提供:https://www.sellca-sellcar.com/
世界的な半導体不足が、車業界にも影響を与えている。新車の納期が遅れている分、中古車の需要が高まっているのだそう。乗り換えを検討する人にとっては今が「売りどき」と考えられるが、実際はどうなのだろうか?
今回は、日々世界のニュースを届けるJ-WAVEの番組『JAM THE PLANET』のナビゲーターであるグローバーが、愛車買取オークションサービス「SellCa」を運営するクイック・ネットワーク株式会社の田畑翔利社長にインタビュー。同社は海外輸出を専門にしているバイヤーや、国内の小売店、スポーツカー専門店など、最大で6000社が競売に参加できる画期的な中古車買取オークションを運営している。中古車売買の現状や、求められている高い車、さらに「国産車ではなく"日本で乗られていた車"が人気を集める理由」など、中古車売買の最新事情を掘り下げた。
グローバー:どんな利点があるんですか?
田畑:日本人は世界の平均に比べると体格が小柄。そのため、シートのへたりが少ないんです。また、世界的に見てもこんなに厳しい車検制度があるのは日本だけですし、道路環境もいい。そのため、海外の方からすると「日本で走っている車=整備されていて状態が良い」という認識になり、非常に高く評価してくれます。30年前のランドクルーザー(トヨタ)が、未だに200〜300万円で取引されていることもあるぐらいです。
グローバー:30年前の車で、そんなに価格がつくんだ! 僕らの感覚で「長年乗ったから傷んでいる」と思っていても、海外の感覚だと違うということですね。
また、「特定の国で人気の車種」も存在するという。
田畑:例えば、アルファード(トヨタ)は、マレーシアで「VIPの証」のような車種なので、海外のバイヤー同士で高く競り合ってくれるためリセールバリュー(※購入したものを販売する際に買取価格が高いという意味)が非常に良いです。パンデミックで輸出が止まったときは値も下がったんですが、また戻ってきました。自国で新車を生産できない国はけっこう多くて、実は多くの国が海外から中古車を輸入している現状があるんです。
グローバー:そうか、海外で日本車をよく見るけど、どこでも車を作れるわけじゃないからなんだ。
田畑:はい。ロシアやニュージーランド、オーストラリア、モンゴル、ケニアなどは、特に日本車の中古車が多いですね。日本のように、自動車メーカーがたくさんある国は、実はめずらしいんです。
田畑:とくに「高年式」の「低走行車両」に需要が回ってきていると感じます。「年式が高い」というのは、最近の車であるという意味。つまり、新しくて走行距離が短い中古車です。半導体不足で新車が納車されない分、新車に近い中古車は今までにないくらい人気です。
グローバー:車を乗り換えるタイミングは「乗っている車が古くなったら」「新しいモデルが出るまで待つ」などいろんな考え方がありますけど、「売値が高いときに売る」っていうのもいいですね。ファッションに近い感覚で、今の好みの車を買って、次に興味がいったら買い替える人もいらっしゃいますか?
田畑:モデルチェンジされる度に買い換える方はいらっしゃいますね。そういう人の中には、買った後、1、2年後はどれぐらいの金額で売れるという、リセールバリューを加味して購入される方も多いです。
田畑:お客様が直接オークションに出して数千社の人が競うシステムなので、中間業者の手数料を、お客様に還元できるんです。価値が高い車だと、買取額に数百万の差額が出ることもありますね。
グローバー:へえ! 僕もこの間、車を買い替えたんですけど、「もう長く乗ってたから、値段なんかつかないんだろう」と思って、ディーラーさんのところに持っていったな。でもオークションを利用していたら、高値がついた可能性があるということですね。オークションのほうが高く売れる車は、具体的にどんなものがありますか?
田畑:当然ながら大衆車も下取りより高値が付くことがほとんどですが、高額車両や希少車、スポーツカーは特に下取りとの価格差が大きい傾向にあります。例えば、20年ぐらい前のスポーツカーのGT-Rやシルビア(日産)、シビック(ホンダ)などは特に人気です。また、アメリカには通称「25年ルール」というクラシックカー登録制度があって、製造から25年を超えていれば右ハンドル車が輸入できるようになり、税金も一気に安くなるんです。だから、昔の名車がアメリカで非常に売れるんですよ。
グローバー:そうなんですか! どのぐらいの値段で売れるんですか?
田畑:例えば、10年前に450万円ぐらいだったスカイラインGT-R(日産)は、状態が良ければ数千万円で売れていますね。これからはEVが主流になり、ガソリン車はもう作られないですから、中古車市場界で価値がもっと上がっていくと思います。
田畑:中古車業者様からすると、「車も魚と同じ感覚」なんだそうです。
グローバー:フレッシュなものがいいってことですか?
