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声優・木村 昴の「人生を変えたアルバム」は?  ラップにハマった原点

声優・木村 昴の「人生を変えたアルバム」は? ラップにハマった原点

声優の木村 昴がナビゲートする特別番組『J-WAVE SELECTION PASSION! PASSION!』が、7月12日(日)にオンエアされた。何かに打ち込むときの原動力・パッションについて木内が考えた。


■14歳で声優に。その意外なきっかけは…

木村は1990年6月29日、ドイツで生まれた。ドイツ人でオペラ歌手の父と、日本人で元声楽家の母の元で育った。幼少期はクラシックまみれの生活だったという。その後、7歳で日本へ。日本行きの空港で母に買ってもらったCDが、木村に大きな影響を与えた。

木村:そのCDは当時1年間のヒットソングを集めたコンピレーションアルバムでした。そのCDにはM.C.ハマーがいたんです。『U Can't Touch This』ですよ。あとはバックストリート・ボーイズ、キャプテン・ジャックとかいろいろ入っていて、私は完全に衝撃を受けてしまいました。「ワオ! バッハ以外にこんな人がいたんだ!」みたいな。そこから一気にラップミュージックにハマっていくわけです。母のあの1枚で僕の人生は劇的に変わりました。それ以降も、ラップミュージック漬けの人生を送っています。



音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク』で、ラップのスキルを高く評価される木村の原点とも言えるエピソードだった。


■オーディションを受けた動機は「クラスの人気者になれる」

木村が声優になるきっかけは、2004年に14歳で受けたアニメ『ドラえもん』(テレビ朝日)のオーディションだった。

木村:当時、『ドラえもん』の声優を一新するというニュースを見て、「これは絶対にクラスの人気者になれる」と思い、記念受験をしに行ったんです。そのオーディションで一次審査にまさかの合格。二次審査も驚きの合格。そして三次審査も奇跡の合格。誰が一番驚いたって自分ですよ(笑)。ビックリしちゃって「嘘でしょ!?」っていう。でも、光栄なことにジャイアン(剛田 武)役を引き継がせていただき、そこから私の声優人生が始まりました。

木村は今年6月で30歳を迎え、「声優デビューが14歳だったので、人生の半分はジャイアンで過ごしてきました」と感慨深い様子で、「それはとてもうれしいこと」とこれまでの活動を振り返った。映画最新作『映画ドラえもん のび太の新恐竜』は、8月7日(金)に公開予定。




■リスナーがパッションを感じることは?

パッションと言うと、仕事や趣味などが思い浮かぶかもしれない。しかし、番組でリスナーからメッセージを募ったところ、意外な回答が。

「私がパッションを持って取り組んでいることは、除湿です。部屋の湿度が高くてカビが心配になり、エアコンの除湿モードを常にかけています。しかし、除湿モードは部屋の温度を下げてしまうので、厚着して震えながら頑張って湿度を下げています」

リスナーのメッセージに爆笑する木村は、「パッションだねえ」とリアクションする。

木村:これはいいパッションの注ぎ方ですよ。わかるよ、梅雨時に湿気が多いことは僕も頭を悩ませるところなんですけど、そうか除湿って手があったか! 僕は本当に暑がりなので、除湿してちょっとクールなくらいがちょうどいいと思ってるんです。ただ、除湿をし過ぎて、くれぐれもカゼをひかないように注意してくださいね。このラジオを聴いて、心がビショビショに潤うことを願っています(笑)。ごめん、俺はやっぱり心の除湿はできないわ(笑)。

続いて紹介したのは、女性リスナーによる、男性に対してパッションを感じる部分について。

「私が男の人に対してパッションを感じるのは、手の甲に浮かび上がった血管です。血管フェチなので素敵な手を見るとゾクッとします。(木村)昴さんの手はどんな感じですか?」

木村:この感じ、ちょっとわかるかも。これはいいですね。僕の手は意外と血管がそんなに浮いていないんですよ。だから、ごめんなさい、このリスナーは僕の手にパッションを感じないと思うんですけど、その代わりに、ものすごく湿っています(笑)。そうだ、さっきのリスナーに俺の手を除湿してもらおうかな。お聴きのみなさん、手がビショビショ系男子にパッションを注げる人はいますか?(笑)。

