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カバーされ続けるストーンズの名曲『ルート66』はどこがスゴい? 佐橋佳幸×小倉博和×亀田誠治が鼎談

カバーされ続けるストーンズの名曲『ルート66』はどこがスゴい? 佐橋佳幸×小倉博和×亀田誠治が鼎談

山弦の佐橋佳幸と小倉博和が、「ルート66 ドライブ」をテーマに亀田誠治と音楽談議を展開した。

2人が登場したのはJ-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:亀田誠治)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか──時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターの亀田誠治が旅好き・音楽好きのゲストとともに音楽談議を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。ここでは10月1日(日)にオンエアした内容をテキストで紹介する。

もし運転が上手だったら…

山弦はプロデューサー、アレンジャー、としても活躍する小倉博和と佐橋佳幸によるギターデュオ。山弦の2人と亀田はこれまで多くのステージで共演する仲でもある。

そんな山弦の佐橋は、空想ドライブのテーマとして「ルート66 ドライブ!」をセレクトした。

佐橋:僕が一応免許を持ってないわけではないんですけど、アメリカで免許を取ったんです。向こうで運転したりしてたんです。

小倉:僕も乗りましたよ。

佐橋:小倉さんは僕の助手席に乗った珍しい人です(笑)。最初に乗ってもらったときに「進むのはまあまあ上手だけど、止まるのは下手だね」って(笑)。

亀田:あはは(笑)。

佐橋:それで2年くらいまでにいろんな音楽評論とか訳詞とかやってる朝日順子さんが『ルート66を聴く アメリカン・ロード・ソングは何を歌っているのか』(青土社)って面白い音楽を出していて、それがたまたま目に入ったので、もし運転が上手だったら死ぬ前に一度はやってみたいこと、それは『ルート66』の歌のままにシカゴからロサンゼルスまでドライブできたらいいなっていう憧れを込めました。

小倉:いい話じゃないですか。でももう(道は)繋がってないですけどね(笑)。

佐橋:そうなの!? じゃあ、まさに空想ドライブだね。

この曲に目を付けたチャック・ベリーはすごい

早速、空想ドライブがスタート。まず、佐橋は1曲目として「『ルート66』をスタンダードにしたのはこの人」とナット・キング・コールの『ルート66』をセレクトした。



佐橋:ナット・キング・コールって素晴らしいピアニストでもあるじゃないですか。オスカー・ピーターソンっていう人、いるでしょ? 幼なじみなんだよね。2人は一緒にアマチュア時代を過ごしたらしくて、2人ともピアノが上手でジャズの黎明期に活躍した人たちですけど、ナット・キング・コールに「お前は歌がいいから歌いなよ」って言ったのがオスカーらしいのよ。

小倉:へえ。

佐橋:たしかナット・キング・コールは早くにお亡くなりになっているので、追悼だったか何かでオスカー・ピーターソンが歌ってるレコードがあって。

小倉:オスカーもうまい?

佐橋:めちゃくちゃ歌がうまい。

亀田:これ『ルート66』版の山弦じゃないですか?

佐橋:2人とも歌えないけどね(笑)。

続いて、佐橋はチャック・ベリーの『ルート66』を紹介した。



佐橋:ロックンロールが世の中に広まるであろう時代に、この曲に目を付けたチャック・ベリーはすごいなって思って。

小倉:1961年に発表してますよね。

佐橋:この曲をジャムセッションとかでやるときとかあるじゃない。ちょっと普通のロックンロールの進行じゃないよね。

小倉:そうそう。

佐橋:小節数もね。そこが面白いんだよね。

亀田:普通のロックンロール進行で行こうとすると「あれ?」っていう。

佐橋:それが面白いんだよな。

小倉:作ったのがピアニストでジャズシンガーソングライターで、当時はジャズしかなかったからね。

佐橋:そう。ロックンロール以前にできた曲なのかな。

小倉:そういう匂いがちゃんと入ってる曲ですよね。

佐橋:ところがそこに感じ取ったんだね。チャック・ベリーは。

小倉:何を?

