
ピアニストの上原ひろみが、最新アルバム『OUT THERE』やバンドメンバーとの関係性、そしてあふれるラーメン愛について語った。
上原が登場したのは、3月23日(日)放送のJ-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)だ。
radikoでは、2025年3月30日28時頃までタイムフリー機能で再生可能だ。
Hiromi's Sonicwonderは、現在、上原とともにワールドツアーを巡っているアダム・オファリル(Tp)、アドリアン・フェロー(Ba)、ジーン・コイ(Dr)と組んだバンドで、同作は2作目となる。同作に収録されている、ラーメン愛あふれる楽曲『Yes! Ramen!!』をトークの皮切りに、現在展開中のInstagramキャンペーンについて話を訊いた。
クリス:上原ひろみさんといえばラーメンというくらい、相変わらずInstagramでおいしそうなラーメンと一緒の写真をアップしていますが、ラーメン愛はまだ続いているんですね。いつから続いていますか?
上原:いやもう、物心がついたときから好きでした(笑)。
クリス:Sonicwonderで世界ツアーをまわって、2024年12月には矢野顕子さんとのライブレコーディングアルバム『Step Into Paradise -LIVE IN TOKYO』もリリースされましたよね。その息抜きとしてのラーメン?
上原:そうですね。矢野さんとのアルバムでも『ラーメンたべたい』をやりましたし。私が海外でツアーをするようになった2003年ごろと比べると、世界で有名な日本の料理が「寿司、ラーメン」になっているので、本当に社会的地位を得てきましたよね。
クリス:海外のラーメンって高いでしょう。
上原:でもクオリティは各国上がっていて、アメリカ、イギリス、オランダとか世界中どこでも食べられるようになりました。特にニューヨークはラーメン激戦区みたいですよ。前は欧米は豚骨が好きっていうのがあったんですけど、(今は)魚介系の出汁もあります。日本のラーメン屋さんで修行した人もすごく多いので、私はその頑張りに対して敬意を払う意味で1杯2,000円でも払っています。
クリス:ひろみちゃんのラーメンの曲『Yes! Ramen!!』、もちろんこれは「イエス!」って意味なんでしょうか。
上原:私がツアー中に、世界中のいろんな場所でラーメンに出会って食べることができたら「イエス!」。
クリス:「やったー!」みたいなあのノリですね。
上原:あのノリです。
クリス:この曲は4月4日(金)にリリースされるニューアルバム『OUT THERE』に収録されていますが、これにちなんでInstagramでラーメン企画を開催中だそうですね。
上原:はい。『Yes! Ramen!!』に合わせて私がラーメンを食べている動画をいくつかアップしているんですけど、その音源を使ってファンのみなさんにも好きなラーメンの動画を上げてもらう企画をやっています。 クリス:ハッシュタグ #YESRAMENをつけて、@hiromimusicをメンションしてくださいね。サイン入りアナログ盤が当たる企画だそうです。
上原:みなさんのラーメン愛がうれしくて、私も毎日楽しく投稿を拝見しています。
クリス:ちなみに、ひろみちゃんがいちばん好きなラーメンはなんですか?
上原:いちばん最初に食べたのが醤油ベースの中華そばだったので、やっぱりそれがいちばん沁みます。
このあと、番組では『Yes! Ramen!!』がラジオ初オンエアされた。
クリス:『Yes! Ramen!!』は欧米人が抱く、アジアのイメージがモチーフとしてふんだんに使われていますが、この曲のインスピレーションはどこから湧いてきましたか?
上原:ラーメン屋の店主が1杯のラーメンに人生をかける想いを、もともとインスピレーションとして受けることが多くて、いつか曲を書きたいなと思っていたんです。一緒にやっているバンドメンバーが本当にラーメン大好きなので、だからついに曲を書くときがきたな、と(笑)。
クリス:メンバーでいちばんのラーメン好きは誰ですか?
上原:間違いなくトランペットのアダム・オファリルですね。日本でのツアー中、ちょっと目を離すとすぐにラーメン屋さんに行ってましたから。ほぼ毎日じゃないかな。
クリス:好きな人は本当に好きですからね。ひろみちゃんは自分でラーメンを作りますか?
