J-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:スガ シカオ)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか―――時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターのスガ シカオが旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。
7月12日(日)のオンエアではヴァイオリニストの宮本笑里と、「1997~1998年のドイツ」を空想ドライブする様子をお届けした。宮本は4月、本人初となる、オリジナル楽曲のみで構成したミニ・アルバム『Life』をリリースしている。
■ドイツでの在住期間はおよそ10年
スガと宮本とは2016年に開催された鎌倉音楽祭以来の再会。海外に在住していたことや旅の経験も豊富そうということで、スガが同番組にかねてより出演してほしいゲストとして名前を挙げていた人物が宮本だったそう。
スガ:いつもインスタで見ているので、久しぶり感はないんですけれども、すごく久しぶりですよね。
宮本:実際にお会いするのは久しぶりなんですけど、私もインスタでよく拝見しておりまして。
スガ:2016年から4年もほぼ会ってないのに、なぜかすごく親近感があるというか。いつもなにをやっているかだいたい知っているという(笑)。
宮本:(笑)。
スガ:不思議な感じですよね。今日は本当にお待ち申し上げておりましたという感じなんですけども、いろいろと聞きたいことがたくさんありまして。ドイツが第2の故郷とおっしゃっている。ドイツですごした時期は何年ぐらいですか。
宮本:合計すると、約10年ぐらいなんですけど、行ったり来たりを繰り返しています。覚えてはいないんですけれど、生まれて2週間後にドイツに連れていかれて、そのころはケルンという場所ですごしました。日本に帰ってきて小学校1年生からは6年間小学校を日本ですごして、そのあとまた中学生のときにドイツに戻ったりしていました。
■クラシック音楽が身近にあるドイツ
宮本が空想ドライブ先に選んだのは1997~1998年のドイツ。中学時代をドイツですごしたという宮本は「本当に大切な時代」だったと振り返った。スガにとっても97年という年は節目だったそう。
スガ:僕は97年デビューです(笑)。
宮本:そうですよね。
スガ:選曲にいく前に、ドイツの基本的な情報をMBUXに訊いてみましょう。
ドイツとはどのような国か? スガは「Hi, Mercedes」と話しかけるだけで起動する対話型インフォテイメント・システム「MBUX」に詳細を尋ねた。
MBUX:ドイツ連邦共和国は中央ヨーロッパ西部に位置し、その経済力と技術力の高さでEU(欧州連合)をリードする国家です。総面積はおよそ35万7000平方キロメートルで、日本よりやや小さく、人口はEUでは最も多い、8300万人が暮らしています。優れた科学力を誇り、物理学、化学、生理学、医学といった分野では、ほかのどの国よりも多くノーベル賞を受賞しています。歴史的にドイツは詩人と思想家の国と呼ばれ、文化を大切にしており、国内には助成を受けた240の劇場、数百の交響楽団、数千の博物館、そして2万5000以上の図書館があります。
スガ:ありがとうMBUX。僕はドイツという国をぜんぜん知らないんですけど、どんな国ですか?
宮本:エコとか、そういう環境問題にもとても重点を置いていて、ゴミの分別もものすごく厳しかったのを覚えています。私が小さいころから、すでにみなさんエコバッグを必ずスーパーに持って行っていました。スーパーの袋を無料でもらうことを日本で初めて体験したときに「あれ、ぜんぜん違うんだな」というのにすごくビックリしたのを覚えています。
スガ:意識がずいぶん先にいっていたんですね。そしてやっぱりクラシック音楽がすごいですね。
宮本:特に今年はベートーベン生誕250年なんです。ベートーベンはドイツの国民みんなから愛されて、それが何年経ってもこうやって、みんなも演奏をし続けて、全員が楽しもうという風に感じている。日本とちょっと違った音楽のとらえ方があるのかな?というのは肌で感じていました。
スガ:もっとクラシックが身近なのかな?
宮本:私が幼いころから普通に路上で、バイオリンとかチェロでクラシック曲を演奏している人たちを観ることが多かったです。電車のなかでも突然バイオリンを弾き始める人も、なかにはいたりします。
スガ:スゲーかっこいいな!
