映画・ドラマなどの話題作に多数出演する俳優・稲葉友。2021年10月には自身で企画した舞台を上演し、2022年には主演映画の公開を控えるなど、着実にキャリアを積んでいる。
そんな稲葉は、毎週金曜11:30~16:00にJ-WAVEで放送中の番組『ALL GOOD FRIDAY』のナビゲーターも担当。ともに番組をナビゲートするLiLiCoとの軽妙な掛け合いが好評を博している。ラジオやLiLiCoへの思いや話す上で心がけていること、そして今後の活動の展望を聞いた。
・NAVIGATOR'S VOICE
【前回記事】ハリー杉山が思う「コミュ力」の本質とは? ラジオの相棒・長濱ねるの印象も明かす
https://news.j-wave.co.jp/2021/11/post-8719.html
始めた当初は自分の言葉を生放送でリスナーに届けることが怖くて、終わったときには緊張で背中が痛くなるほど余裕がなかったんです。そんな僕に対して、LiLiCoさんはリラックスできる空気をつくったうえで、「こうしたほうがいいよ」と的確なアドバイスをくださって、徐々に慣れていきました。スタッフさんの支えもあり、今はチーム全体に信頼感があるので、いろんなゲストに会えることや新しい知識が増えることを楽しんでいます。役者の現場だと、決まった場所にずっと行き続けるということがあまりないので、毎週J-WAVEに来て同じチームでラジオができるのは幸せですね。
──俳優業との両立が難しいと感じることはありますか?
役やスケジュールによってはキツいときもありますが、みなさんが気遣ってくれるのでそんなに大変ではないです。LiLiCoさんやスタッフさんの顔を見ながらオンエアに臨むことが息抜きにもなっていて。撮影に追われていても、毎週帰ってこられる場所があることに助けられています。
本当に、ナビゲーターとしてパーフェクトな方だと思います。いつも元気だけど、感動的なエピソードを読むとすぐに泣いちゃうかわいいところもあって。いろんな人に愛されているLiLiCoさんが僕をかわいがってくれることで、リスナーのみなさんも僕を温かく受け止めてくださるから、「すごくラクをさせてもらっているな」という意識があります。いつかLiLiCoさんに恩返ししたいです。
オンエア以外でも、くだらないことから真面目なことまで、なんでも話すんです。LiLiCoさんは僕のことを親友と言ってくれているので、僕もそう思っています。少し照れくさいですけど、仲がいい友だちであり、お姉ちゃんであり、妹であり、母のようでもあり……希有な存在です。
――番組でも、おふたりの関係性が伝わってきます。稲葉さんが鋭いツッコミを入れることもありますね。
気負わずに話すよう心がけています。ラジオは「人が聴いているんだ」と構えて喋ると、聴いていて心地よくないと思うんです。LiLiCoさんと楽しく会話して、スタッフさんが準備してくださった台本や素材に乗っていけば自然と面白くなると思うので、なるべくのびのびと話すようにしていますね。
「すごいよね、LiLiCoさんにちゃんと返せて」と言ってもらうこともあるんですけど、お互いルールを守りながら、好き勝手やらせてもらっているだけなんです。お互いの得意な分野を尊重しながら、僕が足りない部分はLiLiCoさんが補ってくれて、逆に僕が得意なところはちゃんと聞いてくれて。だんだん、事前に確認しなくてもフォローしあえるようになってきました。
でもだからこそ、たまに「外したな」という瞬間があると、すごく悔しいんですよね。「LiLiCoさんが求めていたのは違う反応だったな」とか「こっちの言い回しのほうがよかったな」とか、夜まで引きずることもあります。リスナーのみなさんに幸せになってもらいたいから、ラジオで使うべき言葉の取捨選択をもっとスピーディーにできるようになりたいです。
──俳優という職業は、フリートークのスキルが必須というわけではないと思います。そんな中で、稲葉さんは4時間半のラジオ生放送を務めていらっしゃいます。喋りは自分の武器だと、ご自身では感じますか?
