XIIXは「一歩一歩、登っている感じ」斎藤宏介＆須藤 優が活動の手応えを語る

J-WAVEで毎週月曜から木曜に放送中の番組『THE KINGS PLACE』。注目のアーティストが曜日ごとにナビゲーターを務める番組だ。

2021年1月から、コロナ禍を生きるバンドマン、ライブ関係者など、音楽に携わるすべての人の力を結集して全面リニューアルを行い、積極的に未来を模索していくアーティスト番組に生まれ変わった。

1月の水曜日はUNISON SQUARE GARDEN／XIIXの斎藤宏介が担当。1月20日（水）に放送された「KINGS MEETING」のコーナーではXIIXの相方、“すってぃ”こと須藤 優が登場してふたりでトークを繰り広げた。リモートではあるが、2人でラジオでトークするのは、およそ1年ぶりとなる。

XIIXは“伸びしろ”しかないバンド

XIIXは1月30日（土）に配信ライブ「XIIX Streaming LIVE 2021“4th FLOOR”」を開催する。まずは、XIIXというバンドに対する思いをふたりが語り合った。

斎藤：先週、僕のほうから、このライブについてとか、「XIIXというバンドをなぜやっているのか？」みたいな話をしたんだけど。せっかくなので、すってぃの口からも聞きたいなと。実はその配信ライブは収録済みで、昨日、映像編集を終えて完成したんです。
須藤：大きな画面で観た。メチャクチャいいんですよ、本当にこれは観てほしいね。自分としてもCDを出して「よし、ライブをやっていろいろな人に聴いてもらいたい」という想いがすごく強かったんだけど、やっぱりこういう状況でできなくなって。
斎藤：ちょうど去年の1月デビューっていう、本当にコロナの影響が直撃だよね。
須藤：ねえ。12月には（ライブを）1本やってチケットがとれなかったりとかしたけど。配信は遠方の方とかも一緒に楽しめるじゃない？　だから時間を共有できるのはすばらしいなと思って。1年で配信ライブがこれだけ進歩して観られるというのはすごくありがたいし、もちろん「ライブをやりたいな」と思うんだけど。僕らはまだまだ無名というか始まったばかりだから、これを機に聴いてくれる人がいたらすごくいいことだなと思います。
斎藤：本当にライブ自体、人前に立ってやったことが3回しかないのか。
須藤：そうなんだよねえ。
斎藤：それで自分たちも「XIIXのライブってなに？」みたいな。
須藤：そうそう（笑）。
斎藤：まだ固まりきってないというか。
須藤：“型”ができてないからね。
斎藤：逆にやるたびにメチャクチャできてくる感じもあったりしていて。「次のライブ、もっとこういうことができるな」みたいな発見があって、一歩一歩登っている感じがして、すごく楽しいんだよね。
須藤：いまはもうさ、伸びしろしかないよ（笑）。
斎藤：本当にそうなんですよ。それで音楽に関してというところでいうと、やっぱりすごく自信はあって「このふたりだからできる」というところもそうだし、サポートメンバーのドラムのよっち（河村吉宏）とか、ピアノの（山本）健太くん、DJ HIRORONみたいなところも含めて、ライブをやる上でポジティブな要素しかないんだよね。
須藤：うんうん。
斎藤：だから、やればやるだけ楽しくなっていくだろうなと思ってる。

配信ライブは無料で公開！ いつかは有観客で「デカい音で、生で聴いてほしい」

「XIIX Streaming LIVE 2021“4th FLOOR”」は無料で視聴可能だ。XIIXに興味を持ってくれた人にぜひライブを観てほしいという思いを込めている。ふたりは配信ライブと、いつの日か実施をしたい有観客ライブへの想いについて語った