宮本:今の日本は路上でやる人たちも増えていると思うんですけれど、20年も前からそれが当たり前だったんだなと。ドイツのみんなはクラシック音楽を愛しているだなという風に感じました。
スガ:バッハ、ベートーベン、ブラームス、メンデルスゾーンと、すごくたくさん名作曲家がいます。なるほど、やっぱりクラシックを聴く感覚というのはすごく日本と違うんだろうな。
■「同年代がこんなものを生み出すんだ」当時、衝撃を受けたHanson
宮本は1曲目のドライブミュージックとして、Hanson『MMMBop』をセレクト。Hansonはアイザック、テイラー、ザックのハンソン3兄弟によって結成されたアメリカのバンドで、1997年にメジャーデビュー。『MMMBop』は世界24ヶ国でチャート1位を獲得した。
スガ:うわ、なんか……強烈に97(年)に戻ったな。
宮本:すごく懐かしいですよね。これはこのときにものすごく流行っていて。
スガ:もう全世界的に流行っていたんですね。
宮本:日本でなにが流行っているかを当時はなかなか情報が入っていなかったんですけど、ヨーロッパ、ドイツでも常にチャートインしていましたし、お店やテレビとかでも流れていていました。私が中学1年生で初めて外国人のお友だちができて、アメリカ人だったんですけど、その子が「今こういうのが流行っててね」って教えてくれたのがこの楽曲でした。
スガ:僕はちょうどデビューをしたばかりで、チャートでいつもHansonと争ってました。「うわ、また負けたわ!」みたいな感じで。デビューのときだったから、いろいろな日本中のラジオ局に行ってはキャンペーンをやるんですけど、必ず僕の上にHansonがいて「また負けたわ」みたいな感じだったな(笑)。
宮本:3人兄弟で、ドラムを叩いている少年が小さくてかわいいのに、みんな10代なのに心から楽しんで音楽を作っているのが、同年代から見るとすごく憧れというか。私はクラシックしかそれまであまり聴いていなかったので、初めてこういうポップっぽいものを聴いたときに「同年代がこんなものを生み出すんだ」という衝撃がありました。
当時、クラシック以外の音楽をあまり聴いてこなかったという宮本。その理由をスガは1度聞いており、非常に驚いたという。
宮本:私は楽譜というものがあまり読めなくて……。
スガ:(笑)。それは話をしましたよね。
宮本:そうなんですよ(笑)。スガさんすごく驚いてらして。
スガ:めちゃくちゃ驚いたんですよ。「なにを言っているんですか!?」みたいな。
宮本:小学生まではずっと、音符の上に「ドレミファ」って全部書いて、読みながら。耳で覚えて弾くタイプでした。CDやMDを聴いて常に耳に入れながら練習をする感じだったから、日本のポップスに触れる時間というのがあまりなかったんですよね。
スガ:俺はクラシックの人ってみんな、譜面が文字のように読めて当たり前なイメージがあったけど、そうでもない人もいるんですね。
宮本:あまり多くないとは思うんですけど(笑)、私がバイオリンを始めたのが7歳からと遅かったので。
スガ:7歳で遅いの?
宮本:みんな3歳とか4歳から始めるのが当たり前の世界なので。
スガ:俺も3歳からやってれば、もうちょっとうまくなったと思うんだけどなあ。
宮本:いやいや、充分です(笑)。でも本当に不真面目だったので、毎日ぜんぜん練習をしなくて。
スガ:そうなの!?
