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東京事変やthe HIATUSで活躍する鍵盤奏者・伊澤一葉が「淡い水と過去のきらめき」テーマに選曲

東京事変やthe HIATUSで活躍する鍵盤奏者・伊澤一葉が「淡い水と過去のきらめき」テーマに選曲

東京事変やthe HIATUSで活躍する鍵盤奏者の伊澤一葉が過去の思い出を想起しながら楽曲をセレクトした。

伊澤が登場したのはJ-WAVEの番組『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ、藤原麻里菜)のワンコーナー「RADIO ENSEMBLE」。オンエアは2022年12月28日(水)。

ファーストフルアルバム『Āpas's Atelier』が発売中。

“浄化”のために曲をセレクト

伊澤がテーマにしたのは「淡い水と過去のきらめき」。東京の5つの街をイメージして選曲したという。

伊澤は1曲目にMassive Attackの『Teardrop』をセレクトした。
伊澤:ちょうどお話をいただいたときに「どうしようかな」と上野駅で降りて、雨が降っていましたが上野公園を散歩したんです。五條天神社をお参りしてさくら通りに出たら、道と空が本当に広くて。見晴らしがよくて景色が抜けていて、ふと自分を俯瞰して見られるような心地になりました。東京国立博物館に向かってズドンと広がっている空の大きさや、雨があがったばかりの空気を感じながら歩いて、すごく気持ちよかったです。

学生時代の思い出

続いて伊澤は玉川上水に住んでいた学生時代のころを思い出しながら、2曲目を選んだ。

伊澤: 19歳で東京に出てすぐに立川の玉川上水に住んでいた学生時代にさまざまな友だちから影響を受けまして、そのなかの1曲です。なんか「大人だな」と当時思っていました。

伊澤は2曲目にECDの『AM I SEXY?』、さらに3曲目に吾妻光良 &The Swinging Boppersの『焼き肉アンダー・ザ・ムーンライト』をセレクトした。



伊澤:なぜこれ(『焼き肉アンダー・ザ・ムーンライト』)を選んだのかと言いますと、当時学生時代に付き合っていた彼女とよくデートをしていたのが吉祥寺で。振り返ると若かったというか、恋心みたいなところが一方通行な感じだったなと思うんです。なかなか人を想う気持ちはそのままは届かないんだな、みたいな感じで思ったりしています。吉祥寺というと、井の頭公園によく歌詞を書きに行ってました。とにかく自分の内側を見つめる時間が多くて、夜の井の頭公園でぼーっとして、たまに曲が思い浮かぶみたいなこともあった気がします。

回顧主義で、さまよいがち

伊澤は続いて舞台を下北沢に移動して、アントニオ・カルロス・ジョビン & エリス・レジーナの『三月の雨』をセレクトした。



伊澤:この曲を選んだ理由としましては、ちょうどこの曲をよく聴いていた下北沢のピエロというところに演奏をよく聴きに行ってまして。ちょうど自分がやっていたバンドもなくなって、その当時の恋人とも別れて。すごくスッとボサノヴァが自分のなかに入ってきたときでした。

最後に伊澤の選んだ曲は、The Beatlesの『Good Night』。



伊澤:普段から回顧主義でさまよいがちなんですが、本当にいい機会をもらえてありがとうございます。2022年を振り返るどころか多めに振り返って、思い出迷子になりました。歳をとると涙もろくなりますね。一体なぜ、どんな風にいまの自分のなかで結びついたのか。作曲でもして答え合わせをしてみます。

東京のある街、ある商店街、ある路線。セレクターたちが東京のある場面をイメージした選曲をお届けするコーナー「RADIO ENSEMBLE」の放送は、毎週月曜日から木曜日の17時台から。

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16:00-19:00