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MIYAVI「何をもってして“人と人とのつながり”なの?」 今、問われていると感じること

MIYAVI「何をもってして“人と人とのつながり”なの?」 今、問われていると感じること

J-WAVEで放送中の番組『VOLVO CROSSING LOUNGE』(ナビゲーター:アン ミカ)。仲間や家族とコーヒーブレイクをするスウェーデンの文化「FIKA」を、多様なゲストと楽しむ番組だ。

6月12日(金)のオンエアでは、ワールドワイドに活躍するギタリスト・MIYAVIがリモート出演。仕事の経緯や自身の子どもについて語った。


■「人と人とのつながり」が問われる時代に

MIYAVIは俳優業、モデル業、アーティスト業と活躍の幅を広げており、現在は国際連合の難民問題に関する機関「UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)」の親善大使としても活動している。

アン:自由に移動ができた新型コロナ感染拡大前に、ライブの合間をぬって、レバノンやタイの難民キャンプに足を運ばれていたんですよね。
MIYAVI:今年も南米ツアーの合間にコロンビアに行きました。(新型コロナウイルスの)ワクチンができたらまた行きたいと思っています。まあでも、いろいろと形が変わるでしょうね。難民支援においても。
アン:私たちの想像力ではわからないような形に変わっていくかもしれないし、想像しながら道を作っていくのかもしれない。
MIYAVI:リアルとバーチャルがどんどんと共存していって、バーチャルへの加速、非物質化する速度がすごく早くなると思います。こうやってラジオも、最近はリモートでやってるでしょ?
アン:そうです。はじめはフィルター(仕切り)をかけてスタジオに来ていただいていましたが、今はすべてリモート出演になっていますね。
MIYAVI:この前もインタビューをリモートでやったんです。ミーティングにしても「リモートでやれるんじゃない?」という部分もある。書類の共有もデジタルのほうがやりやすかったりするじゃないですか。ただ、人と人とのふれあい、面と向かって向き合うことの大切さを、改めて問われているというか。「人ってなんなの?」「何をもってして“人と人とのつながり”なの?」というのをすごく問われている感じがしますね。
アン:私たちが大事にしていた空気感や肌感、人が持っているエネルギーは会ったときのほうが感じやすい。けれども今は「便利なものが便利に扱われる」という恐怖ではなくて、人と人が大事にしている礼儀や思いを「大事にしながら便利を使っていく」という優先順位と気持ちさえ間違えなければ、すごくきれいに共存していけるのかなって思います。


■子どもたちから学びたい「価値観の推移」

2児の父でもあるMIYAVIは、子どもたちとテクノロジーを使って接するとき、どのようなことを心がけているのだろうか。

MIYAVI:手紙を送って何カ月も届くのを待つという時代ではない。届いて当たり前のこの時代に「テクノロジーをどうやって使うのか」という教育をちゃんと僕たちは受けないといけないし、次の世代にも与えていかないといけない。モラルや道徳が、テクノロジーに沿ってちゃんと教育されないと、デメリットが浮き彫りになってくると思う。

さらにMIYAVIは、子どもたちから学ぶべきものもあると説明した。

MIYAVI:「価値観の推移」は、もしかしたら僕たちが下の世代から学んでいくことなのかもしれない。たとえばツアーで海外にいて、子どもたちとオンラインでゲームをしたときに、「ゲームをしても何も残らないんじゃないか」みたいな話をしたんです。だけど世界を見たらeスポーツとか、リアルなスポーツより市場が大きくなっていますよね。

その変化を意識しないと、「自分たちが親の世代から『音楽家になっちゃいけない』と言われていたようなことを、僕たちが子どもたちに言ってしまいかねない」と感じたという。

MIYAVI:やっぱり価値観の推移というのは絶対にそこにある。僕たちができることは、時代のあり方を決めるんじゃなくて、その時代にあった人間のあり方をちゃんと伝えていく、継承していくこと。テクノロジーに沿って生きていくなかで、なにを大事にすべきか、という本質の部分を伝えていくべきなんじゃないかなと思いますね。
アン:100回くらい首を縦に振りながら聞いてました。
MIYAVI:いっぱい「いいね!」を押してくれた(笑)。


■新プロジェクト「MIYAVI Virtual」

MIYAVIは、「MIYAVI Virtual」というプロジェクトを始めた。

MIYAVI:今も自宅のスタジオからソロで、国内はLINE LIVE、海外はTwitchとか、YouTube Liveも一緒に使って配信をしていました。ソロのスタイルとバンドと、あとはもうちょっとテクノロジーを使ったものとか、いろいろやっていこうかなと思ってます。



最後にMIYAVIは、視聴者に向けてエールを送った。

MIYAVI:先行きが見えない状況ですけど、僕たちは音楽を止めません。絶対にどんな状況でも音楽をやっていくし、音楽で僕たちのメッセージ、魂を届けていくので、ちょっとでもその音楽でみなさんが「また明日頑張ろう」と思ってくれたら。それに尽きると思うんです。そのうえでみなさんそれぞれの役割があると思うので、みんなでベストを尽くして頑張っていきましょう。

『VOLVO CROSSING LOUNGE』では、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをゲストに迎えて、大人の良質なクロストークを繰り広げる。オンエアは毎週金曜23時30分から。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月19日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『VOLVO CROSSING LOUNGE』
放送日時:毎週金曜 23時30分-24時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/crossinglounge/

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