2022年にデビュー25周年を迎えたCoccoが、新曲について感じることやこれまでについて語った。
Coccoが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『~JK RADIO~TOKYO UNITED』のワンコーナー「Astroscale THE HIDDEN STORY」。オンエアは7月7日(金)。
Coccoは、7月15日~16日に国立代々木競技場第一体育館で開催の「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023 -Best Music & Market-」に出演。Coccoの出演は7月15日で、現在チケットが一般発売中だ。
【関連記事】Coccoの人生を変えた一曲は? 高校時代、初めて人前で歌った思い出
Cocco:詞が先か曲が先かよく訊かれるんだけど、自分はいつも同時だから、ただ歌うだけで、あとからそれに無理矢理コードをつける。だから「歌詞はどういう風に」とか、わからないというか、歌ったままのものがそうなっているから、意味とかもあとから自分でわかることが多い。歌が出たあとにライブで歌って、「あ、こういう歌だったんだ」って、いつも歌が先に教えるというか、予知夢みたいなイメージだなって思います。たとえば、食べたものが消化されて出ていくでしょ。その食べたもので体ができていて、出てくるものも食べたものによって変わると。だから生きていたらいろんな情報が自分に入ってきて、見たものとか聞いたものが自分のなかで消化されて、出てきたのが歌だと思います。
Cocco:いま多様性が求められる時代になって、多様性がいっぱい受け入れられる時代でもあるはずなんだけど、やっぱり「白か黒か」が答えとして迫られる部分が多いなと思っていて。「やった」か「やってない」か、「はい」か「いいえ」かみたいな、決めなきゃいけない部分が多いなって感じていて。それでもやっぱりいろんな色があっていいんじゃないかなっていうので、白と黒だけじゃなくて、紫なんていろんな色が混ざっている色だから、「紫の雲の美しさ」は事実としてあったりして。
曲のなかに3度登場する歌詞について、Coccoは次のように思いを語る。
Cocco:みんなが幸せになりたいと思っているし、みんなの幸せを祈っているし、みんなが正義を掲げて戦ってしまっているんだけど、「みんな幸せになれたらいい」って簡単みたいで、当たり前のようでいていちばん難しいこと。でもやっぱりそう祈らなきゃいけないっていうか、祈らずにいられない。それっていちばんファンタジーなんだなっていう。でも、そうなったらいいって願わずにいられない人間の性っていうか、永遠のテーマだなって。
さらにCoccoは、『ファンタジー』の歌詞に込めた意味について続ける。
Cocco:学校の先生は学校の先生で「明日休んだらクラスはどうなるか」と思っているし、世の中のお父さんお母さんは「自分が倒れたら子どものごはんどうするんだ」って、みんなそれぞれ責任を背負って生きていると思う。自分だけは欠けてはいけない、やらなきゃいけないってものすごいプレッシャーのなかで頑張っていて。「この人がいなくなったら絶対に世界は終わってしまうだろう」って信じてた頃があったけど、その人がいなくなっても世界って回っていて、朝ってくるんだなって。昔はそれが悲しかったけど、大人になると「自分がいなくても朝ってくるんだ」って少し安心できた。大丈夫だ、自分が立ち止まっても世界は回るって。だからあんまり頑張りすぎないで、疲れたら休んでもいいんだよと思って。ちゃんと自分で自分に「I love you」とか、大丈夫だよ、あなたがいなくても世界は回るけど必要だよ、あなたが大好きだよって、それぞれが自分を愛しむことができたら、安心して休めるかなっていうイメージですね。
Cocco:レコーディングのときに、2番のAメロのところでギターのアッキーに「ちょっとなんかやって」っていったら、アッキーが「チュルルル」ってちょっとかわいいことをやったのに、途中でやめたのね(笑)。それがすごく面白くて、本人は「消してほしい」っていったんだけどCoccoはそういうの大好物だからそのまま残して。結果的にミックスもしたらすごくいい感じのアクセントになったからよかったんだけど、それをこのあいだのツアーのときにアッキーが再現したら、もうツボに入って笑っちゃって、2番が全然歌えなくなっちゃって(笑)。自分で採用したのに、今後ライブのときには相当気合いを入れないとすぐ笑っちゃいそうだなと思って。ライブでアッキーがそれをやってくるから面白くて、たぶん誰にもわからないんだけど、Coccoとアッキーだけがいつも笑っちゃう(笑)。
最後に、Coccoはこれまで歌でどのようなことを届けようと思ってきたのか、デビューの頃と現在でどのような気持ちの変化があったのかを語った。
Cocco:「歌で届く」っていう、そんな大きな達成感は思い過ごしかもしれないし、届くなんて夢見てたら挫折してしまうから、そんな大それたことは考えないようにしようと思っているんだけど、最初に歌ったときって感謝の気持ちは1個もなかったから、いまはそのときと比べると「ありがたい」って思うことが100パーセント、120パーセントいっぱいで、本当にありがたいと思いながら歌っていますね。
『~JK RADIO~TOKYO UNITED』のワンコーナー「Astroscale THE HIDDEN STORY」では、トップセラーからモノづくりにかける夢を聞く。放送は毎週金曜の10時40分頃から。
Coccoが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『~JK RADIO~TOKYO UNITED』のワンコーナー「Astroscale THE HIDDEN STORY」。オンエアは7月7日(金)。
