アイスクリーム研究家のシズリーナ荒井さんが、厳しい夏の暑さ乗り切るおすすめのアイスについて語った。
シズリーナさんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)の「MORNING INSIGHT」。いま、注目の話題を日々特集するコーナーだ。ここでは、7月16日(火)のオンエア内容をテキストで紹介する。
シズリーナ:たとえば、アイスの食べ頃を可視化するために温度計をアイスに挿します。マイナス7度前後になると、ソフトクリームの食感になるので、そこを極めています。また、モナカアイスの口溶けも研究していて、いまはモナカアイスもいろいろありますが、シャトレーゼさんのモナカアイスの口溶けが非常によくてびっくりしました。
別所:それは、マイナス7度でということでしょうか?
シズリーナ:そのモナカアイスは、マイナス18度以下でも口溶けがパーフェクトでした。
別所:なぜでしょう?
シズリーナ:やっぱり素材ですね。たとえば、森永製菓さんの『チョコモナカジャンボ』はパリパリする食感を生かしていて、ロッテさんの『モナ王』は、口溶けをよくするためにソフトな仕上がりになっています。シャトレーゼさんのものは、サクっとしながら口溶けがよいので、どういう研究をしているのかというのは取材したいなと思っていますね。
別所:世の中にはさまざまなアイスがあるわけですが、これまでシズリーナさんが衝撃を受けたアイスは何ですか?
シズリーナ:マレーシア産のドリアンを使ったアイスクリームです。最高品種の猫山王(ムサンキング)というドリアンだけを使っているのですが、ドリアンは独特な香りがあるイメージがありますよね。
別所:ドリアンって、においが強烈で、すごいですよね。
シズリーナ:ですよね。常温だから香りが立つんですけど、冷凍すると香りがあまり立たなくなります。
別所:香りを封じ込めているけど、ドリアンの風味がある?
シズリーナ:そうです。
別所:すごい!
シズリーナ:ストロベリー、ブルーベリー、カシス、ラズベリーと4種のベリーがすべて練り込まれていて、ベリーグッドな味わいです!
別所:僕、『PARM』が大好きです、いただきます! 口溶けが柔らかくて、シルキーですね
シズリーナ:絹ごしのようなアイスクリームが、果汁コーティングされています。
別所:だから、舌触りのあとにベリーのハーモニーがあるのですね!
シズリーナ:はい。この商品は果汁が30%以上ですが、それ以上になるとお菓子っぽい味わいになってしまいます。そこの線引きも、ちょうどよかったなと思います。
別所:そこは、せめぎ合いですね。ジェラート感もしっかりあって、きめ細やかですね。
続いてシズリーナさんが紹介したのは、7月9日より発売中の『Haagen-Dazs バー ショコラミントクランチ』だ。
シズリーナ:私の記憶が確かならば、バータイプでミントというのは初です。猛暑でも爽やかにチョコを楽しめるアイスクリームとして、登場しています。チョコレートクッキーがアイスクリームの中に入っているのですが、これには口のなかがアイスで冷えるのを常温に戻してくれる作用があります。
別所:常温に戻すの?
シズリーナ:はい。クッキーという副素材が入ることによって、冷たさを和らげてくれます。
別所:見た目はチョコでコーティングされたクランチなアイスクリーム。コーティングされたチョコの分厚さと、その奥からやってくるミント、さらにクリーミーなバニラアイスクリーム。確かに口のなかが冷えすぎないですね。
シズリーナ:チョコクッキーが入っているということがポイントです。チョコをしっかり味わえるように、さらにこの猛暑に食べていただきたいということで、ミントの爽やかさがあります。
別所:夏場はバニラ系よりも氷系やジェラート系を選びがちですよね。それをあえてチョコにしてもわしづかみにするハーゲンダッツの気合いを感じます。バランスもちょうどいいかも。
シズリーナ:ですよね!
