新型コロナウイルスの影響で在宅勤務を余儀なくされる人が増加するなか、家にいながら快適な働くためのノウハウ「在宅ハック」が注目されている。
J-WAVEの番組『JAM THE WORLD』のワンコーナー「CASE FILE」では7月6日(月)から9日(木)まで、「在宅ハック」について株式会社ブルームコンセプトの代表取締役で6月に『在宅HACKS! 自分史上最高のアウトプットを可能にする新しい働き方』(東洋経済新報社)を上梓した小山龍介さんが解説した。ここでは6日、7日のオンエアをご紹介しよう。
■「在宅ハック」は現代版おばあちゃんの知恵袋
「在宅ハック」という言葉は小山さんが生み出した造語だ。
小山:在宅勤務は会社に行けないために不自由な面あれば、自由にもなる面もあります。その不自由を解決していくことと、ネットの世界で自由に活動しながら問題を解決するハッカーたちのニュアンスを掛け合わせて「在宅ハック」という言葉を作りました。そのため、私はこの言葉に、自分たちで自由に働き方を変えて行こうというポジティブなメッセージも加えています。
在宅勤務のテクニックをまとめた一冊が、小山さんの著書『在宅HACKS! 自分史上最高のアウトプットを可能にする新しい働き方』だ。
小山:新型コロナウイルスの影響で、一部の企業では2月から在宅勤務が始まり、緊急事態宣言が発令されると急遽、本当に多くの企業が在宅勤務に切り替わりました。しかし、「急に言われたけど、どうやって在宅勤務していけばよいか」と困っている方が現れ、SNS上でアイデアが交換されるようになりました。
フェイスブックで在宅勤務のノウハウを共有するグループができたりするなど、情報の草の根のやりとりが行われている。これらのノウハウやテクニックなどを百科的にまとめたものが『在宅HACKS! 自分史上最高のアウトプットを可能にする新しい働き方』だ。
小山:ハックという言葉は、2010年くらいにシリコンバレーのハッカーたちが、コンピュータにハッキングするなかで、生活を上手く改善していくコツなどを集めたものを「ライフハック」と呼ぶようになりました。ハックという言葉は犯罪に使われることもありますが、上手くやり抜くというニュアンスもあり、この複雑な時代に起こるいろいろな問題をサクッと解決するような意味があります。
コロナ禍で多くの人が急に在宅勤務をしなければならない時代がおとずれた。そんなときこそ「ライフハック」の出番だ。
小山:今までのやり方が通用しなくなったときに、まるでハッカーのように問題をサクッと解決していく。そういうことで「在宅ハック」という言葉を作りました。この「在宅ハック」はちょっとしたコツ、テクニックで問題をサクッと解決することが非常に重要なポイント。いわゆる“現代版おばあちゃんの知恵袋”といったニュアンスでもあります。
■仕事に関するものだけが目に入るハックとは?
小山さんは在宅勤務で最も重要な環境整備のハックを解説する。
小山:ひとつは照明による舞台効果のハックです。自分の部屋を掃除して仕事に特化すると、ちょっと殺風景になってしまいます。そのため、できるだけ自分の部屋は変えることなく快適な生活環境を維持しながら、仕事のときだけ仕事に集中したい。そこでオススメなのは、部屋全体は照明を落としつつ、デスクライトで自分の仕事の空間だけを照らすこと。これをやっていただきたいですね。
このハックは受験生が集中するためのハックでもある。照明を変えるだけで、仕事に関するものだけが目に入り、他のものが視界から消えるので仕事への集中力がアップするという。
小山:ふたつめのポイントはデスクです。自宅を仕事場にすると、狭かったり高さが合ってなかったりして、仕事に合わない場合があります。そこでオススメなのはダイニングテーブルを活用することです。デスクの広さもあり、食事の高さに合わせてあるので、実は仕事にもピッタリ合うんですよね。そのためダイニングテーブルを片付けていただくと一気に仕事ができる環境になります。
ダイニングテーブルは壁に付け、視界を遮るようにするといい。
小山:先ほど話した「視界に無駄なものが入らないようにすること」と同じなのですが、ダイニングテーブルをそのまま使うと、部屋のいろんなものが目に入ってしまう。それを避けるために、テーブルを壁に付けて目を上げても壁だけが見えるような状態にして、ダイニングテーブルをオフィスデスクにすると、非常に仕事がスムーズに進むと思います。
■二酸化炭素濃度が仕事に影響する?
