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電動車いす開発「今すぐやめろ」と言われた理由

電動車いす開発「今すぐやめろ」と言われた理由

J-WAVE金曜午前の番組「-JK RADIO-TOKYO UNITED」(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「MACROMILL THE HIDDEN STORY」。10月3日のオンエアでは、デザイン性の高い電動車いす「WHILL」(ウィル)の開発秘話を紹介しました。

高い性能とデザインを兼ね備えた車いすを販売しているのが、東京・町田市のWHILL株式会社。この車いすを開発するに至った経緯を、同社の吉岡伸浩さんは次のように話します。

「ある車椅子ユーザーの方の声から始まったものなんです。『たった100メートル先のコンビニに行くのもあきらめる』と。これはどういうことかというと、車いすに乗ってらっしゃる方は、自分が車いすに乗っていることで、自分にハンディキャップがある、障害がある、疾患がある、高齢である、ということを、周りから思われることに心理的なバリアを感じることがあります。それから、車いすで外に行くと危ないんですね。僅かな窪みや小さな段差もなかなか走ることができなくて、物理的なバリアもあって。たった100メートル先のコンビに行くのもあきらめて家にいると。こういうのって、何か変えられないかと。何か新しい車いすを提供することで、そういう人たちが外に行けるようにならないのか?というのが開発のきっかけで」(吉岡さん)

そうして今から3年前、WHILLのプロトタイプを開発し、東京モーターショーに出品。すると、ある人からこんな厳しい声をかけられたと言います。

「会場で当時、OXエンジニアリングという車いすの会社の社長の方に『今すぐやめろ』と言われまして。というのは『本気でやらないのであれば、こんなものを作っても、車いすを使う人たちを失望させるだけだ』と」(吉岡さん)

どういうことかというと、こういったプロトタイプというのは、やろうと思えば作ることはできるのだそう。でも、実際に事業化するケースというのは少ないのだと言います。そうするとその都度、失望するお客さんがいるということで、この社長さんも「お前らも中途半端な気持ちでやっているんだったらやめろ」ということで厳しい声をかけたのだそうです。

そうした声を「そうだな」と真摯に受け止めたという吉岡さん。2012年、様々な技術者が集まってWHILL株式会社を設立し、本格的な電動車いすの開発に乗り出しました。

デザインは、誰でも乗れるユニバーサルデザインで、指先ひとつで操作できるものに。タイヤも、小さな段差も乗り越えられるものにし、家の中などでも使える小回りのきくものに、と開発に開発を重ねました。

技術者たちの努力の末に完成した電動車いすWHILLですが、技術者のひとりである坂東一夫さんは「開発者としては、満足はしていないんです、ずっと。もっと良くしたいだけです」とさらに前を向いていました。

こうした技術者の高い意識が生んだWHILLは9月に発売し、50台すべてがあっという間に完売。彼らの想いと努力は、確かに利用者のもとに届いたようです。

【関連サイト】
「-JK RADIO-TOKYO UNITED」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/

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