宮本:本当はしないといけないんです、ちゃんと毎日練習をしないといけないんですけれど、レッスンの前日に慌てて練習をするというタイプでした。それが小学生までずっとダラダラと続いて、中学生になってドイツに行ってから父にお叱りというか「そんなので音楽と向き合っていたらダメだよ」と言われて、本気でやるかやめるかで決めたんです。
スガ:なるほどねえ。おもしろいですね。
スガはその後、宮本にドイツのインターナショナルスクールでの過ごし方を尋ねた。Spice Girlsを歌って英語力を鍛えた……というエピソードが明かされ、スガも「微笑ましい」とコメント。和やかな雰囲気のオンエアとなった。
スガが空想ドライブをナビゲートする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月19日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/experience/
7月12日(日)のオンエアではヴァイオリニストの宮本笑里と、「1997~1998年のドイツ」を空想ドライブする様子をお届けした。宮本は4月、本人初となる、オリジナル楽曲のみで構成したミニ・アルバム『Life』をリリースしている。
■ドイツでの在住期間はおよそ10年
スガと宮本とは2016年に開催された鎌倉音楽祭以来の再会。海外に在住していたことや旅の経験も豊富そうということで、スガが同番組にかねてより出演してほしいゲストとして名前を挙げていた人物が宮本だったそう。
スガ:いつもインスタで見ているので、久しぶり感はないんですけれども、すごく久しぶりですよね。
宮本:実際にお会いするのは久しぶりなんですけど、私もインスタでよく拝見しておりまして。
スガ:2016年から4年もほぼ会ってないのに、なぜかすごく親近感があるというか。いつもなにをやっているかだいたい知っているという(笑)。
宮本:(笑)。
スガ:不思議な感じですよね。今日は本当にお待ち申し上げておりましたという感じなんですけども、いろいろと聞きたいことがたくさんありまして。ドイツが第2の故郷とおっしゃっている。ドイツですごした時期は何年ぐらいですか。
宮本:合計すると、約10年ぐらいなんですけど、行ったり来たりを繰り返しています。覚えてはいないんですけれど、生まれて2週間後にドイツに連れていかれて、そのころはケルンという場所ですごしました。日本に帰ってきて小学校1年生からは6年間小学校を日本ですごして、そのあとまた中学生のときにドイツに戻ったりしていました。
■クラシック音楽が身近にあるドイツ
宮本が空想ドライブ先に選んだのは1997~1998年のドイツ。中学時代をドイツですごしたという宮本は「本当に大切な時代」だったと振り返った。スガにとっても97年という年は節目だったそう。
スガ:僕は97年デビューです(笑)。
宮本:そうですよね。
スガ:選曲にいく前に、ドイツの基本的な情報をMBUXに訊いてみましょう。
ドイツとはどのような国か? スガは「Hi, Mercedes」と話しかけるだけで起動する対話型インフォテイメント・システム「MBUX」に詳細を尋ねた。
MBUX:ドイツ連邦共和国は中央ヨーロッパ西部に位置し、その経済力と技術力の高さでEU(欧州連合)をリードする国家です。総面積はおよそ35万7000平方キロメートルで、日本よりやや小さく、人口はEUでは最も多い、8300万人が暮らしています。優れた科学力を誇り、物理学、化学、生理学、医学といった分野では、ほかのどの国よりも多くノーベル賞を受賞しています。歴史的にドイツは詩人と思想家の国と呼ばれ、文化を大切にしており、国内には助成を受けた240の劇場、数百の交響楽団、数千の博物館、そして2万5000以上の図書館があります。
スガ:ありがとうMBUX。僕はドイツという国をぜんぜん知らないんですけど、どんな国ですか?
宮本:エコとか、そういう環境問題にもとても重点を置いていて、ゴミの分別もものすごく厳しかったのを覚えています。私が小さいころから、すでにみなさんエコバッグを必ずスーパーに持って行っていました。スーパーの袋を無料でもらうことを日本で初めて体験したときに「あれ、ぜんぜん違うんだな」というのにすごくビックリしたのを覚えています。
スガ:意識がずいぶん先にいっていたんですね。そしてやっぱりクラシック音楽がすごいですね。
宮本:特に今年はベートーベン生誕250年なんです。ベートーベンはドイツの国民みんなから愛されて、それが何年経ってもこうやって、みんなも演奏をし続けて、全員が楽しもうという風に感じている。日本とちょっと違った音楽のとらえ方があるのかな?というのは肌で感じていました。
スガ:もっとクラシックが身近なのかな?
宮本:私が幼いころから普通に路上で、バイオリンとかチェロでクラシック曲を演奏している人たちを観ることが多かったです。電車のなかでも突然バイオリンを弾き始める人も、なかにはいたりします。
スガ:スゲーかっこいいな!
