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「僕の職業は寺山修司です」 寺山修司がなりたかった職業は?

J-WAVE日曜の番組「THE HUMAN」(ナビゲーター:西尾 由佳理)。11/3のオンエアでは、今年で没後30年を迎えた寺山修司にフォーカスしました。

中学の時に短歌や俳句にはまった寺山修司。青森高校に入学すると、青森県高校俳句大会を開催し、仲間に呼びかけて全国高校生俳句コンクールを企画。15歳から19歳の間にノートにしてほぼ10冊分、各行にびっしりと俳句を書き詰めていたそうです。

その後、歌人、小説家、演劇人、映画監督、競馬評論、写真家とジャンルを越えてさまざまなフィールドで活躍した彼が、本業を問われると「僕の職業は寺山修司です」と返していたのは有名な話ですが、そんな彼が実は、あるプロスポーツ選手になることを目指していたそうです。

少年時代にボクシングの本を借りたことから、寺山修司は拳一つで闘うボクシングに興味を持ちます。中学時代は短歌や俳句に没頭する傍ら、ボクシングジムに通い、一時は本気でプロボクサーを夢見たそうですが、厳しい食事制限に耐えられずに高校2年生のときに挫折したとか。

しかし、ボクシングへの愛は終生にわたって途切れることはなく、ボクシングを題材にしたエッセイを書いたり、菅原文太さん主演の映画『ボクサー』の監督も務めました。そして、あの人気ボクシング漫画『あしたのジョー』の同名曲の作詞をしたのも寺山修司でした。作中のキャラクター・力石徹が亡くなった際には葬儀委員長となり、実際に葬式を行なったほどです。

現在、没後30周年ということで寺山修司が書いた戯曲が多く上演されているほか、関連本も相次いで出版されており、今も新しいファンが増えているという寺山修司。ファンだった人も彼の魅力を再発見できそうですね。

【関連サイト】
「THE HUMAN」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/human/

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