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碧海祐人の音楽のルーツは? スピッツ『チェリー』のカバーを2年がかりで…

碧海祐人の音楽のルーツは? スピッツ『チェリー』のカバーを2年がかりで…

碧海祐人が、自身の音楽のルーツやプライベートを語った。

J-WAVEで放送中の番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。1月16日(日)のオンエアでは、碧海がゲスト出演してクリスとトークを展開した。碧海は2021年12月22日にファーストアルバム『表象の庭で』をリリース。

最初の曲が弾けるまでに2年

番組初登場となったシンガーソングライターの碧海は、愛知県出身の現在25歳。昨年はフジロックに出演し、各種音楽ストリーミングサイトのプレイリストにピックアップされるなど、注目を集めている。まずは碧海の音楽のルーツについて尋ねた。

クリス:そもそも音楽を始めたきっかけは、中学生のときにお父さんが持っていたギターを弾き始めたことだそうで。お父さんはけっこうギターを弾いてたんですか?
碧海:それが弾けないらしくて(笑)。
クリス:ああ、よくあるパターンですね。なぜかギターがあるのに誰も弾かないという。多分お父さんも「よし、ギターやってみようぜ!」で挫折しちゃったクチで、ギターが残ったんですね。
碧海:そうですね(笑)。
クリス:それを碧海さんが手に取ったんだけれども、なかなか1曲を弾くまでには時間がかかったんですよね。
碧海:最初、2年ぐらいかかりました。
クリス:2年も1曲でかかるかな?
碧海:最初の1曲目に、いわゆるFコードという難しいコードがあるんですが、それが入った曲を選んでしまって(笑)。
クリス:わかります。僕も10歳のときにギターを習いたくて父親に買ってもらったんです。そのときにクラシックのフラメンコギターか忘れちゃったんだけど、ネックが押さえられなくて挫折しました。2年かかって初めて弾いた曲はなんだったんですか?
碧海:スピッツの『チェリー』です。
クリス:それにFが入ってるんですか?
碧海:サビの頭がもうFで(笑)。
クリス:『チェリー』を弾くのに2年かかったと。

兄が高校入学と同時にドラムを始め、それにつられるようにギターを始めたという碧海。2年かけて『チェリー』を練習した成果もあり、その後はすんなりとコードを覚えていけたと話す。

クリス:いまはもうプロとしてやっているわけですけれども。2年かけて1曲弾いてからは、要領を得たような感じだったのかな?
碧海:そうですね。ネットでけっこうコードとか出てくるんです。僕が知っている曲を弾こうと思ったら大体できて(笑)。「あれ? なんだったんだろう」みたいな感じでスルッと。
クリス:習い事はなんでもそうですけど、緩やかなカーブじゃないですもんね。ずっと平行線をたどっていて「全然上達しないな」と思っていたら、ある日ドンと垂直に腕が上がるという。
碧海:ある日突然うまくなるみたいなのがありますよね。

碧海が本格的にミュージシャンを目指そうと思ったのは、21、2歳の頃。もともとDTMで音楽を制作しYouTubeにアップする活動をしており、だんだんと本格的に音楽活動をしようと心境が変化していったという。

クリス:影響を受けたアーティストやジャンルといったらどのあたりですか?
碧海:一番は米津玄師さんです。もともと宅録というのを流行らせた人でもありますし、そこははずせないなというか。
クリス:ネットから始まった先輩、ということですよね。いま作詞、作曲はいわゆるコンピューターを使った打ち込みなんですか? それともギターでやられているんですか?
碧海:けっこうバラバラで。作曲に関しても作詞に関しても、どの順から始まるかみたいなのは、けっこうフリーでやってるんです(笑)。
クリス:最初に思いつくのはなんですか?
碧海:ビートから遊びで作ることが多いんです。ギターで曲がふと出てくるというよりも「なんか、これいいな」となることもありますので、奥にあるコンセプトの部分というか「こういうものを曲にしたいな」というストックがけっこうあるという感覚が近いかなと思います。
クリス:自分のなかでも面白いアイデアの断片みたいなものがストックにあって、ちょっと新しいひらめきが「あ、これ使えるじゃん」みたいな感じで足されていくという感じですね。
碧海:まさにその通りです。