うーん……「俳優にしては選ぶフレーズがちょっと特殊なだけ」というか、武器と言えるほどのものではないと思っています。他のナビゲーターや芸人さんには及ばないですから。ただ、俳優は普通おもしろさをあまり求められないけれど、やるからには場を盛り上げたい。「芸人じゃないんだから」と言われるかもしれないけど、「芸人じゃないからこそおもしろくしたい」と思っています。これはLiLiCoさんからの教えでもありますね。
――プライベートでも、場を回していく役回りが多い?
ツッコミだとは思いますね。実はボケがおもしろい人に憧れていて、何気なく喋っていることで周りが笑ってくれたり、ツッコまれたりするのっていいなと思うんですけど、自分はできないから、ツッコミが性に合っているんだと思います。
僕は三きょうだいの末っ子で、親戚の集まりの中でも一番下だったんです。業界に入ったのも16、17歳ぐらいだったので、「その環境の中で若いほう」という状況が長かった分、年上の方と話すのに慣れてはいると思います。
後輩力なんて振りかざすものじゃないですし、太鼓持ちスキルを高めるのではなく、無理せず、誠実でいればいいんじゃないかな。僕にも合う人、合わない人がいるから、全員にはできません。LiLiCoさんはもともと下からいかなくても、真っ向から受け止めてくれるんですよ。攻めたツッコミでも「あはは!」と笑ってくれる方だから。みな実さんも同じで、この人なら敬語とタメ口を混ぜても大丈夫だろうなと思って、ガンガン喋っちゃう。だから結局、相手の方の器の大きさに僕が甘えているシチュエーションが多いですね。
――相手が年上だからと恐縮しすぎないことも大事なのでしょうか。
塩梅が大事ですよね。相手が正面から向き合ってくれているのに、「いやいや」と自分を卑下しすぎちゃうと、コミュニケーションが成立しなくなってもったいない。自分がすごいと思っている人がちゃんと向き合ってくれるのって、ありがたいじゃないですか。でも、自分の中で無理に精査しなくても、合う人とは自然と向き合い続けられると思いますよ。
今、30歳手前の転換期といわれる時期ですが、自分ではなりたい像をあまり決め打たないほうがいいなと思っています。どうにでもなれる自分でありたいというのが、今のマインドかもしれません。今、歩き続けることの大変さも感じ始めているので、続けられるタフさと柔軟さはどんどん伸ばしていきたいです。
そして、いただいたお仕事に応えながら、自分が「やりたい」と思ったことを実現できるようになっていきたい。例えば、やりたい作品を人に相談して作ったり、J-WAVEに番組を提案したり。これから10年ぐらいでそういうことを習慣として取り組んでいきたいですね。
――J-WAVEで言うと、松居大悟さんが監督をしたバイノーラル・ラジオドラマ『ファミリーサマービュー』にもご出演されましたね。
あれはラジオという媒体を信じて作れた作品でしたね。松居さんも僕たちも、リスナーがラジオを通じて“想像”してくれることを知っているから。番組を始める前から関係がある松居さんとJ-WAVEで一緒に仕事をできたことがすごくうれしかったです。
――今後ラジオでやってみたいことはありますか?
このご時世だと難しいですけど、公開収録ですね。公開収録で賑やかにお届けする雰囲気は『ALL GOOD FRIDAY』と相性がいいと思うし、以前やらせていただいたときもリスナーのみなさんの顔を見られてとても楽しかったんです。僕はラジオでしゃべるのが好きだし、時間帯によってリスナーも違うと思うので、別の時間帯の番組ナビゲーターもチャレンジしてみたいです。
Superorganismの「Something For Your M.I.N.D.」。J-WAVEにかかわってからいろんな音楽を知ったのですが、そのなかでも「僕、意外とこういう曲が好きなんだ」とびっくりして、よく聴いている曲です。サウンドと声のバランスや、サウンドのやりすぎてない感じが、自分にすごくフィットしていて。オールアップや千穐楽の翌日などにコーヒーを淹れてこの曲を聴くと「あ、終わったんだ」と自然とフラットな気持ちになれるので、何かをスタートするときにぴったりだと思います。
――サイケデリックな曲ですよね。番組ではヒップホップなどを選曲されているイメージだったので、意外です。
ヒップホップは好きですね。でもJ-WAVEでかかるヒップホップと、僕が昔から親しんでいるヒップホップはちょっと違うんです。僕はおしゃれすぎないヒップホップのほうが好きなので、週1で1曲かける分には怒る人はいないだろうと思いながらコソコソ選曲しています(笑)。
――学生時代はバンド活動をされていたそうですね。今後、仕事として音楽活動をする可能性は?
