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渡辺満里奈、「独身で自由気まま」だった“1995年の東京”をテーマに亀田誠治と音楽談議

渡辺満里奈、「独身で自由気まま」だった“1995年の東京”をテーマに亀田誠治と音楽談議

渡辺満里奈が、「1995年の東京」をテーマに亀田誠治と音楽談議を展開した。

渡辺が登場したのはJ-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:亀田誠治)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか──時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターの亀田誠治が旅好き・音楽好きのゲストとともに音楽談議を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。ここでは10月8日(日)にオンエアした内容をテキストで紹介する。

夜景を見ながら高速道路を走りたくなる曲

今回、渡辺は空想ドライブのテーマとして「1995年の東京」をセレクトした。

渡辺:その頃って私は20代半ばくらいにさしかかったときなんですけど、独身で自由気ままだし、すごくドライブとか好きだったんですね。運転も大好きで。なのでその頃のドライブのワクワク感とか自由な感じとか開放的な感じをイメージして今日はこの時代を選びました。

まず渡辺は空想ドライブミュージックとしてエルボウ・ボーンズ&ザ・ラケッティアーズの『A Night in New York』を紹介した。



亀田:この曲、めちゃくちゃ好きなんです。

渡辺:私も大好きです。なんか疾走感があるというか、気分はニューヨークな感じでご機嫌な曲じゃないですか。明るいラテンのリズムとビッグバンドの演奏が華やかで高速道路を、夜景を見ながら走りたくなる感じの曲ですね。

亀田:この曲は当時から好きで、いろんな創作のヒントになってるんです。これキッド・クレオールの覆面バンドなんですよね。

渡辺:そうなんです。オーガスト・ダーネルとのバンドで、もともとドクター・バザーズ・オリジナル・サバンナ・バンドっていうバンドのアルバムが大好きで、そこからこれを知って聴いたんですけど。このクレオール音楽って言うんですか、中南米の人たちのご機嫌な感じが大好きですね。

亀田:みなさん段々わかってきたと思うんですけど、渡辺満里奈さん、めちゃくちゃ音楽に詳しいんですよ。

渡辺:いえいえ(笑)。

渡辺は86年におニャン子クラブに入り活動を開始(87年に解散)。今回のテーマになった95年頃は「自分の行く先を模索していた」と渡辺は話し、「番組のMCとかサブMCとかをちょうど始めた頃」と当時を振り返った。

優しさとか愛とかを求めてた時期だった

そんな渡辺は2曲目にビル・ウィザースの『Lovely Day』をセレクトした。



渡辺:ビル・ウィザースの優しいグルーヴがすごく大好きなんですけど、『Lean on Me』がすごく大好きで、だけどドライブだとこういう『Lovely Day』とかでノリノリでドライブしたいなっていう気分だったので。

亀田:さっきの『A Night in New York』は夜って感じだけど、この曲は陽だまりって感じがしません?

渡辺:そうですね。陽だまりからちょっと夕暮れに差し掛かる的なあったかい時間って感じがしますよね。A&M(レコード)とか私はそういう曲を好きになったのって19歳くらいのときにロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズのアルバムを雑誌の編集者の方にいたただいて、それで「こんなアルバムがあるんだ!」っていうので大好きになったんですね。A&Mのレーベルを聴き漁って、そこから90年代に入ってブレイクビーツとかレア・グルーヴとかみんな聴いてヒップホップとか作ったりするじゃないですか。その流れでそういうのを聴き始めて。

亀田:へえ。

渡辺:それで60年代、70年代の黒人音楽とかを聴き始めるんですね。そこでビル・ウィザースにハマったんですけど。ちょうど身の回りの友だちだったりとか食べるものだったりとかそういったものに常に愛を求めてたみたいな感じだったんですよ。優しさとか愛とかを求めてた感じの時期だったんですね。だからこういう曲とかが(好きだったかもしれません)。

亀田:ブラックミュージックの持ってるラブ&ピースのラブの部分っていう、点から降り注ぐような。

土岐麻子の東京の風景の切り取り方が大好き

続いて、渡辺は3曲目に松任谷由実の『手のひらの東京タワー』を紹介した。



渡辺:この曲もすごくグルーヴがいいですし、『昨晩お会いしましょう』とか『PEARL PIERCE』とか大好きで。私はリアルタイムというか、すごく若い頃から聴いてたわけではなくて、そういう黒人音楽を聴き始めてそこからはっぴいえんどとかに行くんですよ。そこから松任谷由実さんを聴き始めるんですね。