Coccoは、7月15日~16日に国立代々木競技場第一体育館で開催の「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023 -Best Music & Market-」に出演。Coccoの出演は7月15日で、現在チケットが一般発売中だ。
【関連記事】Coccoの人生を変えた一曲は? 高校時代、初めて人前で歌った思い出
歌に込めた意味を、歌自身が教えてくれる
これまで数々のヒット曲、素晴らしい音楽を生み出してきたCocco。まずは、作詞・作曲をどのように行っているのか語ってもらった。Cocco:詞が先か曲が先かよく訊かれるんだけど、自分はいつも同時だから、ただ歌うだけで、あとからそれに無理矢理コードをつける。だから「歌詞はどういう風に」とか、わからないというか、歌ったままのものがそうなっているから、意味とかもあとから自分でわかることが多い。歌が出たあとにライブで歌って、「あ、こういう歌だったんだ」って、いつも歌が先に教えるというか、予知夢みたいなイメージだなって思います。たとえば、食べたものが消化されて出ていくでしょ。その食べたもので体ができていて、出てくるものも食べたものによって変わると。だから生きていたらいろんな情報が自分に入ってきて、見たものとか聞いたものが自分のなかで消化されて、出てきたのが歌だと思います。
自分で自分に「I love you」を
6月28日に配信リリースを開始した、テレビ東京系のニュース番組『ワールドビジネスサテライト(WBS)』のエンディングテーマ曲である『ファンタジー』。Coccoは新曲をライブで歌うなかで、サビ部分の歌詞について感じていることがあるという。Cocco ファンタジー Music Video
曲のなかに3度登場する歌詞について、Coccoは次のように思いを語る。
Cocco:みんなが幸せになりたいと思っているし、みんなの幸せを祈っているし、みんなが正義を掲げて戦ってしまっているんだけど、「みんな幸せになれたらいい」って簡単みたいで、当たり前のようでいていちばん難しいこと。でもやっぱりそう祈らなきゃいけないっていうか、祈らずにいられない。それっていちばんファンタジーなんだなっていう。でも、そうなったらいいって願わずにいられない人間の性っていうか、永遠のテーマだなって。
さらにCoccoは、『ファンタジー』の歌詞に込めた意味について続ける。
Cocco:学校の先生は学校の先生で「明日休んだらクラスはどうなるか」と思っているし、世の中のお父さんお母さんは「自分が倒れたら子どものごはんどうするんだ」って、みんなそれぞれ責任を背負って生きていると思う。自分だけは欠けてはいけない、やらなきゃいけないってものすごいプレッシャーのなかで頑張っていて。「この人がいなくなったら絶対に世界は終わってしまうだろう」って信じてた頃があったけど、その人がいなくなっても世界って回っていて、朝ってくるんだなって。昔はそれが悲しかったけど、大人になると「自分がいなくても朝ってくるんだ」って少し安心できた。大丈夫だ、自分が立ち止まっても世界は回るって。だからあんまり頑張りすぎないで、疲れたら休んでもいいんだよと思って。ちゃんと自分で自分に「I love you」とか、大丈夫だよ、あなたがいなくても世界は回るけど必要だよ、あなたが大好きだよって、それぞれが自分を愛しむことができたら、安心して休めるかなっていうイメージですね。
アドリブで入れた音が「ツボに入っちゃって…」
ギターを務める「アッキー」こと、藤田 顕さん。Coccoはレコーディングの際に起こった、藤田さんとの微笑ましいエピソードを教えてくれた。Cocco:レコーディングのときに、2番のAメロのところでギターのアッキーに「ちょっとなんかやって」っていったら、アッキーが「チュルルル」ってちょっとかわいいことをやったのに、途中でやめたのね(笑)。それがすごく面白くて、本人は「消してほしい」っていったんだけどCoccoはそういうの大好物だからそのまま残して。結果的にミックスもしたらすごくいい感じのアクセントになったからよかったんだけど、それをこのあいだのツアーのときにアッキーが再現したら、もうツボに入って笑っちゃって、2番が全然歌えなくなっちゃって(笑)。自分で採用したのに、今後ライブのときには相当気合いを入れないとすぐ笑っちゃいそうだなと思って。ライブでアッキーがそれをやってくるから面白くて、たぶん誰にもわからないんだけど、Coccoとアッキーだけがいつも笑っちゃう(笑)。
最後に、Coccoはこれまで歌でどのようなことを届けようと思ってきたのか、デビューの頃と現在でどのような気持ちの変化があったのかを語った。
Cocco:「歌で届く」っていう、そんな大きな達成感は思い過ごしかもしれないし、届くなんて夢見てたら挫折してしまうから、そんな大それたことは考えないようにしようと思っているんだけど、最初に歌ったときって感謝の気持ちは1個もなかったから、いまはそのときと比べると「ありがたい」って思うことが100パーセント、120パーセントいっぱいで、本当にありがたいと思いながら歌っていますね。
『~JK RADIO~TOKYO UNITED』のワンコーナー「Astroscale THE HIDDEN STORY」では、トップセラーからモノづくりにかける夢を聞く。放送は毎週金曜の10時40分頃から。
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番組情報
- ~JK RADIO~TOKYO UNITED
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毎週金曜6:00-11:30
-
ジョン・カビラ