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尾崎世界観と、京都のライブハウス・nano店長が対談。クリープハイプがインディーズ時代の思い出話も

尾崎世界観と、京都のライブハウス・nano店長が対談。クリープハイプがインディーズ時代の思い出話も

京都のライブハウスnanoの店長であるモグラが、クリープハイプとの出会いやコロナ禍でのライブハウス営業について語った。

モグラが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『THE KINGS PLACE』のワンコーナー「KINGS MEETING」。オンエアは6月30日(水)。尾崎は同番組の水曜ナビゲーターを担当している。

尾崎の第一印象は「ふてぶてしい奴」

モグラと尾崎の出会いは、クリープハイプがまだ3ピースバンドだったインディーズ時代にさかのぼる。1stミニアルバムをリリースした際にツアーでnanoに来たのが最初だった。

モグラ:リズム隊が挨拶に来て準備を始めていたんですけど、尾崎はなかなか来ない。しばらくしてリズム隊のセッティングが終わった頃に、裸足でペタペタと歩いて来て「ふてぶてしい奴だな」という印象でした。でもギターボーカルなんてそんな奴ばっかりなので「っぽい奴が来たな」と(笑)。

その後は打ち上げでお酒を飲んだり会うたびに近況を報告するなど、近い関係の一人になっていったという。

尾崎はnanoでライブをするたびにその盛り上がりに驚いていたそう。モグラは尾崎が「東京じゃこんなに盛り上がらないっすよ。もう京都に住みたいっすわ!」とよく口にしていた、当時の思い出を振り返った。

尾崎:ふてぶてしい奴……。そうですね、あのときは体型も含めてバンドマンらしいバンドマンだったと思いますね。エヴァンゲリオンみたいに痩せていたんですよ。でもモグラさんのあの声の感じがいいんですよね。自分の中の京都のイメージの一つがモグラさんの話す間や声。nanoはライブハウスとしてもすごく独特で、お客さんが自転車で来るんですよ。ライブが終わってそのまま自転車で帰っていく。ライブハウスの前に自転車がいっぱい停まっているので「塾かな?」と思いましたね(笑)。

ライブハウスとしてのありかたを見つめ直した1年間

昨年の4月頃からコロナ禍の影響で通常のライブ営業ができなくなったnano。できないことを嘆くよりも今できることを考え、ライブ配信をスタートしたそうだ。しかし、それだけでは難しいため、グッズ販売を通してなんとか売上を保とうとしている状態が今も続いているという。

モグラ:今までやってこなかったことを初めてやったので、勉強になることがたくさんあったんです。「こんなに好きでいてくれているんや」というお客さんからのレスポンスが目に見えてわかりました。お客さんがライブハウスを渇望し、ライブの再開を切望しているということが直に感じ取れました。また配信ライブでは僕が現場の音響やオペレーターをやっているので、現場と配信で違う音の出し方についても自分の中ですごく解像度が上がった。自分たちの音楽を鳴らす場所としてのありかた、大袈裟な言い方をすると文化の発信地としての気の持ちよう、この国や街のことなど、すごく考えるようになりました。大変でしたが、確実にこの先に活かされることを行動に移して考えてきた1年でしたね。

モグラは通常のライブハウス営業でも現場でPAをこなしている。尾崎はモグラの話を興味深く聴きつつも、現場での思い出を語った。

尾崎:モグラさんはPAをやりながらノリノリでライブを見ているんですよ。あまりにもそれが定着しすぎてモグラさんがノっていないと不安になって「なんでノッていないんですか?」と責めるくらい(笑)。曲の終わりにも「イエーイ」というモグラさんの声が聞こえてくるので、それがないときは次の曲に影響するんです。でも、モグラさんがそうやって大変な中でもいろいろな気付きがあったというのは興味深かったです。

「あなたの好きなライブハウスはずっと音を鳴らし続けている」と伝えたい

まだまだ厳しい状況が続く音楽業界。特に小さなライブハウスは閉店を余儀なくされるケースも全国的に続いている。

モグラ:文化の中でも美術館や博物館などに比べると、ライブハウスはどうしてもニッチな場所。だからこそ、限定されたファンの皆様とどうつながっていくのかが大事だと思っています。特にnanoのような100人も入らないような小さなライブハウスだとなおさら。「nanoやnanoに出ているバンドが好きだ」という皆さんには、ずっと待っていてほしいと思います。消えていったライブハウスもたくさんあるけれども、文化として下火だと思わずに、「あなたの好きなものはずっとここで鳴り続けていますよ」、「あなたの好きな場所はなんとか残ろうと頑張っていますよ」と信じていただきたい。なんとか発信しようとしていることを捉えてほしいですね。

モグラのメッセージを受け、尾崎はライブハウスへの愛を再確認。

尾崎:nanoは小さなライブハウスであることがブランドになっていると思います。バンドにとっても「あの空間だからできる」「あの空間だからやろう」と思うことがある。そしてライブハウスにもお客さんがついているので、そういうお客さんたちにはプレッシャーも感じます。ここのお客さんになんて思われるか。今の時代はライブハウスに出ていなくても世に広まっていく音楽がたくさんあるけれども、自分としてはやっぱりライブハウスから出てきた音楽が好きですね。

クリープハイプは昨年、nanoでワンマンライブを行う予定があったが実現できなかった。尾崎は最後に「モグラさんの声を聴いて必ず実現させたいと思いました」と締めくくった。

クリープハイプは7月16日(金)に横浜アリーナで開催する『THE KINGS PLACE』のライブイベント「J-WAVE THE KINGS PLACE LIVE Vol.20」に出演する。参加アーティストは、クリープハイプ、04 Limited Sazabys、KEYTALK、XIIX。同番組でナビゲーターを経験したバンドが集結する。詳細はこちら(https://www.j-wave.co.jp/topics/entry_kings20/?jw_ref=kings20_news)。



新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜から木曜の25時から。尾崎世界観の担当は水曜。

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2021年7月8日28時59分まで

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THE KINGS PLACE
月・火・水・木曜
25:00-26:00
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