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やりたいことはなくていい」nanapi CEOの仕事観

J-WAVE土曜の番組「MACROMILL MAKE IT 21」(ナビゲーター:ショーンK)。11/2のオンエアでは、日本最大級のハウツーサイト nanapiを運営する(株)nanapi CEO、古川健介さんが登場。仕事観について話しました。

これまで数々のウェブ事業を立ち上げてきた古川さん。その経歴からは根っからの「ウェブ好き」であることが伺えます。まず、浪人時代に受験生のためのコミュニティサイト「ミルクカフェ」を立ち上げます。その後大学に合格し、在学中にも複数のウェブ事業を立ち上げ、卒業。その後リクルートに入社し、会社に在籍しながら株式会社ロケットスタートを立ち上げ。ここでもさまざまな事業を手掛け、その後現在のnanapi CEOに就任します。

若干32歳ながらこれだけウェブサービスに特化した人生だと、何か大きな目標があってのことかと思いきや、本人は具体的な「やりたいことを決めないまま」リクルートを退社したとのこと。これはどういうことなのでしょうか。

「もともとウェブサービスつくりたいというのはあったんですが、何をというのは決めていませんでした。ウェブの世界というのは、10個つくって1個当たればめちゃくちゃすごいという世界だと思うので、『これをやるために会社を辞める』という風にして、もしそれが失敗してしまったら『次はどうしよう』となってしまう。だから、あえて次に何をやるか決めないで会社を辞めたんです」(古川さん)

創業当時、10個くらいウェブサービスをつくるつもりでいたという古川さん、創業メンバーとも『面白いと思ったものはすぐにやろう』と話していたといいます。

そうやって事業を立ち上げてきた古川さんには、独自の仕事観があるとのこと。それは「やりたいことはなくていい」というものでした。

「やりたいことがあるという人は、たぶん全体の2割くらいしかいないんじゃないかと思うんです。だから『やりたいことを見つけなさい』というアドバイスは合理的じゃないかな、という考えからこういう発言をします。高い目標を掲げて、そこから逆算して手段を考えると結構つらいじゃないですか。これを僕はアメリカ的な考え方だと思っていて。目的のためにどんな手段でも使う、という方法ですね。一方で、日本やアジアは『オタク文化』だと思っているんです。例えば初音ミクを例に出すと、あれはいい楽曲を作りたくて手段として初音ミクを使ったのではなく、初音ミクを使って何をしよう、という考え方で生まれたんだと思うんです」(古川さん)

ではそうした考え方の違いを加味したうえで、やりたいことがない人はどうすればいいのでしょうか。

「純粋に楽しいことをやり続けていくということが大事だと思います。今の社会は流動的で10年後どうなっているか分からない時代。なので、好きなことを突き詰めていくと、ある日突然、それが仕事になったりということもあり得ると思います。もうひとつは目的とか考えず、今やるべきことを一生懸命やればいいんじゃないかと。そこから道が拓けたり、それが突然自分の強みになったりすることもあると思うんです。なので、今できることを頑張るのが大事だと思います」(古川さん)

「やりたいことはなくてもいい」。なんだかちょっと肩の荷がおりるような言葉ですね。仕事に悩みを抱えている人は、こうした考え方を参考にしてみるのもいいかもしれませんね。

【関連サイト】
「MACROMILL MAKE IT 21」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/makeit/

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