日常で当たり前になっているけれど、手間が無視されがち……そんな「名もなき家事」の問題を紹介する。
このテーマでのトークをお届けしたのは、J-WAVEで放送中の番組『KURASEEDS』。山中タイキと、小学館のメディア『kufura』編集長・佐藤明美が、家事や育児をはじめ暮らしを豊かにする工夫をお届けする番組だ。ここでは、6月28日(火)のオンエアをテキストで紹介する。
平成28年の総務省の調査によると、6歳未満の子どもがいる男女の家事時間は妻が177分で夫が17分。メインとなる家事はもちろん、「名もなき家事」の負担も女性に偏りがちだ。
青森県では、県民に対し「パートナーに気づいて欲しいけど、わかりやすい名前がついていない家事」のネーミングを募集。読売新聞オンラインなどが報じた。入賞作品について、山中と佐藤が語り合う。
【参照】「献立地獄」「それはプラジャー!」…気付いて、「名前のない家事」
山中:特別賞を受賞したのが「献立地獄」。毎日の献立を考えるのが苦痛だという意味ですね。あとは入賞作品として、洗浄後、乾いた食器を戻すことが「戻しましょっき」。「ポケットからっぽ」は、洗濯の前にポケットにものがないか確認すること。ティッシュが入っていたら最悪ですよね。それから、脱ぎっぱなし・出しっぱなしのものを元に戻す、これを「ぱなしクリアー」。最後に、靴が濡れたときに乾かして温める、これを「トウキチロウ」……。どういうことなんですかね?
佐藤:これは、知識が必要ですよね。靴を懐にいれて温めた豊臣秀吉(木下藤吉郎)っていうことですよね。歴史も含めてクスっとするようなものもありますね。
山中:これ、いちばん好きかも(笑)。
佐藤:まずは「ゴミの出し方」のお話。たとえば各部屋からゴミを集める、ゴミの分別をする、ゴミ箱自体の掃除、ゴミ箱に再度袋をかぶせるなど、すべて含めての「ゴミの出し方」というところですね。
山中:いろいろありますね。出勤のときにゴミ出しをやっている方もいらっしゃると思うんですけど、それは最後の最後で、いちばん楽なんです。
佐藤:「運ぶ」っていう仕事ね。
山中:ゴミを集積所まで持っていくまでには、けっこう手間があることをご存じですか、ってことですよね。
佐藤:続いては消耗品の補充。これもけっこうあって、たとえばシャンプーやコンディショナーの詰め替えやトイレットペーパーの取り替え。あと1周、2周しかないのに、前の人はどうして残しちゃったかな、みたいなね。
山中:それ、わざとですよ。気づくでしょう。あとは消耗品になるのかわかりませんが、麦茶(の補充)。
佐藤:(残量が)1センチだけ残ってる問題とか、ありますよね。
山中:僕、パックを替えずに水だけ補充するときあります(笑)。中途半端で申し訳ないなと思っているんですが……。そんなふうに、自分が使おうとしたときにほんの少ししか残っていない、なくなっているということは(日常的に)あるのではないでしょうか。
佐藤:ほかにも、掃除だと排水溝の掃除とか、掃除機のなかのゴミ捨て、洗濯機のゴミネットの掃除などが挙げられます。
山中:このあたり、気づいてメンテナンスをしていかないと、家電も長く使えませんからね。
佐藤:トイレの場合は「トイレットペーパーを補充してくれない」というのが一番でしたね。バスルームや洗面所周りだと、服や靴下を脱ぎっぱなしというのが1位でした。Tシャツとトレーナーを一緒に脱ぐ、裏返しのままなど。リビング・キッチンでは、使ったものを元に戻してくれないというのがいちばん大きかったですね。
山中:番組の前半にも言いましたけど、ものには住所があるよ。みんなちゃんと戻そうよ、ということなんですよ。これってどうしたらいいですか(笑)。
佐藤:やっぱり、見える化していくことが、すごく大事だと思うんですよね。些細な積み重ねで家事の時間が長くなるんですけど、1個ずつ見える化して「戻し係」を決めるなどして、「戻す」ということも役割だということをみんなが自覚してやっていかないと。自分でやったほうが早いから、ついやってしまうという方多いと思うんですけど、みんなで自覚して、見える化して、タスク化してやっていくのがいいのかなと思います。
山中:まずは知らないところから知る、見ていくということ。あと、見ないふりはしない(笑)。自分で言っておきながら、心が痛いですね。
佐藤:あとは、「家族が使いやすいところにものを置くなどの行為が、いちばんの名もなき家事です」という意見もありました。気をつけてよくやっている方が整えつつ、家族が参加しやすい場所にものを配置すると、より暮らしがスムーズになるのかなと思いました。
山中:お互いの心配りというところも必要になってくるところではありますが、同じ空間で日々過ごす仲間でもありますので、自分が知らないところでやってくれている家事への感謝を忘れず、率先して家のなかのことをやっていきましょう。
あなたの今日が最高1日になるように、暮らしを豊かにしてくれるヒント=種をあなたと一緒に見つけて育てていく番組『KURASEEDS』の放送は、月曜から木曜の朝5時から。
このテーマでのトークをお届けしたのは、J-WAVEで放送中の番組『KURASEEDS』。山中タイキと、小学館のメディア『kufura』編集長・佐藤明美が、家事や育児をはじめ暮らしを豊かにする工夫をお届けする番組だ。ここでは、6月28日(火)のオンエアをテキストで紹介する。
あまり気づかれない「名もなき家事」
掃除、洗濯、料理など、さまざまな家事がある。なかには、面倒な行為だがその行動に名前をつけるほどでもないという「名もなき家事」も。平成28年の総務省の調査によると、6歳未満の子どもがいる男女の家事時間は妻が177分で夫が17分。メインとなる家事はもちろん、「名もなき家事」の負担も女性に偏りがちだ。
青森県では、県民に対し「パートナーに気づいて欲しいけど、わかりやすい名前がついていない家事」のネーミングを募集。読売新聞オンラインなどが報じた。入賞作品について、山中と佐藤が語り合う。
【参照】「献立地獄」「それはプラジャー!」…気付いて、「名前のない家事」
山中:特別賞を受賞したのが「献立地獄」。毎日の献立を考えるのが苦痛だという意味ですね。あとは入賞作品として、洗浄後、乾いた食器を戻すことが「戻しましょっき」。「ポケットからっぽ」は、洗濯の前にポケットにものがないか確認すること。ティッシュが入っていたら最悪ですよね。それから、脱ぎっぱなし・出しっぱなしのものを元に戻す、これを「ぱなしクリアー」。最後に、靴が濡れたときに乾かして温める、これを「トウキチロウ」……。どういうことなんですかね?
