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プロが教える「本物志向のノンアルコールビール」とは

画像素材:PIXTA

プロが教える「本物志向のノンアルコールビール」とは

日本ビアジャーナリスト協会のコウゴアヤコさんが、ノンアルコールビールのおすすめ商品を紹介した。

コウゴさんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『KURASEEDS』(ナビゲーター:山中タイキ)。番組パートナーは小学館のWebマガジン『kufura(クフラ)』の編集長・佐藤明美が務める。ここでは、10月12日(火)のオンエアをテキストで紹介。

ノンアルコール飲料の売上が増加傾向にある

ノンアルコール飲料の需要が高まる昨今。ビール市場におけるノンアルコール市場の割合が販売数量ベースで2010年は2.2パーセントだったことに対して、2020年ではおよそ5.0パーセントに増加している。

佐藤:健康志向の高まりや飲酒運転の撲滅、品質が向上したことで需要が増加しています。コロナ禍で在宅時間が増えたことや、味の向上によって市場が急成長したのではと言われています。
山中:実は、世界中でもアルコール離れが進んでいて、理由は日本と同じだそうです。また、飲み物の多様性も考えられているそうですよ。食事=お酒が絶対ではないということなんですよね。いろんな飲み物を楽しむのが現代のスタイルということなんです。また、ノンアルコールだと酒税がかからないということで、購入価格が抑えられるのもポイントなのかなと思います。

ノンアルコールビールの製造方法は2パターン

酒税法では、アルコール度数1パーセント以上のものが酒類・アルコール飲料と定義されている。0.9パーセント以下の度数のものをノンアルコール飲料として販売することができ、大手飲料メーカーが“微アルコール”飲料を続々と生み出している。しかし、アルコール度数が低い場合でも大量に摂取すれば運転可能な基準値を超えてしまう恐れがあるので、運転前には注意が必要だ。

今回の放送では、日本ビアジャーナリスト協会のコウゴアヤコさんからノンアルコールビールについて訊いた。まずコウゴさんは、ノンアルコールビールの製造方法を解説した。

コウゴ:作り方は2パターンあります。1つはビールと同じ原料で一度アルコールの入ったビールを作り、あとから脱アルコール技術でアルコールを除去したもの。これはアルコール0.9パーセント以下ですが、アルコールが残ることもあります。アサヒビールの「ビアリー」や、ドイツのノンアルコールビールはこの製法で作られています。もうひとつは、麦芽や、大豆ペプチド、食物繊維、香料などを使ってビールに近い味を再現したもの。こちらは糖質・カロリー・プリン体がゼロになっています。

山中:なるほど。アルコールビールからアルコールを抜くか、同じような素材を使って似たような味の飲料を造るかなんですね。海外でもこの2パターンの製造方法だそうです。

おすすめのノンアルコールビールは?

コウゴさんは多数販売されているノンアルコールビールを2種類に分け、おすすめの商品を紹介した。

1:本物志向系

コウゴ:先ほど紹介した「ビアリー」に加えて、ドイツの「ビットブルガー・ドライヴ」、香料や人工甘味料を使わない「キリン・グリーンズ・フリー」、あとは麦芽を使用せずにビールらしい味を再現した「アサヒドライゼロ」などはビールと同じ感覚で楽しめるのでビールが好きな人向きです。

2:健康・美容志向系

コウゴ:糖質・カロリー・プリン体ゼロのものを選ぶのがおすすめです。また、トクホ(特定保健用食品)のものや機能性表示食品の表記があるものは、血糖値の上昇を抑えてくれたり体脂肪の吸収を抑えてくれる嬉しい機能があったりします。

山中:機能性表示食品はサントリーですと「オールフリー」「からだを想うオールフリー」、キリンだと「カラダFREE」「パーフェクトフリー」などがあります。トクホだとアサヒから「アサヒ ヘルシースタイル」が出ていますね。
佐藤:機能性表示食品やトクホのノンアルコール飲料には「難消化性デキストリン」という成分が含まれているので、飲む量によってはお腹が緩くなったりする人もいます。1日あたりの目安の摂取量は商品に表記されておりますので、飲み過ぎには注意が必要です。

フルーティーなノンアルコールビール

続けてコウゴさんから、現在注目している全国のノンアルコールビールを教えてもらった。

コウゴ:フルーツ系のクラフトビールで注目しているものがありまして。それは、岩手県のいわて蔵ビールで造っている「禁酒時代のヒール」です。ビールではなくてヒール(悪役)。お酒類の提供自粛の皮肉を込めたネーミングのノンアルコールビールです。リンゴとレモンの果汁が入っていて、シードルのようなフルーティーさが味わえます。大手会社だと、サントリーの「オールフリーライムショット」がおすすめです。こちらはまるでライムを絞ったかのような爽快でフルーティーなビールです。

大手の会社以外でも、日本の小規模醸造所ではノンアルコールビールが製造されているという。

コウゴ:新潟ビール、いわて蔵ビール、小樽ビール、常陸野ネストビール、オリオンビールなどでもノンアルコールビールを造っています。

山中:地方のノンアルコールビールはネット購入が可能なものもありますので、気になる方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

日本ビアジャーナリスト協会では、日本産ホップで作ったビールを推薦する活動に取り組んでいる。日本ビアジャーナリスト協会が携わっている「フレッシュホップフェスト」は、11月30日(火)まで開催。詳しくは公式ホームページをチェック。

あなたの今日が最高な1日になるように、暮らしを豊かにしてくれるヒント=種を一緒に見つけて育てていく番組『KURASEEDS』の放送は、月曜から木曜の朝5時から。

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2021年10月19日28時59分まで

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月・火・水・木曜
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