J-WAVEで放送中の番組『ROPPONGI PASSION PIT』(ナビゲーター:DEAN FUJIOKA/三原勇希)。各界で活躍する情熱を持ったゲストを迎えて、「好き」や「情熱」をテーマにトークを展開。
12月12日(土)のオンエアでは、KREVAが登場。KREVAは12月23日(水)にニューシングル『Fall in Love Again feat. 三浦大知』をリリースする。
DEANはKREVA主催の音楽フェス「908 FESTIVAL 2019」でコラボするなど、親交を深めている。きっかけは、ある音楽番組での対談だったという。
KREVA:(DEANが)その番組で俺についてインタビューしてくれるっていう機会があったんですよ。そのときに俺の活動を表面から見るんじゃなくて、音楽全体から見てくれてる感じがあって、すごく気持ちよく話ができたので「顔がいいだけじゃないのかアイツは」って。
DEAN:あはは(笑)。
KREVA:「ああいうヤツは心が悪くないと困るんだよ」みたいになって(笑)、それでスタッフが気に入っちゃったって感じ。そういうのって大事じゃないですか。
三原:そういうところから繋がっていきますもんね。
KREVA:ソロ活動の最初自体が転機だったと思うけど、その次のアルバム(『愛・自分博』)でナンバーワンになれて、それはけっこう大きかった気がする。そこまでは、周りも近しい人も含めて、「なんでソロでやるの?」って声がまだあった頃だったけど、結果で納得してもらうって感じで。あと、もうひとつ大きかったのは、何年前のことか忘れたけど、自分で自分のマイクを買ったんですよ。スタジオ用の30万円くらいのレコーディングで使うマイクで、これを自分で買ってからは、だいぶ制作がしやすくなったというか。自分で商品クオリティの声が録れるようになったのは、すごく大きかったですね。
この番組で、DEANは「ボス」という愛称で呼ばれている。そんな彼が「音楽をやっていく上で“ボス”とは、こういうスタイルのことをいうのか」と感じたアーティストがKREVAだったそう。
DEAN:バンドリハの仕方とか、「908 FESTIVAL」のまわし方とか。KREVAさんから仕事の厳しさや覚悟を、細かいところから感じました。
KREVA:それを感じられる人と感じられない人がいると思うんだよね。普通に見てて「楽しい!」って流してしまう人もいる。でもボス(DEAN)だから、いろんなところにアンテナを張っているだけに汲み取ってくれる率が高いんだと思う。場所は全然違うけど、何かと闘うというか、そういうことをしている人には、自分の言葉のように俺の言葉が聞こえるときがあるんだと思います。
三原:さすがボス。
DEAN:あはは(笑)。
KREVA:ボスに響く言葉を言った俺を褒めてよ(笑)。
三原:あはは(笑)。
DEAN:(三原はKREVAの大ファンだから)緊張してるんだよね(笑)。
三原:最近はその意識って変わってきましたか?
KREVA:いや、変わらないですね。言いたいことがなくなってきたというか、言葉が出てくるのにすごく時間がかかります。トラックを作る作業が苦しいときはほとんどなくてずっと楽しいけど、歌詞を書くのは年々つらくなっていると思います。ひとつは(既に)いろんなことを言ってきたってことがありますね。グループでもアルバムを何枚出したかわからないし、ソロでも違うグループでも、自分のところでコンピ作ったり参加したりとか、いろいろあった中で、言い尽くしてしまったってことがひとつあると思う。
もうひとつの理由は「責任感が増してきてしまった」ことだそう。
KREVA:昔が無責任だったってわけじゃないけど、若かったってこともあるだろうし、いろんなことを知らなかったってこともある。だから無責任にいろんなことを言えたんですよね。韻とかフロウとか、ラップの楽しさにまかせていろんなことを言えたんだけど、「今これを言ったら、こう感じる人がいるだろうな」とか、ファンの顔とか傷つく人とか、そういうのが見えるようになってきたので、一個一個、言葉を精査する時間が長くなった気がしますね。
DEAN:お父さんになったみたいな感覚ですかね。
KREVA:それもあるかもしれない。実際にそうだと思う。
DEAN:わかる!
