J-WAVEで放送中の番組『ALL GOOD FRIDAY』(ナビゲーター:LiLiCo・稲葉 友)のワンコーナー「LISTEN UP!」。11月13日(金)のオンエアでは、映画監督・武 正晴がゲストに登場。公開中の映画『ホテルローヤル』の見どころを紹介した。
【あらすじ】
北海道、釧路湿原を望む高台のラブホテル。雅代は美大受験に失敗し、居心地の悪さを感じながら、家業であるホテルを手伝うことに。アダルトグッズ会社の営業、宮川への恋心を秘めつつ黙々と仕事をこなす日々。甲斐性のない父、大吉に代わり半ば諦めるように継いだホテルには、「非日常」を求めて様々な人が訪れる。投稿ヌード写真の撮影をするカップル、子育てと親の介護に追われる夫婦、行き場を失った女子高生と妻に裏切られた高校教師。そんな中、一室で心中事件が起こり、ホテルはマスコミの標的に。さらに大吉が病に倒れ、雅代はホテルと、そして「自分の人生」に初めて向き合っていく…。
(公式サイトより)
【関連記事】波瑠「下手したら立っているだけの人に…」 映画『ホテルローヤル』での緊張感
映画について、LiLiCoは「空気感がすごくいいですよね。匂いまで伝わってきます」と語った。
稲葉:原作の世界観を映像にするとき、監督はどのようなことを意識されましたか?
武:あまりラブホテルの中からでないように。ホテルの中という遮断された空間で、季節や年代の移ろいを2時間近くの映画でどう表現しようかと考えました。なかなかできる題材ではないので「思い切りチャレンジしたいな」と。
稲葉:照明も素敵なシーンが多くて、すごく印象的でした。
LiLiCo:だからこそ温かみがあって素敵だった。邦画なんだけれど、どこかヨーロッパのような雰囲気もありますね。
武:ヨーロッパ映画のホテルのシーンは参考にしました。
稲葉:キャストもすごく豪華なんですよ。キャスティングの際にこだわっていることは何かありますか?
武:演技が上手な人(笑)。あとは撮影を楽しんで、おもしろがってくれる人。
稲葉:シンプルイズベストですね。
LiLiCo:たしかに、ストーリーを理解して演技できる人が一番いいよね。
武:(主人公の)2こくらい上の先輩が、自分の母親と不倫しているという。ありえないような設定だと思うかもしれないけど、実際にありえる話なんですよ。あの生っぽい感じを、(稲葉が演じる)酒屋のにいちゃんで出したくて。ストーリーのリアルさを追求する上で、とても重要なキャラクターでした。
稲葉:ありがとうございます。
武:難しい役だったと思いますよ。ただのチャラ男に見えちゃダメですからね。「釧路にこういう酒屋のお兄さんいるよな」と思わせたら稲葉さんの勝利ですね(笑)。大事な役柄だと思ったので慎重に撮影しました。
LiLiCo:稲葉くんは、現場でどういう感じでしたか? 私たち一緒に演技をしたことがないんですよ。
武:たくさん出番があるわけじゃないんだけど、重要なポイントがあるので、現場でも慎重にやってくれていました。様子をうかがっている感じというか。数多くの俳優さんのなかで一斉に始まるシーンが多かったから、いろんな俳優さんとのタイミングをはかる息遣いが伝わってきました。あと、佐倉まりあ役の伊藤沙莉さんと稲葉さんはお知り合いだったそうですね。伊藤さんは稲葉さんが出演されると聞いたとき「私も頑張る」と言って、妙にライバル心を燃やしていましたよ。
稲葉:そう言っていただけると嬉しいです。伊藤さんの演技も素晴らしかったです。
LiLiCo:稲葉くんが「撮影現場のスピード感がすごかった」って言ってたよね。
稲葉:淀みないというか、すごくスムーズに現場が進んでいくのが印象的でした。
LiLiCo:それって最高じゃん。
稲葉:何の待ち時間もないというか。
武:みんなが撮影に飽きてしまう空気が嫌なんですよね。それをできるだけ感じさせないようにしました。
ちなみに、『ホテルローヤル』に登場する大人のおもちゃの小道具は、『全裸監督』と同じものなのだという。
武:『アンダードッグ』(11月27日公開)でも、また同じのを使ってるんですよ(笑)。
稲葉:へ~!?
