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ホンジャマカ・恵とスガ シカオが振り返る浪人生時代。『夜空ノムコウ』が生まれた場所は…

ホンジャマカ・恵とスガ シカオが振り返る浪人生時代。『夜空ノムコウ』が生まれた場所は…

J-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:スガ シカオ)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか―――時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターのスガ シカオが旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。

12月6日(日)の放送ではゲストのホンジャマカ・恵 俊彰と「1984年の新宿歌舞伎町から横浜山下町」を空想ドライブをする様子をお届けした。ここでは、ふたりが浪人生時代を振り返った部分を紹介しよう。

ふるさとトークからスタート

スガと恵が最初に会ったのは、音楽番組『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)で、スガは番組に出演をするたびにMCの恵と話をしていたのだとか。しかし恵自身の話は聞いたことがなかったそうで、この日は興味津々だった。

スガ:鹿児島でいらっしゃいますよね。
恵:鹿児島ですね。
スガ:何歳までいらっしゃったんですか?
恵:18歳までいました。
スガ:じゃあ東京のほうが全然長いんですね。
恵:今年で56歳になりますから、30年以上ですね。
スガ:じゃあすっかり東京人になっちゃいましたね。
恵:東京都民です。
スガ:どうですか? 東京と鹿児島とくらべてどっちが好きですか?
恵:ははは。いやー……そうですね、好き嫌いで言えば、やっぱり鹿児島だと思いますね。
スガ:たとえばある程度、歳をとって引退をしたら、鹿児島に戻りたい?
恵:戻ってもいいと思いますね。もちろんそれ以外のところがあってもいいと思うんですけど。鹿児島に帰ると必ず好きなホテルがあってそこに泊まるんです。そこには温泉がついてまして、桜島が目の前でものすごく至近距離なんです。いまのスガさんぐらい(近くに)見えるんです。
スガ:もう目の前に。
恵:手に取るようなところに。錦江湾という海があるんですけど、大隅半島がすぐそこに見えて。その桜島を見ながら、朝温泉につかりながら、勝手に会話をしているんです。なんというんですかね、「帰ってきました」と。
スガ:なるほど! 地元のなにかに。
恵:桜島を見ながら心のなかで「最近こうなんですよね」って、なんか知らないけど敬語なんですけど。無対象でしゃべるというのは鹿児島なんです。
スガ:へ~! ふるさとですね。

『夜空ノムコウ』が生まれた場所は

『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』は空想ドライブをテーマに、好きな場所、好きな時代を一緒にドライブしながら、その時代の音楽を聴く番組。この日のドライブの希望地をスガが尋ねると、恵は「まずは歌舞伎町から出発したい」とリクエストした。

恵:新宿歌舞伎町から第三京浜とかに乗りながら横浜に。江の島、そして山下公園みたいな、そんなラインでドライブをしたいなと。時代は、東京にまさに出てきたころで1984年でいきましょうか。
スガ:84年に東京に出てきた?
恵:83年に出てきまして、84年にはもう東京が自分の庭的な。
スガ:(笑)、はえーな!
恵:勝手にそう思ってる(笑)。
スガ:なんのために出てきたんですか?
恵:浪人生です。
スガ:地元で浪人せずに大学受験のために出てきた?
恵:はい。駿台予備校という予備校があって。
スガ:一緒だ!
恵:スガさんも? お茶の水に通ってましたよ。
スガ:お茶の水(笑)。
恵:「レモン」という喫茶店があって。
スガ:お茶の水の地下鉄を降りて上がってきて、すぐ左側のところにちょっとした丸い公園があるの知ってますか? いまはサラリーマンの人たちの喫煙所みたいになっちゃっているんですけど、そこの公園のことを書いたのが『夜空ノムコウ』なんですよ。
恵:えー!
スガ:僕も浪人していて、その公園でよく付き合っていた女の子とずっと時間をすごしていたんです。そのときのことを書いたんです。
恵:行ってみようー!
スガ:(笑)。
恵:お茶の水に行く理由ができました(笑)。

