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インドのカレー、地域ごとの特徴は? 印度カリー子に聞く

インドのカレー、地域ごとの特徴は? 印度カリー子に聞く

スパイス料理研究家・印度カリー子氏が、カレーの本場・インドにおける地域ごとのカレーの特徴や、自宅でカレーを作るときのコツを語った。

印度氏が登場したのは、ゲストに様々な国での旅の思い出を聞く、J-WAVEで放送中の番組『ANA WORLD AIR CURRENT』(ナビゲーター:葉加瀬太郎)。オンエアは6月18日(土)。

印度氏は1996年 宮城県出身、東京大学大学院在学中にスパイス初心者のための香林館株式会社を設立。初心者のためのオリジナルスパイスセットの開発販売、レシピ本の執筆や企業との商品開発、マーケティング、コンサルティングなど幅広く活動している。

インド北部と南部のカレーの違い

インドには、カレーにハマってから初めて訪れたそう。「食べるために行ってるので、食べて歩いてを繰り返してますね」という印度氏に、エリアごとのカレーの特徴を聞いた。

印度:南インドだとチェンナイや、ゴアというポルトガルの植民地だったところ、ムンバイも行きましたし、デリーとか、バラナシとか、カレーを求めてさまよってます。

葉加瀬:北と南ではずいぶん違うもんね。

印度:全然違いますね。まず北は小麦文化なんですよね。チャパティとかロティという、硬い、発酵しないナンみたいなものをメインに、水気の少ない脂たっぷりのベジカレー、豆のカレーとか野菜のカレーを結構食べます。パンに包んで食べるようなボテッとしたカレーを食べるようなイメージで、一方で南はあまりチャパティとかナンとかロティとかは見なくてお米がメインで、もっとサラサラとした水気の多いカレーをご飯にかけて食べる感じです。フレッシュなスパイスの多さというと南インドの方が多くて、辛さはどこも同じかなといった感じですね。

葉加瀬:(現地のカレーは)衝撃を受けました?

印度:でも、最初に感じたのは、日本のカレーのレベルも上がってきてるんだなと。南インドカレー屋も東京に結構あるんですけど、そこで食べていた味が現地の味を再現してるんだなということが驚きでしたね。ただ、現地はすごく安いですし、何といっても雰囲気とか、環境、空気、周りの騒音が全部カレーを盛り上げてくれるんですよ。

お家のカレー作り、重要な3つのスパイス

葉加瀬:お家でスパイスを使ってカレーを作るとき、手順で一番シンプルなものはどうするんですか?

印度:スパイスをいっぱい買い揃える必要はなくて、三つのスパイスで作れるんですよ。私は「タ・ク・コ」と呼んでいるんですけど、ターメリック、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、これを小さじ1杯ずつ合わせるとカレーができます。玉ねぎ、トマト、にんにく、しょうが、お肉を、この3つのスパイス、あとはお塩と炒めるだけですね。フライパン1個で炒めていけば作れます。

葉加瀬:油は普通のサラダオイルで大丈夫ですか。

印度:はい、サラダ油で大丈夫です。お好きな油、オリーブオイルでも構わないです。この「タ・ク・コ」はカレー以外にも使うことができて、例えばターメリックは魚とかの臭み消しが得意なので、魚介出汁が強いコンビニおでんにちょっと入れてあげると、すごくマイルドなおでんになったり。クミンはこしょうみたいな感覚で、ポテトサラダにちょっと加えると少しエスニックなポテトサラダになったり、コリアンダーは爽やかなのが特徴なので、レモンを絞ったサイダーに入れるとさらにミントのように爽やかさがアップしたり、いろいろ使うことができます。

葉加瀬太郎がお届けする『ANA WORLD AIR CURRENT』は、J-WAVEで毎週土曜の19:00-19:54オンエア。

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2022年6月25日28時59分まで

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番組情報
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毎週土曜
19:00-19:54