田畑:魚って、海からあがってきた瞬間を仕入れたいですよね、中古車もそうで、ユーザーが今乗ってる車を買いたいんです。業者同士のオークション会場は全国に120会場ほどあるのですが、そこに出品される車は、中古車販売店が店頭に並べても売れなかった車も含まれており、鮮度という意味ではユーザーから直接買えるに越したことは有りません。
グローバー:自分の店でさばけなかったから......、ということですね。
田畑:そうなんですよ。また、業者間のオークションだと、プロの手が加わり実態よりも良い状態に見える車両も有ります。だからできるだけプロはプロからは買いたくない。そこで弊社は、ユーザー車に特化しています。
「車を売ることを楽しんでほしい」という思いを抱くSellCaは、取引の煩雑さをカットし、愛車のオークションを出品者がスマホでリアルタイムにチェックできるシステムも導入するなどの工夫を凝らしている。
田畑:競売は週2回、午前10時から午後3時まで開催されます。弊社のサイトにはお客様の感想を掲載させていただいているのですが、「見守るのが楽しかった」というお声も多数いただきますね。
グローバー:「フェアレディZ(日産)が他社の見積もり150万円が、274万3000円で売れた」なんてコメントが書かれていますね。大事に乗ってきた車に高値がつくの、嬉しいだろうなあ。オークションに出すまでは、どんなやりとりが必要なんですか?
田畑:お申し込みいただいたら、僕らが査定に伺います。写真を30枚ぐらい撮って、その情報をもとに全国の業者さんに競ってもらいます。書類のやりとりも、郵送したものに記入、アップロードいただくだけです。
グローバー:書類関係って、面倒だからプロに入ってもらえると安心だね。
田畑:あとは、ローン会社の残債が残ってる場合がありますよね。その残債の一括返済も代行しています。売れた額からローン金を差し引いて、お客様に振り込みます。お客様にしていただくのは、最低取引金額と引き渡し希望日を決めて、オークション終了後は書類を例に沿って書いてもらうだけですね。
グローバー:めっちゃ簡単! フリマアプリ感覚ですね。
田畑:「相見積もり」がいらない、という利点もありますね。一括査定サイトで申し込むと、「1時間で100件も電話かかってきて大変だった」なんてこともあると思います。
グローバー:1回顔を合わせちゃうと、無下にできないしね(笑)。
田畑:そうですよね(笑)。その大変さもないので、SellCaを利用した方からは「非常に楽でした」というお声もよくいただきますね。
グローバー:なるほどな。「車を売る細かい知識がないからディーラーさんに任せよう」という感覚だったけれど、オークションも楽しそう。写真を撮ってもらえるのもいいですね。
田畑:独自に設計した査定アプリのルールに沿って撮影します。実は中古車を売る際は、「見栄えよく撮る」ことより、車の悪い箇所をしっかり撮ることが大事。買うのは業者ですから、キズや故障箇所をしっかり写すことで、安心して取引していただけるんです。
グローバー:なるほど、「写真と違う!」となったら、参加する業者も増えないですもんね。
田畑:個人のオークションやフリマアプリで中古車が売りにくいのは、第三者検査が入ってないからなんです。我々は専門スタッフが検査して、その点を担保して、きっちり売れるようにしています。
SellCaは車種を問わずに取引を受けつけるが、オークションよりも廃車にした方が高くなる車などは別サービスの利用をユーザーに勧めるなど、ユーザーが一番高く売れる方法を提案しているそう。車を売りたいユーザーにとっても、買い取る業者にとってもメリットが大きいSellCa。中古車が「売りどき」の今、利用を検討してみては。
SellCaの公式サイトはこちら。
(取材・編集:ピース株式会社、構成:五月女菜穂、撮影:竹内洋平)
世界的な半導体不足が、車業界にも影響を与えている。新車の納期が遅れている分、中古車の需要が高まっているのだそう。乗り換えを検討する人にとっては今が「売りどき」と考えられるが、実際はどうなのだろうか?
