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何でも吸い込む星「ブラックホール」の謎

何でも吸い込む星「ブラックホール」の謎

タイムフリー

J-WAVEの番組「JAM THE WORLD」(月曜担当ナビゲーター:津田大介)のワンコーナー「KODANSHA CASE FILE」。24日(月)の放送では、「巨大ブラックホール」をテーマに、国立天文台・水沢VLBI観測所の本間希樹さんにお話を伺いました。

4月、天の川銀河の中心にある巨大ブラックホールを世界中の電波望遠鏡で一斉に観測する国際共同プロジェクトが行われましたが、「ブラックホール」って、そもそもどういうものなのでしょうか?

本間さんいわく、ブラックホールは重力が非常に強い天体で、宇宙で一番早いといわれる光さえ、その重力を振り切って出てはこられないので、通常の物質はもちろん出てこられない、非常に変わった天体なんだそうです。なんでも吸い込むだけの一方通行の天体とも言え、光、物質など、一度吸い込んだら最後、二度と出さないのだとか!

「ブラックホールは自然にできてしまい、宇宙にたくさん存在します。普通のブラックホールは、例えば太陽の30倍くらい重いような星が最後に燃え尽きて真ん中がつぶれてしまう時に作り出されます。巨大ブラックホールは、それらに比べてケタ違いに大きく重い天体です。大きさは太陽の100万倍から100億倍ともいわれ、普通のブラックホールが天の川のような銀河にたくさん存在しているのに対し、巨大ブラックホールはたったひとつだけ、銀河の真ん中に存在しています」(本間さん、以下同)。

なぜ巨大ブラックホールができたのかについては、天文学者もまだ答えがわからないそうですが、「銀河ができて進化する過程で、ブラックホールが何らかの役割を果たしているのではないか。銀河と一緒に成長しながら巨大ブラックホールは存在しているのではないか」と推測しているそうです。ただ、「銀河があるからブラックホールが存在しているのか、ブラックホールが存在しているから銀河があるのか」という、その関係もまだ解明されていないそうです。

前述の天の川銀河のブラックホールですが、初めてその姿を撮影することに成功した可能性があるそうです!

厳密にはブラックホール本体ではなく、それを取り巻く“事象の地平線”と呼ばれる不思議な領域だそうですが、データ量が膨大で処理に時間が掛かるので、実際に判るのは数ヶ月後になるとか…。

本間さんのお話は、27日(木)まで続きます。どうぞお楽しみに!

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「JAM THE WORLD」
放送日時:平日 20時-22時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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