亀田:荒井由実に行くわけだね。そこから松任谷由実に上がってくるみたいな。

渡辺:そうなんです。高校生のときに10歳くらい上のマネージャーがユーミンとか大好きで、そのときはすごく年上の人が聴く音楽っていうイメージがあったので。

亀田:大人の恋みたいな。

渡辺: 80年代のサーファーとか(笑)。でもはっぴいえんどとかを聴いて、その系譜を聴き始めたときに、なんてカッコいいんだって思ってビックリしました。

渡辺は最後の空想ドライブミュージックに土岐麻子の『Ice Cream Talk feat. G.RINA』を紹介した。



渡辺:ドライブの終わり、朝になるっていう感じで、この曲大好きで。土岐麻子ちゃんの曲が本当に大好きで。

亀田:いわゆる東京生まれの東京育ちで。

渡辺:東京の風景の切り取り方というか、私がリアルタイムで経験できた95年とかの景色をすごく切り取ってる感じがして大好きなんですよね。恋愛のこととかだけではなくて、もっと自分の心象風景に近い感じの歌詞がよくあって、本当に土岐麻子さんが大好きです。

亀田:土岐麻子さんって川口大輔くんと和田 唱くんと同じ小学校で同じクラスだったって知ってます?

渡辺:そうなんですか!?

亀田:この3人の話を聞くと本当に面白くて。要するに今のJ-POPでそれぞれが個性を発揮してる人たちがたまたま東京の小学校の同級生で同じクラスにいたって。

渡辺:スゴすぎる。

「私がこんなレジェンドと一緒に!?」

渡辺はNight Tempoが9月にリリースしたニューアルバム『Neo Standard』にNight Tempo『Run Or Hide (feat. Marina Watanabe)』として参加。この曲は土岐麻子が作詞を担当している。



亀田:レコーディングはNight Tempoと一緒に?

渡辺:そうです。土岐ちゃんも一緒で、土岐ちゃんが仮歌を歌ってくれて。レコーディングはすごく楽しかったんですけどすごく久しぶりなこともあったし、ちょっと緊張しちゃって。

亀田:Night Tempoくんって本当に80年代、90年代の日本のアイドルとかJ-POPが大好きですよね。

渡辺:すごいですよね。「そんな曲、知ってるんですか?」っていう曲をご存知ですし、レコーディングのときに私が昔出したカセットテープを持っていて、「こんなのまだ持ってるんだ」って。そういうコレクションもすごいですよね。でもこうやって新しくミックスしたりとかDJでクラブでかけたりっていうのでみんな若い世代の人たちがそういう曲を聴くってスゴいなって。時代って全然関係ないんだなって思いますね。

渡辺は11月4日(土)、今年100周年を迎える東京・日比谷野外大音楽堂でスペシャルイベント「祝・日比谷野音100周年 J-WAVE & Night Tempo present ザ・ナイトテン・4」に出演する。J-WAVEとNight Tempoがタッグを組み、松本伊代、早見 優、野宮真貴、そして渡辺をゲストに昭和を象徴する音楽番組を一夜限りで再現するという内容だ。

「祝・日比谷野音100周年 J-WAVE & Night Tempo present ザ・ナイトテン・4」公式サイト

渡辺:ナイトテン・4の1人としてなぜか私。

亀田:なぜかじゃない(笑)。この4は最高の4だ。

渡辺:でも80年代前半と後半ってすごく隔たりがないですか? 私、こんなレジェンドと一緒になんて。それでMCは亀田さんで。

亀田:僕もNight Tempoとの友情というか関係もあるし、僕もこういう昭和歌謡とか昭和レトロ、平成レトロ、とにかく日本にこんな素晴らしい音楽があったんだよってたくさんの人たちに知ってもらうきっかけになればいいなって思っています。

渡辺満里奈の最新情報は、公式サイトまで。

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2023年10月15日28時59分まで

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毎週日曜
21:00-21:54