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長濱ねるが「見る側の想像力に委ねられる」と感じた新感覚サスペンスは?

長濱ねるが「見る側の想像力に委ねられる」と感じた新感覚サスペンスは?

長濱ねるが、気になるニュースや映画『THE GUILTY/ギルティ』の魅力を、ハリー杉山と語り合った。

トークが繰り広げられたのは、2人がナビゲーターを務める、J-WAVEで放送中の番組『POP OF THE WORLD』のワンコーナー「DOGA FOR YA!」。ここでは10月30日(土)のオンエアをテキストで紹介する。

『DUNE/デューン 砂の惑星』続編が正式決定!

まずは長濱が気になるニュースをピックアップ。ドゥニ・ビルヌーブ監督、ティモシー・シャラメ主演の映画『DUNE/デューン 砂の惑星』のニュースだ。

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』日本版本予告 2021年10月15日(金)全国公開

10月22日にはアメリカ・イギリス・韓国・中国・ブラジル・メキシコ・カナダなどで公開を迎え、全世界76カ国で上映中。さらに、アメリカ・イギリス・フランスなど34の国と地域では、初週末興行収入1位を獲得し、全世界の興行収入は2億2000万ドルを突破した。これを受け、続編の制作を正式に発表。パート2は、北米で2023年10月20日、日本では2023年中の公開を予定しているとのことだ。

ハリー:ねるちゃんはまだ観ていないんだっけ?
長濱:そうなんです。でも私も観に行きたくて、どうにか時間を合わせられないかなって調べたんですけど、どの劇場も埋まってるんですよ。1週間後くらいまで、前の1、2列くらいしか空いていないみたいです。全世界でどれだけの人が観ているんだろう。まさに超大作で原作が壮大な物語なので、もともとパート2は予定されていて、この好成績によってGOサインが出たということで、2023年という明確な時期もわかりました。
ハリー:観た人はわかると思うんだけど、(ストーリー的に)もうパート2あるんですよ。でも僕はこの間、パート2があることをわかんないで観に行ったから「えー!」みたいな感じの(結末だった)。ちなみに、堤 幸彦監督とSHELLYとHuluのイベントでご一緒したんですけど、堤監督も『デューン』がめちゃくちゃ素晴らしいって言っていました。
長濱:クリストファー・ノーラン監督も「これは大きなスクリーン用に作られた作品。世界中の映画ファンにとって本当の喜びで本当の贈り物だ」と大絶賛。あと、テレビディレクターの佐久間宣行さんもSNSで「映画館であれ見たぜって誇れそうな気がするなあ」と話されていたので、みなさん映画館へ行きましょう。

キアヌ・リーヴスからの贈り物とは?

大人気映画『ジョン・ウィック』シリーズ第4弾の撮影を終えたキアヌ・リーヴスが、スタントチームのメンバーに、ロレックスの高級時計をプレゼント。「THE JOHN WICK FIVE」の文字とともに「THANK YOU 〇〇」と、一人ひとりの名前も刻印されていることが、メンバーのひとりがSNSに公開したことで発覚した。

ハリー:さすがですね。
長濱:自分から「あげました」とアップするのではなくて、もらった人がアップして発覚するって、どれだけ水面下でその優しさを人に(与えているのか)。
ハリー:キアヌってたまにすごく普通の服を着て街を歩いてるじゃん。だから「キアヌお金大丈夫かな」って思うファンもいたりするけど、そんなはずないから。あれはキアヌのライフスタイルだからリスペクトしてください。
長濱:過去にも『マトリックス』シリーズのスタントチーム12人に、ハーレーダビッドソンのバイクをプレゼントしたこともあるそうで、プレゼントの価格も心遣いもハリウッド級ですね。

クリス・エヴァンスがバズ・ライトイヤーに!

ディズニー&ピクサー映画の人気シリーズ『トイ・ストーリー』の重要キャラクターであるバズ・ライトイヤーのインスピレーションとなった、人間のバズ・ライトイヤーの若かりし頃を描くアニメーション映画『Lightyear』(原題)のティザー映像が公開された。本作で人間のバズ・ライトイヤーの声を演じるのは、マーベル・シネマティック・ユニバース作品のスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ役などを演じたクリス・エヴァンスだ。

Lightyear | Teaser Trailer

長濱:あの勇敢な感じとか、クリス・エヴァンスに合いそう。アンガス・マクレーン監督は、「この映画には真面目さと真剣さがあってほしかった。しかし、その真剣さにコメディを持ち込める俳優もほしかった。クリスは最初の、そして唯一のチョイスだったんだ。2番目はいなかったよ」と語っています。『トイ・ストーリー』シリーズは観るとワクワクしますし、とても楽しみです。