上原:作ります。
クリス:ミュージシャンって料理がうまい人も多いですけど、ひろみちゃんがご自身のラーメンに点数をつけるとしたら何点ですか?
上原:10点(笑)ですよ、本家がすごすぎて。スープを継ぎ足し継ぎ足しやってるお店のラーメンに比べたら、スープと麺を買ってきて作った私のラーメンなんて、ラーメンと言ってはいけないと思う(笑)。
上原:「ひろみのルーティン。最近の日常生活の決まりごとを教えてください」……決まりごとは、おいしいコーヒーを飲むことです。家にいたらお豆から挽きますし、ツアー中だったらその土地でおいしいコーヒー屋さんを見つけます。
クリス:世界中どこでも見つかりますか?
上原:うーん、場所によりますね。
クリス:今まででいちばんおいしかったコーヒーは?
上原:イタリアの空港のです。空港って人がたくさん集まるので、コーヒー豆がすごくフレッシュで、エスプレッソの作り方も速かった。(バンドメンバーは)コーヒーが好きなので、イタリアに置いてあるコーヒーマシンの銘柄でだいたい「あそこはおいしい」とわかるみたい。とにかく回転が速くておいしかったですね。
クリス:では次のガチャです。
上原:「差し入れNo.1。楽屋の差し入れでいちばんうれしかったものはなんですか?」……うーん、なんだろう。メンバーが甘いもの好きなので、甘いものはうれしいです。私はちょっとカカオアレルギーなので、チョコ以外で甘いものがあるとエネルギーになるかな。
クリス:和菓子とかどうですか。
上原:トランペットのアダム・オファリルは本当に食いしん坊で、なんでも食べるんですよ(笑)。食べたことがないものって敬遠するじゃないですか。でも、どら焼きであれ、大福であれ、彼はなんでも見ていて気持ちがいいくらい食べていました。ほかのメンバーも食べっぷりがすごくて。先週、中国に行っていたんですけど、中華料理って相手が残すまで出すのがおもてなしじゃないですか。でも、彼らは次々と全部きれいにしていくんですよ。ずっと料理を出し続けなきゃいけなくて、お店の人が大変そうでした(笑)。
クリス:以前はベテランとの共演もありましたが、今回は若手と初めて組んだということで。バンマスとしての調子はいかがですか。
上原:2023年にHiromi’s Sonicwonder名義で1stアルバムを出しましたが、今回の2ndアルバム『OUT THERE』では彼らのことがよくわかってる状態で曲を書くことができました。曲作りの段階から、どうやって彼らを輝かせようかなと考えるのがとても楽しかったです。
クリス:ベースのアドリアン・フェローさんは以前も一緒にプレイしていましたけど、ドラムのジーン・コイさんと、トランペットのアダム・オファリルさんは若手ですよね。やっぱりジーンとアダムにとって、上原ひろみさんはお姉さんという感じなんでしょうか。
上原:あんまりお姉さん扱いはないですけど、私がリーダーというかバンマスだという認識はあると思います。
クリス:上原さんは怖いバンマスですか? それとも「まあいいよー」って感じなのかな。
上原:「まあいいよ」はないですね。「まあいいよ」って言わなきゃいけないことをしてくる人たちではないです。みんなやっぱり全部出してくれるので。
クリス:すばらしいですね! そして、矢野顕子さんとのツアーが5月にあります。今回はどういったライブになりますか?
上原:2024年にリリースした『Step Into Paradise -LIVE IN TOKYO-』の楽曲を中心に、矢野さんの言葉で言えば「私たちのヒット曲」をやっていくそうです(笑)。
クリス:Hiromi’s Sonicwonderのライブはどうですか? これから夏フェスとかも決まっていくのかな。
上原:そうですね。4月から全米ツアーも始まり、フェスもありますし、その流れで日本にも来ないと。やっぱり『Yes! Ramen!!』は、聖地に持ってこないといけないので。
上原ひろみの最新情報は公式サイトまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。
上原が登場したのは、3月23日(日)放送のJ-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)だ。
radikoでは、2025年3月30日28時頃までタイムフリー機能で再生可能だ。
Instagramでラーメン企画を実施中
上原ひろみは4月4日(金)に、Hiromi's Sonicwonder名義のニューアルバム『OUT THERE』をリリースする。Hiromi's Sonicwonder - Balloon Pop: Live at Blue Note Tokyo (Official Performance Video)
クリス:上原ひろみさんといえばラーメンというくらい、相変わらずInstagramでおいしそうなラーメンと一緒の写真をアップしていますが、ラーメン愛はまだ続いているんですね。いつから続いていますか?
