J-WAVEで放送中の番組「JAM THE WORLD」(ナビゲーター:グローバー)のワンコーナー「UP CLOSE」。2月28日(水)のオンエアでは、水曜日のニュース・スーパーバイザーを務めるフォトジャーナリスト・安田菜津紀が、キングコング・西野亮廣さんをゲストにお迎えし、「お金」の話をお訊きしました!
■お金に真剣に向き合うようになった“きっかけ”
まずはビジネス書『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』や大ヒットした絵本『えんとつ町のプペル』も話題の西野さんに、お金に真剣に向き合うようになったきっかけを伺いました。
西野:人が挑戦を止めてしまう具体的な理由って大きく二つ。「お金」と「広告」。つまり活動費の捻出と、自分の作ったものを売ったりブランディングができないということだと思うんです。そこで向き合おうと思いました。絵本は「5000部~10000部でヒット」と市場が小さいので売上が見込めない、だから制作費が用意されない、だからスタッフに払う給料がない、だから一人で作る……という、絵本を一人で作る理由のど真ん中にお金の問題がありました。でも、おもしろいものができれば何人でつくってもいいんです。『えんとつ町のプペル』を40人~50人でつくったのは「40、50人で作ったほうがおもしろくなるな」と思ったから。そのために絵を描くことでも、文章を書くことでもなく資金調達からはじめました。
■そもそもお金って...?
安田の「お金ってそもそも何だろうという考えにたどり着きましたか?」という質問に「信用を数値化したものですね。好感度とは違いますね」と即答した西野さん。「信用を稼ぐとはどういうこと?」と訊くと……。
西野:単純に嘘をつかない。みんな空気を読んで左を右と言っちゃったりするじゃないですか。お金を積まれて自分が使ったこともない製品をよいと宣伝して広めたとき、場合によって、その製品によって被害者が出ることがある。それは長い目で見たら信用を落とすので、全部断ります。
■『えんとつ町のプペル』を無料公開した理由
資金集めにクラウドファンディングをいち早く取り入れた西野さんは「クラウドファンディングは信用をお金に替える両替機。信用を稼ぎ、必要なときに両替すればいい時代」と語ります。『えんとつ町のプペル』は1万人の支援で5600万円を用意し制作しました。ネット上で無料公開したことも賛否を呼びましたが、これには理由があるそうです。
西野:出版業界を盛り上げて、働いている人のお給料を増やす一番の解決法はヒット作を作ること。メガヒットを作れば本屋さんに足を運んでくれる人も増えます。絵本の場合は、お母さんが一回最後まで読んでから買うか決めるので、そもそも無料公開のほうが広まる。スマホで読み聞かせはしないし、無料公開しても何ら問題なく、売上が伸びたんです。お金を払いたい人が払えばよくて、払いたくない人は払わなくていい。『えんとつ町のプペル』の著作権は僕にあるんですけど、道徳的にアウトじゃなければ使ってもらってます。保育園、ラッピング電車、映画も作ってるんですけど3Dのモデリングも公開して初音ミクのように世界中の人が使えるキャラクターにしたほうがおもしろいなと。著作権をあいまいにして作り手を増やしたほうがいいと思い、フリーにしました。
西野さんの今後も活動にも注目したいですね。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:「JAM THE WORLD」
放送日時:月・火・水・木曜 19時-21時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld
■お金に真剣に向き合うようになった“きっかけ”
まずはビジネス書『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』や大ヒットした絵本『えんとつ町のプペル』も話題の西野さんに、お金に真剣に向き合うようになったきっかけを伺いました。
西野:人が挑戦を止めてしまう具体的な理由って大きく二つ。「お金」と「広告」。つまり活動費の捻出と、自分の作ったものを売ったりブランディングができないということだと思うんです。そこで向き合おうと思いました。絵本は「5000部~10000部でヒット」と市場が小さいので売上が見込めない、だから制作費が用意されない、だからスタッフに払う給料がない、だから一人で作る……という、絵本を一人で作る理由のど真ん中にお金の問題がありました。でも、おもしろいものができれば何人でつくってもいいんです。『えんとつ町のプペル』を40人~50人でつくったのは「40、50人で作ったほうがおもしろくなるな」と思ったから。そのために絵を描くことでも、文章を書くことでもなく資金調達からはじめました。
■そもそもお金って...?
安田の「お金ってそもそも何だろうという考えにたどり着きましたか?」という質問に「信用を数値化したものですね。好感度とは違いますね」と即答した西野さん。「信用を稼ぐとはどういうこと?」と訊くと……。
西野:単純に嘘をつかない。みんな空気を読んで左を右と言っちゃったりするじゃないですか。お金を積まれて自分が使ったこともない製品をよいと宣伝して広めたとき、場合によって、その製品によって被害者が出ることがある。それは長い目で見たら信用を落とすので、全部断ります。
■『えんとつ町のプペル』を無料公開した理由
資金集めにクラウドファンディングをいち早く取り入れた西野さんは「クラウドファンディングは信用をお金に替える両替機。信用を稼ぎ、必要なときに両替すればいい時代」と語ります。『えんとつ町のプペル』は1万人の支援で5600万円を用意し制作しました。ネット上で無料公開したことも賛否を呼びましたが、これには理由があるそうです。
西野:出版業界を盛り上げて、働いている人のお給料を増やす一番の解決法はヒット作を作ること。メガヒットを作れば本屋さんに足を運んでくれる人も増えます。絵本の場合は、お母さんが一回最後まで読んでから買うか決めるので、そもそも無料公開のほうが広まる。スマホで読み聞かせはしないし、無料公開しても何ら問題なく、売上が伸びたんです。お金を払いたい人が払えばよくて、払いたくない人は払わなくていい。『えんとつ町のプペル』の著作権は僕にあるんですけど、道徳的にアウトじゃなければ使ってもらってます。保育園、ラッピング電車、映画も作ってるんですけど3Dのモデリングも公開して初音ミクのように世界中の人が使えるキャラクターにしたほうがおもしろいなと。著作権をあいまいにして作り手を増やしたほうがいいと思い、フリーにしました。
西野さんの今後も活動にも注目したいですね。
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