KREVA:名義が向こうにあるというだけじゃなくて、舞台も用意してくれて「こんなことを言いたいんだ」ってこともすでに用意されてる。しかも、「あなたにはこういうことをしてほしいんだ」って言われたら「やります!」って。
DEAN:映像の話になっちゃうけど、自分が主演でやるときより、3番手だったり、悪役だったりすると、めっちゃ楽しめるんですよね。無責任にとことん悪いことをやるっていう(笑)。
KREVA:しかもそれを求められているんですよね。
DEAN:そうなんですよ。それが作品のためになるっていうのは最高なんですよね。
2020年、KREVAはPUNPEEやtofubeatsなど、さまざまなアーティストとコラボ。「助けになった」と感じているそうだ。
KREVA:みんな「ヒップホップドリームが叶った」と言ってくれるんだけど、俺が音楽を19歳から始めているから25年くらい音楽をやっていて、ソロだと16年、そのタイミングでこんだけフィーチャリングのオファーが立て続けにきて、全部ミュージックビデオがあって、そんなの俺から言わせたら「逆ヒップホップドリーム」っていうか。ヒップホップでしか起こらなかったことなんじゃないかなって思うんですよね。バンドマンの誰かが3曲連続フィーチャリングで呼ばれて歌に参加するって聞いたことがないし。
三原:確かに。
KREVA:でも、ラッパーだと同時期に「またあいつ呼ばれてる」ってことがあるから、「逆ヒップホップドリーム」だと自分は思ってますね。
KREVA:好奇心が火種になって燃えるかなって気がします。それをなくしたくないなって。それがずっとあるからやり続けられている気がする。最初は「情熱とは向上心」って思ったんですけど、それは情熱とほぼイコール。より近いのは「好奇心」かなと思いましたね。いつも持っていたいし。
DEAN:一番の燃料源になりますからね。
三原:その好奇心からKREVAさんは、掘る力とか勉強する力がすごいですよね。
KREVA:この年齢になっても知ることが他ジャンルにいっぱいあって、行ったことある国よりも行ったことのない国のほうが多いし、知ってる犬種より知らない犬種のほうが多い。パッと見て「あれ、イングリッシュ・コッカー・スパニエルだね」とか言えないもん。
DEAN:確かに(笑)。
KREVA:でも、それが言える世の中のほうがより楽しいと思うんです。「珍しい犬ですね。日本には飼っている人がそんなにいないのに……」とかから話が繋がることもあると思う。それって好奇心じゃないですか。だからいつも持っていたいですね。それさえあればいつまでもいけるかなと思うし、簡単に「人生終わりだ」みたいなことにはならないんじゃないかなと自分は思っています。
番組では他にも、KREVAが自身のYouTubeチャンネルや配信ライブについて語る場面もあった。
KREVAの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
『ROPPONGI PASSION PIT』は、東京・六本木に出現した、いろいろな人の“情熱"が集まり、重なり合い、さらに熱を増して燃え上がる秘密基地として、みんなの熱い思いを電波に乗せて発信。放送は毎週土曜の23時から。
12月12日(土)のオンエアでは、KREVAが登場。KREVAは12月23日(水)にニューシングル『Fall in Love Again feat. 三浦大知』をリリースする。
KREVA『Fall in Love Again feat. 三浦大知』
DEANの第一印象は?
