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ピーターこと池畑慎之介、「死ぬまでにやりたい100のこと」を書いて人生が前向きに

ピーターこと池畑慎之介、「死ぬまでにやりたい100のこと」を書いて人生が前向きに

J-WAVEで放送中の番組『VOLVO CROSSING LOUNGE』(ナビゲーター:アン ミカ)。7月10日(金)のオンエアでは、アンが尊敬する大先輩・「ピーター」こと池畑慎之介がリモート出演。1年3カ月の休養期間の話や、人生を楽しむコツを語った。


■休養を経て、よりエネルギッシュに!

池畑は、上方舞吉村流四世家元で、人間国宝にもなった吉村雄輝の長男として大阪で誕生。3歳で初舞台を踏み、高校生のときに家出をして上京。その美貌を認められ「ピーター」の名前で、1969年の映画『薔薇の葬列』でデビュー。1985年の黒澤 明監督『乱』での演技が高く評価され、この頃から役者としての仕事に本名・池畑慎之介を使用する。そしてデビュー50周年を迎えた2019年を「リセット期間」として、1年3カ月間休養した。

アン:3カ月ハワイでステイされて、キャンピングカーで桜前線を追いかけて、そのあとはヨーロッパを数カ国巡って、ニューヨーク、そして再びハワイへ。休養期間は、どうでしたか? 私たちの仕事って、休むのに非常に勇気が必要だったりしますけど。
池畑:「帰ってきても仕事ないわよ」って周りの人には言われました。「生き馬の目を抜くような芸能界にいて1年何カ月も休んで、帰ってきて仕事があると思ってるの?」と言う先輩もいました。
アン:私が言うことじゃないけど「そぎ落とされていて素敵だな」「理想だな」と思います。おもしろそうと思う表現をピーさん(池畑)が全力で楽しんでやってらっしゃる。プライベートでも、人間としての魅力で、いろいろな方をつないだりされていて。
池畑:ピーターのPは、パイプのPって言うからね。
アン:素敵!
池畑:人をつなぐんですって。
アン:本当にそうですよね。またそれでエネルギッシュになって帰ってこられるんだろうなと思って、私はInstagramを見てました。
池畑:ありがとうございます。


■「死ぬまでにやりたい100のこと」を書くメリット

池畑は、前向きに生きるために「死ぬまでにやりたい100のこと」をノートに書いて実践しているのだとか。何をしたいかを考えることで、人生の歩み方が変わってくるそうだ。

池畑:100じゃなくてもいいんだけど、自分が子どものころから考えていたことを思い起こしながらノートに書いてみて、やれたことは消していくということをやっていると、うしろを向かないんですよ。「まだこれをやってないから、前を向いてないとできない」と思うから。過去のことをああだこうだと自慢気にしゃべるおじさんとか、いますよね。「俺も昔はね」って。「いや、あんたの昔なんかいらんねん」って思うんだけど、結局ある程度の年代にいくと、過去のことしかなくなってきちゃう。それって寂しいから、いくつになっても前を向いていたいがためにノートを書いているんです。

実現は難しいのでは、と感じられるようなことも書くという。

池畑:たとえば、宇宙旅行じゃないけど、そういうことも書いたり。「ひとりでヨーロッパ旅行をしたい」は叶えたので消しました、みたいなね。今回で「平屋の家に住みたい」というのも消えたんです。
アン:海沿いの景色がいい家を手放されて、バリアフリーの家に引っ越されたということで。
池畑:丘の上に行きました。今の家も車で1~2分で海辺に着くので、海が見たかったら車に乗れば。
アン:また遊びに行かせてください。
池畑:ぜひぜひ。おいしいご飯を食べましょう。


■「小さいこと」も書くのが続けるコツ

アンも「やりたいことを100項目、書く」ことに一度チャレンジしたが、挫折してしまったという。池畑が、続けるためのコツをジェスチャーした。

池畑:たとえば、髪の毛をグレーにしようとか、生まれて初めてプラチナブロンドにしてみたいとか、ちょっとした思い付きでやりたいことがあるじゃないですか。フランスのモデルさんが坊主になったのを見て「坊主にしてみたい!」とか、そういうことも書くの。つまんないことでいいの。1日10個くらい思いつくこともあるわけ。テレビでおいしい料理をやっていたら「あれをちょっと作ってみたい」みたいな、そんなことでいいの。
アン:なるほど。
池畑:今まで未経験で、自分が今からやりたいことを書いていけば、前しか見られないでしょ? 消していく作業が目の前にあるわけだから。
アン:そうですね。すごく希望が持てたし、これはすぐにやってみようと思いました。
池畑:つまらないことでもいいのよ。シルバーの口紅を塗ってみようとかさ、そういうことってあるじゃないですか。だから、アンは髪の毛がめっちゃ長いけど、ベリーショートにしてみたい、じゃあカツラでやってみよう、とかさ。そういう自分が経験したことがないことを「やりたいな」と思う気持ちが大事。「もういいの、私なんて歳だから」という言い訳はしたくないんですよ。
アン:つまらなくなる枠組みは自分で作りたくないですね。
池畑:サーフィンはもう卒業したから、「SUP」というスタンドアップのサーフィンがあるんですけど、それの空気で膨らますやつ(インフレータブルSUP)を買ったの。
アン:そんなのもあるんですか。
池畑:それを海辺に持って行って、そこで膨らませて上に乗って、SUPヨガとかもできるし。グラグラなボードの上でやるみたいなものなんですけど。
アン:気持ちよさそうだし、体幹が鍛えられそう。
池畑:たまたま引っ越した隣の家の方がサーファーの夫婦で、居酒屋さんを千葉でやってらっしゃるんですけど、その方がうちの父親のお弟子さんの息子で(笑)。
アン:まあ! 巡るご縁ってすごい。
池畑:びっくりした。引き寄せられたみたいに。
アン:人生はこういうことがあるから楽しいですよね。

『VOLVO CROSSING LOUNGE』では、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをゲストに迎えて、大人の良質なクロストークを繰り広げる。オンエアは毎週金曜23時30分から。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月17日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『VOLVO CROSSING LOUNGE』
放送日時:毎週金曜 23時30分-24時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/crossinglounge/

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