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ロシアのサッカー場は「ケンカをする場所」だった!? 現地のサッカー事情を専門家が解説

ロシアのサッカー場は「ケンカをする場所」だった!? 現地のサッカー事情を専門家が解説

J-WAVEで放送中の番組『JAM THE WORLD』(ナビゲーター:グローバー)のワンコーナー「KODANSHA CASE FILE」。6月13日(水)のオンエアでは、「2018FIFAワールドカップ ロシア」が開催されるロシアのサッカー観戦とケンカの深い関係について、サッカーライターで大阪大学講師の篠崎直也さんにお話を伺いました。


■ロシアのサッカー観戦事情

篠崎さんによると、ロシアではサッカーを観戦するためにスタジアムに行く人はそれほど多くないと言います。というのも、国内リーグのほとんどが寒い時期におこなわれるため、スタジアムではなく家で家族と一緒にサッカー観戦をするパターンが多いのだとか。

篠崎:最近はスポーツバーが増え、そこで仲間とお酒を飲みながらサッカー観戦をする文化が出始めています。


■ロシアでのサッカー人気は?

6月14日(木)より、「2018FIFAワールドカップ」を開催するロシア。国の機関やメディアが、国内のサッカー人気を調査したところ、「サッカーが好き」と答えた人は全体の約20パーセント前後。また「サッカーが好きではない・興味がない」と答えた人は全体の60パーセント近くにも及び、ロシアでのサッカー人気の低さが明らかになりました。

篠崎さんによると、この10年の間にロシアのサッカー人気がかなり低下したそうです。

篠崎:その理由のひとつは、1990年代からサポーターの暴力沙汰などがニュースになり、「サッカー=ダークなスポーツ」というイメージがロシアの人々にあること。それに加えて、最近のサッカー・ロシア代表が結果を出せず、代表にスター選手がいないことも理由のひとつですね。


■サッカー場はケンカをする場所だった!?

ソ連崩壊後、ロシア国民の生活は非常に苦しくなりました。その不満のはけ口として、若者を中心にサッカースタジアムがストレスを発散する場所になったそうです。「ケンカがしたくてサッカー場に来る」、そのような状況が10年くらい続いたと篠崎さんは説明します。

篠崎:その頃にケンカをしていた人たちは、もうスタジアムに入れなくなっています。今はケンカをするためにサポーター同士が郊外の森に集まり、“ケンカを楽しむ”という文化が生まれていますね。ロシアの伝統的なお祭りには、男性が上半身裸で殴り合うことがひとつの行事としてあるんです。その延長から格闘技が盛んになったということもあります。(現在も)ロシアの男性はケンカをしたいと考える人たちが一定数いる状況です。

ただ、その人たちは自分たちだけでケンカをするため、一般の人に危険が及ぶ事はあまりないそう。篠崎さんは「一般のサポーターは被害を被ることはないかと思う」と教えてくれました。

次回14日(木)は、「プーチン大統領が打ち出した“サッカー発展戦略”」というテーマでお届けします。放送は19時30分頃からです。どうぞお聴き逃しなく!

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【番組情報】
番組名:『JAM THE WORLD』
放送日時:月・火・水・木曜 19時-21時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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