上原:いやもう、物心がついたときから好きでした(笑)。
クリス:Sonicwonderで世界ツアーをまわって、2024年12月には矢野顕子さんとのライブレコーディングアルバム『Step Into Paradise -LIVE IN TOKYO』もリリースされましたよね。その息抜きとしてのラーメン?
上原:そうですね。矢野さんとのアルバムでも『ラーメンたべたい』をやりましたし。私が海外でツアーをするようになった2003年ごろと比べると、世界で有名な日本の料理が「寿司、ラーメン」になっているので、本当に社会的地位を得てきましたよね。
クリス:海外のラーメンって高いでしょう。
上原:でもクオリティは各国上がっていて、アメリカ、イギリス、オランダとか世界中どこでも食べられるようになりました。特にニューヨークはラーメン激戦区みたいですよ。前は欧米は豚骨が好きっていうのがあったんですけど、(今は)魚介系の出汁もあります。日本のラーメン屋さんで修行した人もすごく多いので、私はその頑張りに対して敬意を払う意味で1杯2,000円でも払っています。
クリス:ひろみちゃんのラーメンの曲『Yes! Ramen!!』、もちろんこれは「イエス!」って意味なんでしょうか。
上原:私がツアー中に、世界中のいろんな場所でラーメンに出会って食べることができたら「イエス!」。
クリス:「やったー!」みたいなあのノリですね。
上原:あのノリです。
クリス:この曲は4月4日(金)にリリースされるニューアルバム『OUT THERE』に収録されていますが、これにちなんでInstagramでラーメン企画を開催中だそうですね。
上原:はい。『Yes! Ramen!!』に合わせて私がラーメンを食べている動画をいくつかアップしているんですけど、その音源を使ってファンのみなさんにも好きなラーメンの動画を上げてもらう企画をやっています。 クリス:ハッシュタグ #YESRAMENをつけて、@hiromimusicをメンションしてくださいね。サイン入りアナログ盤が当たる企画だそうです。
上原:みなさんのラーメン愛がうれしくて、私も毎日楽しく投稿を拝見しています。
クリス:ちなみに、ひろみちゃんがいちばん好きなラーメンはなんですか?
上原:いちばん最初に食べたのが醤油ベースの中華そばだったので、やっぱりそれがいちばん沁みます。
このあと、番組では『Yes! Ramen!!』がラジオ初オンエアされた。
ラーメンの曲を、ラーメンが大好きなメンバーで満を持してリリース
このユニークなナンバー『Yes! Ramen!!』の曲作りについても話を訊いた。クリス:『Yes! Ramen!!』は欧米人が抱く、アジアのイメージがモチーフとしてふんだんに使われていますが、この曲のインスピレーションはどこから湧いてきましたか?
上原:ラーメン屋の店主が1杯のラーメンに人生をかける想いを、もともとインスピレーションとして受けることが多くて、いつか曲を書きたいなと思っていたんです。一緒にやっているバンドメンバーが本当にラーメン大好きなので、だからついに曲を書くときがきたな、と(笑)。
クリス:メンバーでいちばんのラーメン好きは誰ですか?
上原:間違いなくトランペットのアダム・オファリルですね。日本でのツアー中、ちょっと目を離すとすぐにラーメン屋さんに行ってましたから。ほぼ毎日じゃないかな。
クリス:好きな人は本当に好きですからね。ひろみちゃんは自分でラーメンを作りますか?
上原:作ります。
クリス:ミュージシャンって料理がうまい人も多いですけど、ひろみちゃんがご自身のラーメンに点数をつけるとしたら何点ですか?
