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小川紗良が幼少期に「衝撃で夜通し泣いた」映画は? 自身で撮り始めたきっかけも語る

小川紗良が幼少期に「衝撃で夜通し泣いた」映画は? 自身で撮り始めたきっかけも語る

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MORNING INSIGHT」。2月8日(月)のオンエアには、俳優、映像作家、執筆家とマルチに活躍する小川紗良がリモートで出演した。幼少期に観て衝撃を受けた映画や、初長編監督作『海辺の金魚』について語った。

「フィクションだからこそ真実が映る」ような、映画の力

小川は高校時代から雑誌モデルとして活動を開始し、演者としてはもちろん、監督や執筆家など幅広く活躍。朝の連続テレビ小説『まんぷく』に主人公の娘・幸役として出演したほか、2020年には本広克行監督の映画『ビューティフルドリーマー』で主演を務める。さらに2021年初夏には自身初の長編監督作品『海辺の金魚』の公開が控えている。

別所:いくつもの道を進む、いつ頃からこうした生き方を考えていましたか?
小川:どちらかというと考えてなったというより、やりたいことをいろいろやっていたらこうなっていたという感じです。ただ高校生くらいから映像を作り始めたり、女優業を始めたりと、いろいろやりたいことに進み始めたのがきっかけかなと思います。
別所:やりたいことをやっていたら、肩書きは人が後からつけるものですからね。早稲田大学ご出身で、在学中には映画サークルに所属されていたということなんですけど、映画との出会いを振り返ってみて記憶の中にある最初に見た作品ってなんですか?
小川:『ライフ・イズ・ビューティフル』です。保育園くらいのときに両親が家で見ていて、そのとき映画っていうものもよくわかっていなかったので、幼心に(作品内で)起きていることが全部本当のように思えたんですよ。戦争の映画なので怖いっていうのとすごいっていうので、衝撃すぎて夜通し泣くみたいな経験があって、当時はすごいトラウマではあったんですけど。今思い返すと、それだけ映画って本当のことを伝える力があるというか、フィクションだからこそ真実が映るみたいな力があるなって思って、それが最初に映画の力強さを感じた体験ですね。
別所:そこから映画サークルを経てということですけど、学生時代にすでに監督作品を発表されていますよね? 映像作家としての道を歩むことになったのは、どういう流れですか?
小川:もともと高校生のときに、学校で行事のドキュメンタリーを撮っていたんですよ。文化祭とか体育祭をずっと記録していて、そこから「映像面白いな」ってなって、大学で映画サークルに入りました。で、まずは1本撮ってみようということで、大学1年生のときに短編を撮ったのがきっかけで、映画を作るようになっていきました。

アナログのよさ、デジタルのよさ、どちらもわかる世代

小川は現在24歳。動画コンテンツが生活に根付いている世代ならではの、動画制作に対する意識はあるのだろうか?

小川:私たちの世代はデジタルネイティブというよりは、ちょうど狭間の世代かなと思います。生まれたときはもちろんスマホとかもなかったですし、私たちが小さい頃はカメラもギリギリフィルムだったんですよね。そこからどんどんアナログからデジタルになっていくのを思春期ぐらいに経験した世代で、なのでどっちのよさも知っているというか。もちろん今、SNSで出回っている動画も面白いし、でも反面、ときどき名画座にいってフィルム上映とかを見たりすると、やっぱりノスタルジーがあっていいなと思ったりもするし。どっちのいいところもわかる世代かもしれないなと思います。
別所:動画が当たり前のように溢れる時代の中で生きていると、映画ってなんだろうとか、シネマチックってどういうことだったっけとかよく考えるんですけど、芸術や文化としての要素を持った映画を含めてのコンテンツとしての動画、どう捉えていますか。
小川:今はTikTokみたいな誰もが動画を作って発信できるものもあれば、きちんとお金をつけて映画を作ってスクリーンで上映するっていう形もあって、大きさも長さも全然違ういろんな形の動画が溢れていると思います。でもやっぱり、ひとつひとつ持っている特性はけっこう違っていて、映画に関して言えば、数ある動画の中でも残って伝わっていくっていうことが特徴的なのかなと思っていて、やっぱり映画っていう形で作品として残っていくと、時代とか文化も超えていろんな人に伝わるわけじゃないですか、タイムマシンみたいな感じというか。それがいろんな動画コンテンツがある中でも、映画のいちばん大きな特徴なのかなって思います。

10代の葛藤を描く、初長編監督作

小川は初長編監督作『海辺の金魚』を2021年初夏に公開予定。児童養護施設で育った18歳の女性が主人公だ。

小川:その子がこれから自立をしていくにあたって、進路や過去のことと向き合っていくという話です。そこで周りの子どもたちもたくさん出てきます。あたたかさがあり、でも葛藤もあり、っていう10代の物語になっています。
別所:『海辺の金魚』というタイトルに込めた意味は?
小川:金魚って海では生きていけない魚なので、そういうところも考えを巡らせてみて頂けたらいいなって思います。
別所:具体的な公開時期などの情報はこれからですか?
小川:そうですね。これから解禁していくので見ていただけると嬉しいです。

『海辺の金魚』の詳細は公式Twitterまで。

『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「MORNING INSIGHT」では、あらゆる世界の本質にインサイトしていく。放送は月曜~木曜の6時30分頃から。お楽しみに!

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2021年2月15日28時59分まで

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