大泉 洋が、「1990年代の北海道」をテーマに亀田誠治と音楽談議を繰り広げた。浪人時代のエピソードなども明かした。
大泉が登場したのはJ-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:亀田誠治)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか──時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターの亀田誠治が旅好き・音楽好きのゲストとともに音楽談議を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。ここでは3月24日(日)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
大泉は3月20日に自身初となるベストアルバム『YO OIZUMI ALL TIME BEST』をリリースした。
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そんな大泉は今回、空想ドライブのテーマとして「1990年代の北海道」をセレクトした。
大泉:私は音楽活動を50歳になって始めたとか言っていますけど、音楽をあまり聴かない人間でして(笑)。いちばん音楽を聴いていたのはいつかなと考えますと、やはり1990年代かなと。当時、テレビでトレンディードラマが花盛りで、ドラマの主題歌もたくさん聴いていましたし、私が浪人時代だったんですね。
亀田:大学に向けて?
大泉:はい、2浪したもんですから。浪人時代がいちばん音楽を聴いていたなという気がしまして、その時代に聴いていた懐かしい曲たちを今日はかけていただけたらと思います。
大泉は空想ドライブミュージックの1曲目として久保田利伸の『You were mine』を紹介した。
大泉:これは忘れもしません、フジテレビの『君の瞳をタイホする!』の主題歌で、このドラマはトレンディードラマのまさに走りではないかと思っています。ちょっとおしゃれな雰囲気のドラマが始まったぞ、と子どもながらに思ったときに、主題歌がどえらいカッコよかった。それが忘れられない曲ですね。この曲から始まっていきましたよね。陣内孝則さん、浅野ゆう子さん、三上博史さん、このあたりのみなさんの、なんでしょう、おしゃれな雰囲気のドラマっていう。
亀田:毎週20時、21時くらいからのドラマの充実度。たくさんのヒット曲が生まれて、それをカラオケで歌ったり。
大泉:そういう時代でしたよね。私は高校生でしたから月9のドラマの次の日はモノマネばっかりしていましたから。
亀田:あはは(笑)。大泉さんはその後、久保田さんとテレビでお会いされていると思うんですけど、どんな気持ちでしたか。
大泉:そんなに音楽を聴かない人間ですから、90年代とかに私が聴いていたアーティストに会ったときの私の熱がすごいですよね。本当に申し訳ないですが、確実に熱があるときと、「大泉さんは知らないだろうな」ってときはバレるでしょうね(笑)。私は分かりやすい。
大泉:マッキー(槇原敬之)はどれだけ聴いたかわからない。数ある中で今回はちょっとみんなが聴いていたものではない曲ですけど、私はどれだけ浪人時代にこの曲を聴いたか。
亀田:心に刺さるかも。
大泉:浪人時代に刺さるんですよ。この歌は久しぶりに会った友だちが花屋に転職していて、花屋で水をたくさん使うから手がボロボロだけど、その手はとても美しかったという歌なんですよ。浪人時代で、自分が何者にもなれない、大学生にもなれない自分。勉強ばかりしている僕、そして友だちにも会えない日々の中で友だちがどうなっているかなっていうような、そういう自分を振り返っているような。当時の自分に重なりましたね。
亀田:浪人時代はこの曲に支えられたと。
大泉:そう。この曲を聴きながら朝準備をして予備校に向かうんですよ。大して勉強はしないですけど(笑)。
亀田:マッキーは数々の名曲があるじゃないですか。その後はずっと追いかけていた?
