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トランプ暴露本は「核心に迫っている」 日本でも緊急出版!

トランプ暴露本は「核心に迫っている」 日本でも緊急出版!

J-WAVEで放送中の番組「JAM THE WORLD」(ナビゲーター:グローバー)のワンコーナー「UP CLOSE」。2月20日(火)のオンエアでは、火曜日のニュース・スーパーバイザー、青木理が、トランプ大統領の暴露本『炎と怒り トランプ政権の内幕』に注目しました。

日本語翻訳版は2月23日(金)に発売されました。オンエアは発売前でしたが、青木は読了済み。「よく取材している。疑問に思うことは幾つかあるけれど面白いと思いました。読んでいて絶望的な気分になりましたが……」とコメント。本書について、アメリカ政治に詳しく、本書に取材協力しトランプ大統領の怒りを買った元側近スティーブン・バノン氏とも面識がある、早稲田大学教授の中林美恵子さんに伺いました。

中林:原文を読みながら、これをどうやって訳すんだろうと思っていました。すごく猥雑で悪い言葉がたくさん出てくるので……日本語翻訳版は、頑張って切り抜けている印象でした。トランプ大統領がどんな人なのか、世界中で注目だったベールが引き剥がされ、ご本人の本質に関わる部分が散りばめられていると思います。誇張はあると思うので、現実の政治を見る必要はありますが、書かれていることの一部は核心に迫っており、おもしろいです。

本国での発売は1ヶ月と少し前。アメリカではトランプ大統領が弁護士を通じて発売停止を求めたことでさらに注目を集めています。

青木が本書で気になったのは、トランプ大統領はホワイトハウスの執務室でテレビ数台をザッピングしているけれど、活字は一切読まず、「活字情報は存在しないと同義語」と言い、大手新聞社の批判記事は秘書がオブラートに包んで伝えるだけ……という描写だそう。中林さんは「本では誇張はされている部分もあるでしょうが、似たような話は他でも聞きます。ワシントンで共和党だった人たちから内輪話をある程度、聞いていたので」と返しました。

中林さんは、本書でトランプ政権の内幕を暴露しているバノン氏が昨年11月に来日した際、面会しています。印象を訊くと「変わった人ですが、政策を語らせると雄弁で説得力がある。アメリカの中産階級や下の人たちのために働く決意も見え、それなりに人を引きつけるものがあります」と述べました。

中林さんによると、トランプ大統領はもともと民主党支持なところもあり、過去には民主党に献金したり、どちらの党の理念の持ち主かわからないと言える人物でした。バノン氏は、トランプに“アメリカ・ファースト”という政策の真髄の部分を埋め込んだ人物で、昨年末の来日時はまだトランプ大統領に影響力を持っていたそう。しかしこの暴露本が今年1月に出たことで、トランプ大統領と決裂。後援者だった大富豪のマーサー一族にも切られる形となった、という内幕を話してくれました。

青木:この本が話半分だとして、どんな大統領であれアメリカは日本にとって重要な国なので、ごまかしながら付き合わざるを得ないと思いますが、北朝鮮を巡って戦争になる可能性もあるのに、安倍首相は「100%(アメリカと)共にある」と言い切っているのが、この本を読んで改めて心配になったんですが……。
中林:100%共にしたら大変だと思いますが、日本としては口ではそう言うけれど、実際は言葉通りでなく上手に軌道修正する知恵、裏側が必要になる相手じゃないかなと思いますね。

トランプ大統領の真の姿を垣間見れるかもしれない本書『炎と怒り トランプ政権の内幕』。気になった人は手にとってみてはいかがでしょうか。

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【番組情報】
番組名:「JAM THE WORLD」
放送日時:月・火・水・木曜 19時-21時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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