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Cocco、サザンに感謝する理由は? デビュー前のエピソードを明かす

Cocco、サザンに感謝する理由は? デビュー前のエピソードを明かす

Coccoが、「1997年の表参道・原宿」をテーマに亀田誠治と音楽談議を展開した。

Coccoが登場したのはJ-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:亀田誠治)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか──時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターの亀田誠治が旅好き・音楽好きのゲストとともに音楽談議を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。ここでは7月9日(日)にオンエアした内容をテキストで紹介する。

Coccoは7月15日(土)と16日(日)に国立代々木競技場第一体育館で開催の都市型カルチャーフェス「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023 -Best Music & Market-」に出演する(Coccoの出演は15日)。

・「INSPIRE TOKYO 2023」公式サイト
https://www.j-wave.co.jp/special/inspire2023/

「レコード会社にサザンがいる」親戚も納得

Coccoは空想ドライブのテーマとして「1997年の表参道・原宿」を選んだ。

Cocco:1997年が私のメジャーデビューの年で、今が26周年なんですけど、デビューしたときに初めての東京の生活が始まったりとか初めてのレコード会社とか、そういう思い出がいっぱいで。衝撃的なこともたくさんあった年だなと。レコード会社がそのときに表参道にあって、スタジオが神宮前にあって、表参道からよくスタジオへ移動するために歩いたり、車で行ったりとか、裏原とか。

亀田:裏原って当時あったっけ?

Cocco:あった、あった。盛り上がってた。カッコいい感じの、とがってる人は裏原って感じで。いい感じのその頃のそこら辺ですね。

そんなCoccoは空想ドライブミュージックの1曲目としてサザンオールスターズの『01MESSENGER~電子狂の詩』をセレクトした。



Cocco:私がデビューするってなったときに、沖縄の親戚とかが「Cocco、だまされてるよ」ってなって。おばあちゃんも東京は人さらいがたくさんいるから信じたらダメだって言ってたのに「デビューするってあんたバカじゃないの」ってなって。でもデビューするレコード会社にサザンがいるっていったら「おお!」って言って。そのときは沖縄って情報も少ないし、その中でもビッグアーティストしか知らないし、サザンくらいのビッグアーティストじゃないと納得しないから、そんな先輩がいるレコード会社に拾ってもらったからみんな納得させられたっていうか。

亀田:へえ。

Cocco:みんな安心してくれたから、本当にサザンさまさま。父親とお姉ちゃんがサザンが好きで。

Coccoの姉はサザンオールスターズの中でも、バラード曲を好んでいたそう。一方、Cocco自身は、上京してレコード会社でかかっている楽曲を聴き「こういうヤバいおじさんたちカッコいいなって思って」と語る。

亀田:桑田(佳祐)さんのちょっと黒い部分とかね。カッコいいよね。

Cocco:そうそう。そのブラック桑田が私はツボで、それでサザンが好きになった感じですね。

沖縄アクターズスクール出身のアーティストを応援

Coccoは2曲目にシェリル・クロウの『If It Makes You Happy』を選曲した。



Cocco:当時、ディレクターの車でよく移動してたんだけど。ディレクターの車は当時でも「古い」って言われていたんだけど、カセットテープをガシャガシャって入れてDJをしてくれるの(笑)。その中にシェリル・クロウもあって、よくこの曲が当時流れてたなっていう。

亀田:シェリル・クロウのこの感じって、めちゃくちゃオーソドックスなことをやってるんだけど、当時の音楽シーンでは逆に新しい感じがしてものすごく一世を風靡しましたよね。ライブも観に行きました。しかもライブハウスくらいの大きさだったな。Tシャツ買っちゃったもん(笑)。

Cocco:いいね(笑)。大きく見えるけど、そんなに大きくない人で、けっこう小柄な女性だっていうのは覚えてますね。

Coccoは空想ドライブミュージックの3曲目に、同じ沖縄出身のグループ・MAX の『Give me a Shake』を選曲した。



Cocco:自分がデビューする前後は、沖縄アクターズスクールが全盛期で。

亀田:MAXとかSPEEDとか、Folder5もそうか。

Cocco:そうそう。アクターズスクール旋風みたいな感じの中で、安室奈美恵 with SUPER MONKEY'Sのはしりというか、そういうブームを作ってくれた先駆者というか。だけど奈美恵ちゃんがすごくヒットして、(他の4人は)そのバックダンサーみたいな立場に見られてたから。もともとはSUPER MONKEY'Sの1グループだったのに、奈美恵ちゃんがセンターに来てあとはバックダンサーみたいになってるのが、私はすごく「頑張れ」って思ってて。

亀田:推しだったんだ。

Cocco:そうしたらMAXになって、『Give me a Shake』でブレイクしたじゃないですか。

亀田:大ブレイクしたよね。

Cocco:「やったー! MAXに日が当たった、頑張れ!」って思って。やっぱりガールズグループっていろんなことがあると思うんだけど、お互いに切磋琢磨して奈美恵ちゃんもMAXもどっちも頑張れてたから、すごくいいなって。どっちも沖縄出身だし。テレビとかで流れると一緒に踊って、「頑張れ」って思ってた(笑)。だから沖縄出身のアーティストが全国放送で頑張っているのは、すごくうれしかったですね。

街を一色に染めていた楽曲

Coccoは最後の空想ドライブミュージックとしてスパイス・ガールズの『Wannabe』をセレクトした。



Cocco:ラジオとかでもよくかかって、よくわからないけどみんな「Wannabe~Wannabe~」って歌ってて(笑)。当時はイギリスのガールズグループだっていうのもしらなくて、元気がいいグループだなっていうくらいしか思ってなかったけど、よく聴こえてきたなって。今って何かの曲で街を一色に染めるってあんまりないっていうか。選択肢が多いから。

亀田:聴き方も含めてね。

Cocco:そうそう。今は個人主義というか、みんなが自分で好きなものを聴いてるんだけど、当時って街を歩いてたらその街で流れてる曲をみんなで聴いてるから広がり方がちょっと違ったというか。

亀田:デビッド・ベッカム婦人(のヴィクトリア・ベッカム)もスパイス・ガールズでしたからね。

Cocco:人生、何があるかわかりませんね。このときは全然目立ってない存在だったのに。

亀田:そうそう。

Cocco:先見の明があったんですね。

「1997年の表参道・原宿」をテーマに空想ドライブを堪能した2人。番組ではCoccoが6月にリリースした新曲『ファンタジー』をオンエアした。この曲は放送35周年を迎えた情報番組『WBS(ワールドビジネスサテライト)』(テレビ東京系)のエンディングテーマとして使用されている。
亀田:優しい歌だね。サウンドはめちゃくちゃエッジあるけど、すごい歌詞。

Cocco:ありがとうございます。これミュージックビデオでは私がどんだけ巨乳かってわかるから、ぜひ見てほしいです(笑)。

Coccoは7月15日(土)に出演する「INSPIRE TOKYO 2023」について、こう語った。

Cocco:たっぷり1時間のステージ時間を与えてもらったので、とっても楽しみですね。やっぱりフェスって30分とか時間がすごく限られてるから、1時間だとちゃんと納得のいくステージングができるんじゃないかと、みんなバンドメンバーも楽しみにしてます。

当日、マーケットエリアでは、Coccoおすすめのお店も出店する。

【詳細】「いつもレコーディングのときにみんなで食べているおにぎりです」

Coccoの最新情報は、公式サイトまで。

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2023年7月16日28時59分まで

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毎週日曜
21:00-21:54