J-WAVEが新たにスタートした「J-WAVE LISTEN+」。J-WAVEをたくさん聴くリスナーに特典をプレゼントするというサービスだ。プロジェクトを立ち上げたJ-WAVEの小向国靖と、開発に携わった『INNOVATION WORLD』ナビゲーターの川田十夢が、その仕組みについて語った、
【オンエア:J-WAVE『INNOVATION WORLD』のワンコーナー「GLOBAL OPEN INNOVATION」。5月12日(金)】
J-WAVEは、テクノロジーと音楽の祭典「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA」(通称・イノフェス)を毎年開催したり、NFTを活用した次世代アーティスト発掘&育成プロジェクトを実施したりと、ラジオのみならずデジタル領域でもエンターテインメントの創出にチャレンジしてきた。その経験を活用したサービスが「J-WAVE LISTEN+」だ。小向は「手前みそですけど、ラジオ業界がちょっとざわつくようなサービスかと思います」と、その内容を解説する。
小向:簡単に言うと、J-WAVEを毎月50時間聴いていただいたリスナーの方に、感謝のしるしでデジタルステッカーをプレゼントします。これがNFTになっている、というサービスです。いままで僕らは、ラジオを誰がどれぐらい聴いているかわかりませんでした。だからリスナーのみなさんに感謝の気持ちを伝えたいけれども、どう伝えたらいいかわからない。これはラジオにかかわらずテレビもそうだと思います。そういったなかで、NFTという新しい技術が出てきたことによって、リスナーのJ-WAVEへの想い、僕らがその想いに対する感謝の気持ちが可視化できるようになりました。これがものすごく大きなことかなと思います。新しいラジオの聴き方、楽しみ方、体験ができてきたなという感じです。
川田:やってみると、逆になんでこういうサービスがなかったんだろうなと思いますね。
小向:川田さんも、さっそく50時間突破して?
川田:僕は138時間です。いま聴きながら出ていますから(笑)。
小向:まだ始めていない方にイメージできるようにお話すると、J-WAVEのアプリ上で自分が今月J-WAVEを何時間聴いたかが、円グラフのような形状でわかるようになっているんです。50時間を達成すると「おめでとうございます」と、NFTがバーンとプレゼントされる仕組みになっています。ぶっちゃけこのサービスをはじめて、僕自身もJ-WAVEを聴く時間がむちゃくちゃ増えたんです。これまでは、「休日にJ-WAVEを聴くと仕事を思い出しちゃうな」みたいな気持ちもあったんですが、それを飛び越えて「J-WAVEを聴かなきゃ」という想いに、なぜかなっちゃうという、不思議なJ-WAVEスイッチが入りました。
川田:僕も普段あまり気にしていなかった番組が飛び込んできて「こんな番組があるんだ」とか「こんなゲスト回あったんだ」とかね。そういうのにつながっていますよね。
NFTの取得に際しては、シビラ社のノンカストディアル型コントラクトウォレット「unWallet(アンウォレット)」を利用している。以前からシビラ社と仕事をしてきた川田も、「J-WAVE LISTEN+」の参加人数の多さについて「シビラさんからしてもいままでにない数字だと思います」と所感を述べた。
小向:NFTを障壁なく一般の人に楽しんでもらえるようなサービスはないかなと思って、川田さんに相談して、そこからシビラさんとお会いしてお話を進めていったんですよね。シビラさんもいままで仕事中は一切音楽とか聴かずに無音だったけれど、もうJ-WAVE聴かないと仕事が進まないぐらいになったそうで、これが面白いですよね。
川田:Web3界隈にもリスナーが増えているのはおもしろいですね。
小向:「聴いていないともったいない」みたいな。
川田:実際的にお金がどうこうの話ではないですけど、信頼関係の密度がどんどんと上がっていくようなところがあります。
小向:確かに。
川田:僕は普段、ポイントがあまり好きじゃないので、こんなにポイント集めを頑張ったのってラジオ体操以来だなと思って。奇しくもラジオでつながったなと思って(笑)。
川田:このサービスを始めようと思った経緯はなんですか?