1500円で食べ飲み放題!? 驚きのディスコ事情

空想ドライブに選ぶ1曲目について、恵は「新宿歌舞伎町のディスコで学んだ曲」を選ぶとコメント。当時の驚きのディスコ事情について語った。

スガ:僕は東京都に住んでいながら、その時代に行けていないんですよ。だからスゲー行きたかったし、いろいろな知りたかった。でもやっぱり浪人生だったしお金もなかったので行けなかったんですよ。
恵:普通、行かないですよね。僕も浪人生なのに行ってるんですけど。
スガ:うわあ、聞きたい! そのころのディスコの話をすごく聞きたいんです。
恵:(夜の)7時までに入ると1500円なんです。
スガ:ははっ! 安っ!
恵:フリードリンク、フリーフーズですよ。
スガ:安くないですか!?
恵:朝までいられるんです。パラダイスですよ。酒飲み放題、飯食い放題ですから。
スガ:ええー!? 1500円で!?
恵:そうですよ、7時までに入れば。
スガ:7時までに入って2時間とかじゃないんだ。
恵:違います、朝までずっとオールナイトなんです。
スガ:へえ~!
恵:夢のような空間です。
スガ:じゃあみんな始発までずっと遊んで。
恵:そうです。
スガ:すごいなあ……。
恵:大体7時くらいに入ると、このあたりの曲から始まってあっためるという。
スガ:フロアをあっためるんだ(笑)。
恵:これが絶対にかかってますね。
スガ:なんでしょう?
恵:プリンスの『1999』。
スガ:これは確かにアガりますね。
恵:アガるんです。でもこれは助走ですね。トップには持ってこないですよね。
スガ:そうなんだ(笑)。

浪人生への甘い囁き

当時は新宿に近い、京王線八幡山駅近くに住んでいたという恵。お茶の水に向かう途中で新宿に降りてしまい「アルタはどこにあるんだ」と探し回ったこともあったのだとか。

恵:もう本当に新宿が楽しくてしょうがなかったんです。
スガ:へー!
恵:それで大学に行っている友だちが「ディスコだよ、恵」と。
スガ:友だちが大学生はマズいですね。
恵:そうなんです。浪人生なんかいないんですよ、東京に出てきているのは。
スガ:だってもう、友だち浮かれまくりでしょ?
恵:浮かれまくりです。
スガ:それはちょっとマズいな……。
恵:全然だめですよね。だから大失敗ですよ。
スガ:(笑)。
恵:帰れるものならもう一回あそこに帰りたいなあ。
スガ:マジですか? 僕は駿台で好きな子ができちゃって、メチャクチャにフラれて受験どころじゃなくなってボロボロになりました。
恵:でも大学には行ったんでしょ?
スガ:一応、補欠で入りました。
恵:俺なんか全然ですもん、そのあと三浪ですよ。それでなにもしないでホンジャマカというか芸能界に入ったので。大学に行くことがあのころの正義というか、親が納得した上で都会に出られる切符だったんですよね。
スガ:うんうん、そういう感じでした。僕も一緒にいた人たちは地方から来て、小さいアパートに住んで「絶対に受かってやる」とか言ってものすごく勉強を一緒にしてましたね。
恵:偉いなあ~。俺だけだめだったんだよなあ……。
スガ:(笑)。まあまあ、でもそれがあったから(今がある)。
恵:まあそうですね。

このあと、スガは「この曲がディスコでかかっていたんじゃないか」という曲を予想。チャカ・カーン『I Feel for You』を挙げると、見事に正解。「これは絶対かかってましたね。7時台。集まれー!の感じですね。盛り上がって行くぞーじゃなくて」と細かに再現し、スガを笑わせた。

恵の最新情報は公式サイトまで。

スガが空想ドライブをナビゲートする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。

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2020年12月13日28時59分まで

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番組情報
Mercedes-Benz THE EXPERIENCE
毎週日曜
21:00-21:54