試される想像力

最後に、映画『THE GUILTY/ギルティ』を紹介した。同作品は10月よりNetflixにてハリウッドリメイク版が配信されており、長濱はこちらを先にチェックして「面白い」と感じたそうだ。その後、デンマークで制作されて2019年に日本で公開されたオリジナル映画もチェックしたという。

2/22(金) 公開 『THE GUILTY/ギルティ』予告編

長濱:緊急通報指令室のオペレーターであるアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)が主人公です。彼が緊急通報を受けたのは、今まさに誘拐されている女性からのSOSだった、というストーリー。映し出されるのが警察の緊急通報指令室だけのワンシチュエーションなんですよ。ヘッドホンにマイクがついているアスガーの映像だけで、耳から聞こえる通報してくる人の声で物語が進んでいくんですよね。だから電話越しに聞こえる音だけで、自分たちの想像に委ねられている。とても不思議で新しい作品で、私も見入ってしまいました。リスナーさんからも過去最高くらいの量のお便りをいただいています。

リスナーからは「最後にアスガーが電話をした相手は誰だと思いますか?」と質問が届き、長濱が回答した。

長濱:主人公が最後に誰かに電話をかけるところで終わるんですけど、実はNetflixバージョンだと誰に電話をかけていて、その後どうなるかが描かれているんですよ。
ハリー:Netflixってまったく別の作品だよね。同じなの?
長濱:別の作品でキャストも違うんですけど、ストーリーはまったく一緒です。でも最後の5~10分くらいの結末が違います。ハリウッドリメイクの解釈かもしれないんですけど、「もっと知りたい」「どうなったんだろう」と思う人はNetflixバージョンを観ると、そこも描かれています。

ジェイク・ギレンホール主演『THE GUILTY/ギルティ』予告編 – Netflix

また、「1時間3分1秒あたりで事件の真相が見えたとき、画面のなかのアスガーと同じ表情をしてしまいました」とメッセージが届き、長濱は次のようにコメントした。

長濱:この映画はワンシチュエーションで主人公と同じ状況に私たちも立たされるので、とても主観的に進んでいくんですよね。普通のミステリーとかサスペンスなら、いろんな人がいるし、いろんな場面の映像があるから、自分なりに推理できるじゃないですか。「主人公は、この人が犯人だと言っているけど真犯人はこの人だと思う」みたいなのができるけど、この映画は主人公が得た情報しか私たちも得られないから、同じ勘違いをして同じところで気づいて、同じ後悔をするっていうのが面白いと思いましたし、映像の作りでそこが操作されるのは奥深いなと思いました。
ハリー:もう没入感がすごいよね。
長濱:「GUILTY」の意味をハリーさんに訊いたら、ふたつの意味があるんですよね。「罪悪感」と「有罪」?
ハリー:そうそう、判決を下すときに「GUILTY」(有罪)もしくは「INNOCENT」(無罪)。
長濱:その話を聞いたときに、タイトルも秀逸だなと思いました。「罪悪感」と「有罪」のどちらもしっくりきたし、腑に落ちました。
ハリー:もうひとつ、「GUILTY」には「責任」という意味もあるんですよ。
長濱:えー!
ハリー:有罪は有罪なんだけど、有罪って言葉を使わない言い方もあるから、いろんな解釈が生まれますよね。
長濱:私も主人公と同じ勘違いをしていたんですけど、この状況に置かれたら仕方なかったんだと思うんですよ。だからこそ、それを防ぐには多面的に物事を知らなきゃいけない。今って、大きな情報や偏った情報が大人数・マジョリティになっていると、それが正しいと思ってしまうけど、小さな意見や少ない意見、表に出ていない情報もちゃんと調べて自分で判断していくのは、誰かを傷つけないためにも自分のためにも大事なんだと思いました。
ハリー:ネットの記事をちゃんと理解しないでリツイートすると、そういうときの「GUILTY」は「無知であることがバレバレ」って意味になるんだよね。僕も昔、それでミスったこともありました。
長濱:私もあります。誰だってあると思うんですけど、できるだけいろんな情報を見て、いろんな人の意見を聞くことも大切だなと思った映画でした。まだ観ていない方はぜひチェックしてみてください。

『POP OF THE WORLD』の「DOGA FOR YA!」では、話題の洋画や海外ドラマから毎週1作品をピックアップして紹介。その作品の魅力や、文化的背景について語る。放送は毎週土曜日7時5分頃から。

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2021年11月6日28時59分まで

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