小向:そもそも昔から「聴けば聴くほど得をするラジオってなんだろう?」みたいな課題があったんですけど、デジタルがそこまで進んでいなかったのでなかなか難しかったんですよね。だけどようやくWeb3とかradikoのデータ、そして我々でいうとカスタマーデータプラットフォームという、ユーザーのデータを溜める場所ができたので、「できるじゃないか」「リスナーがどの番組をどれだけ楽しんでくれているか」がわかるじゃないかと。「楽しんでくれている人たちにどうやって感謝を伝えられるんだろう」みたいな発想から生まれたサービスです。
NFTだけでなく、「先月は何時間聴いた」というデータ=過去の自分の行動履歴が貯まっていく、という楽しみもある。そのデータに基づいて、一人ひとりの聴取傾向を分析する仕組みも導入されている。
小向:川田さんたちと一緒に「どういう名称にしようか」と相談しました。結果、なぜステッカーになったかというと、「そもそもラジオってステッカーカルチャーだったよね」と。僕ら世代では、車に「○○FM」のステッカーを貼る楽しみ方があった。そういうステッカーカルチャーをデジタルに置き換えて現代風にしようということで、デジタルステッカーを集めていただこうと。これを集めていくと、さらに新しい体験ができるというのが次の試みです。これは川田さんと作戦会議をやっているんです。
川田:そうなんです。
小向:たとえば、この半年間デジタルステッカーを集めると、新しい違う効力を持ったステッカーになるとか。ある種のゲーミフィケーション、ゲームの世界に近いので、これを集めていったときに次の特典がリアルで受けられるとか。我々で言えば、イノフェスのイベント会場で、ほかの人とは違う体験をご提供できるかもしれない。そういうリアルとバーチャルを行き来するような体験を提供していきたいなと思っています。2022年の「イノフェス」でも、川田さんがNFTとARを掛け合わせていました。NFTがあることで、それをかざすと物が動いたり、まさに魔法みたいなことをやられていました。それに近いような発想で、世の中にある複数のテクノロジーを掛け合わせることによって、いままでJ-WAVEを何時間か聴いてきたものがさらに違う形で可視化される、もしくは体験に置き換わるみたいなことが、わりと容易に、アイデアを入れるだけでできてしまうというのが、いまのテクノロジーだったりするのかなと思います。
川田:いちナビゲーターとしては、こんなにJ-WAVEを聴いてくれているんだったら「そっちの話も聞かせてよ」という気持ちになります。そういうミーティングもしたいです。
小向:おっしゃる通り。たとえば『INNOVATION WORLD』を5月の1カ月間毎週聴いた人は、翌週の会議に参加できるみたいなね。
川田:いいですよね。
小向:そういう特権とか役割を与えられて、みんなでまた番組を作っていく、みたいなことはありますよね。
川田:いろいろな楽しみが広がるばかりなので、ぜひみなさま登録してほしいです。
通りすがりの天才・川田十夢がナビゲートする『INNOVATION WORLD』のワンコーナー「ROAD TO INNOVATION」の放送は毎週金曜日20時10分ごろから。
【オンエア:J-WAVE『INNOVATION WORLD』のワンコーナー「GLOBAL OPEN INNOVATION」。5月12日(金)】
リスナーへの感謝を、NFTという形でお届け
5月1日からスタートした「J-WAVE LISTEN+」。川田も打ち合わせからプロジェクトに参加し、ともにサービスを開発していったという。J-WAVEは、テクノロジーと音楽の祭典「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA」(通称・イノフェス)を毎年開催したり、NFTを活用した次世代アーティスト発掘&育成プロジェクトを実施したりと、ラジオのみならずデジタル領域でもエンターテインメントの創出にチャレンジしてきた。その経験を活用したサービスが「J-WAVE LISTEN+」だ。小向は「手前みそですけど、ラジオ業界がちょっとざわつくようなサービスかと思います」と、その内容を解説する。
小向:簡単に言うと、J-WAVEを毎月50時間聴いていただいたリスナーの方に、感謝のしるしでデジタルステッカーをプレゼントします。これがNFTになっている、というサービスです。いままで僕らは、ラジオを誰がどれぐらい聴いているかわかりませんでした。だからリスナーのみなさんに感謝の気持ちを伝えたいけれども、どう伝えたらいいかわからない。これはラジオにかかわらずテレビもそうだと思います。そういったなかで、NFTという新しい技術が出てきたことによって、リスナーのJ-WAVEへの想い、僕らがその想いに対する感謝の気持ちが可視化できるようになりました。これがものすごく大きなことかなと思います。新しいラジオの聴き方、楽しみ方、体験ができてきたなという感じです。
川田:やってみると、逆になんでこういうサービスがなかったんだろうなと思いますね。
小向:川田さんも、さっそく50時間突破して?
川田:僕は138時間です。いま聴きながら出ていますから(笑)。
小向:まだ始めていない方にイメージできるようにお話すると、J-WAVEのアプリ上で自分が今月J-WAVEを何時間聴いたかが、円グラフのような形状でわかるようになっているんです。50時間を達成すると「おめでとうございます」と、NFTがバーンとプレゼントされる仕組みになっています。ぶっちゃけこのサービスをはじめて、僕自身もJ-WAVEを聴く時間がむちゃくちゃ増えたんです。これまでは、「休日にJ-WAVEを聴くと仕事を思い出しちゃうな」みたいな気持ちもあったんですが、それを飛び越えて「J-WAVEを聴かなきゃ」という想いに、なぜかなっちゃうという、不思議なJ-WAVEスイッチが入りました。
川田:僕も普段あまり気にしていなかった番組が飛び込んできて「こんな番組があるんだ」とか「こんなゲスト回あったんだ」とかね。そういうのにつながっていますよね。
J-WAVEアプリ LISTEN+聴取記録画面
「聴けば聴くほど得をするラジオ」ってなんだろう?