佐橋:ロックンロールの未来を、だよ。

遠慮なくカバーしていく文化は洋楽の醍醐味

「ルート66 ドライブ」は続き、佐橋はザ・ローリング・ストーンズの『ルート66』を紹介した。



佐橋:このあとビートルズとか世界レベルのロックンロールの部分に世の中はなっていくわけですけど。60年代前半に。当然ビッグネームのカバーバージョンがあるんですよ。ローリング・ストーンズが64年に『ルート66』を発表していて。

小倉:カッコいいよね。

亀田:僕、このバージョン大好きですよ。

佐橋:実際にストーンズは大スターになって、まずアメリカの有名なブルースの作品を生んできたスタジオめぐりをするんだよね。それでアメリカツアーにかこつけてそういうところで、そこのスタジオに乗り込んで大物たちと一緒にレコーディングをしたり大物たちにいろんな教えを請うたりして。

小倉:その辺のリスペクトにかけるエネルギーはすごいですよね。

亀田:『ルート66』でいうと、ストーンズもそうだし、例えばチャック・ベリーも出したし、ビートルズもめちゃくちゃカバーしてるじゃないですか。この先輩たちの見出したミュージックを繋いでいくし、遠慮なくカバーしていく文化って洋楽の醍醐味というか。

山弦の2人は、4曲目に映画『カーズ』でジョン・メイヤーが歌う『ルート66』を紹介した。

亀田:ちなみに映画『カーズ』の制作時の仮タイトルは『ルート66』だったみたいなんです。

佐橋:すごいですね。

小倉:みんな大好きなんだね。

佐橋:よきアメリカの何かを表してる曲でもあるのかもしれないですね。この先もきっと新しいアーティストがどんどんカバーしていくような名曲なんですよ。

亀田:ギタリストの2人からして、ジョン・メイヤーってどういう存在なんですか?

佐橋:手がでかい。

小倉:背もでかいよね。エレキのソロなかも3大ギタリストって言われるデレク・トラックスのスライドのイメージなんかをスライドを使わずにやったりとか、どんどん進化する人ですよね。ワイルドにいってるように見えて繊細というか。

村上"ポンタ"秀一との印象的なレコーディング

「ルート66 ドライブ」を終え、一方の小倉は村上"ポンタ"秀一 feat.槇原敬之の『LOVE SPACE』を紹介した。

佐橋:「渋谷音楽祭」っていうのが毎年10月末にLINE CUBE SHIBUYAで行われているんですけど、今年開催の10月21日(土)の司会進行を僕と亀ちゃん(亀田)でやって。

小倉:そこに山弦もちょっと呼ばれまして。そこで槇原敬之さんも出演してくださるんですけど、すごく印象的なレコーディングがあって。曲は山下達郎さんの『LOVE SPACE』なんですけど、あれは宇宙へ僕ら駆けていけるって曲ですが、今度宇宙まで行けるようになったらこの曲を携えて行きたいなって。

亀田:『LOVE SPACE』をマッキー(槇原敬之)の歌で。

小倉:そう。村上"ポンタ"秀一さんのソロアルバムに収録されている曲なんですけど。

亀田:ポンタさんは70年代から40年間日本の音楽を支えた、最高のスタジオドラマーそして表現者ですよね。

小倉:ポンタさんから電話がかかってきて、青山のスタジオに来てくれと。行ったら30周年のアルバムをやってるから参加してくれと。『LOVE SPACE』をやるんだけどギターを弾いてくれと。今日は細野晴臣さんが来れなくなったからベースも弾いてくれって(笑)。「いや、僕はギタリストですけど」って。「いや、ベースも結構弾けるだろ」って言われたから練習して弾きました。今日は亀ちゃんに聴いてもらおうと思って。

山弦は、これまでリリースしてきた6枚のアルバム(カバー・アルバム3枚)から、メンバー選曲による初のオフィシャル・ベスト盤『ORIGINAL BEST』のアナログ盤を4月にリリース。番組ではここに収録されている『Coast To Coast』をオンエアした。



山弦は現在「山弦ツアー2023 アナオリベスト・発売記念ツアーですって!」を開催中。

山弦の最新情報は、ユニバーサルミュージックジャパン公式サイトまで。

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毎週日曜
21:00-21:54