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テレ朝・弘中綾香アナ「32歳で子どもを産んで初めて人の痛みがわかった」 育児のリアルを描くエッセイ

テレ朝・弘中綾香アナ「32歳で子どもを産んで初めて人の痛みがわかった」 育児のリアルを描くエッセイ

テレビ朝日の弘中綾香アナウンサーが、これまでのキャリアを振り返り、育児と仕事の両立について語った。

弘中アナが登場したのは、1月27日(火)放送のJ-WAVE『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)内、あらゆる世界の本質にインサイトしていくコーナー「MORNING INSIGHT」だ。

1日でもっとも忙しい時間帯は「朝」

弘中アナは1991年生まれ。2013年にテレビ朝日に入社。音楽番組『ミュージックステーション』でサブMCを務めたほか、バラエティ番組を中心に幅広く活躍している。2023年には、オリコンニュース「好きな女性アナウンサーランキング」で5年連続1位を獲得し、殿堂入りを果たした。同年、第一子を出産し、2024年4月に職場復帰。現在はアナウンサー業だけでなく、エッセイの執筆などマルチに活動中だ。

別所:仕事と子育てでお忙しいと思いますが、現在の朝時間はどんなふうにお過ごしですか?

弘中:朝がいちばん忙しいですね。娘を起こして、ごはんを作って。いまは2歳なんですけど、いわゆるイヤイヤ期で。

別所:第一反抗期ですね。「出かける?」って訊いても「やだ」、「じゃあお家にいる?」って聞いても「やだ」。

弘中:そうなんです。今日は「着替えたくない」と言われて、先生に「すみません、今日はパジャマです!」と言って送り出してきました(笑)。娘の支度が終わってから、ようやく自分の時間が始まる、という感じなので大変ですね。

別所:少し落ち着くのは何時ぐらいですか?

弘中:9時くらいですね。そこから少しホッとします。

出産前は仕事が最優先事項だった

別所は、テレビ朝日やJ-WAVEがいずれも六本木ヒルズにあることに触れ、弘中アナにアナウンサーになった経緯を訊いた。

別所:そもそもアナウンサー志望ではなかったとお聞きしましたが、どういうことですか?

弘中:なれると思っていなくて、記念受験として受けたら拾っていただいたというかたちでございます。それまでは、本当に普通の大学生でした。

別所:学生時代はアナウンサー研究会に入っていたんですか?

弘中:入ってないんです。サークル活動をしたり、バイトをしたり、海外旅行に行ったりしてました(笑)。

別所:サークルは何を?

弘中:1年生のときだけゴルフサークルに入って、そのあとは体育会のマネージャーをやってました。

別所:そうだったんですね。一生懸命アナウンサーを目指して勉強される方も多いなかで、弘中さんは自然体でこの世界に入られた。やはり実力と輝きがあったんだと思います。

弘中:いえいえ……たまたまでございます。

別所:そして、2023年には「好きな女性アナウンサーランキング」でランキング5年連続1位を達成されました。お子さんが生まれる前ですが、そのころのお仕事への向き合い方はどんな感じでしたか?

弘中:優先順位は完全に仕事がいちばんで、スケジュールはそのために全部空けておく、みたいな感じでした。特にテレビの仕事は直前に決まるので、たとえば「来週の金曜は空いてる?」みたいな連絡には全部「はい」と答えてました。お仕事はもちろん楽しかったです。

別所:そうやって働く喜びを積み重ねて、いまにつながってるわけですね。

子育て中につらいときは産後ケア施設を活用

弘中アナは自身の妊娠・出産体験を綴ったエッセイ『たぶん、ターニングポイント』(朝日新聞出版)を1月20日に発売した。

別所:タイトルの「たぶん」に込めた思いはなんですか?

