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DEAN FUJIOKAも共感した、Kan Sanoが語る「作品づくりで自分を追い込む」理由

DEAN FUJIOKAも共感した、Kan Sanoが語る「作品づくりで自分を追い込む」理由

DEAN FUJIOKAと三原勇希がナビゲーターを務める、J-WAVEの番組『ROPPONGI PASSION PIT』。オンライン公開収録に、キーボーディストでプロデューサーのKan Sanoが登場。自身が音楽を始めたきっかけやアメリカ留学で変化した意識、楽曲制作などについて語った。

弾き語りも披露した公開収録の模様は、YouTubeで期間限定で配信中だ。

再生期限は8月4日(水)23:59まで。

オンエアは7月3日(土)。同番組は、各界で活躍する情熱を持ったゲストを迎えて、「好き」や「情熱」をテーマにトークを展開する。

自分でも音楽を演奏したいと思ったきっかけ

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Sanoは1983年生まれ、石川県金沢市出身。11歳からピアノと作曲を独学し、16歳よりピアニストとして活動をスタート。高校卒業後に渡米し、バークリー音楽大学在学中に自らのバンドでモントレー・ジャズ・フェスティバルなどに出演。2011年に『Fantastic Farewell』でソロアルバムデビュー。2020年、英国の老舗名門レーベル「デッカ・レコード(Decca Records)」から日本人アーティストとして史上初のリリースを果たす。

Sanoはソロアーティストとして日本のみならず世界のリスナーから支持されている一方で、絢香やChara、UA、大橋トリオなど多くのプロデュースやライブサポートでも活躍している。

幼いころから楽器に囲まれた環境ではあったが、最初は興味がなかったと話すSano。小学5年生のときに学校でMr.Childrenが流行り、それが音楽を聴くきっかけとなり、「自分で演奏してみたい」と思うようになったという。

Sano:ザ・ビートルズとかも聴いていたんですけど、彼らみたいに自分も曲を書いて演奏したいって思ったのが、(音楽家を目指す)きっかけです。音楽は聴くものであると同時に演奏するものだって気持ちが最初からありました。けっきょく、ピアノもほぼ独学でやってきて、人に教えてもらうのは苦手ですね。自分で自由に弾いているほうが楽しくて、それをずっと今までやってきている感じです。

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Kan Sano

三原:独学なんですね。
Sano:一応、音大は行ったんですけど、それまではほぼ独学でした。
DEAN:音大ではどんなことを勉強されたんですか?

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DEAN FUJIOKA

Sano:基本はジャズを勉強するところだったので、ジャズのビッグバンドのスコアを書いたりして理論を勉強する授業と、アンサンブルを実際に演奏する授業を両方やりつつって感じでしたね。

音楽を始めたときから、自分の作品をつくりたいという思いが強く、デモテープをつくり続けていたというSano。ピアノを勉強するために留学したが、現地にはピアノがうまい人が山ほどいたというエピソードを交え、「これから10年くらいピアノを学べば闘えるレベルになるかもしれないけど、それよりは自分にしかできない表現を見つけたい」と思ったという。試行錯誤するうちにトラックメイカーもやることが増えてきたと語った。

Sano:合わせ技ではないけど、ピアノだけではとても太刀打ちできないと思って(トラックメイカーも始めました)。
三原:自分なりの表現を見つけることが、いちばん大変でもあり大事なことですよね。
Sano:やっぱり海外に行くと「日本人としてのアイデンティティ」とかすごく考えちゃうんですよね。でも、僕はブラックミュージックに憧れて、アメリカの音楽に憧れてずっと音楽をやってきたから、それがまねごとだって言われたらそれまでだけど、ずっと自分の中で培ってきたアメリカの音楽がほとんど自分のものになっていると思っていて。それを自然に出していけばいいんじゃないかなって今は思っています。
DEAN:文化ってパブリックなものであるべきで。特にアメリカのように人種の多様性があるところで生活していると、「これは誰のものなのか」っていうことがだんだんよくわからなくなっていくという。もちろん発祥はあると思うけど、けっきょくいいものはどんどん広まっていくし、異質なものとぶつかることで新しい成長や発展が生まれるし、そういうものは違えば違うほど面白いと思うことが多いですね。

番組では、Kan Sanoが『My Girl』と『Natsume』を弾き語りで披露。優しく包み込むようなSanoの歌声とピアノが会場に響き渡った。

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追い込んで出てきたものじゃないと、自分が納得できない

後半は楽曲制作の話題に。Sanoはライティングからほぼ全ての演奏を自宅のスタジオで制作している。

Sano:ライブのときはバンド編成でやっているので、そのメンバーがレコーディングにも参加していると思われがちなんですけど、実際は全部ひとりでやっていて。ドラムとかベースは打ち込みもやるし、自分で叩いたり、自宅にこもってひとりでやっていますね。だから本当に人と会うことがなくて。しかも最近はコロナ禍でミーティングもオンラインじゃないですか。そうなると本当に人と会わなくて、ちょっと気が狂いそうです(笑)。
三原:ひとりで楽曲制作するといいこともいろいろありますか?

