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「運動会」が世界の教育を救う?

「運動会」が世界の教育を救う?

J–WAVE日曜朝6時からの番組「WONDER VISION」(ナビゲーター:平井理央)のワンコーナー「LISTEN FIRST!」。5月15日のオンエアでは国際協力機構(JICA)の小原裕子さんをお迎えして、世界に広まりつつあるという、日本の運動会について紹介しました。

大縄跳びや綱引き、二人三脚といえば運動会の種目としておなじみですが、実は他の人と協力することにコンセプトをおいた競技は世界的に珍しいそう。それらの競技が協調性やマナー、規律を学ぶ良い材料として、ブータン、カンボジア、エチオピア、パラグアイなど、発展途上国の学校の授業として受け入れられているそうです。

「多くの発展途上国では、初等教育がうまくいっておらず、先生が学校にいてもさまざまな理由で指導が適切に行えないことがあります。JICAでは学校に青年海外協力隊を派遣しており、隊員が体育を教えて運動会を行っているんです」(小原さん、以下同)

ところが、現地の先生も子どもたちも、大縄跳びや綱引きなど、見たことも聞いたこともありません。小原さんご自身もアフリカのマラウイで運動会を教えたことがあるそうで、その時はどうだったかというと…

「最初は綱引きをして勝っても、なんのことやらさっぱり分からなかったといった具合だったのですが、練習を重ねるうちに意味が分かってきて、運動会の本番を迎える頃には体を目一杯使って、真剣に勝負をする楽しさが分かるようになってきたんです」

実は現地にいる先生も、みんなで一つの行事を作っていくことをあまり経験しておらず、先生方においても学ぶ機会になっているとのこと。運動会は非常に評判が良く、協調性、マナー、規律だけではなく、使用する運動用具を丁寧に扱う心にも日本人の良さが現れているということで、賞賛されることもあるそうです。

「JICAでは建国されて間もない南スーダンの国作りも応援していまして、国民スポーツ大会を開催しました。異なる民族同士がスポーツマンシップにのっとり、一緒に競技をしたんです」

まさか運動会が世界の役に立っているとは思いませんでした。平井理央も「私たちは自然に運動会をやってましたけど、規律やルールなどを学ぶ意味が含まれていたんですね」と関心しきり。「運動会」が世界のスタンダードになる日がくるかもしれません。

【関連サイト】
「WONDER VISION」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/wondervision/

KenKen「俺はゆとり教育すら放棄した最低のゆとり!」(2016年04月27日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/04/kenken-1.html

「10歳の壁」に根拠なし? 早期教育は本当に必要か(2016年04月08日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/04/10-3.html

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