今回は、日々世界のニュースを届けるJ-WAVEの番組『JAM THE PLANET』のナビゲーターであるグローバーが、愛車買取オークションサービス「SellCa」を運営するクイック・ネットワーク株式会社の田畑翔利社長にインタビュー。同社は海外輸出を専門にしているバイヤーや、国内の小売店、スポーツカー専門店など、最大で6000社が競売に参加できる画期的な中古車買取オークションを運営している。中古車売買の現状や、求められている高い車、さらに「国産車ではなく"日本で乗られていた車"が人気を集める理由」など、中古車売買の最新事情を掘り下げた。
(J-WAVEの番組『JAM THE PLANET』のナビゲーターであるグローバー)
「日本で乗られていた中古車」が支持される理由
日本で使われていた車は、中古でも高く売れる傾向にある。メーカーの技術力の高さも理由のひとつだが、「日本で乗っていた中古車」自体の価値が高いのだそう。グローバー:どんな利点があるんですか?
田畑:日本人は世界の平均に比べると体格が小柄。そのため、シートのへたりが少ないんです。また、世界的に見てもこんなに厳しい車検制度があるのは日本だけですし、道路環境もいい。そのため、海外の方からすると「日本で走っている車=整備されていて状態が良い」という認識になり、非常に高く評価してくれます。30年前のランドクルーザー(トヨタ)が、未だに200〜300万円で取引されていることもあるぐらいです。
グローバー:30年前の車で、そんなに価格がつくんだ! 僕らの感覚で「長年乗ったから傷んでいる」と思っていても、海外の感覚だと違うということですね。
また、「特定の国で人気の車種」も存在するという。
田畑:例えば、アルファード(トヨタ)は、マレーシアで「VIPの証」のような車種なので、海外のバイヤー同士で高く競り合ってくれるためリセールバリュー(※購入したものを販売する際に買取価格が高いという意味)が非常に良いです。パンデミックで輸出が止まったときは値も下がったんですが、また戻ってきました。自国で新車を生産できない国はけっこう多くて、実は多くの国が海外から中古車を輸入している現状があるんです。
グローバー:そうか、海外で日本車をよく見るけど、どこでも車を作れるわけじゃないからなんだ。
田畑:はい。ロシアやニュージーランド、オーストラリア、モンゴル、ケニアなどは、特に日本車の中古車が多いですね。日本のように、自動車メーカーがたくさんある国は、実はめずらしいんです。
(左が「SellCa」を運営するクイック・ネットワーク株式会社の田畑翔利社長、右がグローバー)
半導体不足で「高年式」の「低走行車両」が人気に
半導体不足で、新車が手に入りにくい状況だ。その影響で中古車も、「だいたい2割ぐらいは価格が上がっている感覚です」と田畑社長。田畑:とくに「高年式」の「低走行車両」に需要が回ってきていると感じます。「年式が高い」というのは、最近の車であるという意味。つまり、新しくて走行距離が短い中古車です。半導体不足で新車が納車されない分、新車に近い中古車は今までにないくらい人気です。
グローバー:車を乗り換えるタイミングは「乗っている車が古くなったら」「新しいモデルが出るまで待つ」などいろんな考え方がありますけど、「売値が高いときに売る」っていうのもいいですね。ファッションに近い感覚で、今の好みの車を買って、次に興味がいったら買い替える人もいらっしゃいますか?
田畑:モデルチェンジされる度に買い換える方はいらっしゃいますね。そういう人の中には、買った後、1、2年後はどれぐらいの金額で売れるという、リセールバリューを加味して購入される方も多いです。
(SellCa公式サイトでは、高額売却事例や利用者の声などが掲載されている)
買取額が上がる「新たなオークション」の仕組み
高値がつくのは、SellCaが「ユーザー様が直接、オークションに出す」という形式であることも関係している。従来のディーラーや買取店は業者しか入れないオークション会場で売却するため、オークション相場から自社の利益を差し引かざるを得ないが、SellCaでは直接出品できるため、その分高く売れる。田畑:お客様が直接オークションに出して数千社の人が競うシステムなので、中間業者の手数料を、お客様に還元できるんです。価値が高い車だと、買取額に数百万の差額が出ることもありますね。
グローバー:へえ! 僕もこの間、車を買い替えたんですけど、「もう長く乗ってたから、値段なんかつかないんだろう」と思って、ディーラーさんのところに持っていったな。でもオークションを利用していたら、高値がついた可能性があるということですね。オークションのほうが高く売れる車は、具体的にどんなものがありますか?
田畑:当然ながら大衆車も下取りより高値が付くことがほとんどですが、高額車両や希少車、スポーツカーは特に下取りとの価格差が大きい傾向にあります。例えば、20年ぐらい前のスポーツカーのGT-Rやシルビア(日産)、シビック(ホンダ)などは特に人気です。また、アメリカには通称「25年ルール」というクラシックカー登録制度があって、製造から25年を超えていれば右ハンドル車が輸入できるようになり、税金も一気に安くなるんです。だから、昔の名車がアメリカで非常に売れるんですよ。
グローバー:そうなんですか! どのぐらいの値段で売れるんですか?