大泉:マッキーはずっと聴き続けていましたよね。
大泉:トレンディードラマというと『101回目のプロポーズ』(フジテレビ)の主題歌『SAY YES』も聴きましたけど、私的には『LOVE SONG』をよく聴きましたね。
亀田:僕もこの曲好きですね。
大泉:いいですよね。なんでしょう。このイントロを聴くと甘酸っぱい気持ちになりますね。浪人時代に、この曲をコンポでバカでかい音でかけて、予備校に行く準備をしていたわけですよ。そこで私は大きなくしゃみをしたんですね。そのくしゃみで人生初のぎっくり腰になりまして。
亀田:あはは(笑)。
大泉:自分の部屋で動けなくなりまして。家族に向かって「助けてくれ!」と言ったんですけど、『LOVE SONG』が爆音で流れているので家族に私の声が聴こえないんですよ。「また洋がバカでかい音で音楽を流してるよ」って。そこで私はそこで30分くらい倒れていまして。いよいよ、いつまで経っても曲が鳴りっぱなしだなと思って兄貴が部屋のドアを開けたらそこに倒れてる私がいるわけですよ。「どうした!?」「やっと気付いてくれた。ぎっくり腰だ。動けない」と。当時『LOVE SONG』をリピートでかけてますから。
亀田:延々とね(笑)。
大泉:これがかかり続けるから。
その後、大泉は脳しんとうにも見舞われてしまい、数分間記憶がなく救急車で運ばれたそうで、「大変だった覚えがあります。そんな思い出の『LOVE SONG』」と当時を振り返った。
大泉:これも浪人時代にめっちゃ聴いてたんですよ。
亀田:大泉さんはカラオケでこの曲とか90年代の歌を歌うんですか?
大泉:歌いますね。
亀田:大泉さんは歌も上手だと思っていて、あと言葉に込める抑揚がすごいエモいというか。今日聴かせていただいている曲に何かヒントがあるんじゃないかと。
大泉:とにかく私は歌ってましたからね。勉強もしないでこういう曲をずっと歌っているわけですね。CDの中にインストが入っていたから。
亀田:オリジナルカラオケでね。
大泉:そうそう。それで歌うこともありましたし、CDにカラオケが入ってなかったら小田和正さんと一緒に歌うわけですね。
亀田:デュエットだ。
大泉:歌詞カードを見ながら必死に歌っていました。大熱唱で、確実に家の外に聴こえていたと思うんですよ。ヤバかったと思います。「大泉さん家のがまた歌い始めたよ」って。
このアルバムには、玉置浩二プロデュース楽曲『あの空に立つ塔のように』や、GLAYのTAKUROが楽曲提供した新曲『ふわり』、2004年にSTARDUST REVUEとコラボレーションした楽曲『本日のスープ』など約20年に及ぶ音楽活動から選ばれた15曲が収録されている。
大泉:それこそ90年代の曲もあるんじゃないですかね。
亀田:今日聴いてきた曲のエキスが詰まったものもあるということですね。
大泉:「あんな感じの曲にしてください」って、オケにお願いしてましたからね。私が作詞作曲をしている曲もあるんですけど、私は楽器なんかできないので、ミュージシャンの前で鼻歌で歌うだけなんですよ。アカペラで歌ったものにオケを付けてもらっていたんですね。
亀田:なるほど。
大泉:「どんな感じにする?」「チャゲアスみたいにでお願いします」とか。
亀田:あはは(笑)。
大泉:思い切りそうやって頼んでいました。
亀田:でも歌われる大泉さんに根っこがあるから、これはいい化学反応ですよね。いいことしか起きないパターンですね。
番組では『YO OIZUMI ALL TIME BEST』に収録の『コラーゲン。』をオンエアした。
大泉:これは私が昔から作っていた曲に田中(一志)さんというミュージシャンがいつもオケを作ってくれていたんですけど、その田中さんと奥様の下川佳代さんに作曲していただきまして、僕が詞を書いて。アルバムを出すときに全然歌詞が決まってなかったんですけど「曲のタイトルを先に決めてくれ」って言われたんですよ。ちょうど私が福岡公演をやっていたときで、水炊きを食べていたんですよ。そこで「じゃあ、コラーゲンだ」って。
亀田:ははは(笑)。
大泉:そのタイトルに歌詞の世界を縛られまして。コラーゲンと言えば、肩とか腰とか膝とか痛いなと思って、どんなに年を取ったって僕は君を笑わせてみせるみたいな。大好きな2人が年を取った姿を空想していることを歌った曲で、年寄りにもラブソングがあってもいいじゃないかって。いくつになっても恋をしようねっていう大好きなパートナーに贈る曲です。
大泉 洋の最新情報は、オフィスキューの公式サイトまで。
大泉が登場したのはJ-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:亀田誠治)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか──時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターの亀田誠治が旅好き・音楽好きのゲストとともに音楽談議を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。ここでは3月24日(日)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
大泉は3月20日に自身初となるベストアルバム『YO OIZUMI ALL TIME BEST』をリリースした。
【関連記事】大泉 洋、『水曜どうでしょう』の“ゆるさと緻密さ”を語る
いちばん音楽を聴いていた、90年代の浪人時代
大泉は生誕50周年を迎えたアニバーサリー作品として、約20年間に及ぶ音楽活動の集大成となるベストアルバム『YO OIZUMI ALL TIME BEST』を3月20日にリリースした。そんな大泉は今回、空想ドライブのテーマとして「1990年代の北海道」をセレクトした。
大泉:私は音楽活動を50歳になって始めたとか言っていますけど、音楽をあまり聴かない人間でして(笑)。いちばん音楽を聴いていたのはいつかなと考えますと、やはり1990年代かなと。当時、テレビでトレンディードラマが花盛りで、ドラマの主題歌もたくさん聴いていましたし、私が浪人時代だったんですね。
亀田:大学に向けて?