別所:欲張りなアイスですね。
シズリーナ:先月発売されたばかりの『クーリッシュ THE桃』です。クーリッシュはシーズンによって、中に入っている微細氷の大きさが違い、この『THE桃』はいちばん大きいサイズになっています。
別所:氷の粒のサイズが、それぞれ違うということですか?
シズリーナ:はい。冬は味わいを濃く感じるために、粒が小さくなっています。夏場はキンキンに冷えた状態を保つために、大きな粒です。
別所:ロッテはそこまでこだわっているのですね。いろいろなアイスをご紹介いただき、ありがとうございます。限定商品だけでなく、自社のロングセラー商品にも力を入れているそうですが、たとえばどのようなものがありますか?
シズリーナ:自社の王道商品です。たとえば、明治さんの『明治 エッセル スーパーカップ 超バニラ』。また、森永乳業さんの『PARM』も、チョコ感をリニューアルしていて、同じように見えますが、実は日に日に進化しています。
最後に、シズリーナさんにとって「究極のアイス」とは何かという質問を投げかけた別所。可能な限り要望を叶えてくれるメーカーがあるとしたら、シズリーナさんはどのようなアイスを開発したいのだろうか。
シズリーナ:ソーダをイメージしたアイスはありますが、炭酸感がないので、アイスクリームでも、しっかりと「ピチピチ」「パチパチ」と弾けるような炭酸感を感じられる商品を開発したいですね。
別所:日本のアイスメーカーの皆さん、この要望に応えてください!
『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「MORNING INSIGHT」では、あらゆる世界の本質にインサイトしていく。放送は月曜~木曜の8時35分頃から。
シズリーナさんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)の「MORNING INSIGHT」。いま、注目の話題を日々特集するコーナーだ。ここでは、7月16日(火)のオンエア内容をテキストで紹介する。
アイスクリームの「食べ頃」や「口溶け」を研究
年間4,000個のアイスクリームを食し、食べ頃を研究しているというシズリーナさん。国内では、各メーカーから年間1,100種類以上の新商品が発売されていると語るシズリーナさんに、別所は「研究にあたってのルーティンやマイルール」について聞いた。シズリーナ:たとえば、アイスの食べ頃を可視化するために温度計をアイスに挿します。マイナス7度前後になると、ソフトクリームの食感になるので、そこを極めています。また、モナカアイスの口溶けも研究していて、いまはモナカアイスもいろいろありますが、シャトレーゼさんのモナカアイスの口溶けが非常によくてびっくりしました。
別所:それは、マイナス7度でということでしょうか?
シズリーナ:そのモナカアイスは、マイナス18度以下でも口溶けがパーフェクトでした。
別所:なぜでしょう?
シズリーナ:やっぱり素材ですね。たとえば、森永製菓さんの『チョコモナカジャンボ』はパリパリする食感を生かしていて、ロッテさんの『モナ王』は、口溶けをよくするためにソフトな仕上がりになっています。シャトレーゼさんのものは、サクっとしながら口溶けがよいので、どういう研究をしているのかというのは取材したいなと思っていますね。
別所:世の中にはさまざまなアイスがあるわけですが、これまでシズリーナさんが衝撃を受けたアイスは何ですか?
シズリーナ:マレーシア産のドリアンを使ったアイスクリームです。最高品種の猫山王(ムサンキング)というドリアンだけを使っているのですが、ドリアンは独特な香りがあるイメージがありますよね。
別所:ドリアンって、においが強烈で、すごいですよね。
シズリーナ:ですよね。常温だから香りが立つんですけど、冷凍すると香りがあまり立たなくなります。
別所:香りを封じ込めているけど、ドリアンの風味がある?
シズリーナ:そうです。
別所:すごい!
この夏おすすめの限定アイスクリームは?