佐藤:これは、知識が必要ですよね。靴を懐にいれて温めた豊臣秀吉(木下藤吉郎)っていうことですよね。歴史も含めてクスっとするようなものもありますね。
山中:これ、いちばん好きかも(笑)。
「ゴミ出し」だって、出すだけではない
番組では、kufuraの記事から、名もなき家事に関する声を紹介。20~50代の既婚女性359名を対象に、「名もなき家事」のなかで、特に苦痛だと感じているものを調査。アンケート結果について、項目別に佐藤が解説した。佐藤:まずは「ゴミの出し方」のお話。たとえば各部屋からゴミを集める、ゴミの分別をする、ゴミ箱自体の掃除、ゴミ箱に再度袋をかぶせるなど、すべて含めての「ゴミの出し方」というところですね。
山中:いろいろありますね。出勤のときにゴミ出しをやっている方もいらっしゃると思うんですけど、それは最後の最後で、いちばん楽なんです。
佐藤:「運ぶ」っていう仕事ね。
山中:ゴミを集積所まで持っていくまでには、けっこう手間があることをご存じですか、ってことですよね。
佐藤:続いては消耗品の補充。これもけっこうあって、たとえばシャンプーやコンディショナーの詰め替えやトイレットペーパーの取り替え。あと1周、2周しかないのに、前の人はどうして残しちゃったかな、みたいなね。
山中:それ、わざとですよ。気づくでしょう。あとは消耗品になるのかわかりませんが、麦茶(の補充)。
佐藤:(残量が)1センチだけ残ってる問題とか、ありますよね。
山中:僕、パックを替えずに水だけ補充するときあります(笑)。中途半端で申し訳ないなと思っているんですが……。そんなふうに、自分が使おうとしたときにほんの少ししか残っていない、なくなっているということは(日常的に)あるのではないでしょうか。
佐藤:ほかにも、掃除だと排水溝の掃除とか、掃除機のなかのゴミ捨て、洗濯機のゴミネットの掃除などが挙げられます。
山中:このあたり、気づいてメンテナンスをしていかないと、家電も長く使えませんからね。
「見える化」で名もなき家事も分担できる?
さらに2人は「名もなき家事」に関する記事を紹介。家事のなかで、パートナーに言いたい「些細だけどちょっとイラっとする」家事を既婚男女500人に質問した結果を、カテゴリ別にランキングにまとめたものだ。佐藤:トイレの場合は「トイレットペーパーを補充してくれない」というのが一番でしたね。バスルームや洗面所周りだと、服や靴下を脱ぎっぱなしというのが1位でした。Tシャツとトレーナーを一緒に脱ぐ、裏返しのままなど。リビング・キッチンでは、使ったものを元に戻してくれないというのがいちばん大きかったですね。
山中:番組の前半にも言いましたけど、ものには住所があるよ。みんなちゃんと戻そうよ、ということなんですよ。これってどうしたらいいですか(笑)。
佐藤:やっぱり、見える化していくことが、すごく大事だと思うんですよね。些細な積み重ねで家事の時間が長くなるんですけど、1個ずつ見える化して「戻し係」を決めるなどして、「戻す」ということも役割だということをみんなが自覚してやっていかないと。自分でやったほうが早いから、ついやってしまうという方多いと思うんですけど、みんなで自覚して、見える化して、タスク化してやっていくのがいいのかなと思います。
山中:まずは知らないところから知る、見ていくということ。あと、見ないふりはしない(笑)。自分で言っておきながら、心が痛いですね。
佐藤:あとは、「家族が使いやすいところにものを置くなどの行為が、いちばんの名もなき家事です」という意見もありました。気をつけてよくやっている方が整えつつ、家族が参加しやすい場所にものを配置すると、より暮らしがスムーズになるのかなと思いました。
山中:お互いの心配りというところも必要になってくるところではありますが、同じ空間で日々過ごす仲間でもありますので、自分が知らないところでやってくれている家事への感謝を忘れず、率先して家のなかのことをやっていきましょう。
あなたの今日が最高1日になるように、暮らしを豊かにしてくれるヒント=種をあなたと一緒に見つけて育てていく番組『KURASEEDS』の放送は、月曜から木曜の朝5時から。
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