武:小道具を担当するのは作品によって別の人たちなんだけど、それでもわざわざ持ってきて。今回、時代も違うのに、“ご褒美”持ってきました、って。頼んでないのに(笑)。でも、そういうのは嫌いじゃないですね。
『ALL GOOD FRIDAY』のワンコーナー「LISTEN UP!」では、最新の映画や話題のゲスト、週末トピックスなど、さまざまなジャンルの旬な情報を紹介する。放送は毎週金曜の12時10分頃から。
『ホテルローヤル』公開中。ヨーロッパ映画のホテルも参考に
Netflixオリジナル『全裸監督』で総監督を務めたことでも注目された武監督。最新作『ホテルローヤル』は現在公開中だ。原作は桜木紫乃の第149回直木賞受賞作。主演を波瑠が務めた。稲葉 友も出演している。【あらすじ】
北海道、釧路湿原を望む高台のラブホテル。雅代は美大受験に失敗し、居心地の悪さを感じながら、家業であるホテルを手伝うことに。アダルトグッズ会社の営業、宮川への恋心を秘めつつ黙々と仕事をこなす日々。甲斐性のない父、大吉に代わり半ば諦めるように継いだホテルには、「非日常」を求めて様々な人が訪れる。投稿ヌード写真の撮影をするカップル、子育てと親の介護に追われる夫婦、行き場を失った女子高生と妻に裏切られた高校教師。そんな中、一室で心中事件が起こり、ホテルはマスコミの標的に。さらに大吉が病に倒れ、雅代はホテルと、そして「自分の人生」に初めて向き合っていく…。
(公式サイトより)
【関連記事】波瑠「下手したら立っているだけの人に…」 映画『ホテルローヤル』での緊張感
映画について、LiLiCoは「空気感がすごくいいですよね。匂いまで伝わってきます」と語った。
稲葉:原作の世界観を映像にするとき、監督はどのようなことを意識されましたか?
武:あまりラブホテルの中からでないように。ホテルの中という遮断された空間で、季節や年代の移ろいを2時間近くの映画でどう表現しようかと考えました。なかなかできる題材ではないので「思い切りチャレンジしたいな」と。
稲葉:照明も素敵なシーンが多くて、すごく印象的でした。
LiLiCo:だからこそ温かみがあって素敵だった。邦画なんだけれど、どこかヨーロッパのような雰囲気もありますね。
武:ヨーロッパ映画のホテルのシーンは参考にしました。
稲葉:キャストもすごく豪華なんですよ。キャスティングの際にこだわっていることは何かありますか?
武:演技が上手な人(笑)。あとは撮影を楽しんで、おもしろがってくれる人。
稲葉:シンプルイズベストですね。
LiLiCo:たしかに、ストーリーを理解して演技できる人が一番いいよね。
ありえなさそうで、ありえる…稲葉が「後輩の母親と不倫する男」を熱演!
稲葉が演じた坂上朝人は、主人公・田中雅代(波瑠)の学校の先輩で、雅代の母親・田中るり子(夏川結衣)と不倫している。稲葉が、番組の放送作家から届いた「チャラい男の役が多い」という感想を読み上げると、武監督は「大事な役」と語る。武:(主人公の)2こくらい上の先輩が、自分の母親と不倫しているという。ありえないような設定だと思うかもしれないけど、実際にありえる話なんですよ。あの生っぽい感じを、(稲葉が演じる)酒屋のにいちゃんで出したくて。ストーリーのリアルさを追求する上で、とても重要なキャラクターでした。
稲葉:ありがとうございます。
武:難しい役だったと思いますよ。ただのチャラ男に見えちゃダメですからね。「釧路にこういう酒屋のお兄さんいるよな」と思わせたら稲葉さんの勝利ですね(笑)。大事な役柄だと思ったので慎重に撮影しました。
LiLiCo:稲葉くんは、現場でどういう感じでしたか? 私たち一緒に演技をしたことがないんですよ。
武:たくさん出番があるわけじゃないんだけど、重要なポイントがあるので、現場でも慎重にやってくれていました。様子をうかがっている感じというか。数多くの俳優さんのなかで一斉に始まるシーンが多かったから、いろんな俳優さんとのタイミングをはかる息遣いが伝わってきました。あと、佐倉まりあ役の伊藤沙莉さんと稲葉さんはお知り合いだったそうですね。伊藤さんは稲葉さんが出演されると聞いたとき「私も頑張る」と言って、妙にライバル心を燃やしていましたよ。
稲葉:そう言っていただけると嬉しいです。伊藤さんの演技も素晴らしかったです。
LiLiCo:稲葉くんが「撮影現場のスピード感がすごかった」って言ってたよね。
稲葉:淀みないというか、すごくスムーズに現場が進んでいくのが印象的でした。
LiLiCo:それって最高じゃん。
稲葉:何の待ち時間もないというか。
武:みんなが撮影に飽きてしまう空気が嫌なんですよね。それをできるだけ感じさせないようにしました。
ちなみに、『ホテルローヤル』に登場する大人のおもちゃの小道具は、『全裸監督』と同じものなのだという。
武:『アンダードッグ』(11月27日公開)でも、また同じのを使ってるんですよ(笑)。
稲葉:へ~!?
武:小道具を担当するのは作品によって別の人たちなんだけど、それでもわざわざ持ってきて。今回、時代も違うのに、“ご褒美”持ってきました、って。頼んでないのに(笑)。でも、そういうのは嫌いじゃないですね。
『ALL GOOD FRIDAY』のワンコーナー「LISTEN UP!」では、最新の映画や話題のゲスト、週末トピックスなど、さまざまなジャンルの旬な情報を紹介する。放送は毎週金曜の12時10分頃から。
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。
radikoで聴く
2020年11月20日28時59分まで
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
番組情報
- ALL GOOD FRIDAY
-
毎週金曜11:30-16:00
-
LiLiCo/稲葉 友