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三原勇希

Sano:本当はいろんな人のアイデアを混ぜてつくったほうがいいのは僕もわかっているんですけど、自分を追い込んでつくりたいタイプなんですよね。作品をつくるときに、たぶん自分を痛めつけたいんですよ。追い込んで出てきたものじゃないと、自分が納得できないというか。
DEAN:なるほど。
Sano:そうやっていつもつくってきましたね。そういうつくり方しかできなくなってしまっていて。だからそろそろバンドメンバーや、違う人を入れてつくるとか、プロデュースしてもらうとか、そういうこともすごく興味はあります。でも、いつもひとりになっちゃいます。友だちいないんで(笑)。

これまで多くのプロデュースを手掛けてきたSanoにDEANは「自身もプロデュースをされたいと思う?」と質問。「めちゃめちゃ思う」とSanoは即答した。

Sano:フィーチャリングでちょっと参加するときは、少しプロデュースされる感覚に近くて新鮮ですよね。ひとりでやっているとつくり方が同じになっちゃうんですよね。同じことの繰り返しになっちゃうので、違うやり方を経験してみたいっていうのはありますね。そこからひとりに戻ったときに違うつくり方ができるんじゃないかなって考えたりしますね。
三原:ボス(DEAN)も楽曲制作のときは自分を痛めつけるタイプですか?
DEAN:作詞作曲を自分でやるときはそうだね。普段、気にしているようなことを全部取っ払って、届けたいコアにあるものをつかむっていうふうになるけど、コライト(共同での曲作り)だと最初は遊んでいる感覚で始められるから全然違いますよね。

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機材を買い換えたことで、新しい音色が生まれた

新しいチャレンジとして、最近Sanoは10年以上使っていたパソコンや音楽制作ソフトを買い換えたという。

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Sano:コンピューターが実は苦手だから、使い慣れたもののほうが効率がいいじゃないですか。でもそれをやっていると作業は早くできるけどルーティンになっちゃって自分のなかでつまらなくなってしまって。これはマズいなと思って、今年機材を全部買い換えました。さっき演奏した『Natsume』は新しい機材で初めてつくった曲でした。
三原:そうなんですね!
Sano:機材を買い換えると、使い方を覚えるところから始めて、使う音色やミキシングのやり方をいつもと変えてみたり、それが今はすごく楽しいですね。最初の1カ月くらいはすごくキツくて、「前の機材に戻りたい」ってずっと思ってたんですけど、それを乗り越えるとちょっと楽しくなりました。
DEAN:禁断症状を乗り越えるとって感じですね(笑)。

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DEAN FUJIOKA

三原:今は音楽がどんどんできているところですか?
Sano:そうですね。プロデュースもそうですし、自分の曲もリリースの準備をしているところです。

音楽は全く飽きたことがない

この番組では毎回ゲストに、自分が思う「情熱」とはなにかを訊く。Sanoは「音楽」と答えた。

Sano:人生は一度きりだからいろんなことにチャレンジしたいじゃないですか。僕もいろんなことに興味はあるんですけど、飽きっぽいのか、何をやっても長続きしないんですよ。そんななか、音楽だけはずっと続けられるし、音楽は12歳くらいから始めて全く飽きたことがないので、このままいくと思うんです。だから、音楽だけは唯一自分が情熱を持っていられるものですね。
DEAN:潔い答えだなって思いました。

Sano:僕は本当に音楽しかないので。趣味がないのがちょっと恥ずかしいというか情けなくなりますけど。最近、僕はレコード集めに凝っているんですけど、全部そうやって音楽になっちゃうんですよね。

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Sanoは8月20日(金)に「FUJI ROCK FESTIVAL‘21」に出演。また、8月25日(水)には、この日披露した『Natsume』の7インチアナログ盤をリリースする。

Kan Sanoの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

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ROPPONGI PASSION PIT
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23:00-23:54
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