KREVAはKICK THE CAN CREWとして注目を浴びたのち、2004年に『音色』でソロメジャーデビュー。セカンドアルバム『愛・自分博』でヒップホップソロアーティストとして史上初のオリコンチャート初登場1位を獲得。唯一無二の存在感を放ちながら、音楽シーンの第一線を走り続けてきた。DEANはKREVA主催の音楽フェス「908 FESTIVAL 2019」でコラボするなど、親交を深めている。きっかけは、ある音楽番組での対談だったという。
KREVA:(DEANが)その番組で俺についてインタビューしてくれるっていう機会があったんですよ。そのときに俺の活動を表面から見るんじゃなくて、音楽全体から見てくれてる感じがあって、すごく気持ちよく話ができたので「顔がいいだけじゃないのかアイツは」って。
DEAN:あはは(笑)。
KREVA:「ああいうヤツは心が悪くないと困るんだよ」みたいになって(笑)、それでスタッフが気に入っちゃったって感じ。そういうのって大事じゃないですか。
三原:そういうところから繋がっていきますもんね。
KREVAの転機は?
ソロ活動を始めて16年が経つKREVAは、自身の転機についてこう語る。KREVA:ソロ活動の最初自体が転機だったと思うけど、その次のアルバム(『愛・自分博』)でナンバーワンになれて、それはけっこう大きかった気がする。そこまでは、周りも近しい人も含めて、「なんでソロでやるの?」って声がまだあった頃だったけど、結果で納得してもらうって感じで。あと、もうひとつ大きかったのは、何年前のことか忘れたけど、自分で自分のマイクを買ったんですよ。スタジオ用の30万円くらいのレコーディングで使うマイクで、これを自分で買ってからは、だいぶ制作がしやすくなったというか。自分で商品クオリティの声が録れるようになったのは、すごく大きかったですね。
この番組で、DEANは「ボス」という愛称で呼ばれている。そんな彼が「音楽をやっていく上で“ボス”とは、こういうスタイルのことをいうのか」と感じたアーティストがKREVAだったそう。
DEAN:バンドリハの仕方とか、「908 FESTIVAL」のまわし方とか。KREVAさんから仕事の厳しさや覚悟を、細かいところから感じました。
KREVA:それを感じられる人と感じられない人がいると思うんだよね。普通に見てて「楽しい!」って流してしまう人もいる。でもボス(DEAN)だから、いろんなところにアンテナを張っているだけに汲み取ってくれる率が高いんだと思う。場所は全然違うけど、何かと闘うというか、そういうことをしている人には、自分の言葉のように俺の言葉が聞こえるときがあるんだと思います。
三原:さすがボス。
DEAN:あはは(笑)。
KREVA:ボスに響く言葉を言った俺を褒めてよ(笑)。
三原:あはは(笑)。
DEAN:(三原はKREVAの大ファンだから)緊張してるんだよね(笑)。
責任感が増すとともに、言葉を精査する時間が長くなった
KREVAは以前のインタビューで「ここ5年くらい言いたいことがなくなった」と語っている。それはなぜなのだろうか。三原:最近はその意識って変わってきましたか?
KREVA:いや、変わらないですね。言いたいことがなくなってきたというか、言葉が出てくるのにすごく時間がかかります。トラックを作る作業が苦しいときはほとんどなくてずっと楽しいけど、歌詞を書くのは年々つらくなっていると思います。ひとつは(既に)いろんなことを言ってきたってことがありますね。グループでもアルバムを何枚出したかわからないし、ソロでも違うグループでも、自分のところでコンピ作ったり参加したりとか、いろいろあった中で、言い尽くしてしまったってことがひとつあると思う。
もうひとつの理由は「責任感が増してきてしまった」ことだそう。
KREVA:昔が無責任だったってわけじゃないけど、若かったってこともあるだろうし、いろんなことを知らなかったってこともある。だから無責任にいろんなことを言えたんですよね。韻とかフロウとか、ラップの楽しさにまかせていろんなことを言えたんだけど、「今これを言ったら、こう感じる人がいるだろうな」とか、ファンの顔とか傷つく人とか、そういうのが見えるようになってきたので、一個一個、言葉を精査する時間が長くなった気がしますね。
DEAN:お父さんになったみたいな感覚ですかね。
KREVA:それもあるかもしれない。実際にそうだと思う。
フィーチャリングの楽しさにKREVA&DEANが共感
「でも、それを越えて、それでも言いたいことがあるにはある」と話したKREVA。フィーチャリングで呼ばれたときも、「もうやりたい放題にできるというか。楽しくてしょうがない」と明かした。DEAN:わかる!