田畑:例えば、10年前に450万円ぐらいだったスカイラインGT-R(日産)は、状態が良ければ数千万円で売れていますね。これからはEVが主流になり、ガソリン車はもう作られないですから、中古車市場界で価値がもっと上がっていくと思います。
(田畑社長がアフリカを訪れた際、現地では日本で乗られている車が価値が高いと知ったことが、SellCaを立ち上げるきっかけになったのだそう)
車と魚は同じ? 業者が「ユーザーから直接車を買いたい」ワケ
ユーザーが直接オークションに出品することは、業者にとってもメリットがある。田畑社長によると、業者は「ユーザーが今乗っている車」を欲しがるのだそう。田畑:中古車業者様からすると、「車も魚と同じ感覚」なんだそうです。
グローバー:フレッシュなものがいいってことですか?
田畑:魚って、海からあがってきた瞬間を仕入れたいですよね、中古車もそうで、ユーザーが今乗ってる車を買いたいんです。業者同士のオークション会場は全国に120会場ほどあるのですが、そこに出品される車は、中古車販売店が店頭に並べても売れなかった車も含まれており、鮮度という意味ではユーザーから直接買えるに越したことは有りません。
グローバー:自分の店でさばけなかったから......、ということですね。
田畑:そうなんですよ。また、業者間のオークションだと、プロの手が加わり実態よりも良い状態に見える車両も有ります。だからできるだけプロはプロからは買いたくない。そこで弊社は、ユーザー車に特化しています。
「フリマアプリ」のように簡単に売買できる
「オークションサイトも見やすい」とグローバー
田畑:競売は週2回、午前10時から午後3時まで開催されます。弊社のサイトにはお客様の感想を掲載させていただいているのですが、「見守るのが楽しかった」というお声も多数いただきますね。
グローバー:「フェアレディZ(日産)が他社の見積もり150万円が、274万3000円で売れた」なんてコメントが書かれていますね。大事に乗ってきた車に高値がつくの、嬉しいだろうなあ。オークションに出すまでは、どんなやりとりが必要なんですか?
田畑:お申し込みいただいたら、僕らが査定に伺います。写真を30枚ぐらい撮って、その情報をもとに全国の業者さんに競ってもらいます。書類のやりとりも、郵送したものに記入、アップロードいただくだけです。
グローバー:書類関係って、面倒だからプロに入ってもらえると安心だね。
田畑:あとは、ローン会社の残債が残ってる場合がありますよね。その残債の一括返済も代行しています。売れた額からローン金を差し引いて、お客様に振り込みます。お客様にしていただくのは、最低取引金額と引き渡し希望日を決めて、オークション終了後は書類を例に沿って書いてもらうだけですね。
グローバー:めっちゃ簡単! フリマアプリ感覚ですね。
田畑:「相見積もり」がいらない、という利点もありますね。一括査定サイトで申し込むと、「1時間で100件も電話かかってきて大変だった」なんてこともあると思います。
グローバー:1回顔を合わせちゃうと、無下にできないしね(笑)。
田畑:そうですよね(笑)。その大変さもないので、SellCaを利用した方からは「非常に楽でした」というお声もよくいただきますね。
グローバー:なるほどな。「車を売る細かい知識がないからディーラーさんに任せよう」という感覚だったけれど、オークションも楽しそう。写真を撮ってもらえるのもいいですね。
田畑:独自に設計した査定アプリのルールに沿って撮影します。実は中古車を売る際は、「見栄えよく撮る」ことより、車の悪い箇所をしっかり撮ることが大事。買うのは業者ですから、キズや故障箇所をしっかり写すことで、安心して取引していただけるんです。
グローバー:なるほど、「写真と違う!」となったら、参加する業者も増えないですもんね。
田畑:個人のオークションやフリマアプリで中古車が売りにくいのは、第三者検査が入ってないからなんです。我々は専門スタッフが検査して、その点を担保して、きっちり売れるようにしています。
SellCaは車種を問わずに取引を受けつけるが、オークションよりも廃車にした方が高くなる車などは別サービスの利用をユーザーに勧めるなど、ユーザーが一番高く売れる方法を提案しているそう。車を売りたいユーザーにとっても、買い取る業者にとってもメリットが大きいSellCa。中古車が「売りどき」の今、利用を検討してみては。
SellCaの公式サイトはこちら。
(取材・編集:ピース株式会社、構成:五月女菜穂、撮影:竹内洋平)
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