ラップが好きなので、先輩と遊びで作ったりとかはありますけど、完全に趣味です。誰かにお声がけいただいて、いろいろ流れがハマれば可能性がないとはいい切れませんが、今の活動の流れだとないかな。楽しいけど、本当に才能がある人たちは一握りだと思いますし。でも、LiLiCoさんとかとやったらめちゃめちゃおもしろそう。それこそ『ALL GOOD FRIDAY』限定だったらいくらでもやりますよ。LiLiCoさんが歌って、リミックスを僕がやる、みたいな(笑)。僕はたまにJ-WAVEで歌わされるんですけど、「J-WAVEでこんなテンションで歌っちゃだめですよ、何人が歌いたがっている局だと思ってるんですか」っていつも言っています(笑)。これからも番組でこっそりとやっていきたいですね。
(取材・文=J-WAVE NEWS編集部)
2010年、ドラマ『クローン ベイビー』(TBS)で俳優デビュー。2011年舞台『真田十勇士~ボクらが守りたかったもの~』では舞台初出演にして主演を務め、2014年テレビ朝日系連続ドラマ『仮面ライダードライブ』にて詩島剛/仮面ライダーマッハ役で注目を集める。 2022年1月からドラマ『ハレ婚。』がABCテレビ/テレビ神奈川にて放送スタートのほか、ドラマ『まったり ! 赤胴鈴之助』がテレビ大阪/BSテレ東にて放送スタート。さらに主演映画『恋い焦れ歌え』が来春公開予定。
そんな稲葉は、毎週金曜11:30~16:00にJ-WAVEで放送中の番組『ALL GOOD FRIDAY』のナビゲーターも担当。ともに番組をナビゲートするLiLiCoとの軽妙な掛け合いが好評を博している。ラジオやLiLiCoへの思いや話す上で心がけていること、そして今後の活動の展望を聞いた。
・NAVIGATOR'S VOICE
【前回記事】ハリー杉山が思う「コミュ力」の本質とは? ラジオの相棒・長濱ねるの印象も明かす
https://news.j-wave.co.jp/2021/11/post-8719.html
番組は「毎週、帰ってこられる場所」
──『ALL GOOD FRIDAY』も番組スタートからもう6年目ですね。どんな気持ちで番組と向き合っていますか。始めた当初は自分の言葉を生放送でリスナーに届けることが怖くて、終わったときには緊張で背中が痛くなるほど余裕がなかったんです。そんな僕に対して、LiLiCoさんはリラックスできる空気をつくったうえで、「こうしたほうがいいよ」と的確なアドバイスをくださって、徐々に慣れていきました。スタッフさんの支えもあり、今はチーム全体に信頼感があるので、いろんなゲストに会えることや新しい知識が増えることを楽しんでいます。役者の現場だと、決まった場所にずっと行き続けるということがあまりないので、毎週J-WAVEに来て同じチームでラジオができるのは幸せですね。
──俳優業との両立が難しいと感じることはありますか?
