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向井太一、少年時代に描いていた意外なマンガとは?

向井太一、少年時代に描いていた意外なマンガとは?

J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。

6月12日(金)のオンエアでは、向井太一が出演。少年時代や音楽の道を目指したきっかけなどを語った。


■ヒップホップやR&Bにハマった少年時代

向井は福岡県出身で、高校卒業後に上京。幼い頃からずっと音楽が好きで、「自分が聴いている音楽が最強」という思いを抱いていたそうだ。

クリス:最初に買ったCDはなんだったんですか?
向井:Crystal Kayさんのアルバム『637 -always and forever-』です。それまで兄の影響でJ-R&Bをずっと聴いていて、兄が持っているCD以外で自分のお金で買ったのはこのアルバムです。買ったのは小学校4年生か5年生ぐらいです。
クリス:けっこうませてるね。
向井:母親がもともとヒップホップとかR&Bが好きで、兄もずっと日本や海外にかかわらず、ヒップホップ、ブラックミュージックをずっと聴いていたんです。だから自然と家の中で流れていて、僕も「R&Bが本当に好きだ」となっていたんですよね。でも逆にすごく視野がせまくて、自分が聴いている音楽が最強にかっこよくて、それ以外はダサいと思っているくらい極端な子どもでした(笑)。
クリス:お兄ちゃんとはどのくらい年が離れてるの?
向井:6つ離れています。
クリス:けっこう離れてるね。兄貴がいるとラクだよね。俺は長男だからよくわかるんだけど、「弟ズルイな」って思う。こっちはジャングルでナタを持って、獣道を作るわけ。そうすると弟は、ただできあがった道を歩いてくる。「こっちは切ってるんだぜ!」みたいな。
向井:たしかに。次男は突き進むだけですもんね(笑)。


■ヒップホップを聴きながら、恋愛漫画を描いていた!

少年時代に大人っぽい音楽を聴いていた向井だが、それ以外に熱中していたものがあり、今とは印象の異なる子どもだったと振り返る。

クリス:音楽以外は何をして遊んでいたの?
向井:実は僕、漫画家にずっとなりたくて。ヒップホップとかR&Bは好きだったんですけれど、漫画をずっと描いているような子どもでした。
クリス:どんな漫画を描いていたの?
向井:そのときは恋愛漫画を描いていました(笑)。
クリス:ませてるなあ!
向井:僕はすごく極端で、聴いている音楽と真逆で、どちらかというとめちゃくちゃ地味で、今よりもずっとフェミニンな子どもだったんです。だから少年漫画ももちろん読んでいたんですけど、妹もいたので、少女漫画もよく読んでいたんです。だからそのときは恋愛漫画をよく描いていました。
クリス:じゃあ恋愛漫画を描きながら読みながら、うしろではヒップホップがかかっているんだ。
向井:そうです。変な子どもでした(笑)。
クリス:それもまた面白いね。でもそう考えると今の音楽性に通じるものがあるのかもしれないよな。
向井:確かに。R&Bって恋愛もの、セクシャルなものが多いので、そういうのも惹かれたきっかけかもしれないです。


■生演奏バックで歌ったことが貴重な経験に

向井は中学卒業後、音楽高校に進学。普通科芸能コースに通っていたそうで、そこで改めて「シンガーになりたい」という夢をかためていったという。

クリス:バンドはやっていたの?
向井:上京してから1年間ぐらいバンド活動をやっていました。インストバンドがあって、そこにボーカルとして加入しました。
クリス:インストバンドにボーカルというのもまた妙な話だね。
向井:そうなんですよ。もともとジャズとかソウルがベースのインストバンドがあって、そこがボーカルを探していたんです。昔に流行った「mixi」のコミュニティで「ボーカル募集」みたいなスレッドからコンタクトをとって、スタジオに入ってセッションをして、正式にボーカルとして加入して1年間ぐらいライブ活動をやっていました。
クリス:それはオリジナルだったの?
向井:オリジナルと、カバーをはさんだりしていました。でも僕が加入してからはほとんどオリジナルを制作していました。
クリス:カバーはどんなものを?
向井:『Fly me to the Moon』とか。あとは、ジャズではないですけど『What's Going On』とか、ベタなセッションソングをライブでもやっていました。
クリス:へえ、格好いいじゃない。
向井:楽しかったですね。高校時代は全部オケでオーディションを受けたりパフォーマンスをしたりしていたので、生演奏でライブをするというのはすごく貴重な経験でしたね。
クリス:やっぱり違うか。
向井:僕も楽器にテンションが乗っかるし、声に対して演奏も乗っかるから、そのときにしかない一体感とか、熱量みたいなものが全然違いましたね。
クリス:そうだね。「伴奏」じゃなくなるよね。自分は同じアンサンブルを奏でる一員という感じだもんね。すごくうまい歌手はいっぱいいるじゃない。でもカラオケでずっと歌ってきた人とバンドで歌ってきた人は違うって、一聴でわかるんだよね。
向井:ライブは特に違いますよね。パフォーマンスは全然違うと思います。
クリス:カラオケでずっと歌ってきた人は「決まっちゃってる」よね。あまりアドリブ感というのじゃないけど、全部オンで決まっているというか、あまり揺らぎ感がなくて機械的な感じ。バンドで歌っている人は、ちょっとその揺らぎ感があるよね。
向井:ブラックミュージックとかは特に、それが大きい気がします。独特のグルーブ感はやっぱりバンドだと感じとれますよね。


■「毛穴が全部開くような感覚」観客の前で歌って病みつきに!

クリスが「音楽を始めたきっかけは?」と問いかけると、向井は入学する前の音楽高校でのイベントの経験が大きかったと明かした。

向井:最初のきっかけというのは、高校入学前なんです。文化祭で「中学生カラオケ選手権」という枠があって、僕が入学を決める前、中学生のときに出場して、そのときにR&BシンガーのHI-Dさんの『Be With You』を歌ったんです。体育館だったんですけど、そのときに初めてステージで、大勢の人の前で歌ったんです。
クリス:体育館はけっこうアガるよね。
向井:しかも、うちの高校は芸能科というのもあって、照明さんや音響さんはプロの人がやっていて、スモークをたいたりとか(笑)。
クリス:すごいな。じゃあ普通の高校とは話が違うよね。
向井:本当にすごくて。そのときの「毛穴が全部開くような感覚」というか、人前で歌う気持ちよさに気づいてしまって。それが自分の将来の夢を確立させた出来事でした。
クリス:味を占めてしまったということですね。
向井:本当に(笑)。戻れなくなっちゃった感じですね。

6月19日(金)の『SAPPORO BEER OTOAJITO』でも、続けて向井が登場する。毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる同番組の放送は毎週金曜23時から。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月19日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『SAPPORO BEER OTOAJITO』
放送日時:毎週金曜 23時-23時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/

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