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「世界ネコ歩き」岩合光昭が明かす、撮影の舞台裏。猫に警戒されず近づくコツは?

「世界ネコ歩き」岩合光昭が明かす、撮影の舞台裏。猫に警戒されず近づくコツは?

動物写真家の岩合光昭が、国内外のさまざまな土地の猫を撮影する様子を描く番組「世界ネコ歩き」(NHK)のロケ中に感じた猫との関わりや、自身の猫撮影の舞台裏を語った。

岩合が登場したのは、ゲストに様々な国での旅の思い出を聞く、J-WAVEで放送中の番組『ANA WORLD AIR CURRENT』(ナビゲーター:葉加瀬太郎)。オンエアは8月7日(土)。

猫は「その村なり町なりを映す鏡」のよう

岩合は、「彼ら(猫)が暮らす・生きる世界を包み込んでいるものに僕は魅力を感じたんです」と語る、そのため、番組のテーマに旅があるのだそう。人と関係の深い動物である猫は「そこの環境やその村なり町なりを映す鏡」のようだという。

住んでいる猫が楽しそうだった思い出の土地を訊くと、インド洋に浮かぶ島・ザンジバルをあげた。

岩合:フレディ・マーキュリーの生家があって、その周りには猫がたくさんいるんですよ。彼はとても猫好きで、(その理由は)小さいときから猫が周りにいたんですよね。浜に行ったら普通猫は邪魔者扱いされたりするんですけど、ザンジバルでは全然しないですね。リゾートのように猫が横たわっている光景が見られます。漁師さんも(海洋から)帰ってきたら小さな魚をポンポンと(あげている)。

葉加瀬:日本の猫はどうですか。

岩合:やっぱり(住んでいる)人が変われば猫も変わるというか。東京の猫は最近少なくなりましたが、人を見極める力が強いような気がしますね。動物って自分の身の安全を図ることが大切なので、どちらかというと人口密度が高いところの猫は「この人は大丈夫」「この人は駄目」という判断を一瞬にしてできるよう気をつけて生きていると思います。

「猫を通して人と仲良くなる」体験談

岩合は、撮影時の猫との距離の詰め方についても明かした。

岩合:「大丈夫だよ、君に危害を与えるものじゃないよ」って言いながら少しずつ(猫に)距離を詰めていくんです。目を見つめない。目を見つめると、動物って敵対心を抱くことになるので、ちょっと斜めになって猫に近づいていくんです。あとは「だるまさんが転んだ」のように、相手がよそ見した途端にパッと(近くに)入っていく、パッと(猫が)見た途端にフリーズして……という方法で近寄っていく。

葉加瀬:猫は屋根にも飛び乗るし裏路地に入っていくし、塀と塀の間も入っていくじゃないですか。撮影のご苦労もたくさんあるんじゃないですか。

岩合:路地を進むときには、絶対に彼らに目的があるんです。それを最初のうちにリサーチをして、「ここの路地を通ったときにはあそこに出てくる」と先回りします。それとお家があるときは、もう家の方に必ず帰ってくるので。オス・メスでもまた行動が違って、オスはかなり行動範囲が広く、メスの場合は子猫がいるいないでずいぶん違ってくる。そういったことを考えて、カメラポジションを決めていきます。

さらには猫には「人を結びつける力」があるのだそう。岩合は許可が厳しい場所での撮影で体験したエピソードも語った。

岩合:猫を通して人と仲良くなる。そこが猫の良いところで、例えばヨーロッパのお城があって、コーディネーターの方が「あそこは館長がとても厳しい方で、絶対に取材許可を得られないです」と。「館長の姿を撮らなくて猫だけ撮らせていただきたい、お願いしてみてください」ってコーディネーターの方にもう一回トライしてもらったら「OKが出ました!」って言われたんですよね。そのくらい、やっぱり猫って人を結びつける力があるんです。

葉加瀬太郎がお届けする『ANA WORLD AIR CURRENT』は、J-WAVEで毎週土曜19:00-20:00オンエア。

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2021年8月14日28時59分まで

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番組情報
ANA WORLD AIR CURRENT
毎週土曜
19:00-19:54