役やスケジュールによってはキツいときもありますが、みなさんが気遣ってくれるのでそんなに大変ではないです。LiLiCoさんやスタッフさんの顔を見ながらオンエアに臨むことが息抜きにもなっていて。撮影に追われていても、毎週帰ってこられる場所があることに助けられています。
LiLiCoは「なんでも話せる稀有な存在」
――稲葉さんにとって、LiLiCoさんはどんな方ですか?本当に、ナビゲーターとしてパーフェクトな方だと思います。いつも元気だけど、感動的なエピソードを読むとすぐに泣いちゃうかわいいところもあって。いろんな人に愛されているLiLiCoさんが僕をかわいがってくれることで、リスナーのみなさんも僕を温かく受け止めてくださるから、「すごくラクをさせてもらっているな」という意識があります。いつかLiLiCoさんに恩返ししたいです。
オンエア以外でも、くだらないことから真面目なことまで、なんでも話すんです。LiLiCoさんは僕のことを親友と言ってくれているので、僕もそう思っています。少し照れくさいですけど、仲がいい友だちであり、お姉ちゃんであり、妹であり、母のようでもあり……希有な存在です。
――番組でも、おふたりの関係性が伝わってきます。稲葉さんが鋭いツッコミを入れることもありますね。
気負わずに話すよう心がけています。ラジオは「人が聴いているんだ」と構えて喋ると、聴いていて心地よくないと思うんです。LiLiCoさんと楽しく会話して、スタッフさんが準備してくださった台本や素材に乗っていけば自然と面白くなると思うので、なるべくのびのびと話すようにしていますね。
「すごいよね、LiLiCoさんにちゃんと返せて」と言ってもらうこともあるんですけど、お互いルールを守りながら、好き勝手やらせてもらっているだけなんです。お互いの得意な分野を尊重しながら、僕が足りない部分はLiLiCoさんが補ってくれて、逆に僕が得意なところはちゃんと聞いてくれて。だんだん、事前に確認しなくてもフォローしあえるようになってきました。
でもだからこそ、たまに「外したな」という瞬間があると、すごく悔しいんですよね。「LiLiCoさんが求めていたのは違う反応だったな」とか「こっちの言い回しのほうがよかったな」とか、夜まで引きずることもあります。リスナーのみなさんに幸せになってもらいたいから、ラジオで使うべき言葉の取捨選択をもっとスピーディーにできるようになりたいです。
──俳優という職業は、フリートークのスキルが必須というわけではないと思います。そんな中で、稲葉さんは4時間半のラジオ生放送を務めていらっしゃいます。喋りは自分の武器だと、ご自身では感じますか?
うーん……「俳優にしては選ぶフレーズがちょっと特殊なだけ」というか、武器と言えるほどのものではないと思っています。他のナビゲーターや芸人さんには及ばないですから。ただ、俳優は普通おもしろさをあまり求められないけれど、やるからには場を盛り上げたい。「芸人じゃないんだから」と言われるかもしれないけど、「芸人じゃないからこそおもしろくしたい」と思っています。これはLiLiCoさんからの教えでもありますね。
――プライベートでも、場を回していく役回りが多い?
ツッコミだとは思いますね。実はボケがおもしろい人に憧れていて、何気なく喋っていることで周りが笑ってくれたり、ツッコまれたりするのっていいなと思うんですけど、自分はできないから、ツッコミが性に合っているんだと思います。
先輩と上手なコミュニケーションをとるには?
――稲葉さんの出演作『ずっと独身でいるつもり?』では、上映後の特別トーク映像で、主演の田中みな実さんが「稲葉さんは後輩力がすごい」と明かす場面がありました。年上の方とのコミュニケーションに悩む人も多いですが、仲良くやっていくコツはありますか?僕は三きょうだいの末っ子で、親戚の集まりの中でも一番下だったんです。業界に入ったのも16、17歳ぐらいだったので、「その環境の中で若いほう」という状況が長かった分、年上の方と話すのに慣れてはいると思います。
後輩力なんて振りかざすものじゃないですし、太鼓持ちスキルを高めるのではなく、無理せず、誠実でいればいいんじゃないかな。僕にも合う人、合わない人がいるから、全員にはできません。LiLiCoさんはもともと下からいかなくても、真っ向から受け止めてくれるんですよ。攻めたツッコミでも「あはは!」と笑ってくれる方だから。みな実さんも同じで、この人なら敬語とタメ口を混ぜても大丈夫だろうなと思って、ガンガン喋っちゃう。だから結局、相手の方の器の大きさに僕が甘えているシチュエーションが多いですね。
――相手が年上だからと恐縮しすぎないことも大事なのでしょうか。
塩梅が大事ですよね。相手が正面から向き合ってくれているのに、「いやいや」と自分を卑下しすぎちゃうと、コミュニケーションが成立しなくなってもったいない。自分がすごいと思っている人がちゃんと向き合ってくれるのって、ありがたいじゃないですか。でも、自分の中で無理に精査しなくても、合う人とは自然と向き合い続けられると思いますよ。
「どうにでもなれる自分でありたい」
――俳優として、これからどんな道を歩んでいきたいですか?今、30歳手前の転換期といわれる時期ですが、自分ではなりたい像をあまり決め打たないほうがいいなと思っています。どうにでもなれる自分でありたいというのが、今のマインドかもしれません。今、歩き続けることの大変さも感じ始めているので、続けられるタフさと柔軟さはどんどん伸ばしていきたいです。
そして、いただいたお仕事に応えながら、自分が「やりたい」と思ったことを実現できるようになっていきたい。例えば、やりたい作品を人に相談して作ったり、J-WAVEに番組を提案したり。これから10年ぐらいでそういうことを習慣として取り組んでいきたいですね。
――J-WAVEで言うと、松居大悟さんが監督をしたバイノーラル・ラジオドラマ『ファミリーサマービュー』にもご出演されましたね。
あれはラジオという媒体を信じて作れた作品でしたね。松居さんも僕たちも、リスナーがラジオを通じて“想像”してくれることを知っているから。番組を始める前から関係がある松居さんとJ-WAVEで一緒に仕事をできたことがすごくうれしかったです。
――今後ラジオでやってみたいことはありますか?