弘中:本では産休・育休中に自分の体に起こったことや経験したこと、心に感じたことを、備忘録的に書いたんですね。それまでの人生は、正直かなり恵まれていたと思うんですけど、32歳で子どもを産んで初めて人の痛みがわかったり、人に助けてもらうこと、親への感謝を強く感じるようになったんです。

別所:なるほど。

弘中:それが私にとって大きな転機だったと思ってはいるんですが、まだその「ターニングポイント」を完全に抜け切れていない感覚もあって。5年後、10年後に振り返ったときに「あのときが人生の転機だった」と思えるんじゃないかな、と。なので「たぶん」でございます。いままさに進行形のターニングポイント、ということですね。

別所:この本には、無事に出産されたあとも「メンタル崩壊の危機」があったと書かれています。これはどういう状態だったんでしょうか。

弘中:普段はわりとポジティブでご機嫌な性格なんですけど、産後はホルモンバランスが崩れて、特に気分の落ち込みが激しかったんですね。初めての育児で、何もかもうまくいかなくて自暴自棄というか、「もう嫌だな」と思ってしまうこともありました。

別所:具体的には、どんなことが大変でしたか?

弘中:とにかく授乳ですね。ミルクをうまく飲ませられないとか、それが3時間おきに続くと「こんなこともできないんだ」と自分を責めてしまって。

別所:お気持ちわかります。夜中に赤ちゃんが泣いても、理由がわからなくて焦ったり、「揺らしすぎたらいけないかな」と不安になったり。あと爪切りも難しいですよね!

弘中:そうなんですよ! あと、社会からの孤立感を味わったりもしました。ずっと仕事をしてきたので、日中は娘とふたりきりで家にいると、「自分は何をしているんだろう」と思ってしまうこともありました。

別所:そういう状態からどうやって乗り越えたんですか?

弘中:産後ケア施設を利用したり、人様の手を借りることでどうにか乗り切りました。あとは、仕事復帰も早かったので、それも自分らしさを取り戻せた気がします。

別所:社会とつながることって大事ですよね。

弘中:世間話でもいいので大人としゃべる時間は大切ですね。

別所:ちゃんと相談したり助けを求める。本では「産後ケア施設に“家出”した」と書かれていますけども、どういうことですか(笑)。

弘中:夫も自分も育児初心者なので、頼れる人のところに家出をしようということで(笑)。疲れが溜まったときは産後ケア施設で1泊していました。

別所:いまってそういうところがあるんだね!

弘中:産後4カ月まで赤ちゃんと一緒に泊まれる施設があって、24時間助産師さんや看護師さんが常駐されてるんです。

別所:そういう施設をちゃんと活用することも大事だね。

子育てと仕事の両立で暮らしの効率が上がった

弘中アナは、生後5カ月で仕事に復帰したことをきっかけに、仕事への向き合い方が変わったと語る。以前はスケジュールのすべてを仕事に振り切るような感覚で過ごしていたが、現在は娘が保育園に通っている時間に仕事をする、という明確な切り替えができたという。

その結果、仕事の効率も上がり、生活にメリハリが生まれ、仕事とのあいだにほどよい距離ができたことで、以前よりも楽しめるようになった実感があると、その変化を前向きに受け止めている。

別所:本の目次には「離乳食というおとぎ話」と書かれていますけども、こちらも気になります(笑)。

弘中:離乳食ってびっくりしませんか? 最初はお粥をひとさじ、次の日はお粥ひとさじと人参ひとさじって。「ひとさじって何?」って(笑)。

別所:そうですよね(笑)。でも、私たちもそうやって育ててもらったんですよね。

弘中:そうなんですよ。私、それを知らなかったんですよ。

別所:あらためて親への感謝が深まりますよね。

弘中:本当に。世界中の親御さん、すごいなと思いました。

別所:そんな思いがギュッと詰まった『たぶん、ターニングポイント』ですが、どんな方に読んでほしいですか?

弘中:私と同じように育児をしている方はもちろんですが、男性にも読んでいただきたいです。結婚していてお子さんがいる男性が読めば、「なぜ妻が不機嫌なのか」がわかるかもしれません(笑)。それから、かつて育児をしていた方たちにも、全世代の方に読んでいただけたらうれしいです。

別所:男性のみなさんにとっては子育ての事前学習にもなりますし、経験者の方には振り返りにもなりますよね。

弘中アナの最新情報はテレビ朝日の公式サイトまで。

『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のコーナー「MORNING INSIGHT」では、あらゆる世界の本質にインサイトしていく。放送は月曜~木曜の8時35分ごろから。

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