上原:10点(笑)ですよ、本家がすごすぎて。スープを継ぎ足し継ぎ足しやってるお店のラーメンに比べたら、スープと麺を買ってきて作った私のラーメンなんて、ラーメンと言ってはいけないと思う(笑)。
おいしいコーヒー、うれしい差し入れ…食べもの談義は続く
ここで番組恒例の「ガチャ」がスタート。カプセルに入った質問に上原が答えた。上原:「ひろみのルーティン。最近の日常生活の決まりごとを教えてください」……決まりごとは、おいしいコーヒーを飲むことです。家にいたらお豆から挽きますし、ツアー中だったらその土地でおいしいコーヒー屋さんを見つけます。
クリス:世界中どこでも見つかりますか?
上原:うーん、場所によりますね。
クリス:今まででいちばんおいしかったコーヒーは?
上原:イタリアの空港のです。空港って人がたくさん集まるので、コーヒー豆がすごくフレッシュで、エスプレッソの作り方も速かった。(バンドメンバーは)コーヒーが好きなので、イタリアに置いてあるコーヒーマシンの銘柄でだいたい「あそこはおいしい」とわかるみたい。とにかく回転が速くておいしかったですね。
クリス:では次のガチャです。
上原:「差し入れNo.1。楽屋の差し入れでいちばんうれしかったものはなんですか?」……うーん、なんだろう。メンバーが甘いもの好きなので、甘いものはうれしいです。私はちょっとカカオアレルギーなので、チョコ以外で甘いものがあるとエネルギーになるかな。
クリス:和菓子とかどうですか。
上原:トランペットのアダム・オファリルは本当に食いしん坊で、なんでも食べるんですよ(笑)。食べたことがないものって敬遠するじゃないですか。でも、どら焼きであれ、大福であれ、彼はなんでも見ていて気持ちがいいくらい食べていました。ほかのメンバーも食べっぷりがすごくて。先週、中国に行っていたんですけど、中華料理って相手が残すまで出すのがおもてなしじゃないですか。でも、彼らは次々と全部きれいにしていくんですよ。ずっと料理を出し続けなきゃいけなくて、お店の人が大変そうでした(笑)。
このバンドメンバーとのあいだに「まあいいよ」はない
最後に、自分より若手のメンバーとの関係性や、5月に控えている矢野顕子とのライブについて語った。クリス:以前はベテランとの共演もありましたが、今回は若手と初めて組んだということで。バンマスとしての調子はいかがですか。
上原:2023年にHiromi’s Sonicwonder名義で1stアルバムを出しましたが、今回の2ndアルバム『OUT THERE』では彼らのことがよくわかってる状態で曲を書くことができました。曲作りの段階から、どうやって彼らを輝かせようかなと考えるのがとても楽しかったです。
クリス:ベースのアドリアン・フェローさんは以前も一緒にプレイしていましたけど、ドラムのジーン・コイさんと、トランペットのアダム・オファリルさんは若手ですよね。やっぱりジーンとアダムにとって、上原ひろみさんはお姉さんという感じなんでしょうか。
上原:あんまりお姉さん扱いはないですけど、私がリーダーというかバンマスだという認識はあると思います。
クリス:上原さんは怖いバンマスですか? それとも「まあいいよー」って感じなのかな。
上原:「まあいいよ」はないですね。「まあいいよ」って言わなきゃいけないことをしてくる人たちではないです。みんなやっぱり全部出してくれるので。
クリス:すばらしいですね! そして、矢野顕子さんとのツアーが5月にあります。今回はどういったライブになりますか?
上原:2024年にリリースした『Step Into Paradise -LIVE IN TOKYO-』の楽曲を中心に、矢野さんの言葉で言えば「私たちのヒット曲」をやっていくそうです(笑)。
クリス:Hiromi’s Sonicwonderのライブはどうですか? これから夏フェスとかも決まっていくのかな。
上原:そうですね。4月から全米ツアーも始まり、フェスもありますし、その流れで日本にも来ないと。やっぱり『Yes! Ramen!!』は、聖地に持ってこないといけないので。
上原ひろみの最新情報は公式サイトまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。
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番組情報
- SAISON CARD TOKIO HOT 100
-
毎週日曜13:00-16:54
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クリス・ペプラー