『仮面ライダーギーツ』タイクーン役の佐藤瑠雅、演技中に感じた「転がる」難しさ

俳優の佐藤瑠雅が、出演中の『仮面ライダーギーツ』にまつわる話や、自身のプライベートについて語った。

佐藤が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』（ナビゲーター：別所哲也）のワンコーナー「Spring Professional MORNING INSIGHT」。ここでは、1月19日（木）のオンエア内容をテキストで紹介する。

ダンス＆ボーカルグループから演技の世界へ

2001年生まれ、現在21歳の佐藤は、いま注目を浴びる若手俳優の1人。絶賛放送中の特撮番組『仮面ライダーギーツ』で、仮面ライダータイクーン／桜井景和役を演じ人気を集めている。

そんな佐藤はもともと、ダンス＆ボーカルグループのメンバーとして活躍しており、今回の『仮面ライダーギーツ』で俳優デビューを果たした。俳優を目指したきっかけについて、佐藤は次のように語る。

佐藤：ダンスと歌をやっているときは、あまりほかの仕事をする時間がなかったんですけど、できるということで初めてオーディションを受けました。

別所：オーディションって、どんなことやるの？

佐藤：「これ、本当に関係あるの？」という質問から、お芝居もあるし、普通のオーディションというか……。

別所：台本をもらって演じて……アクションやダンスは？

佐藤：ないです。

別所：え!?　じゃあどっちかっていうと面接？

佐藤：そうですね。質疑応答と「ちょっとお芝居してみて」みたいな感じでやりました。

別所：そこで見事、桜井景和役を射止めたわけですが、生活のルーティンはずいぶん変わったんじゃないですか？

佐藤：朝は4時起きですね。

別所：僕と変わらないですね！

佐藤：朝から夜まで撮影があったり、ロケ弁の生活が増えたので、サプリメントも摂るようになりました。

別所：コロナ禍だし、特に体調管理しながら臨めるようにということですね。

幼少期からの憧れが『仮面ライダー』出演につながる

『仮面ライダーギーツ』で演技に初挑戦した佐藤。演技でぶつかった壁の1つが「転がること」だったと明かす。

佐藤：もともと運動は得意なほうだったのですが、演じている桜井景和は一般人で、（機敏に）動けないなりのアクションをしなければいけないということで。

別所：役としてはキレキレというわけではない、ということだよね。

佐藤：そうですね。まずやられるアクションのほうが多かったので、そこが難しかったですね。

別所：やられる、倒れるときのキャラクターの出し方みたいなね。

佐藤：パンチとかキックは空手をやっていたので、慣れというのがあるんですけど、転がるのはできそうで、できない（笑）。

別所：柔道も技より受け身のほうが難しいっていいますからね。それに転がるとか歩くとか、基礎的なところでキャラクターが出ますからね。

ヒーロー繋がりということで、別所も2004年に映画『ULTRAMAN』でウルトラマン・ザ・ネクスト／真木舜一役を演じている。日本には多くのヒーローが存在するが、佐藤が振り返って印象的だった作品は何だろうか。

佐藤：僕は小さい頃から『仮面ライダー』を見ていたので、やっぱり『仮面ライダー』ですね。

別所：いろいろライダーがいるけど、どんな世代だったの？

佐藤：2004年に放送していた、トランプを使う『仮面ライダーブレイド』が、僕にドンピシャにハマってました。

別所：トランプで何するの？

佐藤：悪者の怪人を、トランプのなかに封印して戦うみたいな（笑）。

別所：奇想天外な発想ですね。

子どもたちの憧れのヒーローを演じることに対し、佐藤はどのような想いを持って臨んでいるのだろうか。

佐藤：自分も小さい頃に『仮面ライダー』を見て、「仮面ライダーになりたい」と思っていたので、今の子どもたちにも僕を見て「仮面ライダーになりたい」と思ってもらいたいです。

別所：日本だけじゃないですよ。僕、ウルトラマンをやったとき、サンパウロの国際映画祭でいきなり後ろから抱きしめられて「ウルトラマンだ！」「サインください！」って。やっぱり日本の戦隊モノって世界中にファンがいらっしゃるんで、思わぬところで声をかけられたりしますから。

プライベートは「インドア派で海鮮好き」

『仮面ライダー』出演で、一気に生活が変化した佐藤。プライベートでは何をして過ごしているのだろうか。

佐藤：本当につまらないんですけど(笑)。おうちにいることが多くて、アニメとかドラマとか映画を観ています。

別所：何かハマっている作品は？

佐藤：『ブルーロック』っていうサッカーのアニメで、エゴイストの話なんですけどハマってますね。

別所：食べ物は何が好き？

佐藤：海鮮が好きです。貝とかホタテとか。あとウニとかも好きですね。

別所：通ですね（笑）。

佐藤：よく「舌、おじさんだね」とか言われます。

別所：コロナ禍で撮影が忙しい今、こういう仕事をしているとなかなか出歩けないし人混みにいけない。節制しながらだと思うんですけど、同じ世代の共演者との繋がりは？

佐藤：ギーツの共演者や前のグループのメンバーとはご飯に行って、近況を伝え合って「頑張ろうね」みたいなことを話したりしています。

別所は、空手経験者でアクション好きな佐藤に「仮面ライダーなりの殺陣はあるのか？」と気になる質問をぶつける。

佐藤：初めての現場なのでどう違うかわからないですけど、教わったときは「ほかに行ったときは違う流派でまた教えられるかもしれないけど、仮面ライダーはこういった流派でやりますよ」というのは伝えられました。

最後に、佐藤は今後の未来への展望を語った。

佐藤：これからもお芝居でいろんな経験を詰んで、いろんな作品に携わりたいですし、別所さんみたいに賞を取れるような俳優にもなっていきたいです。

別所：そんな……。もう、頑張って！

佐藤：あとは歌とダンスもやっていたので、マルチにやっていきたいなと思います。

テレビ、映画、ステージと『仮面ライダー』で幅広い活動の場を得た佐藤。『仮面ライダーギーツ』の今後の展開、そして佐藤の活躍に目が離せなさそうだ。

佐藤が出演中の『仮面ライダーギーツ』は、毎週日曜朝9時からテレビ朝日系で放送中。2月9日（木）には、仮面ライダー×スーパー戦隊による年に一度の音楽の祭典「超英雄祭 KAMEN RIDER × SUPER SENTAI LIVE & SHOW 2023」が横浜アリーナで開催される。詳細は公式サイトまたはSNSまで。

『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「Spring Professional MORNING INSIGHT」では、あらゆる世界の本質にインサイトしていく。放送は月曜～木曜の8時35分頃から。