「J-WAVE LISTEN+」の参加人数は、オンエア時点で「目標の倍近く」だと小向は語る。SNSでユーザーが投稿してくれることに関して「涙が出るくらいうれしい」と話した。NFTの取得に際しては、シビラ社のノンカストディアル型コントラクトウォレット「unWallet(アンウォレット)」を利用している。以前からシビラ社と仕事をしてきた川田も、「J-WAVE LISTEN+」の参加人数の多さについて「シビラさんからしてもいままでにない数字だと思います」と所感を述べた。
小向:NFTを障壁なく一般の人に楽しんでもらえるようなサービスはないかなと思って、川田さんに相談して、そこからシビラさんとお会いしてお話を進めていったんですよね。シビラさんもいままで仕事中は一切音楽とか聴かずに無音だったけれど、もうJ-WAVE聴かないと仕事が進まないぐらいになったそうで、これが面白いですよね。
川田:Web3界隈にもリスナーが増えているのはおもしろいですね。
小向:「聴いていないともったいない」みたいな。
川田:実際的にお金がどうこうの話ではないですけど、信頼関係の密度がどんどんと上がっていくようなところがあります。
小向:確かに。
川田:僕は普段、ポイントがあまり好きじゃないので、こんなにポイント集めを頑張ったのってラジオ体操以来だなと思って。奇しくもラジオでつながったなと思って(笑)。
川田:このサービスを始めようと思った経緯はなんですか?
小向:そもそも昔から「聴けば聴くほど得をするラジオってなんだろう?」みたいな課題があったんですけど、デジタルがそこまで進んでいなかったのでなかなか難しかったんですよね。だけどようやくWeb3とかradikoのデータ、そして我々でいうとカスタマーデータプラットフォームという、ユーザーのデータを溜める場所ができたので、「できるじゃないか」「リスナーがどの番組をどれだけ楽しんでくれているか」がわかるじゃないかと。「楽しんでくれている人たちにどうやって感謝を伝えられるんだろう」みたいな発想から生まれたサービスです。
NFTだけでなく、「先月は何時間聴いた」というデータ=過去の自分の行動履歴が貯まっていく、という楽しみもある。そのデータに基づいて、一人ひとりの聴取傾向を分析する仕組みも導入されている。
J-WAVEアプリ LISTEN+聴取傾向分析画面
リアルとバーチャルを行き来するような体験を
「デジタルステッカー」という名前は、ラジオファンならではの着想から生まれた。小向:川田さんたちと一緒に「どういう名称にしようか」と相談しました。結果、なぜステッカーになったかというと、「そもそもラジオってステッカーカルチャーだったよね」と。僕ら世代では、車に「○○FM」のステッカーを貼る楽しみ方があった。そういうステッカーカルチャーをデジタルに置き換えて現代風にしようということで、デジタルステッカーを集めていただこうと。これを集めていくと、さらに新しい体験ができるというのが次の試みです。これは川田さんと作戦会議をやっているんです。
川田:そうなんです。
小向:たとえば、この半年間デジタルステッカーを集めると、新しい違う効力を持ったステッカーになるとか。ある種のゲーミフィケーション、ゲームの世界に近いので、これを集めていったときに次の特典がリアルで受けられるとか。我々で言えば、イノフェスのイベント会場で、ほかの人とは違う体験をご提供できるかもしれない。そういうリアルとバーチャルを行き来するような体験を提供していきたいなと思っています。2022年の「イノフェス」でも、川田さんがNFTとARを掛け合わせていました。NFTがあることで、それをかざすと物が動いたり、まさに魔法みたいなことをやられていました。それに近いような発想で、世の中にある複数のテクノロジーを掛け合わせることによって、いままでJ-WAVEを何時間か聴いてきたものがさらに違う形で可視化される、もしくは体験に置き換わるみたいなことが、わりと容易に、アイデアを入れるだけでできてしまうというのが、いまのテクノロジーだったりするのかなと思います。
川田:いちナビゲーターとしては、こんなにJ-WAVEを聴いてくれているんだったら「そっちの話も聞かせてよ」という気持ちになります。そういうミーティングもしたいです。
小向:おっしゃる通り。たとえば『INNOVATION WORLD』を5月の1カ月間毎週聴いた人は、翌週の会議に参加できるみたいなね。
川田:いいですよね。
小向:そういう特権とか役割を与えられて、みんなでまた番組を作っていく、みたいなことはありますよね。
川田:いろいろな楽しみが広がるばかりなので、ぜひみなさま登録してほしいです。
通りすがりの天才・川田十夢がナビゲートする『INNOVATION WORLD』のワンコーナー「ROAD TO INNOVATION」の放送は毎週金曜日20時10分ごろから。
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