最後に、小山さんは二酸化炭素濃度に関するハックを紹介した。
小山:普段は気にしたことがないと思うんですけど、実は人間は呼吸をしているだけでどんどん二酸化炭素を排出しています。特にマンションのような密閉空間だと、二酸化炭素の濃度がどんどん上がっていきます。通常、外気の二酸化炭素濃度は400 ppm と言われていますが、たとえばある1人が6畳くらいの密閉された空間で一時間ほど呼吸をしていると、簡単に二酸化炭素濃度が1000ppmや2000ppmと増えていきます。実は1000ppmを超えると、集中力を欠いたり、2000ppmくらいになると頭が痛くなったりするような副作用もあるらしいんですよね。
小山さんもそういった二酸化炭素濃度による不調を経験し、現在はデスクの近くに二酸化炭素の計測器を設置した。二酸化炭素濃度が1000ppmを超えると計測器のアラートが鳴り、それに気づくと慌てて換気をしているという。
小山:みなさんも煮詰まった会議で、ちょっと窓を開けて空気が入り、急に活発に意見が出始めることも経験したことがあると思います。特にマンションのような密閉空間になればなるほど、空気環境の調整も在宅勤務には非常に重要なポイントになると思います。
小山さんの「在宅ハック」を参考にして在宅勤務でもリラックスしながら仕事の効率をあげてみては。『在宅HACKS! 自分史上最高のアウトプットを可能にする新しい働き方』では、数多くの実践的なテクニックを掲載。ぜひ参考にしてほしい。
『JAM THE WORLD』のワンコーナー「CASE FILE」では、時代を映すニュースなキーワードを、リスナーの記憶にファイリングする。放送は月曜~木曜の19時25分頃から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月13日28時59分まで)
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月14日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『JAM THE WORLD』
放送日時:月・火・水・木曜 19時-21時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/
J-WAVEの番組『JAM THE WORLD』のワンコーナー「CASE FILE」では7月6日(月)から9日(木)まで、「在宅ハック」について株式会社ブルームコンセプトの代表取締役で6月に『在宅HACKS! 自分史上最高のアウトプットを可能にする新しい働き方』(東洋経済新報社)を上梓した小山龍介さんが解説した。ここでは6日、7日のオンエアをご紹介しよう。
■「在宅ハック」は現代版おばあちゃんの知恵袋
「在宅ハック」という言葉は小山さんが生み出した造語だ。
小山:在宅勤務は会社に行けないために不自由な面あれば、自由にもなる面もあります。その不自由を解決していくことと、ネットの世界で自由に活動しながら問題を解決するハッカーたちのニュアンスを掛け合わせて「在宅ハック」という言葉を作りました。そのため、私はこの言葉に、自分たちで自由に働き方を変えて行こうというポジティブなメッセージも加えています。
在宅勤務のテクニックをまとめた一冊が、小山さんの著書『在宅HACKS! 自分史上最高のアウトプットを可能にする新しい働き方』だ。
小山:新型コロナウイルスの影響で、一部の企業では2月から在宅勤務が始まり、緊急事態宣言が発令されると急遽、本当に多くの企業が在宅勤務に切り替わりました。しかし、「急に言われたけど、どうやって在宅勤務していけばよいか」と困っている方が現れ、SNS上でアイデアが交換されるようになりました。
フェイスブックで在宅勤務のノウハウを共有するグループができたりするなど、情報の草の根のやりとりが行われている。これらのノウハウやテクニックなどを百科的にまとめたものが『在宅HACKS! 自分史上最高のアウトプットを可能にする新しい働き方』だ。
小山:ハックという言葉は、2010年くらいにシリコンバレーのハッカーたちが、コンピュータにハッキングするなかで、生活を上手く改善していくコツなどを集めたものを「ライフハック」と呼ぶようになりました。ハックという言葉は犯罪に使われることもありますが、上手くやり抜くというニュアンスもあり、この複雑な時代に起こるいろいろな問題をサクッと解決するような意味があります。
コロナ禍で多くの人が急に在宅勤務をしなければならない時代がおとずれた。そんなときこそ「ライフハック」の出番だ。
小山:今までのやり方が通用しなくなったときに、まるでハッカーのように問題をサクッと解決していく。そういうことで「在宅ハック」という言葉を作りました。この「在宅ハック」はちょっとしたコツ、テクニックで問題をサクッと解決することが非常に重要なポイント。いわゆる“現代版おばあちゃんの知恵袋”といったニュアンスでもあります。
■仕事に関するものだけが目に入るハックとは?