このご時世だと難しいですけど、公開収録ですね。公開収録で賑やかにお届けする雰囲気は『ALL GOOD FRIDAY』と相性がいいと思うし、以前やらせていただいたときもリスナーのみなさんの顔を見られてとても楽しかったんです。僕はラジオでしゃべるのが好きだし、時間帯によってリスナーも違うと思うので、別の時間帯の番組ナビゲーターもチャレンジしてみたいです。
J-WAVEで知った、自分をフラットな気持ちにさせてくれる曲
――このナビゲーターインタビュー連載では、みなさんにテーマに合わせて「おすすめの楽曲」を訊いています。稲葉さんが新年をスタートさせるときに聴きたい一曲を教えてください。Superorganismの「Something For Your M.I.N.D.」。J-WAVEにかかわってからいろんな音楽を知ったのですが、そのなかでも「僕、意外とこういう曲が好きなんだ」とびっくりして、よく聴いている曲です。サウンドと声のバランスや、サウンドのやりすぎてない感じが、自分にすごくフィットしていて。オールアップや千穐楽の翌日などにコーヒーを淹れてこの曲を聴くと「あ、終わったんだ」と自然とフラットな気持ちになれるので、何かをスタートするときにぴったりだと思います。
――サイケデリックな曲ですよね。番組ではヒップホップなどを選曲されているイメージだったので、意外です。
ヒップホップは好きですね。でもJ-WAVEでかかるヒップホップと、僕が昔から親しんでいるヒップホップはちょっと違うんです。僕はおしゃれすぎないヒップホップのほうが好きなので、週1で1曲かける分には怒る人はいないだろうと思いながらコソコソ選曲しています(笑)。
――学生時代はバンド活動をされていたそうですね。今後、仕事として音楽活動をする可能性は?
ラップが好きなので、先輩と遊びで作ったりとかはありますけど、完全に趣味です。誰かにお声がけいただいて、いろいろ流れがハマれば可能性がないとはいい切れませんが、今の活動の流れだとないかな。楽しいけど、本当に才能がある人たちは一握りだと思いますし。でも、LiLiCoさんとかとやったらめちゃめちゃおもしろそう。それこそ『ALL GOOD FRIDAY』限定だったらいくらでもやりますよ。LiLiCoさんが歌って、リミックスを僕がやる、みたいな(笑)。僕はたまにJ-WAVEで歌わされるんですけど、「J-WAVEでこんなテンションで歌っちゃだめですよ、何人が歌いたがっている局だと思ってるんですか」っていつも言っています(笑)。これからも番組でこっそりとやっていきたいですね。
(取材・文=J-WAVE NEWS編集部)
稲葉友 プロフィール
1993年1月12日生まれ。東京都出身。俳優。2010年、ドラマ『クローン ベイビー』(TBS)で俳優デビュー。2011年舞台『真田十勇士~ボクらが守りたかったもの~』では舞台初出演にして主演を務め、2014年テレビ朝日系連続ドラマ『仮面ライダードライブ』にて詩島剛/仮面ライダーマッハ役で注目を集める。 2022年1月からドラマ『ハレ婚。』がABCテレビ/テレビ神奈川にて放送スタートのほか、ドラマ『まったり ! 赤胴鈴之助』がテレビ大阪/BSテレ東にて放送スタート。さらに主演映画『恋い焦れ歌え』が来春公開予定。
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