また、京都の美術大学で日本画にパッションを注いでいるリスナーからは、こんなメッセージが届いた。

「美術専門の高校に通っていたので、それなりに絵には自信ががあったのですが、(大学に入って)周りのみんなが上手過ぎて、天狗になっていた鼻がポキッと折れました。みんなと自分の絵を見比べて、本当は悔しくて恥ずかしいのに、『みんな上手すぎ』と笑うことしかできませんでした。でも、この中で絶対に一番になってやると腹をくくりました。今はデッサンまみれの日々。がむしゃらに頑張れることがあるって最高ですね」

木村:カッコいいじゃないですか! 人の作品で刺激を受けて「もっと頑張ろう!」って思えるのは素晴らしいことだと思います。その気持ちが大事ですから、それを持ち続けていれば絶対に一番になれます。頑張ってくださいね。


■木村、コーラへの愛が深すぎて「子どもが生まれたら…」

木村を語る上で絶対に欠かせないパッションは、「コカ・コーラ」だ。世界中のコカ・コーラのビン、缶、さらには記念グッズなどを17年にわたりコレクションしているのだという。

木村:コカ・コーラと出会ったのは、僕が小学4年生くらいかな。もともとコカ・コーラを飲むのが好きだったんですけど、あるときに気づいちゃったんですよ。コカ・コーラの缶は飲み終わったら空き缶で、ある意味ゴミですけど、その空き缶を家に10個並べたらアートになる。これに気づいたときに俺はマジで目からコーラ(笑)。本当にたまげましたよ。

木村はコカ・コーラの歴史や、そこから生まれた数え切れないほどのグッズを紹介。抑えきれないほどのコーラ愛から、こんな例えも……。

木村:俺がおじいちゃんに寝たきりになって、最期に点滴を打たないと持ちませんとなったら、絶対にコーラを点滴で打つよね(笑)。それくらいコカ・コーラが好きなの。子どもが生まれたら、絶対に「コーラ」って名付けたいくらい好き。

そんな熱烈にコカ・コーラを愛する木村は、「パッションがピークになっていい?」と興奮冷めやらぬ様子であるサプライズが起こったことを明かす。

木村:とにかくコーラは飲むのも、歴史も、グッズを集めるのも大好きで、自宅に「コーラ部屋」があって、四方八方がコーラの棚で埋め尽くされているんです。ビンと缶を集めると1200点くらいコレクションがあるんです。



木村:だから、僕はいろんなところで「コカ・コーラが好きです」「こんな風に影響を受けました」と話をたくさんしてきました。そんななかで、先月僕の誕生日に事務所へすごく大きなプレゼントが届いたんですよ。開けてみたら、僕がコーラのビンを持っている様子が描かれた大きなパネルだったんです。

そのパネルに驚き、「すごいファンがいたもんだ」と思いながら、宛名を見ると、そこには「コカ・コーラ ボトラーズジャパン」と記されていた。

木村:あの「コカ・コーラ ボトラーズジャパン」ですよ! 日木村 昴宛てに、誕生日プレゼントとしてパネルが届いたんです! しかも、それとは別に、昴と書かれたオリジナルボトルまで送ってくれたんです。さらにお手紙に「いつもコカ・コーラを愛してくれてありがとうございます。これからも木村 昴さんのパフォーマンスを通して、みなさんをハッピーにしてください」というメッセージ付き。そのパネルと見たら、「いつもコカ・コーラを愛してくれてありがとう」ってメッセージも。すごくない! これ、ずっと好きだった人にラブレターを送り続けて、ついにビンに入ったお手紙が浜辺に流れ着いた感じよね(笑)。17年もかかったけど、熱いの届いたなあ!



ここで木村はある夢を宣言する。

木村:それは40歳になるまでに、コカ・コーラのCMソングを歌うこと。「コカ・コーラ ボトラーズジャパン」のみなさま、何かございましたらぜひお申し付けくださいませ。ありがとうございます(笑)。このプレゼントが届いたときは、事務所でサンバを踊って喜びましたよ。心の中は完全にねぶた祭り(笑)。ブチあがって、めちゃくちゃ暴れたのを覚えていますね。

番組では、他にも木村が愛するラップミュージックについて語る場面や、人生相談に応える一面もあり、木村は「とても楽しく、パッションに火がついた」と番組の感想を述べた。

木村は自身の30歳の誕生日当日となる6月29日に、30歳を記念したメモリアルブック『SUBA ROOTS』(インディペンデントワークス)を発売。また、現在、自叙伝『俺の人生は俺のもの』を執筆中、さらにYouTubeチャンネルも公開に向けて準備中とのこと。これからの木村の活躍にも注目!

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月19日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『J-WAVE SELECTION PASSION! PASSION!』
放送日時:7月12日(日)22時-22時54分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/jwaveplus/

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