KREVA:名義が向こうにあるというだけじゃなくて、舞台も用意してくれて「こんなことを言いたいんだ」ってこともすでに用意されてる。しかも、「あなたにはこういうことをしてほしいんだ」って言われたら「やります!」って。
DEAN:映像の話になっちゃうけど、自分が主演でやるときより、3番手だったり、悪役だったりすると、めっちゃ楽しめるんですよね。無責任にとことん悪いことをやるっていう(笑)。
KREVA:しかもそれを求められているんですよね。
DEAN:そうなんですよ。それが作品のためになるっていうのは最高なんですよね。
2020年、KREVAはPUNPEEやtofubeatsなど、さまざまなアーティストとコラボ。「助けになった」と感じているそうだ。
KREVA:みんな「ヒップホップドリームが叶った」と言ってくれるんだけど、俺が音楽を19歳から始めているから25年くらい音楽をやっていて、ソロだと16年、そのタイミングでこんだけフィーチャリングのオファーが立て続けにきて、全部ミュージックビデオがあって、そんなの俺から言わせたら「逆ヒップホップドリーム」っていうか。ヒップホップでしか起こらなかったことなんじゃないかなって思うんですよね。バンドマンの誰かが3曲連続フィーチャリングで呼ばれて歌に参加するって聞いたことがないし。
三原:確かに。
KREVA:でも、ラッパーだと同時期に「またあいつ呼ばれてる」ってことがあるから、「逆ヒップホップドリーム」だと自分は思ってますね。
好奇心があれば、人生は楽しくなる
この番組では毎回ゲストに、自分が思う「情熱」とはなにかを訊く。KREVAは「好奇心」と答えた。KREVA:好奇心が火種になって燃えるかなって気がします。それをなくしたくないなって。それがずっとあるからやり続けられている気がする。最初は「情熱とは向上心」って思ったんですけど、それは情熱とほぼイコール。より近いのは「好奇心」かなと思いましたね。いつも持っていたいし。
DEAN:一番の燃料源になりますからね。
三原:その好奇心からKREVAさんは、掘る力とか勉強する力がすごいですよね。
KREVA:この年齢になっても知ることが他ジャンルにいっぱいあって、行ったことある国よりも行ったことのない国のほうが多いし、知ってる犬種より知らない犬種のほうが多い。パッと見て「あれ、イングリッシュ・コッカー・スパニエルだね」とか言えないもん。
DEAN:確かに(笑)。
KREVA:でも、それが言える世の中のほうがより楽しいと思うんです。「珍しい犬ですね。日本には飼っている人がそんなにいないのに……」とかから話が繋がることもあると思う。それって好奇心じゃないですか。だからいつも持っていたいですね。それさえあればいつまでもいけるかなと思うし、簡単に「人生終わりだ」みたいなことにはならないんじゃないかなと自分は思っています。
番組では他にも、KREVAが自身のYouTubeチャンネルや配信ライブについて語る場面もあった。
KREVAの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
『ROPPONGI PASSION PIT』は、東京・六本木に出現した、いろいろな人の“情熱"が集まり、重なり合い、さらに熱を増して燃え上がる秘密基地として、みんなの熱い思いを電波に乗せて発信。放送は毎週土曜の23時から。
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番組情報
- ROPPONGI PASSION PIT
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毎週土曜23:00-23:54
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DEAN FUJIOKA、三原勇希