須藤：（無料で視聴可能なのは）本当にこれはもう、GOを出してくれたチームXIIX、ありがたしですよ。これよりハードル低いことはないでしょ、ポチッて押したら観られるわけでしょ？
斎藤：お金を払わなくても観られるんですが、一応スーパーチャットというYouTube上の投げ銭機能を使ってやるんです。絶対ではないし、「お願いします！」という感じでもないんだけど、もし余裕があったら参加をしてほしいというか。心から感動したりとか、「また次も観たいな」と思っていただけたら、お気持ち程度でいいのでもらえたらという感じ。
須藤：元気が出たらね。本当に無料なので、みなさん周りに広めてください。「面白いのをやってるらしいよ」みたいな感じで。「どんなもんじゃい！」的な感じで観てほしいね。
斎藤：配信でライブを観てもらって、僕らの音楽に触れていただいた上での有観客ライブがあったらいいよね。
須藤：やりたい。もうライブは最優先でやりたいね。
斎藤：なかなか……ライブができるんだかできないんだかの波がずっと続いていてさ、また最近、雲行きが怪しくなってしまって。
須藤：こればっかりはね。
斎藤：ラジオもこういうリモートという形でやるようになってしまったけど。でも僕らとしては極力自分たちの作ったメチャクチャかっこいい音楽を一番近い場所で聴いてほしいというのがあるし、デカい音で、生で聴いてほしいというのがすごく強くあるので。
須藤：同じ空間を共有するってすごく特別なことだなって、こういう状況になるとより思うよね。
斎藤：そうだね。
須藤：しかもうちらのライブは……まだ3回しかやってないけど、演奏もみんなでセッションをしながら楽しんでいるというか、音で会話をしている感じが曲によってあったりするじゃん？　だからそういうのも一期一会（いちごいちえ）というか「このライブはこういう感じだった」とかもあるし。だからぜひ、有観客も再開されたら観てほしいなと思います。
斎藤：そういうわけで、配信ライブも観ていただいて、いずれ来る有観客ライブも楽しみに待っていてもらえたらと思います。

「XIIX Streaming LIVE 2021“4th FLOOR”」は、バンド公式YouTubeにて2021年1月30日（土）20:00から配信。こちらアーカイブ配信はないため、ぜひスタンバイしてほしい。

・XIIX公式YouTubeチェンネル

https://www.youtube.com/channel/UC2mnxk3QOrFXV3-xoRvkULw

ニューアルバムの12曲に込めたもの

XIIXは2月24日（水）にセカンドアルバム『USELESS』をリリースする。斎藤はニューアルバムについて、ひとつ“ネタバラシ”をした。

斎藤：このアルバムについてはどこでもしゃべっていなくて、初めてしゃべるからね。なんて言ったらいいんだろうね……本当に特別な期間にレコーディングをしたからさ。
須藤：（ファーストアルバム）『White White』のリリース前には、前のめりに作っていたよね。
斎藤：作り始めたんだよね。一昨年の10月に『Halloween Knight』を作り始めた記憶があって。
須藤：最初にレコーディングをしたのは12月だものね。
斎藤：そうそう、クリスマスイブだったね。そこからスタートをして、去年の9月か10月ぐらいにはもうできてたんだっけ？
須藤：うん。終わったのは10月くらいかな？
斎藤：丸1年ぐらい？　その1年って、本当にとんでもない1年だったじゃん？　だから僕としては己と向き合わざるを得ない1年だったから、日記を書くように曲を書いたなと思っていて。これ実はちょっとネタバレをしちゃいますと、全12曲あるんですけれど、それは2019年の10月スタートで1か月に1曲みたいなイメージなんだよね。10月が1曲目、11月が2曲目って。
須藤：『Halloween Knight』が10月の1曲目ね。
斎藤：そうそう。というまさに日記のようなグラデーションで進んでいくアルバムで、不思議なことに1回目の緊急事態宣言が出た4月5月に作った曲がメチャメチャ明るいっていうね。
須藤：そうだね。あのときは世の中的にちょっと「どうなるか」というタイミングで、みんな考えたと思うんだけど、俺も「なにができるのか？」と。なんかとりあえず元気づけたいというか、少しでも音楽を聴いて気持が明るくなってくれたらいいなと思って作ったのが『おもちゃの街』だったりするから。『ユースレス・シンフォニー』とかもそのときだものね。
斎藤：アルバムの表題曲ね。もともと3枚のアルバムを経てXIIXを知ってもらおうという話をよくふたりでしていて。1枚でわかってもらえるわけがないと思っているから段階を経ていこうという話をしていて。2枚目の役割としては、1枚目で音楽性を示したから、2枚目は「ひらける」というか、もっと聴いてもらうことを意識してやっていこうというのは、もともと最初からあったんだけど。奇しくも本当に聴いてもらうことを求めながらアルバムを作ったというかね。
須藤：自問自答をしながら。「音楽って必要なの？」っていうところに、世の中的にもなっていたからね。
斎藤：そこに対して『USELESS』（無用）というタイトルをつけるというね（笑）。「必要じゃないのか？」みたいな。
須藤：（笑）。そこは曲を聴いてのお楽しみだね。

UNISON SQUARE GARDENの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。XIIXの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。

新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜から木曜の25時から。