宮本:今の日本は路上でやる人たちも増えていると思うんですけれど、20年も前からそれが当たり前だったんだなと。ドイツのみんなはクラシック音楽を愛しているだなという風に感じました。
スガ:バッハ、ベートーベン、ブラームス、メンデルスゾーンと、すごくたくさん名作曲家がいます。なるほど、やっぱりクラシックを聴く感覚というのはすごく日本と違うんだろうな。
■「同年代がこんなものを生み出すんだ」当時、衝撃を受けたHanson
宮本は1曲目のドライブミュージックとして、Hanson『MMMBop』をセレクト。Hansonはアイザック、テイラー、ザックのハンソン3兄弟によって結成されたアメリカのバンドで、1997年にメジャーデビュー。『MMMBop』は世界24ヶ国でチャート1位を獲得した。
スガ:うわ、なんか……強烈に97(年)に戻ったな。
宮本:すごく懐かしいですよね。これはこのときにものすごく流行っていて。
スガ:もう全世界的に流行っていたんですね。
宮本:日本でなにが流行っているかを当時はなかなか情報が入っていなかったんですけど、ヨーロッパ、ドイツでも常にチャートインしていましたし、お店やテレビとかでも流れていていました。私が中学1年生で初めて外国人のお友だちができて、アメリカ人だったんですけど、その子が「今こういうのが流行っててね」って教えてくれたのがこの楽曲でした。
スガ:僕はちょうどデビューをしたばかりで、チャートでいつもHansonと争ってました。「うわ、また負けたわ!」みたいな感じで。デビューのときだったから、いろいろな日本中のラジオ局に行ってはキャンペーンをやるんですけど、必ず僕の上にHansonがいて「また負けたわ」みたいな感じだったな(笑)。
宮本:3人兄弟で、ドラムを叩いている少年が小さくてかわいいのに、みんな10代なのに心から楽しんで音楽を作っているのが、同年代から見るとすごく憧れというか。私はクラシックしかそれまであまり聴いていなかったので、初めてこういうポップっぽいものを聴いたときに「同年代がこんなものを生み出すんだ」という衝撃がありました。
当時、クラシック以外の音楽をあまり聴いてこなかったという宮本。その理由をスガは1度聞いており、非常に驚いたという。
宮本:私は楽譜というものがあまり読めなくて……。
スガ:(笑)。それは話をしましたよね。
宮本:そうなんですよ(笑)。スガさんすごく驚いてらして。
スガ:めちゃくちゃ驚いたんですよ。「なにを言っているんですか!?」みたいな。
宮本:小学生まではずっと、音符の上に「ドレミファ」って全部書いて、読みながら。耳で覚えて弾くタイプでした。CDやMDを聴いて常に耳に入れながら練習をする感じだったから、日本のポップスに触れる時間というのがあまりなかったんですよね。
スガ:俺はクラシックの人ってみんな、譜面が文字のように読めて当たり前なイメージがあったけど、そうでもない人もいるんですね。
宮本:あまり多くないとは思うんですけど(笑)、私がバイオリンを始めたのが7歳からと遅かったので。
スガ:7歳で遅いの?
宮本:みんな3歳とか4歳から始めるのが当たり前の世界なので。
スガ:俺も3歳からやってれば、もうちょっとうまくなったと思うんだけどなあ。
宮本:いやいや、充分です(笑)。でも本当に不真面目だったので、毎日ぜんぜん練習をしなくて。
スガ:そうなの!?
宮本:本当はしないといけないんです、ちゃんと毎日練習をしないといけないんですけれど、レッスンの前日に慌てて練習をするというタイプでした。それが小学生までずっとダラダラと続いて、中学生になってドイツに行ってから父にお叱りというか「そんなので音楽と向き合っていたらダメだよ」と言われて、本気でやるかやめるかで決めたんです。
スガ:なるほどねえ。おもしろいですね。
スガはその後、宮本にドイツのインターナショナルスクールでの過ごし方を尋ねた。Spice Girlsを歌って英語力を鍛えた……というエピソードが明かされ、スガも「微笑ましい」とコメント。和やかな雰囲気のオンエアとなった。
スガが空想ドライブをナビゲートする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月19日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/experience/
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