大泉:はい、2浪したもんですから。浪人時代がいちばん音楽を聴いていたなという気がしまして、その時代に聴いていた懐かしい曲たちを今日はかけていただけたらと思います。
大泉は空想ドライブミュージックの1曲目として久保田利伸の『You were mine』を紹介した。
大泉:これは忘れもしません、フジテレビの『君の瞳をタイホする!』の主題歌で、このドラマはトレンディードラマのまさに走りではないかと思っています。ちょっとおしゃれな雰囲気のドラマが始まったぞ、と子どもながらに思ったときに、主題歌がどえらいカッコよかった。それが忘れられない曲ですね。この曲から始まっていきましたよね。陣内孝則さん、浅野ゆう子さん、三上博史さん、このあたりのみなさんの、なんでしょう、おしゃれな雰囲気のドラマっていう。
亀田:毎週20時、21時くらいからのドラマの充実度。たくさんのヒット曲が生まれて、それをカラオケで歌ったり。
大泉:そういう時代でしたよね。私は高校生でしたから月9のドラマの次の日はモノマネばっかりしていましたから。
亀田:あはは(笑)。大泉さんはその後、久保田さんとテレビでお会いされていると思うんですけど、どんな気持ちでしたか。
大泉:そんなに音楽を聴かない人間ですから、90年代とかに私が聴いていたアーティストに会ったときの私の熱がすごいですよね。本当に申し訳ないですが、確実に熱があるときと、「大泉さんは知らないだろうな」ってときはバレるでしょうね(笑)。私は分かりやすい。
槇原敬之はずっと聴き続けていた
続いて大泉は槇原敬之の『キミノテノヒラ』を紹介した。大泉:マッキー(槇原敬之)はどれだけ聴いたかわからない。数ある中で今回はちょっとみんなが聴いていたものではない曲ですけど、私はどれだけ浪人時代にこの曲を聴いたか。
亀田:心に刺さるかも。
大泉:浪人時代に刺さるんですよ。この歌は久しぶりに会った友だちが花屋に転職していて、花屋で水をたくさん使うから手がボロボロだけど、その手はとても美しかったという歌なんですよ。浪人時代で、自分が何者にもなれない、大学生にもなれない自分。勉強ばかりしている僕、そして友だちにも会えない日々の中で友だちがどうなっているかなっていうような、そういう自分を振り返っているような。当時の自分に重なりましたね。
亀田:浪人時代はこの曲に支えられたと。
大泉:そう。この曲を聴きながら朝準備をして予備校に向かうんですよ。大して勉強はしないですけど(笑)。
亀田:マッキーは数々の名曲があるじゃないですか。その後はずっと追いかけていた?