シズリーナさんが、この夏おすすめのアイスクリームを、別所もスタジオで実食する。まず紹介したのは、7月1日より発売を開始した森永乳業『PARMジェラートルビーベリー』だ。シズリーナさんは、商品の特徴を次のように説明する。シズリーナ:ストロベリー、ブルーベリー、カシス、ラズベリーと4種のベリーがすべて練り込まれていて、ベリーグッドな味わいです!
別所:僕、『PARM』が大好きです、いただきます! 口溶けが柔らかくて、シルキーですね
シズリーナ:絹ごしのようなアイスクリームが、果汁コーティングされています。
別所:だから、舌触りのあとにベリーのハーモニーがあるのですね!
シズリーナ:はい。この商品は果汁が30%以上ですが、それ以上になるとお菓子っぽい味わいになってしまいます。そこの線引きも、ちょうどよかったなと思います。
別所:そこは、せめぎ合いですね。ジェラート感もしっかりあって、きめ細やかですね。
続いてシズリーナさんが紹介したのは、7月9日より発売中の『Haagen-Dazs バー ショコラミントクランチ』だ。
シズリーナ:私の記憶が確かならば、バータイプでミントというのは初です。猛暑でも爽やかにチョコを楽しめるアイスクリームとして、登場しています。チョコレートクッキーがアイスクリームの中に入っているのですが、これには口のなかがアイスで冷えるのを常温に戻してくれる作用があります。
別所:常温に戻すの?
シズリーナ:はい。クッキーという副素材が入ることによって、冷たさを和らげてくれます。
別所:見た目はチョコでコーティングされたクランチなアイスクリーム。コーティングされたチョコの分厚さと、その奥からやってくるミント、さらにクリーミーなバニラアイスクリーム。確かに口のなかが冷えすぎないですね。
シズリーナ:チョコクッキーが入っているということがポイントです。チョコをしっかり味わえるように、さらにこの猛暑に食べていただきたいということで、ミントの爽やかさがあります。
別所:夏場はバニラ系よりも氷系やジェラート系を選びがちですよね。それをあえてチョコにしてもわしづかみにするハーゲンダッツの気合いを感じます。バランスもちょうどいいかも。
シズリーナ:ですよね!
別所:欲張りなアイスですね。
限定商品だけじゃない! 日々進化する王道商品
2種類のアイスクリームを実食し、大満足の別所は、さらに、シズリーナさんにこの夏おすすめの商品を聞いた。シズリーナ:先月発売されたばかりの『クーリッシュ THE桃』です。クーリッシュはシーズンによって、中に入っている微細氷の大きさが違い、この『THE桃』はいちばん大きいサイズになっています。
別所:氷の粒のサイズが、それぞれ違うということですか?
シズリーナ:はい。冬は味わいを濃く感じるために、粒が小さくなっています。夏場はキンキンに冷えた状態を保つために、大きな粒です。
別所:ロッテはそこまでこだわっているのですね。いろいろなアイスをご紹介いただき、ありがとうございます。限定商品だけでなく、自社のロングセラー商品にも力を入れているそうですが、たとえばどのようなものがありますか?
シズリーナ:自社の王道商品です。たとえば、明治さんの『明治 エッセル スーパーカップ 超バニラ』。また、森永乳業さんの『PARM』も、チョコ感をリニューアルしていて、同じように見えますが、実は日に日に進化しています。
最後に、シズリーナさんにとって「究極のアイス」とは何かという質問を投げかけた別所。可能な限り要望を叶えてくれるメーカーがあるとしたら、シズリーナさんはどのようなアイスを開発したいのだろうか。
シズリーナ:ソーダをイメージしたアイスはありますが、炭酸感がないので、アイスクリームでも、しっかりと「ピチピチ」「パチパチ」と弾けるような炭酸感を感じられる商品を開発したいですね。
別所:日本のアイスメーカーの皆さん、この要望に応えてください!
『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「MORNING INSIGHT」では、あらゆる世界の本質にインサイトしていく。放送は月曜~木曜の8時35分頃から。
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