたいということなんですよね。
最近は、ゴーグルをしてVRの世界を歩くことができるゲームはありますが、その部屋の壁にぶつかる事故がよく起こると言います。「壁に当たらず自由に動ける技術は非常に難しい」と岩田さん。その内容を踏まえて作られた、体育館全体をVR空間にするようなVRシステムを川田が体験しました。
■自動運転車が行き交う、未来のつくば市街をVR体験
川田はメガネを装着し、立体映像でできた空間を体験します。
岩田:左右に25メートル、奥行き15メートル、高さ8メートルの巨大なスクリーンの中を自由に歩き回ることができます。プロジェクターが12台あり、壁と床の全体に映像を映しています。加えてVRに必要なモーショントラッキングで動きを追跡します。
自動運転車が行き交う、未来のつくば市中心部を想定した3DモデルをVR体験した川田は、「街ができた」「車にひかれる!」「すごい臨場感」と、夢中な様子です。
川田:この体験、夢みたいですよ。
岩田:さらに映像空間で人間を飛ばすために、体をつるすハーネスを着けます。
川田:バンジージャンプをするときに着けるような器具ですよね。
ハーネスにつるされ、3メートル、6メートルと飛び上がり、そして着地した川田は「面白い!」、「スーパーマリオになった気分」「ゲームの世界に入ったみたい!」と、未知のVR体験に興奮していました。
■世の中に普及させていかないと技術として完成しない
VR体験を終え、「まだフワフワしている」と夢見心地な川田。
川田:夢のような世界を先端で研究する岩田さんは、一歩先の未来をどうイメージしていますか?
岩田:研究室の中で未来をつくることも、けっこうできるんです。ところが、世の中に広くその未来を普及させることは非常に難しく、これを30年以来やってきても、なかなかうまくいかないところが問題だと思います。何らかのかたちで世の中に普及させていかないと技術として完成しない。今はようやくゴーグル型のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)が普及したところなので、これからそれ以外の新しい技術をどうやって広めていくかが課題ですね。
岩田さんの話やVR体験によって、未来のイノベーションをひしひしと感じる出張取材となりました。岩田さんは、9月29日(土)、30日(日)に、六本木ヒルズで開催される「INNOVATION WORLD FESTA 2018」にも登場予定です。ぜひイノフェスの公式サイトをご覧ください。
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番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜 22時-22時55分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/
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