「山籠もり」に憧れ

碧海はアルバム制作に気力を使い果たしてしまい、最近では意識して遊ぶようにしているのだとか。プライベートの行動について話を訊いた。

クリス:それだけアルバムには気を込めて。もう疲れちゃったと。
碧海:けっこう疲れちゃいました(笑)。
クリス:なにをして遊びたいですか?
碧海:最近はゲームをしたり、映画を観たり、本を読んだりということをたくさんしています。音楽のためにこれまですべての行為をとってきたので、それを一旦忘れて、意識的に無邪気に遊びたいという感覚があって。そういうことのなかで、「こういうものが作りたいな」というのが多分生まれてくるだろうし。
クリス:いわゆる、仙人が山から降りてきたみたいな。
碧海:そうですね(笑)。
クリス:クリエイティブのプロはみんな山にこもりますね。1年か2年世捨て人になって、復活すると才能を蓄えて出てくるというケースがあります。
碧海:山籠もりをすごくしたいなと思ってて。これは3年前ぐらいからずっとそうなんですけど、定期的に行ける山小屋みたいなものがあったらいいなと思ってるんです。
クリス:そこに行ったら音楽作ります? それともボーッとします?
碧海:ボーッとすると思います(笑)。
クリス:それだけ気合を入れた渾身の1枚なんですね。

トカゲになりたい!?

番組からのランダムな質問に回答してもらうことに。最初の質問は「好きな動物に1日だけ変身できるとしたら、なんの動物になりたい?」というもの。

碧海:トカゲですかね。
クリス:トカゲ!? なんでトカゲなの?
碧海:いまなんとなく、パッと出てきたからなんですけど(笑)。トカゲと似ているなと思う部分があって。
クリス:どこですか?
碧海:隙間にいて、突然出てくるじゃないですか。「普段なにしているんだろう?」という秘密さというか、そういうミステリアスな面を僕も持ちたいなと。
クリス:いいじゃないですか、トカゲ。僕も好きですね。
碧海:トカゲ、なんかいいですよね(笑)。
クリス:俺もガキのころからからトカゲ見るとワクワクするもん。よく捕まえてましたね、逃げられますけど。
碧海:(笑)。

2つ目の質問は「もしも『どこでもドア』で旅行に行けるとしたらどこに行きたい?」というもの。碧海は「フィンランド」と即答し、理由を語った。

碧海:大学の卒業旅行でフィンランドに行ったことがあって。そのときに「日本よりも好きだな」って。
クリス:どんなところが?
碧海:街の雰囲気ですかね。もちろん治安はいいんですけど、街の風景と空気の密度感みたいなものが、写真を撮っても目で見ていてもすごく心地よくて。「ここに住みたいな」というのは思いました。
クリス:北欧含め、この辺りの国々は世界幸福度で言うと必ず上位に入ってきますからね。
碧海:それがなんかわかった気がします。
クリス:人口も1000万人いるかいないかぐらいだけれども、けっこう社会としては非常にフェアで住みやすいというのはありますね。音楽も合ってるっぽいですよね。
碧海:ありがとうございます。
クリス:フィンランドのミュージシャンはよくわからないけど、アイスランドとかスウェーデンとか、ちょっと北欧っぽいテイストもありますもんね。ぜひフィンランドもパンデミックが落ち着いたら。
碧海:本当に、はい。

碧海の最新情報は、Twitterまで。

『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。ゲストを招いたトークコーナーにも注目。放送は毎週日曜の13時から。

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2022年1月23日28時59分まで

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番組情報
SAISON CARD TOKIO HOT 100
毎週日曜
13:00-16:54