小山さんは在宅勤務で最も重要な環境整備のハックを解説する。
小山:ひとつは照明による舞台効果のハックです。自分の部屋を掃除して仕事に特化すると、ちょっと殺風景になってしまいます。そのため、できるだけ自分の部屋は変えることなく快適な生活環境を維持しながら、仕事のときだけ仕事に集中したい。そこでオススメなのは、部屋全体は照明を落としつつ、デスクライトで自分の仕事の空間だけを照らすこと。これをやっていただきたいですね。
このハックは受験生が集中するためのハックでもある。照明を変えるだけで、仕事に関するものだけが目に入り、他のものが視界から消えるので仕事への集中力がアップするという。
小山:ふたつめのポイントはデスクです。自宅を仕事場にすると、狭かったり高さが合ってなかったりして、仕事に合わない場合があります。そこでオススメなのはダイニングテーブルを活用することです。デスクの広さもあり、食事の高さに合わせてあるので、実は仕事にもピッタリ合うんですよね。そのためダイニングテーブルを片付けていただくと一気に仕事ができる環境になります。
ダイニングテーブルは壁に付け、視界を遮るようにするといい。
小山:先ほど話した「視界に無駄なものが入らないようにすること」と同じなのですが、ダイニングテーブルをそのまま使うと、部屋のいろんなものが目に入ってしまう。それを避けるために、テーブルを壁に付けて目を上げても壁だけが見えるような状態にして、ダイニングテーブルをオフィスデスクにすると、非常に仕事がスムーズに進むと思います。
■二酸化炭素濃度が仕事に影響する?
最後に、小山さんは二酸化炭素濃度に関するハックを紹介した。
小山:普段は気にしたことがないと思うんですけど、実は人間は呼吸をしているだけでどんどん二酸化炭素を排出しています。特にマンションのような密閉空間だと、二酸化炭素の濃度がどんどん上がっていきます。通常、外気の二酸化炭素濃度は400 ppm と言われていますが、たとえばある1人が6畳くらいの密閉された空間で一時間ほど呼吸をしていると、簡単に二酸化炭素濃度が1000ppmや2000ppmと増えていきます。実は1000ppmを超えると、集中力を欠いたり、2000ppmくらいになると頭が痛くなったりするような副作用もあるらしいんですよね。
小山さんもそういった二酸化炭素濃度による不調を経験し、現在はデスクの近くに二酸化炭素の計測器を設置した。二酸化炭素濃度が1000ppmを超えると計測器のアラートが鳴り、それに気づくと慌てて換気をしているという。
小山:みなさんも煮詰まった会議で、ちょっと窓を開けて空気が入り、急に活発に意見が出始めることも経験したことがあると思います。特にマンションのような密閉空間になればなるほど、空気環境の調整も在宅勤務には非常に重要なポイントになると思います。
小山さんの「在宅ハック」を参考にして在宅勤務でもリラックスしながら仕事の効率をあげてみては。『在宅HACKS! 自分史上最高のアウトプットを可能にする新しい働き方』では、数多くの実践的なテクニックを掲載。ぜひ参考にしてほしい。
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— 東洋経済の本 (@toyokeizai_book) June 27, 2020
『JAM THE WORLD』のワンコーナー「CASE FILE」では、時代を映すニュースなキーワードを、リスナーの記憶にファイリングする。放送は月曜~木曜の19時25分頃から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月13日28時59分まで)
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月14日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『JAM THE WORLD』
放送日時:月・火・水・木曜 19時-21時
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