大泉:マッキーはずっと聴き続けていましたよね。
「そのくしゃみで人生初の…」
大泉は3曲目にCHAGE&ASKAの『LOVE SONG』をセレクトした。大泉:トレンディードラマというと『101回目のプロポーズ』(フジテレビ)の主題歌『SAY YES』も聴きましたけど、私的には『LOVE SONG』をよく聴きましたね。
亀田:僕もこの曲好きですね。
大泉:いいですよね。なんでしょう。このイントロを聴くと甘酸っぱい気持ちになりますね。浪人時代に、この曲をコンポでバカでかい音でかけて、予備校に行く準備をしていたわけですよ。そこで私は大きなくしゃみをしたんですね。そのくしゃみで人生初のぎっくり腰になりまして。
亀田:あはは(笑)。
大泉:自分の部屋で動けなくなりまして。家族に向かって「助けてくれ!」と言ったんですけど、『LOVE SONG』が爆音で流れているので家族に私の声が聴こえないんですよ。「また洋がバカでかい音で音楽を流してるよ」って。そこで私はそこで30分くらい倒れていまして。いよいよ、いつまで経っても曲が鳴りっぱなしだなと思って兄貴が部屋のドアを開けたらそこに倒れてる私がいるわけですよ。「どうした!?」「やっと気付いてくれた。ぎっくり腰だ。動けない」と。当時『LOVE SONG』をリピートでかけてますから。
亀田:延々とね(笑)。
大泉:これがかかり続けるから。
その後、大泉は脳しんとうにも見舞われてしまい、数分間記憶がなく救急車で運ばれたそうで、「大変だった覚えがあります。そんな思い出の『LOVE SONG』」と当時を振り返った。
歌詞カードを見ながら必死に歌っていた
大泉は最後の空想ドライブミュージックに小田和正の『風と君を待つだけ』を選んだ。大泉:これも浪人時代にめっちゃ聴いてたんですよ。
亀田:大泉さんはカラオケでこの曲とか90年代の歌を歌うんですか?
大泉:歌いますね。
亀田:大泉さんは歌も上手だと思っていて、あと言葉に込める抑揚がすごいエモいというか。今日聴かせていただいている曲に何かヒントがあるんじゃないかと。
大泉:とにかく私は歌ってましたからね。勉強もしないでこういう曲をずっと歌っているわけですね。CDの中にインストが入っていたから。
亀田:オリジナルカラオケでね。
大泉:そうそう。それで歌うこともありましたし、CDにカラオケが入ってなかったら小田和正さんと一緒に歌うわけですね。
亀田:デュエットだ。
大泉:歌詞カードを見ながら必死に歌っていました。大熱唱で、確実に家の外に聴こえていたと思うんですよ。ヤバかったと思います。「大泉さん家のがまた歌い始めたよ」って。
年寄りのラブソングがあってもいいじゃないか
空想ドライブを満喫した大泉と亀田。続いて、大泉のベストアルバム『YO OIZUMI ALL TIME BEST』についてトークを繰り広げた。このアルバムには、玉置浩二プロデュース楽曲『あの空に立つ塔のように』や、GLAYのTAKUROが楽曲提供した新曲『ふわり』、2004年にSTARDUST REVUEとコラボレーションした楽曲『本日のスープ』など約20年に及ぶ音楽活動から選ばれた15曲が収録されている。
大泉:それこそ90年代の曲もあるんじゃないですかね。
亀田:今日聴いてきた曲のエキスが詰まったものもあるということですね。
大泉:「あんな感じの曲にしてください」って、オケにお願いしてましたからね。私が作詞作曲をしている曲もあるんですけど、私は楽器なんかできないので、ミュージシャンの前で鼻歌で歌うだけなんですよ。アカペラで歌ったものにオケを付けてもらっていたんですね。
亀田:なるほど。
大泉:「どんな感じにする?」「チャゲアスみたいにでお願いします」とか。
亀田:あはは(笑)。
大泉:思い切りそうやって頼んでいました。
亀田:でも歌われる大泉さんに根っこがあるから、これはいい化学反応ですよね。いいことしか起きないパターンですね。
番組では『YO OIZUMI ALL TIME BEST』に収録の『コラーゲン。』をオンエアした。
大泉:これは私が昔から作っていた曲に田中(一志)さんというミュージシャンがいつもオケを作ってくれていたんですけど、その田中さんと奥様の下川佳代さんに作曲していただきまして、僕が詞を書いて。アルバムを出すときに全然歌詞が決まってなかったんですけど「曲のタイトルを先に決めてくれ」って言われたんですよ。ちょうど私が福岡公演をやっていたときで、水炊きを食べていたんですよ。そこで「じゃあ、コラーゲンだ」って。
亀田:ははは(笑)。
大泉:そのタイトルに歌詞の世界を縛られまして。コラーゲンと言えば、肩とか腰とか膝とか痛いなと思って、どんなに年を取ったって僕は君を笑わせてみせるみたいな。大好きな2人が年を取った姿を空想していることを歌った曲で、年寄りにもラブソングがあってもいいじゃないかって。いくつになっても恋をしようねっていう大好きなパートナーに贈る曲です。
大泉 洋の最新情報は、オフィスキューの公式サイトまで。
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2024年3月31日28時59分まで
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番組情報
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